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初恋殺し
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令嬢たちが後退った音がする。
セファはさきほど熱狂の中心にいた人物とは思えない陰りを帯びた目をしていた。令嬢たちよりもさらに色を失って、食い入るようにルルアを見下ろしている。
なぜこんなところに。
噴水の音と話し声で、全く気が付かなかった。どうしよう、どこから話を聞いていたの?
ルルアからも血の気が引く音が聞こえてくるかのようだった。
「セファ様、あ、あの、あの。皇太子殿下は」
「……あにうえ……?」
いつの間にか低くなった声をさらに低くして、地鳴りのような声でセファが言う。
「ルルア」
「は、は、はい」
「……ルルア、泣いたの?」
「え、いえ、これは」
ルルアが慌てて目元を拭うと、彼は見たことがないほどの動揺を見せた。
「る、ルルアが泣くなんて……ぼく……ぼく、まさかルルアが……あにうえを…………? そんな風に想ってるなんて……だってルルアは」
ぼく? 今は珍しくなったその口調に背中合わせで背比べをした日を思い出す。とうの昔に背丈は抜かれ、セファの顔はかつてが嘘のような高い位置にあった。
刺すような視線とは反対に彼の口元は大きな手に覆われて、ルルアが耳を澄ましても、何を言っているかはっきりとは聞きとれない。
「セファ様? 今なんと」
「で、で、殿下。あのわたくしどもの話を……? 申し訳ございません! お、お気を悪くなさらないで」
「そうですわ、殿下、私たちはただ、初恋の思い出話をしていただけなのです!」
ルルアの背後から飛び出した言い訳に、セファのこめかみがぴくりと動く。
「初恋だ?」
令嬢たちは押し黙った。
動揺を鎮めた威圧感のある声は、とても年下とは思えない。
まずい。お怒りだ。
先ほどの彼女たちの悪態も聞いていたのだろう。セファは自分がどう噂されているか正確に把握している、普段なら気にも留めないはずだが今夜は酒も入っているせいだろうか、ルルアの想像以上の怒気を感じた。
あれは彼女たちの失恋が原因で。
いや、だからといっても言って良いことと悪いことがある。
八方塞がりのルルアが声もなくすくみ上がっていると、ふと目の前の月光が遮られた。うなじにセファの手が伸びてきて、グッと力が込められる。なにが起きたのかわからぬまま、押されるように前へと一歩踏み出した。
おでこと固い胸板がぶつかり合う。その瞬間、甘い香りがルルアに絡みついた。痺れるように官能的で、どことなく野生的な。
これは、セファ様の香? いつからこんな大人っぽい香を。
下がった血が勢いよく戻ってきて、心の中の自分がぶんぶんと首を振る。
違う。今はそんなことどうだってよくて。
「……なにが思い出だ、くだらない。なら今日はその初恋とやらの葬式だ。今すぐ兄上の元に戻り夫婦の安寧と子宝を祈るがいい! 相手に向き合わないからいつまでも遠くからぐちゃぐちゃ言うことになるんだ、兄上の幸せそうな顔でも見てさっさと未練を殺してしまえ!」
心臓が冷水を浴びせかけられたように悲鳴を上げた。彼の熱と香りで沸き上がった心が急激に冷えてひび割れる。
うなじを抱えられたまま、彼をこんなにも間近に感じながら、初恋にとどめを刺されることになるなんて。
痛みで息も出来ないルルアをよそに令嬢たちはキリリと奥歯を噛み締めた。
「……な、な、なんですって⁈」
「なんという情のないおっしゃりようです」
「殿下、お言葉ですが、私たちはこの恋を大切にして」
「ふん、知っているか?」
これ以上、なんにも知りたくなくて、ルルアはぎゅっと瞼を閉じた。
「傷ついた女ってのは研ぎたての刃物みたいなもんだ。その顔で狩りに行け。国内の令息、諸外国の貴族も属国の将軍も揃っていて、今なら酔って守りも甘い。中には好みの男もいるだろう」
耳を疑うような思いがけない言葉に目を開く。
現実を突きつけるわけでもなく、誹謗を糾弾するのでもない。
気遣われた。
途端に自分が恥ずかしくなる。終わった恋にしがみついて、こんなところで言い争いをしてたってまさしく不毛。
令嬢たちも軽んじていた年下の皇子が見せた配慮に驚いたのだろう。訝しみ、困惑し、最後には恥ずかしげに顔を伏せた。
「……おっしゃる通りですわ」
いち早く立ち直ったのは象牙の扇の令嬢だった。ピシリと扇を打ち鳴らし、これ以上ないほど優雅に礼をする。
「殿下、お言葉ありがたく。御前を失礼したします。ルルア、わたくしたち行くわね」
「え? ルルアは?」
「ルルアに構うな。とっとと行け」
「良いのよ! 皇太子殿下にご挨拶せねば。ほら、行きますわよ!」
さっとルルアに目配せをして、令嬢たちはあっさりと去って行った。
貴族の娘としてやらねばならないことを優先することにしたのだろう。
祝辞を述べて、初恋の葬式だ。大切なものだというのなら、なおさらきちんと弔って、先に進まねばならない。彼女たちの足音を聞きながら、ルルアもセファの言葉を噛み締めた。
「兄上は今頃もみくちゃにされてるよ。百年の恋も醒めるはずだ。ルルアもぼくと戻ろう」
セファが優しく髪を撫で、肩を掴んでルルアに合わせて背を丸めた。
顔を覗きこまれ、覚悟を決めて向き合うとすっかり男らしくなっていることに改めて驚いてしまう。
「いいえ、わたくしには必要ありません」
「──っルルア!」
キリリと眉を引き締めて、いつからこんなに知らない男の人みたいになってしまったのだろう。幼い頃のセファはバサバサのまつ毛が可愛い女の子みたいな顔をしていたはずだ。
兄君よりもちょっと気性が激しいところも愛らしくて、ルルアはその可愛さのあまりずいぶんと彼を甘やかした。
乳母や母君も持て余し気味だった彼を見失わぬよう必死になって追いかける毎日で、周囲よりも一際早く出仕したルルアが親から離れても寂しさを感じなかったのはひとえに彼のヤンチャのおかげと言っても良いだろう。
どこからか掠め取って来たお菓子を一緒に食べるのも、学修の進捗を聞くのも、絶えることのない生傷の手当をするのもルルアだった。
ルルアにとってセファは日々の寂しさを忘れさせてくれる特別に大切な存在だったし、彼にとってもいつもそばにいてなんでも言うことを聞いてくれるルルアは貴重な存在だったはずだ。
『ルルアはいつもぼくをみててくれるから一番とくべつ』
あの時のはにかんだ笑顔は今でもルルアの網膜に焼き付いて、胸を締め付ける。
初恋を殺されたって、あの言葉が嘘だとは思わない。
「狩りなど必要ありません。ルルアはチェリク卿との結婚が決まっておりますから」
「……うん、結婚、け……は?」
「セファ様、ルルアはセファ様が幸せになってくださるのを心より願っております」
「…………う、ん? いやだから」
「結婚したらエディクに参らねばなりませんからちょっと遠くからになりますね。でも気持ちは変わりません、どうかお幸せに」
「…………いや、ルルア待って、ぼく、ちゃんと言ったことなかったかもしれ──」
その時、噴水の水音に遠く離れた噪音が重なった。何かあったのだろうか。なおも賑やかな様子の皇太子のいる東屋の方を振り返る。
あの方たちもちゃんと気持ちに折り合いをつけられたのかしら。
ちらりと考え視線を戻し、ルルアは首を傾げた。
セファがルルアを見つめたまま絶句している。篝火を映して赤く輝く目をこぼれ落ちてしまいそうなほど見開いて。
そこまで驚くようなことだっただろうか、ルルアの歳を考えれば、驚くほどのことでもない。
心配になるほどの沈黙の中、次の言葉を待っていると、セファは突然カッと眉を吊り上げた。
セファはさきほど熱狂の中心にいた人物とは思えない陰りを帯びた目をしていた。令嬢たちよりもさらに色を失って、食い入るようにルルアを見下ろしている。
なぜこんなところに。
噴水の音と話し声で、全く気が付かなかった。どうしよう、どこから話を聞いていたの?
ルルアからも血の気が引く音が聞こえてくるかのようだった。
「セファ様、あ、あの、あの。皇太子殿下は」
「……あにうえ……?」
いつの間にか低くなった声をさらに低くして、地鳴りのような声でセファが言う。
「ルルア」
「は、は、はい」
「……ルルア、泣いたの?」
「え、いえ、これは」
ルルアが慌てて目元を拭うと、彼は見たことがないほどの動揺を見せた。
「る、ルルアが泣くなんて……ぼく……ぼく、まさかルルアが……あにうえを…………? そんな風に想ってるなんて……だってルルアは」
ぼく? 今は珍しくなったその口調に背中合わせで背比べをした日を思い出す。とうの昔に背丈は抜かれ、セファの顔はかつてが嘘のような高い位置にあった。
刺すような視線とは反対に彼の口元は大きな手に覆われて、ルルアが耳を澄ましても、何を言っているかはっきりとは聞きとれない。
「セファ様? 今なんと」
「で、で、殿下。あのわたくしどもの話を……? 申し訳ございません! お、お気を悪くなさらないで」
「そうですわ、殿下、私たちはただ、初恋の思い出話をしていただけなのです!」
ルルアの背後から飛び出した言い訳に、セファのこめかみがぴくりと動く。
「初恋だ?」
令嬢たちは押し黙った。
動揺を鎮めた威圧感のある声は、とても年下とは思えない。
まずい。お怒りだ。
先ほどの彼女たちの悪態も聞いていたのだろう。セファは自分がどう噂されているか正確に把握している、普段なら気にも留めないはずだが今夜は酒も入っているせいだろうか、ルルアの想像以上の怒気を感じた。
あれは彼女たちの失恋が原因で。
いや、だからといっても言って良いことと悪いことがある。
八方塞がりのルルアが声もなくすくみ上がっていると、ふと目の前の月光が遮られた。うなじにセファの手が伸びてきて、グッと力が込められる。なにが起きたのかわからぬまま、押されるように前へと一歩踏み出した。
おでこと固い胸板がぶつかり合う。その瞬間、甘い香りがルルアに絡みついた。痺れるように官能的で、どことなく野生的な。
これは、セファ様の香? いつからこんな大人っぽい香を。
下がった血が勢いよく戻ってきて、心の中の自分がぶんぶんと首を振る。
違う。今はそんなことどうだってよくて。
「……なにが思い出だ、くだらない。なら今日はその初恋とやらの葬式だ。今すぐ兄上の元に戻り夫婦の安寧と子宝を祈るがいい! 相手に向き合わないからいつまでも遠くからぐちゃぐちゃ言うことになるんだ、兄上の幸せそうな顔でも見てさっさと未練を殺してしまえ!」
心臓が冷水を浴びせかけられたように悲鳴を上げた。彼の熱と香りで沸き上がった心が急激に冷えてひび割れる。
うなじを抱えられたまま、彼をこんなにも間近に感じながら、初恋にとどめを刺されることになるなんて。
痛みで息も出来ないルルアをよそに令嬢たちはキリリと奥歯を噛み締めた。
「……な、な、なんですって⁈」
「なんという情のないおっしゃりようです」
「殿下、お言葉ですが、私たちはこの恋を大切にして」
「ふん、知っているか?」
これ以上、なんにも知りたくなくて、ルルアはぎゅっと瞼を閉じた。
「傷ついた女ってのは研ぎたての刃物みたいなもんだ。その顔で狩りに行け。国内の令息、諸外国の貴族も属国の将軍も揃っていて、今なら酔って守りも甘い。中には好みの男もいるだろう」
耳を疑うような思いがけない言葉に目を開く。
現実を突きつけるわけでもなく、誹謗を糾弾するのでもない。
気遣われた。
途端に自分が恥ずかしくなる。終わった恋にしがみついて、こんなところで言い争いをしてたってまさしく不毛。
令嬢たちも軽んじていた年下の皇子が見せた配慮に驚いたのだろう。訝しみ、困惑し、最後には恥ずかしげに顔を伏せた。
「……おっしゃる通りですわ」
いち早く立ち直ったのは象牙の扇の令嬢だった。ピシリと扇を打ち鳴らし、これ以上ないほど優雅に礼をする。
「殿下、お言葉ありがたく。御前を失礼したします。ルルア、わたくしたち行くわね」
「え? ルルアは?」
「ルルアに構うな。とっとと行け」
「良いのよ! 皇太子殿下にご挨拶せねば。ほら、行きますわよ!」
さっとルルアに目配せをして、令嬢たちはあっさりと去って行った。
貴族の娘としてやらねばならないことを優先することにしたのだろう。
祝辞を述べて、初恋の葬式だ。大切なものだというのなら、なおさらきちんと弔って、先に進まねばならない。彼女たちの足音を聞きながら、ルルアもセファの言葉を噛み締めた。
「兄上は今頃もみくちゃにされてるよ。百年の恋も醒めるはずだ。ルルアもぼくと戻ろう」
セファが優しく髪を撫で、肩を掴んでルルアに合わせて背を丸めた。
顔を覗きこまれ、覚悟を決めて向き合うとすっかり男らしくなっていることに改めて驚いてしまう。
「いいえ、わたくしには必要ありません」
「──っルルア!」
キリリと眉を引き締めて、いつからこんなに知らない男の人みたいになってしまったのだろう。幼い頃のセファはバサバサのまつ毛が可愛い女の子みたいな顔をしていたはずだ。
兄君よりもちょっと気性が激しいところも愛らしくて、ルルアはその可愛さのあまりずいぶんと彼を甘やかした。
乳母や母君も持て余し気味だった彼を見失わぬよう必死になって追いかける毎日で、周囲よりも一際早く出仕したルルアが親から離れても寂しさを感じなかったのはひとえに彼のヤンチャのおかげと言っても良いだろう。
どこからか掠め取って来たお菓子を一緒に食べるのも、学修の進捗を聞くのも、絶えることのない生傷の手当をするのもルルアだった。
ルルアにとってセファは日々の寂しさを忘れさせてくれる特別に大切な存在だったし、彼にとってもいつもそばにいてなんでも言うことを聞いてくれるルルアは貴重な存在だったはずだ。
『ルルアはいつもぼくをみててくれるから一番とくべつ』
あの時のはにかんだ笑顔は今でもルルアの網膜に焼き付いて、胸を締め付ける。
初恋を殺されたって、あの言葉が嘘だとは思わない。
「狩りなど必要ありません。ルルアはチェリク卿との結婚が決まっておりますから」
「……うん、結婚、け……は?」
「セファ様、ルルアはセファ様が幸せになってくださるのを心より願っております」
「…………う、ん? いやだから」
「結婚したらエディクに参らねばなりませんからちょっと遠くからになりますね。でも気持ちは変わりません、どうかお幸せに」
「…………いや、ルルア待って、ぼく、ちゃんと言ったことなかったかもしれ──」
その時、噴水の水音に遠く離れた噪音が重なった。何かあったのだろうか。なおも賑やかな様子の皇太子のいる東屋の方を振り返る。
あの方たちもちゃんと気持ちに折り合いをつけられたのかしら。
ちらりと考え視線を戻し、ルルアは首を傾げた。
セファがルルアを見つめたまま絶句している。篝火を映して赤く輝く目をこぼれ落ちてしまいそうなほど見開いて。
そこまで驚くようなことだっただろうか、ルルアの歳を考えれば、驚くほどのことでもない。
心配になるほどの沈黙の中、次の言葉を待っていると、セファは突然カッと眉を吊り上げた。
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