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学院中等部 8学年生
ポーションの長期保存 検証その②
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日陰の屋外のポーションが35日目で、日陰の屋内の物が45日目で有効成分が失われた。最後まで有効成分を保てていたのはやはり冷暗所のポーション。前回の物もまだ有効成分が保たれている。
「ここからは夏季長期休暇に入ってしまうのですわよねぇ。どうしましょうかしら?」
「私が様子を見に来ましょうか?」
夏季長期休暇に帰宅しないと言う部員が、申し出てくれた。
「サミュエル先生に相談してみましょう」
「そうですわよね。様子を見に来ていただくにしても、先生に報告はしないと」
みんなでゾロゾロと、サミュエル先生の部屋に行くわけにはいかない。お邪魔になってしまうし。
「やっぱり代表者のガブリエラ様じゃないかしら?」
「キャスリーン様が主導している検証でしょう?それならキャスリーン様の方が」
みんなが一斉に私を見る。
「私は構いませんけれど、ガブリエラ様、一緒に行ってくださいませね?」
「付いていくだけですわよ?私は何も分からないのですから」
説明したんだけどな。まぁ、そう言って逃げ道を作ったんだろうという事は分かる。絶対に私だけに話させる気だよね。
ガブリエラ様と一緒にサミュエル先生の部屋を訪ねる。
「先生、今よろしいでしょうか?」
サミュエル先生が何かの書類から顔をあげた。
「どうしたんだい?」
「夏季休暇中の事なのですが、今検証中の物がありまして、その確認に立ち入りを許可いただけませんでしょうか?」
「検証中の、って、ポーションでしょ?保冷箱に入っている。いいよ。許可は出来るけど、誰が見に来るんだい?」
「ドミニク・ベレストリーム様ですわ」
「あぁ、ベレストリーム君。分かったよ。ちょっと不安だけどね」
ドミニク・ベレストリーム様はとにかく、やんちゃというか天真爛漫というか落ち着きがないというか、うーん、なんと言おうかしら?元気一杯な初等部3学年生の男性だ。ベレストリーム子爵家の6男(!!)様でお兄様とは年が離れている末っ子だから、とても可愛がられている。学院に一緒に在籍している次女様は魔術同好会に、5男様は執行部補佐をされている。今回帰宅しない理由はベレストリーム子爵領が離れていて、しかもタウンハウスを持っていないから。ベレストリーム子爵様が王都に来られる時は、ご親戚のパレスフォード伯爵家に宿泊するんだって。
ベレストリーム子爵家はパレスフォード伯爵家の、分家筋に当たるらしい。非常に仲の良いご親戚だと聞いている。
サミュエル先生の了解が取れたので、部屋を辞してみんなに報告に行く。
「ベレストリーム様、では説明をいたしますので、こちらに」
「うわぁ、緊張するなぁ」
ベレストリーム様に確認事項を伝えていく。成分分析が変わりなければ元の場所に戻してそのまま様子を見てもらい、成分の数値が落ちてしまったらフタを開けて色と匂いと粘度を確認してもらう。
「えぇっと、全部ですよね?」
「もちろんです」
「分かりました」
ベレストリーム様がしっかりメモを取ったのを確認して、今までの結果を纏めた物の写しを渡す。
「これに数値を書き入れてください」
「はい。あの、これって部外者に知られても良いですか?」
「部外者とはお兄様、お姉様でしょうか?」
「はい。たぶん兄ちゃ……兄上にはバレると思うので」
「他の方に漏らさないのでしたら、大丈夫ですわよ?」
「ありがとうございます」
「こちらこそお願いいたします」
ベレストリーム様にポーションの件を託して、みんなは他の事をしにいった。私とクリスト様は今までの結果を検証しつつレポートに纏めていく。
「せんぱぁい、これってやっぱりぃ、冷暗所じゃないとダメなんですよねぇ?」
「室温でも日陰だったら、つまり直射日光が当たらなければ、1ヶ月は品質に変わりはございませんけれど。作成して1ヶ月は置いておけるというのは、かなり心理的にも余裕がありますわね」
「光魔法を持ってなくても、ポーションを作れたら良いのにぃ……」
「そうですわねぇ」
光魔法を使わずに作成するポーションは、現在各国が威信をかけて開発中なんだけど、今のところ成功はしていないらしい。成功している国があっても、そう易々と技術や製法を他国に提供するとは思えない。少なくとも自国で安定供給出来るようになってからだよね。
「この長期保存のポーションも、すでに既知の物かもしれませんし。でもこうやって少しずつ理解していくのも楽しくございませんか?」
「楽しいですけどぉ、先輩や先生やピアーズ君にだけ負担が行ってるって思うとぉ、なぁんかこう、もやもやするっていうかぁ……」
「負担にはなっておりませんわよ。クリスト様達が下準備からビンの準備までしてくださっているじゃありませんか。皆様がお膳立てをしてくださって、私共は仕上げをしているだけですわ。お気に病まないでくださいませ」
こうして何かに夢中になっていれば、その間だけでもローレンス様の身を案じるだけの時間が減る。「自分は何もしていない」という事実から逃げる事が出来る。
「せんぱぁい、お茶にしましょう?」
「そうですわね。少し休憩いたしましょうか」
自分で選んだ薬草をブレンドしハーブティーにする。私もクリスト様も水魔法を使えるから、自分でお湯を沸かした。
「でもぉ、ポーションって不思議ですよねぇ」
「そんな事を言ったら、光魔法自体が謎ですよ。私は光魔法を使っておりますが、どこがどうなって 怪我が治っているのか全く分かりませんもの」
推測は出来るけどね。細胞を活性化させる事によって損傷部位を修復しているんだと思う。ただし、何故光魔法で細胞が活性化するのかが分からない。
「そんな事を言ったら、水魔法だって火魔法だって、分かんないじゃないですかぁ。植物魔法なんてあっという間に植物が大きくなるんですよぉ?」
あ、そうか。植物魔法も細胞の活性化だ。そういえば弱ったり傷付いた植物に、光魔法をかけても植物は元気になるよね。逆はどうなんだろう?
「フェルナー先輩?」
「あぁ、ごめんなさい。ちょっと考えちゃって」
「何を考えていたんですかぁ?」
「弱ったり傷付いた植物は光魔法で元気になるのですけれど、逆はどうなのかしら?って。検証をなんて考えませんけれどね。植物魔法は植物にしか作用しないと、マルムクヴィスト博士も著書で仰っていますし」
「ビックリしたぁ。フェルナー先輩が言う事だから、検証をなんて言い出すんじゃないかって思っちゃいましたぁ」
「クリスト様、私だからとは、どういう意味です?」
「えっ?フェルナー先輩って、疑問に思ったら納得するまで調べるじゃないですかぁ」
「そうですか?」
「そうですよぉ?」
たしかに言われればそうかもしれない。でもそんな事はないって否定して欲しい自分がいる。
「でもぉ、私はそういうフェルナー先輩が好きですよぉ?」
ニカッと笑う令嬢らしくないヒラリー・クリスト様。
「クリスト様はご自分のお心に正直ですね」
「はいぃ。だってぇ、自分の心にフタをしても苦しいだけですもん。だからよほどの事がない限り、自分に正直でいたいんですぅ。こういう喋り方もぉ、ダメだって、貴族令嬢らしくないって言われるんですけどぉ、でもこの方が自分らしいって思っててぇ」
「たしかに貴族令嬢らしくはございませんけれど、クリスト様らしいですわ」
「フェルナー先輩ぃ、大好きですぅ」
クリスト様に抱き付かれてしまった。クリスト様、私よりも発達が良いのね。どことは言わないけど。
「ここからは夏季長期休暇に入ってしまうのですわよねぇ。どうしましょうかしら?」
「私が様子を見に来ましょうか?」
夏季長期休暇に帰宅しないと言う部員が、申し出てくれた。
「サミュエル先生に相談してみましょう」
「そうですわよね。様子を見に来ていただくにしても、先生に報告はしないと」
みんなでゾロゾロと、サミュエル先生の部屋に行くわけにはいかない。お邪魔になってしまうし。
「やっぱり代表者のガブリエラ様じゃないかしら?」
「キャスリーン様が主導している検証でしょう?それならキャスリーン様の方が」
みんなが一斉に私を見る。
「私は構いませんけれど、ガブリエラ様、一緒に行ってくださいませね?」
「付いていくだけですわよ?私は何も分からないのですから」
説明したんだけどな。まぁ、そう言って逃げ道を作ったんだろうという事は分かる。絶対に私だけに話させる気だよね。
ガブリエラ様と一緒にサミュエル先生の部屋を訪ねる。
「先生、今よろしいでしょうか?」
サミュエル先生が何かの書類から顔をあげた。
「どうしたんだい?」
「夏季休暇中の事なのですが、今検証中の物がありまして、その確認に立ち入りを許可いただけませんでしょうか?」
「検証中の、って、ポーションでしょ?保冷箱に入っている。いいよ。許可は出来るけど、誰が見に来るんだい?」
「ドミニク・ベレストリーム様ですわ」
「あぁ、ベレストリーム君。分かったよ。ちょっと不安だけどね」
ドミニク・ベレストリーム様はとにかく、やんちゃというか天真爛漫というか落ち着きがないというか、うーん、なんと言おうかしら?元気一杯な初等部3学年生の男性だ。ベレストリーム子爵家の6男(!!)様でお兄様とは年が離れている末っ子だから、とても可愛がられている。学院に一緒に在籍している次女様は魔術同好会に、5男様は執行部補佐をされている。今回帰宅しない理由はベレストリーム子爵領が離れていて、しかもタウンハウスを持っていないから。ベレストリーム子爵様が王都に来られる時は、ご親戚のパレスフォード伯爵家に宿泊するんだって。
ベレストリーム子爵家はパレスフォード伯爵家の、分家筋に当たるらしい。非常に仲の良いご親戚だと聞いている。
サミュエル先生の了解が取れたので、部屋を辞してみんなに報告に行く。
「ベレストリーム様、では説明をいたしますので、こちらに」
「うわぁ、緊張するなぁ」
ベレストリーム様に確認事項を伝えていく。成分分析が変わりなければ元の場所に戻してそのまま様子を見てもらい、成分の数値が落ちてしまったらフタを開けて色と匂いと粘度を確認してもらう。
「えぇっと、全部ですよね?」
「もちろんです」
「分かりました」
ベレストリーム様がしっかりメモを取ったのを確認して、今までの結果を纏めた物の写しを渡す。
「これに数値を書き入れてください」
「はい。あの、これって部外者に知られても良いですか?」
「部外者とはお兄様、お姉様でしょうか?」
「はい。たぶん兄ちゃ……兄上にはバレると思うので」
「他の方に漏らさないのでしたら、大丈夫ですわよ?」
「ありがとうございます」
「こちらこそお願いいたします」
ベレストリーム様にポーションの件を託して、みんなは他の事をしにいった。私とクリスト様は今までの結果を検証しつつレポートに纏めていく。
「せんぱぁい、これってやっぱりぃ、冷暗所じゃないとダメなんですよねぇ?」
「室温でも日陰だったら、つまり直射日光が当たらなければ、1ヶ月は品質に変わりはございませんけれど。作成して1ヶ月は置いておけるというのは、かなり心理的にも余裕がありますわね」
「光魔法を持ってなくても、ポーションを作れたら良いのにぃ……」
「そうですわねぇ」
光魔法を使わずに作成するポーションは、現在各国が威信をかけて開発中なんだけど、今のところ成功はしていないらしい。成功している国があっても、そう易々と技術や製法を他国に提供するとは思えない。少なくとも自国で安定供給出来るようになってからだよね。
「この長期保存のポーションも、すでに既知の物かもしれませんし。でもこうやって少しずつ理解していくのも楽しくございませんか?」
「楽しいですけどぉ、先輩や先生やピアーズ君にだけ負担が行ってるって思うとぉ、なぁんかこう、もやもやするっていうかぁ……」
「負担にはなっておりませんわよ。クリスト様達が下準備からビンの準備までしてくださっているじゃありませんか。皆様がお膳立てをしてくださって、私共は仕上げをしているだけですわ。お気に病まないでくださいませ」
こうして何かに夢中になっていれば、その間だけでもローレンス様の身を案じるだけの時間が減る。「自分は何もしていない」という事実から逃げる事が出来る。
「せんぱぁい、お茶にしましょう?」
「そうですわね。少し休憩いたしましょうか」
自分で選んだ薬草をブレンドしハーブティーにする。私もクリスト様も水魔法を使えるから、自分でお湯を沸かした。
「でもぉ、ポーションって不思議ですよねぇ」
「そんな事を言ったら、光魔法自体が謎ですよ。私は光魔法を使っておりますが、どこがどうなって 怪我が治っているのか全く分かりませんもの」
推測は出来るけどね。細胞を活性化させる事によって損傷部位を修復しているんだと思う。ただし、何故光魔法で細胞が活性化するのかが分からない。
「そんな事を言ったら、水魔法だって火魔法だって、分かんないじゃないですかぁ。植物魔法なんてあっという間に植物が大きくなるんですよぉ?」
あ、そうか。植物魔法も細胞の活性化だ。そういえば弱ったり傷付いた植物に、光魔法をかけても植物は元気になるよね。逆はどうなんだろう?
「フェルナー先輩?」
「あぁ、ごめんなさい。ちょっと考えちゃって」
「何を考えていたんですかぁ?」
「弱ったり傷付いた植物は光魔法で元気になるのですけれど、逆はどうなのかしら?って。検証をなんて考えませんけれどね。植物魔法は植物にしか作用しないと、マルムクヴィスト博士も著書で仰っていますし」
「ビックリしたぁ。フェルナー先輩が言う事だから、検証をなんて言い出すんじゃないかって思っちゃいましたぁ」
「クリスト様、私だからとは、どういう意味です?」
「えっ?フェルナー先輩って、疑問に思ったら納得するまで調べるじゃないですかぁ」
「そうですか?」
「そうですよぉ?」
たしかに言われればそうかもしれない。でもそんな事はないって否定して欲しい自分がいる。
「でもぉ、私はそういうフェルナー先輩が好きですよぉ?」
ニカッと笑う令嬢らしくないヒラリー・クリスト様。
「クリスト様はご自分のお心に正直ですね」
「はいぃ。だってぇ、自分の心にフタをしても苦しいだけですもん。だからよほどの事がない限り、自分に正直でいたいんですぅ。こういう喋り方もぉ、ダメだって、貴族令嬢らしくないって言われるんですけどぉ、でもこの方が自分らしいって思っててぇ」
「たしかに貴族令嬢らしくはございませんけれど、クリスト様らしいですわ」
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