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学院中等部 7学年生
フェアールカク辺境領へ
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翌日、お義父様とローレンス様と一緒に王城へ向かう。各領から派遣される私兵達や役人も、王城に集まっているそうだ。とはいっても、実際にいるのは各領からの2人位ずつだけ。他の人員は各領の転移部屋を使ったり、騎馬や馬車で移動している。
デビュタントは済ませたとはいえ、まだ年若い私が義援団を纏めるわけではなく、率いるのはファレンノーザ公爵。騎士団総督だし、王家がフェアールカク辺境領を見捨てていないという、アピールにもなる。私はあくまでも義援団の象徴だ。
その為なのか、青銀の刺繍の入った白いワンピースを着させられている。フェアールカク領での活動時は着替えるけどね。パンツスタイルに。
ダニエル様とマリアさんも護衛として同行してくれる。
そしてこの日に合わせて王都内の通信施設から、フェアールカク領に救援物資が届けられるらしい。それが転移の合図なんだそうだ。
私達と将校達は王城の転移部屋を利用する。今回は複数回に分けるそうだ。私達は第2陣以降。第1陣が周囲の安全を確認してからになる。この辺りはお義父様から説明された。
王城に着くと、デビュタントバルの時のホールに案内された。ただし入場口が違う。大扉ではなくその隣の小さな扉から中に入る。そこは小さな部屋になっていた。そこで衣装チェックとヘアメイクの手直しをされた。
「おぉ、これは光の聖女様。その名に相応しい装いだ」
ファレンノーザ公爵が笑いながら入ってきた。お義父様とローレンス様が軽く挨拶する。
「おや、婚約者殿も一緒か。心配せずともよい。聖女様の御身は我らが命懸けで守ると誓おう」
「それはお止めください。キャスリーンが1番嫌がる事です」
「ほぅ」
「わが娘は、キャスリーン・フェルナーは、自分を守る為に命をかけるという事を嫌います」
「聖女様は守りにくいお人だな。聖女様がそう思われようと、聖女様をお守りできた、それが我らの名誉となる。そこもご理解いただきたい」
「それは理解しているつもりなのですが、どうしても心が拒否してしまいます」
「なるほど。まぁ、あちらに行けば状況も変わる。状況次第だな」
陛下がおいでになった。ここからは私はファレンノーザ公爵の隣に立たなければならない。
「私は下がるよ。キャシー、無理だけはしないようにね」
「はい」
「信用するからね」
ぎゅっと抱き締めて言われた。ローレンス様はここからは先に進めない。この部屋は王族や主賓格の控室のようだ。
ザワザワしていたホールに出る。各領から2~3名と聞いていたけど、ずいぶん多い。今は夏で社交シーズンだし、王都に来ていた派遣しない貴族も見物しているようだ。派遣しない貴族と言っても、やむを得ない家が多い。主に派遣出来るのは伯爵以上だそうだ。子爵家も混ざっているけど、男爵家は領運営に支障が出ない程度の物質を供出したりしている。他にも領地経営に余裕がなかったり、人員に余裕がなかったり。学院の友人知人の領はほぼ派遣に参加してくれているらしい。
ファレンノーザ公爵がフェアールカク領の状態を説明し、鼓舞していく。その最後に私が紹介された。
「キャスリーン・フェルナー侯爵令嬢だ。この者を見知っている者も多かろう。光魔法使いで『光の聖女候補』として活動している。ロマンサ北方国の不可解な事象解決に、少しでも貢献したいと名乗りをあげてくれた。彼女も同行する。いまだ学院生の為に時間に制約はあるが、出来うる限りの力を使ってくれると言う」
ファレンノーザ公爵に促されて、挨拶をする。
「フェルナー侯爵が息女、キャスリーン・フェルナーにございます。光魔法使いとしてお役に立ちたいと同行を願い、許可をいただきました。微力ながら努めさせていただきます。よろしくお願いいたします」
拍手をいただいた。戸惑っている人も何割かはいるようだけど、おおむね好意的なようだ。
何名かずつに人数を分けて、転移部屋に向かう。第1陣が出ていったタイミングで、サミュエル先生が顔を覗かせた。
「サミュエルも行くのか?」
「当然でしょ?教え子が行くのに、安穏としていられない。公爵だって同じでしょ?」
「まぁな。それに光の聖女を是非とも守らねば。彼女には返しきれぬ恩があるからな」
「キャシーちゃん、公爵まで誑かしたの?」
「人聞きの悪い事を仰らないでくださいませ」
「そうだな。彼女のひたむきさに俺が勝手に惚れ込んだのだ」
ファレンノーザ公爵がいけしゃあしゃあと言う。惚れ込んだって……。
「ところでサミュエル先生、ファレンノーザ公爵閣下をプリンスと仰いました?」
「そうだよ。ファレンノーザ公爵閣下は王弟殿下で、臣籍降下されている。その場合は公爵と呼ぶんだ。私の家のように代を経ると公爵となる。ファレンノーザ公爵閣下の方が格上になるね」
「家格がどうとか、下らぬと思うのだがな」
「公爵はこの通りのお方だからね。私達にも気さくに接してくれて、男女問わず慕っている人は多いんだ」
なるほど。その辺りが艶福家という評価になってしまったのね。
私達が転移部屋に行く時間になった。同じ組は私とサミュエル先生とファレンノーザ公爵とその護衛達。ダニエル様とマリアさんもこの組だ。とはいってもファレンノーザ公爵とサミュエル先生の護衛は各1人。他のは先に行かせたと言われたけど、良いのかしら?1番身分の低い私が1番護衛が多いのだけど。
ちなみにフェルナー家の護衛であるエリックとリオンとシェリーは、すぐ前の班で出発している。ローレンス様は少し不満そうだったけど、お義父様が許可を出した以上、何も言わずに引き下がっていた。
馴染みのある転移の浮遊感が収まると、目の前にエリックとリオンとシェリーと、他、男女3人ずつが待っていた。
「待っておらずとも良いと言うたに」
「陛下が待っておれと命ぜられましたゆえ」
「兄上の過保護には困ったものだ」
それでも私の護衛が1番多いのよね。
「キャシーちゃんは女性だからね。だからって訳でもないけど」
「いまだ幼いゆえな。黙って守られておれ」
「幼い……確かにまだ未成年ですが」
デビュタントは済ませたけど、未成年なのには違いない。
転移部屋を出ると、王都より涼しい気候に転移したのだと実感する。マリアさんがカーディガンを羽織らせてくれた。
「まずはフェアールカク辺境伯の所に顔出しせねばな」
「そうですね。辺境伯殿は民と共に、物資の仕分けをしているようですよ」
「向かおう。光の聖女は休んでおるがいい」
「参りますわよ?この程度の距離、支障はございません」
「日焼けを気にするのでは?」
「気になりません。そんな事を言っていたら、屋外で活動出来ません」
「それはそうだが。良いのか?」
「公爵、キャシーちゃんは言い出したら聞きませんよ」
「先生、お子様扱いはおやめくださいませ?」
「はいはい」
あ、笑ってる。バカにはしてないだろうけど、揶揄われたんだろうな。
フェアールカク辺境伯の居場所はすぐに分かった。屋敷とは別に建てられた平屋住宅の1軒から、大きな声が聞こえる。
「あそこか」
公爵が大股に歩いていった。私とサミュエル先生が追いかける。
「着替えだけ済ませたいです」
「すぐに活動するつもり?」
「はい。その方がいいかと」
「落盤事故の時のように、急がなくて良いんだ?」
「あの時は時間の壁がありましたから。今回は私もはじめての事態です。時間の壁はともかく放置させるのは心細いでしょうし、不満も溜まります。早い方が良いと思います」
「分かったよ。挨拶したらすぐに動こう」
デビュタントは済ませたとはいえ、まだ年若い私が義援団を纏めるわけではなく、率いるのはファレンノーザ公爵。騎士団総督だし、王家がフェアールカク辺境領を見捨てていないという、アピールにもなる。私はあくまでも義援団の象徴だ。
その為なのか、青銀の刺繍の入った白いワンピースを着させられている。フェアールカク領での活動時は着替えるけどね。パンツスタイルに。
ダニエル様とマリアさんも護衛として同行してくれる。
そしてこの日に合わせて王都内の通信施設から、フェアールカク領に救援物資が届けられるらしい。それが転移の合図なんだそうだ。
私達と将校達は王城の転移部屋を利用する。今回は複数回に分けるそうだ。私達は第2陣以降。第1陣が周囲の安全を確認してからになる。この辺りはお義父様から説明された。
王城に着くと、デビュタントバルの時のホールに案内された。ただし入場口が違う。大扉ではなくその隣の小さな扉から中に入る。そこは小さな部屋になっていた。そこで衣装チェックとヘアメイクの手直しをされた。
「おぉ、これは光の聖女様。その名に相応しい装いだ」
ファレンノーザ公爵が笑いながら入ってきた。お義父様とローレンス様が軽く挨拶する。
「おや、婚約者殿も一緒か。心配せずともよい。聖女様の御身は我らが命懸けで守ると誓おう」
「それはお止めください。キャスリーンが1番嫌がる事です」
「ほぅ」
「わが娘は、キャスリーン・フェルナーは、自分を守る為に命をかけるという事を嫌います」
「聖女様は守りにくいお人だな。聖女様がそう思われようと、聖女様をお守りできた、それが我らの名誉となる。そこもご理解いただきたい」
「それは理解しているつもりなのですが、どうしても心が拒否してしまいます」
「なるほど。まぁ、あちらに行けば状況も変わる。状況次第だな」
陛下がおいでになった。ここからは私はファレンノーザ公爵の隣に立たなければならない。
「私は下がるよ。キャシー、無理だけはしないようにね」
「はい」
「信用するからね」
ぎゅっと抱き締めて言われた。ローレンス様はここからは先に進めない。この部屋は王族や主賓格の控室のようだ。
ザワザワしていたホールに出る。各領から2~3名と聞いていたけど、ずいぶん多い。今は夏で社交シーズンだし、王都に来ていた派遣しない貴族も見物しているようだ。派遣しない貴族と言っても、やむを得ない家が多い。主に派遣出来るのは伯爵以上だそうだ。子爵家も混ざっているけど、男爵家は領運営に支障が出ない程度の物質を供出したりしている。他にも領地経営に余裕がなかったり、人員に余裕がなかったり。学院の友人知人の領はほぼ派遣に参加してくれているらしい。
ファレンノーザ公爵がフェアールカク領の状態を説明し、鼓舞していく。その最後に私が紹介された。
「キャスリーン・フェルナー侯爵令嬢だ。この者を見知っている者も多かろう。光魔法使いで『光の聖女候補』として活動している。ロマンサ北方国の不可解な事象解決に、少しでも貢献したいと名乗りをあげてくれた。彼女も同行する。いまだ学院生の為に時間に制約はあるが、出来うる限りの力を使ってくれると言う」
ファレンノーザ公爵に促されて、挨拶をする。
「フェルナー侯爵が息女、キャスリーン・フェルナーにございます。光魔法使いとしてお役に立ちたいと同行を願い、許可をいただきました。微力ながら努めさせていただきます。よろしくお願いいたします」
拍手をいただいた。戸惑っている人も何割かはいるようだけど、おおむね好意的なようだ。
何名かずつに人数を分けて、転移部屋に向かう。第1陣が出ていったタイミングで、サミュエル先生が顔を覗かせた。
「サミュエルも行くのか?」
「当然でしょ?教え子が行くのに、安穏としていられない。公爵だって同じでしょ?」
「まぁな。それに光の聖女を是非とも守らねば。彼女には返しきれぬ恩があるからな」
「キャシーちゃん、公爵まで誑かしたの?」
「人聞きの悪い事を仰らないでくださいませ」
「そうだな。彼女のひたむきさに俺が勝手に惚れ込んだのだ」
ファレンノーザ公爵がいけしゃあしゃあと言う。惚れ込んだって……。
「ところでサミュエル先生、ファレンノーザ公爵閣下をプリンスと仰いました?」
「そうだよ。ファレンノーザ公爵閣下は王弟殿下で、臣籍降下されている。その場合は公爵と呼ぶんだ。私の家のように代を経ると公爵となる。ファレンノーザ公爵閣下の方が格上になるね」
「家格がどうとか、下らぬと思うのだがな」
「公爵はこの通りのお方だからね。私達にも気さくに接してくれて、男女問わず慕っている人は多いんだ」
なるほど。その辺りが艶福家という評価になってしまったのね。
私達が転移部屋に行く時間になった。同じ組は私とサミュエル先生とファレンノーザ公爵とその護衛達。ダニエル様とマリアさんもこの組だ。とはいってもファレンノーザ公爵とサミュエル先生の護衛は各1人。他のは先に行かせたと言われたけど、良いのかしら?1番身分の低い私が1番護衛が多いのだけど。
ちなみにフェルナー家の護衛であるエリックとリオンとシェリーは、すぐ前の班で出発している。ローレンス様は少し不満そうだったけど、お義父様が許可を出した以上、何も言わずに引き下がっていた。
馴染みのある転移の浮遊感が収まると、目の前にエリックとリオンとシェリーと、他、男女3人ずつが待っていた。
「待っておらずとも良いと言うたに」
「陛下が待っておれと命ぜられましたゆえ」
「兄上の過保護には困ったものだ」
それでも私の護衛が1番多いのよね。
「キャシーちゃんは女性だからね。だからって訳でもないけど」
「いまだ幼いゆえな。黙って守られておれ」
「幼い……確かにまだ未成年ですが」
デビュタントは済ませたけど、未成年なのには違いない。
転移部屋を出ると、王都より涼しい気候に転移したのだと実感する。マリアさんがカーディガンを羽織らせてくれた。
「まずはフェアールカク辺境伯の所に顔出しせねばな」
「そうですね。辺境伯殿は民と共に、物資の仕分けをしているようですよ」
「向かおう。光の聖女は休んでおるがいい」
「参りますわよ?この程度の距離、支障はございません」
「日焼けを気にするのでは?」
「気になりません。そんな事を言っていたら、屋外で活動出来ません」
「それはそうだが。良いのか?」
「公爵、キャシーちゃんは言い出したら聞きませんよ」
「先生、お子様扱いはおやめくださいませ?」
「はいはい」
あ、笑ってる。バカにはしてないだろうけど、揶揄われたんだろうな。
フェアールカク辺境伯の居場所はすぐに分かった。屋敷とは別に建てられた平屋住宅の1軒から、大きな声が聞こえる。
「あそこか」
公爵が大股に歩いていった。私とサミュエル先生が追いかける。
「着替えだけ済ませたいです」
「すぐに活動するつもり?」
「はい。その方がいいかと」
「落盤事故の時のように、急がなくて良いんだ?」
「あの時は時間の壁がありましたから。今回は私もはじめての事態です。時間の壁はともかく放置させるのは心細いでしょうし、不満も溜まります。早い方が良いと思います」
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