294 / 328
学院中等部 8学年生
お説教
しおりを挟む
帰りの馬車に恐縮しながらも乗ったセレスタ様は、私の隣に座った。最近はひとりでプロクシィとして活動しているらしく、貧困地区には王都の神官に案内されてきたんだそうだ。
「他国にも行くんですよ。光の聖女様の代理人ですから。異変が起きていた地域にも行きましたけど、規模が縮小しているようです」
「そうですか。終息してきているのなら良いのですけれど」
けっきょくあの異変も、原因が分からないままなのよね。
「あの助け出された方達は、どうなるのでしょう?」
「あの人達かい?こう言ってはなんだけど、良い機会だから、貧困層の改善計画を遂行する。まずは立ち退かせて住居の提供だね」
「お仕事も提供するのですわよね?」
「当然だね。働きたくなくて働かないんじゃなくて、働けない人が多いんだし。適正を見極めて、仕事を割り振っていくはずだよ」
「あの方達の健康状態が心配です」
「しばらくは通うしかないかな?プロクシィはいつまで居られるんだい?」
「今は特に使命はございませんが」
「じゃあさ、手伝ってくれないかな?キャシーちゃんは無茶をしそうだし」
「言い掛かりは付けないでくださいませ?あのような災害現場でないのならば、無茶はしませんわよ?」
サミュエル先生、これみよがしに大きなため息を吐かないでください。セレスタ様が不思議そうじゃないですか。
「え?無茶?」
「自分の魔力量なんてお構いなしで、治療を続けようとするんだよ。今もフラフラなはずだよね?」
「多少、頭痛はいたしますが」
「多少じゃないでしょ?さっきもふらついていたし。公爵がキャシーちゃんを抱えていこうか?って言ったのは、構いたいだけじゃないんだよ?」
たしかに頭痛はガンガンしている。典型的な魔力切れのサインだ。
「黙ったって事は図星だね?」
「少し休めば大丈夫ですわ」
「大丈夫じゃないでしょ?先に侯爵邸に送るからね?」
「え?大丈夫ですわよ?セレスタ様を先にお送りしてくださいませ」
「駄目だよ。着いたら部屋に直行だから」
「横暴ですわ」
「光の聖女様、横暴ではないと私も思いますよ。お休みください」
「セレスタ様まで」
けっきょく馬車は止まる事なく、タウンハウスに着いてしまった。
「キャシーちゃん、掴まりなさい」
「……はい」
サミュエル先生の腕に掴まって、邸内に入る。
「キャシーちゃん、どうしたの?」
「夫人、後から説明にまいります。今はキャシーちゃんを休ませてあげてください」
「ブランジット卿、代わります」
「頼んだよ。私はプロクシィを送ってくる」
お義兄様が代わってくれた。
「どうしたんだ?」
「少し魔力を使いすぎました」
「まったく。何があったのかは知らないが、気を付けろ」
「申し訳ございません」
「食べやすい物を頼んでおく。まずはひと眠りしろ」
部屋で待ち構えていたフランに、有無を言わさず部屋着に着替えさせられて、ベッドに追いたてられた。
「お休みくださいませね?」
「はい」
フランが灯りを調節して、部屋から出ていく。目を瞑ると強烈な眠気に意識を手放した。相当疲れていたらしい。この眠気は魔力切れの方かしら?
翌日目が覚めると、フランが怒りを抑えた状態で、朝の支度を手伝ってくれた。
「フラン、怒ってる?」
「当然でございます。魔力は使い過ぎると命に関わるのですよ?」
「ごめんなさい」
「反省はしても、後悔はなさらないのですわよね?また繰り返す可能性があると」
物凄く大きなため息を吐かれた。
「お義父様は?」
「執務室で朝の執務の最中でございます。お嬢様が起きたら呼ぶようにと」
お説教かなぁ?嫌だなぁ。
嫌だなぁなんて渋ってても、フランに強引に連れていかれちゃうんだけどね。
「お義父様、キャスリーンです」
「入りなさい」
入室すると、カリカリとペンを走らせていたお義父様に、ソファーに座るように言われた。
少し待っていると、お義父様がペンを置いて向かいに座った。
「キャスリーン、私が言いたい事は分かってるな?」
「はい」
「キャスリーンの理念はよく分かっている。だがな、心配する人がたくさん居るという事を忘れないでくれ」
「忘れてはおりませんけれど」
「『けれど』と言う時点で忘れているではないか。まぁ良い。今回はよくやってくれた」
「救出された方々は、どうなっておりますか?」
「幸い夏だからな。簡易的ではあるがテントで過ごしてもらったそうだ。視察と検証が済み次第、あの辺りの区画整理を行い、住宅を提供する。同時に健康状態のチェックをして、適切な医療も施行する。仕事はその後だな。こればかりは閣議で決めねばならん」
「安心いたしました」
「今日は救民院に行くのか?」
「そのつもりですが」
「昨夜はサミュエル殿に迷惑をかけたのだ。よく謝っておきなさい。それからオルブライトには連絡を取っておいた。いつでも来てくれて良いと言っていた」
「ありがとうございます」
お義父様の話はそこで終了した。これからお義父様は王宮に出仕される。
お義父様の執務室を出ると、今度は待ち構えていたらしいお義兄様に捕まった。
「お義兄様、昨夜サミュエル先生はどんなお話をされましたの?」
「貧困地区で起きた事と、キャシーの状態について。キャシー、2人同時治癒なんて、かなり難しいんじゃないか?ブランジット卿は魔力をかなり消費するやり方だと言っておられたが」
「そうですわね。私も最初に成功した後に知ったのですが、5代目の光の聖女様がよく使っておられたようです。初代と2代目の光の聖女様はエリアヒールという、広範囲の治癒術を使えたらしいのですが」
「キャシー、今はそんな事は聞いていないんだ。何故わざわざ魔力消費の大きい魔法を使うんだ?キャシーの魔力が多いのは分かっている。だがな、そもそも……」
「そうせざるを得なかったのですわ。あの場には瀕死の重傷を負った方がたくさんいて、ひとりひとり治癒していたら間に合わなかった。ですから2人同時治癒を行使いたしました」
「その結果キャシーの命が危険にさらされたんだぞ?」
「分かっております。反省しておりますわ」
「まったく、分かっておりますとか言って、ちっとも分かってない。父上もキャシーには甘いし、どうせ少しだけ説教して終わったんだろう?」
「仕方がないではないか。キャスリーンには理念があって、それに沿って動いている。親としては非常に心配だが止める事は出来ん」
「父上」
「お義父様」
お義父様が執務室から出てきた。そろそろ王宮に行かれるようだ。
「キャスリーン、教会に行くのなら気を付けて行くように」
「はい」
「くれぐれも無理はするんじゃないぞ?分かってるな?」
「分かっております」
「ランベルト、お前の執務室に次代の事案を送っておいた。よく検討しておくと良い」
「ありがとうございます」
「まだ荒いがよく考えられている。もう少し綿密に計画を詰めるといい」
どんな事案なんだろう?お義兄様がお義父様に褒められて、嬉しそうだ。
お義母様とアンバー様もホールに出てきて、お義父様を見送った。
「さてと、キャシーちゃん。今日も救民院かしら?」
「そのつもりです。後はミリアディス様の執務のお手伝いですわね」
「テンセイシャのお話はどうなったの?」
あ、忘れてた。ララさんにお話ししないと。
「忘れておりました」
「珍しいわね。それだけ忙しかったのかしら?」
「そうですわね」
「好きな読書もしていないでしょう?」
「タウンハウスの本は全て読んでしまいましたもの」
「新しく仕入れた本は、キャシーちゃんのお部屋に届けさせるわ。手芸のご本だけれど」
「手芸ですか?」
「レティキュールをね、自分達で手作りするのが流行っているのよ。読んでおきなさい」
「はい」
手芸かぁ。時間はあるかなぁ?
「他国にも行くんですよ。光の聖女様の代理人ですから。異変が起きていた地域にも行きましたけど、規模が縮小しているようです」
「そうですか。終息してきているのなら良いのですけれど」
けっきょくあの異変も、原因が分からないままなのよね。
「あの助け出された方達は、どうなるのでしょう?」
「あの人達かい?こう言ってはなんだけど、良い機会だから、貧困層の改善計画を遂行する。まずは立ち退かせて住居の提供だね」
「お仕事も提供するのですわよね?」
「当然だね。働きたくなくて働かないんじゃなくて、働けない人が多いんだし。適正を見極めて、仕事を割り振っていくはずだよ」
「あの方達の健康状態が心配です」
「しばらくは通うしかないかな?プロクシィはいつまで居られるんだい?」
「今は特に使命はございませんが」
「じゃあさ、手伝ってくれないかな?キャシーちゃんは無茶をしそうだし」
「言い掛かりは付けないでくださいませ?あのような災害現場でないのならば、無茶はしませんわよ?」
サミュエル先生、これみよがしに大きなため息を吐かないでください。セレスタ様が不思議そうじゃないですか。
「え?無茶?」
「自分の魔力量なんてお構いなしで、治療を続けようとするんだよ。今もフラフラなはずだよね?」
「多少、頭痛はいたしますが」
「多少じゃないでしょ?さっきもふらついていたし。公爵がキャシーちゃんを抱えていこうか?って言ったのは、構いたいだけじゃないんだよ?」
たしかに頭痛はガンガンしている。典型的な魔力切れのサインだ。
「黙ったって事は図星だね?」
「少し休めば大丈夫ですわ」
「大丈夫じゃないでしょ?先に侯爵邸に送るからね?」
「え?大丈夫ですわよ?セレスタ様を先にお送りしてくださいませ」
「駄目だよ。着いたら部屋に直行だから」
「横暴ですわ」
「光の聖女様、横暴ではないと私も思いますよ。お休みください」
「セレスタ様まで」
けっきょく馬車は止まる事なく、タウンハウスに着いてしまった。
「キャシーちゃん、掴まりなさい」
「……はい」
サミュエル先生の腕に掴まって、邸内に入る。
「キャシーちゃん、どうしたの?」
「夫人、後から説明にまいります。今はキャシーちゃんを休ませてあげてください」
「ブランジット卿、代わります」
「頼んだよ。私はプロクシィを送ってくる」
お義兄様が代わってくれた。
「どうしたんだ?」
「少し魔力を使いすぎました」
「まったく。何があったのかは知らないが、気を付けろ」
「申し訳ございません」
「食べやすい物を頼んでおく。まずはひと眠りしろ」
部屋で待ち構えていたフランに、有無を言わさず部屋着に着替えさせられて、ベッドに追いたてられた。
「お休みくださいませね?」
「はい」
フランが灯りを調節して、部屋から出ていく。目を瞑ると強烈な眠気に意識を手放した。相当疲れていたらしい。この眠気は魔力切れの方かしら?
翌日目が覚めると、フランが怒りを抑えた状態で、朝の支度を手伝ってくれた。
「フラン、怒ってる?」
「当然でございます。魔力は使い過ぎると命に関わるのですよ?」
「ごめんなさい」
「反省はしても、後悔はなさらないのですわよね?また繰り返す可能性があると」
物凄く大きなため息を吐かれた。
「お義父様は?」
「執務室で朝の執務の最中でございます。お嬢様が起きたら呼ぶようにと」
お説教かなぁ?嫌だなぁ。
嫌だなぁなんて渋ってても、フランに強引に連れていかれちゃうんだけどね。
「お義父様、キャスリーンです」
「入りなさい」
入室すると、カリカリとペンを走らせていたお義父様に、ソファーに座るように言われた。
少し待っていると、お義父様がペンを置いて向かいに座った。
「キャスリーン、私が言いたい事は分かってるな?」
「はい」
「キャスリーンの理念はよく分かっている。だがな、心配する人がたくさん居るという事を忘れないでくれ」
「忘れてはおりませんけれど」
「『けれど』と言う時点で忘れているではないか。まぁ良い。今回はよくやってくれた」
「救出された方々は、どうなっておりますか?」
「幸い夏だからな。簡易的ではあるがテントで過ごしてもらったそうだ。視察と検証が済み次第、あの辺りの区画整理を行い、住宅を提供する。同時に健康状態のチェックをして、適切な医療も施行する。仕事はその後だな。こればかりは閣議で決めねばならん」
「安心いたしました」
「今日は救民院に行くのか?」
「そのつもりですが」
「昨夜はサミュエル殿に迷惑をかけたのだ。よく謝っておきなさい。それからオルブライトには連絡を取っておいた。いつでも来てくれて良いと言っていた」
「ありがとうございます」
お義父様の話はそこで終了した。これからお義父様は王宮に出仕される。
お義父様の執務室を出ると、今度は待ち構えていたらしいお義兄様に捕まった。
「お義兄様、昨夜サミュエル先生はどんなお話をされましたの?」
「貧困地区で起きた事と、キャシーの状態について。キャシー、2人同時治癒なんて、かなり難しいんじゃないか?ブランジット卿は魔力をかなり消費するやり方だと言っておられたが」
「そうですわね。私も最初に成功した後に知ったのですが、5代目の光の聖女様がよく使っておられたようです。初代と2代目の光の聖女様はエリアヒールという、広範囲の治癒術を使えたらしいのですが」
「キャシー、今はそんな事は聞いていないんだ。何故わざわざ魔力消費の大きい魔法を使うんだ?キャシーの魔力が多いのは分かっている。だがな、そもそも……」
「そうせざるを得なかったのですわ。あの場には瀕死の重傷を負った方がたくさんいて、ひとりひとり治癒していたら間に合わなかった。ですから2人同時治癒を行使いたしました」
「その結果キャシーの命が危険にさらされたんだぞ?」
「分かっております。反省しておりますわ」
「まったく、分かっておりますとか言って、ちっとも分かってない。父上もキャシーには甘いし、どうせ少しだけ説教して終わったんだろう?」
「仕方がないではないか。キャスリーンには理念があって、それに沿って動いている。親としては非常に心配だが止める事は出来ん」
「父上」
「お義父様」
お義父様が執務室から出てきた。そろそろ王宮に行かれるようだ。
「キャスリーン、教会に行くのなら気を付けて行くように」
「はい」
「くれぐれも無理はするんじゃないぞ?分かってるな?」
「分かっております」
「ランベルト、お前の執務室に次代の事案を送っておいた。よく検討しておくと良い」
「ありがとうございます」
「まだ荒いがよく考えられている。もう少し綿密に計画を詰めるといい」
どんな事案なんだろう?お義兄様がお義父様に褒められて、嬉しそうだ。
お義母様とアンバー様もホールに出てきて、お義父様を見送った。
「さてと、キャシーちゃん。今日も救民院かしら?」
「そのつもりです。後はミリアディス様の執務のお手伝いですわね」
「テンセイシャのお話はどうなったの?」
あ、忘れてた。ララさんにお話ししないと。
「忘れておりました」
「珍しいわね。それだけ忙しかったのかしら?」
「そうですわね」
「好きな読書もしていないでしょう?」
「タウンハウスの本は全て読んでしまいましたもの」
「新しく仕入れた本は、キャシーちゃんのお部屋に届けさせるわ。手芸のご本だけれど」
「手芸ですか?」
「レティキュールをね、自分達で手作りするのが流行っているのよ。読んでおきなさい」
「はい」
手芸かぁ。時間はあるかなぁ?
93
お気に入りに追加
493
あなたにおすすめの小説
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。

【完結】長い眠りのその後で
maruko
恋愛
伯爵令嬢のアディルは王宮魔術師団の副団長サンディル・メイナードと結婚しました。
でも婚約してから婚姻まで一度も会えず、婚姻式でも、新居に向かう馬車の中でも目も合わせない旦那様。
いくら政略結婚でも幸せになりたいって思ってもいいでしょう?
このまま幸せになれるのかしらと思ってたら⋯⋯アレッ?旦那様が2人!!
どうして旦那様はずっと眠ってるの?
唖然としたけど強制的に旦那様の為に動かないと行けないみたい。
しょうがないアディル頑張りまーす!!
複雑な家庭環境で育って、醒めた目で世間を見ているアディルが幸せになるまでの物語です
全50話(2話分は登場人物と時系列の整理含む)
※他サイトでも投稿しております
ご都合主義、誤字脱字、未熟者ですが優しい目線で読んで頂けますと幸いです

跡継ぎが産めなければ私は用なし!? でしたらあなたの前から消えて差し上げます。どうぞ愛妾とお幸せに。
Kouei
恋愛
私リサーリア・ウォルトマンは、父の命令でグリフォンド伯爵令息であるモートンの妻になった。
政略結婚だったけれど、お互いに思い合い、幸せに暮らしていた。
しかし結婚して1年経っても子宝に恵まれなかった事で、義父母に愛妾を薦められた夫。
「承知致しました」
夫は二つ返事で承諾した。
私を裏切らないと言ったのに、こんな簡単に受け入れるなんて…!
貴方がそのつもりなら、私は喜んで消えて差し上げますわ。
私は切岸に立って、夕日を見ながら夫に別れを告げた―――…
※この作品は、他サイトにも投稿しています。

婚約破棄から~2年後~からのおめでとう
夏千冬
恋愛
第一王子アルバートに婚約破棄をされてから二年経ったある日、自分には前世があったのだと思い出したマルフィルは、己のわがままボディに絶句する。
それも王命により屋敷に軟禁状態。肉塊のニート令嬢だなんて絶対にいかん!
改心を決めたマルフィルは、手始めにダイエットをして今年行われるアルバートの生誕祝賀パーティーに出席することを目標にする。

魅了の魔法を使っているのは義妹のほうでした・完
瀬名 翠
恋愛
”魅了の魔法”を使っている悪女として国外追放されるアンネリーゼ。実際は義妹・ビアンカのしわざであり、アンネリーゼは潔白であった。断罪後、親しくしていた、隣国・魔法王国出身の後輩に、声をかけられ、連れ去られ。
夢も叶えて恋も叶える、絶世の美女の話。
*五話でさくっと読めます。

【完結】裏切っておいて今になって謝罪ですか? もう手遅れですよ?
かとるり
恋愛
婚約者であるハワード王子が他の女性と抱き合っている現場を目撃してしまった公爵令嬢アレクシア。
まるで悪いことをしたとは思わないハワード王子に対し、もう信じることは絶対にないと思うアレクシアだった。

戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。

こういうの「ざまぁ」って言うんですよね? ~婚約破棄されたら美人になりました~
茅野ガク
恋愛
家のために宝石商の息子と婚約をした伯爵令嬢シスカ。彼女は婚約者の長年の暴言で自分に自信が持てなくなっていた。
更には婚約者の裏切りにより、大勢の前で婚約破棄を告げられてしまう。
シスカが屈辱に耐えていると、宮廷医師ウィルドがその場からシスカを救ってくれた。
初対面のはずの彼はシスカにある提案をして――
人に素顔を見せることが怖くなっていたシスカが、ウィルドと共に自信と笑顔を取り戻していくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる