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学院中等部 7学年生
ジャクソン先輩
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「成績が良くても、性格も良いとは限りませんよね?」
「教師陣にも評判は良いんだよ?」
「学院の教師は、最低でも男爵ですからね」
「どういう意味だい?」
「自分より身分が上だから、という事です。シドニー君は準男爵の子息。準男爵は身分的には貴族ですが、暮らしは平民とほぼ変わりません。自分が受けられなかった貴族の授業を、平民とほぼ暮らしが変わらないシドニー君が受けている。それを拗らせたという事もあり得ます。本来なら自分も学べたかもしれない環境に身を置く、元の自分より身分の低い生徒。しかも希少な光魔法持ちです」
「劣等感か」
「私個人の考えですけれど」
「マリアはどう思う?」
「大きく外れていないと思います。人を傷付けたいというだけの加虐趣味者なら、教師陣にも被害は出ているでしょうし」
「なるほどね」
次の魔法の授業にシドニー君と一緒に来たのは、アラスチア・ジャクソン。神官を目指しているはずの、ジャクソン先輩だった。
「ジャクソン先輩?」
「やぁ、フェルナー嬢。よろしくね」
「先輩がどうして?神官を目指していたのでは?」
「人に教えるのが楽しくなってね。ブランジット先生にも相談してたんだ。あっと、話し方を改めなくちゃね」
「どうぞそのままでお願いいたします」
「良いのかい?僕は平民だよ?」
「だからなんだと言われるのですか?平民だの貴族だのと言っても、それは人が決めた身分で、神の前には皆平等です」
「はっ、ははっ。変わらないね。嬉しいよ」
サミュエル先生が入室した。
「キャシーちゃん、今日からはこっちをやっていこう」
「え?植物魔法ですか?でも私の植物魔法は、その……」
「香り主体なんでしょ?大丈夫だよ。しばらくマリアと練習していてくれるかな?もちろん結界を張りながらね」
要するに匂いも漏らすなって事よね。
「シドニー君は基礎からね。そこの補助教員を好きに使って良いからね」
「ちょっと、ブランジット先生?」
「ま、ジャクソン君も鍛え直しておこうか。はい、魔力出力からね」
「魔力出力って、ずいぶんやってないんですけど?」
賑やかな男性組の声を聞きながら、マリアさんと植物魔法を使う。最初は香りの無い花を咲かせる事から。これが難しいの。桜の木が成長しちゃうの。
「キャスリーン様、これは?」
「桜です……」
「効能は?」
桜の効能?何かあったっけ?
「抗菌作用とリラックス効果、後は何だったかな?」
「キャスリーン様……」
「ごめんなさい」
「お謝りにならずともよろしいのですよ。それにふふっ、ずいぶん様々なお花が咲いておりますね」
確かに他にもたくさんの花が咲いている。季節関係無しだ。すみれ、ブルータス、ラナンキュラス、トルコキキョウ、スイートピー、ガーベラ。香りはどれも弱い。節操無い感じだなぁ。
「見事に結界内だけですわねぇ」
マリアさんはプチプチと花を摘んで、編み始めた。手早く綺麗に編んでいく。
「マリアさん?」
「こんなに綺麗なんですもの。有効に使いましょう?」
ポスンと花冠を被せられた。
「似合うねぇ。でも、失敗したのかな?結界は成功してるけどね」
サミュエル先生が様子を見に来た。
「香りは漏れていませんか?」
「大丈夫だよ。さぁ続けてみようか」
マリアさんは次にブーケを作っていく。
「マリアさん、その花って消えたりしませんか?」
「通常は術者が消えろと念じない限り、咲き続けますよ」
「そうなんですか?」
そんな事、したことが無かったけど。あれ?今までどうなってたっけ?
「キャスリーン様?どうかなさいましたか?」
「あの、マリアさん。私、そのような事をしたことが無いのですが」
「はい?」
「ですから、消えろと念じたりってした事が無いのです」
「今までどうされておられたのですか?」
「分かりません。でも、屋敷に飾った花は、普通に萎れてました。確か、お義母様のお茶会にと咲かせた花も、通常の生花と同じような期間で萎れてしまったと思います」
私の部屋に飾った花も、そうだったはず。毎日、水を取り替えても、夏場は長くて5日位、冬場だと2週間位だったはず。
「まぁ、キャスリーン様ですから」
ちょっと傷付くなぁ、その言われ方。
私がちょっと不機嫌になっていると、シドニー君の指導に一段落を付けたサミュエル先生達がこちらに来た。結界を解除する。
「うん。結界の精度は上がってるね。すごくリラックスできる空間だけど、何を話してたんだい?キャシーちゃんが珍しく不機嫌だけど」
「私の植物魔法は他とは違うという現実を、しみじみと思い返していただけですわ。不機嫌に見えるのは、その所為でしょう」
「フェルナー嬢、その花冠、よく似合ってるよ。すごく可愛い」
「ありがとうございます」
ジャクソン先輩って、いつもまっすぐに褒めてくれたんだよね。それは今も変わらないらしい。
「あの……」
小さな声が聞こえた。シドニー君だ。
「はい。どうなさいました?」
「僕も可愛いと思う……思います」
「ありがとうございます」
真っ赤になりながら告げてくれたシドニー君に、頬が緩む。
私が咲かせた花は、各教室や教員室に配られる事になった。
「この花冠はどうしましょう?結構気に入っているんですけど」
「保管ケースを用意しようか?長期間保つよ?」
「保管ケースですか?そこまでしていただかなくても、よろしいのですけれど」
保管ケースは物質保存の魔法がかけられた、ガラスによく似た性質のリメタクルという樹脂で作られた、板で出来ている。アクリル樹脂のようだけど天然で、リメンタールという樹から採れる物だ。
「でもそのままだと、萎れて枯れてしまうよね?」
「形ある物はいつかは壊れ、元の形を失います。それを惜しんでいては新しい物を受け入れられません。この花冠の形があるかぎり、大切にしたいと思います」
「では、ドライフラワーはいかがでしょう?私が責任を持って仕上げますが」
マリアさんが申し出てくれた。
「ドライフラワー?」
「正確にはプレスドフラワーです。半月程でお届けいたしますよ」
「お願い出来ますか?」
少し迷ったけど、頼む事にした。
桜の木は「このままじゃ大きいな」と思ったら、シュルシュルと盆栽サイズにまで縮んでしまって、これまたサミュエル先生とマリアさんに「キャシーちゃん(キャスリーン様)だから」と言われてしまった。
ジャクソン先輩がシドニー君の補助教員となって1ヶ月が過ぎた頃、私は学院長先生に呼び出された。サミュエル先生も一緒だ。
「学院長先生は何のご用でしょうか?」
「本当は分かってるんでしょ?」
「まぁ。あの補助教員についてですよね」
分かっていますよ。でも様式美というか、一応言ってみただけじゃない。
「学院長、フェルナー嬢をお連れしました」
「入りなさい」
学院長の声に、サミュエル先生が扉を開ける。大きな執務机の手前で、学院長先生が待っていてくれた。カーツィーをして挨拶する。
「キャスリーン・フェルナー、まいりました」
「よく来てくれましたね。さぁ座って?」
これまた高級な革張りのソファーを薦められた。私の隣にサミュエル先生が座る。
「呼び出してごめんなさいね。聞いておきたい事があって」
「はい。あの補助教員の事ですよね?」
「えぇ。フェルナーさんが何を聞いたか、それを教えてほしいの」
「私は光魔法の授業時の事しか知りません。それで良ければお話し出来ますが」
「ゼンセの事も関係してくるのかしら?そちらも話してちょうだい」
「はい」
私があの時聞こえた事を、学院長先生に話すと、学院長先生は黙ってしまった。
「そう。立派な良心的な倫理感に対する嫌がらせね。面談した時はそんな感じに見えなかったのに。自分の見る目のなさにうんざりするわ」
「学院長先生、モラハラをする人って、そう見えない人の方が多いんです。普段は人当たりがよくて、特定の人にのみ攻撃する。そういう人が多いんです」
「そうね。でも彼女を雇い続けるのは難しいわね。適切に処分します」
処分という言い方に少し恐怖を覚えたのは、私だけだろうか。
「教師陣にも評判は良いんだよ?」
「学院の教師は、最低でも男爵ですからね」
「どういう意味だい?」
「自分より身分が上だから、という事です。シドニー君は準男爵の子息。準男爵は身分的には貴族ですが、暮らしは平民とほぼ変わりません。自分が受けられなかった貴族の授業を、平民とほぼ暮らしが変わらないシドニー君が受けている。それを拗らせたという事もあり得ます。本来なら自分も学べたかもしれない環境に身を置く、元の自分より身分の低い生徒。しかも希少な光魔法持ちです」
「劣等感か」
「私個人の考えですけれど」
「マリアはどう思う?」
「大きく外れていないと思います。人を傷付けたいというだけの加虐趣味者なら、教師陣にも被害は出ているでしょうし」
「なるほどね」
次の魔法の授業にシドニー君と一緒に来たのは、アラスチア・ジャクソン。神官を目指しているはずの、ジャクソン先輩だった。
「ジャクソン先輩?」
「やぁ、フェルナー嬢。よろしくね」
「先輩がどうして?神官を目指していたのでは?」
「人に教えるのが楽しくなってね。ブランジット先生にも相談してたんだ。あっと、話し方を改めなくちゃね」
「どうぞそのままでお願いいたします」
「良いのかい?僕は平民だよ?」
「だからなんだと言われるのですか?平民だの貴族だのと言っても、それは人が決めた身分で、神の前には皆平等です」
「はっ、ははっ。変わらないね。嬉しいよ」
サミュエル先生が入室した。
「キャシーちゃん、今日からはこっちをやっていこう」
「え?植物魔法ですか?でも私の植物魔法は、その……」
「香り主体なんでしょ?大丈夫だよ。しばらくマリアと練習していてくれるかな?もちろん結界を張りながらね」
要するに匂いも漏らすなって事よね。
「シドニー君は基礎からね。そこの補助教員を好きに使って良いからね」
「ちょっと、ブランジット先生?」
「ま、ジャクソン君も鍛え直しておこうか。はい、魔力出力からね」
「魔力出力って、ずいぶんやってないんですけど?」
賑やかな男性組の声を聞きながら、マリアさんと植物魔法を使う。最初は香りの無い花を咲かせる事から。これが難しいの。桜の木が成長しちゃうの。
「キャスリーン様、これは?」
「桜です……」
「効能は?」
桜の効能?何かあったっけ?
「抗菌作用とリラックス効果、後は何だったかな?」
「キャスリーン様……」
「ごめんなさい」
「お謝りにならずともよろしいのですよ。それにふふっ、ずいぶん様々なお花が咲いておりますね」
確かに他にもたくさんの花が咲いている。季節関係無しだ。すみれ、ブルータス、ラナンキュラス、トルコキキョウ、スイートピー、ガーベラ。香りはどれも弱い。節操無い感じだなぁ。
「見事に結界内だけですわねぇ」
マリアさんはプチプチと花を摘んで、編み始めた。手早く綺麗に編んでいく。
「マリアさん?」
「こんなに綺麗なんですもの。有効に使いましょう?」
ポスンと花冠を被せられた。
「似合うねぇ。でも、失敗したのかな?結界は成功してるけどね」
サミュエル先生が様子を見に来た。
「香りは漏れていませんか?」
「大丈夫だよ。さぁ続けてみようか」
マリアさんは次にブーケを作っていく。
「マリアさん、その花って消えたりしませんか?」
「通常は術者が消えろと念じない限り、咲き続けますよ」
「そうなんですか?」
そんな事、したことが無かったけど。あれ?今までどうなってたっけ?
「キャスリーン様?どうかなさいましたか?」
「あの、マリアさん。私、そのような事をしたことが無いのですが」
「はい?」
「ですから、消えろと念じたりってした事が無いのです」
「今までどうされておられたのですか?」
「分かりません。でも、屋敷に飾った花は、普通に萎れてました。確か、お義母様のお茶会にと咲かせた花も、通常の生花と同じような期間で萎れてしまったと思います」
私の部屋に飾った花も、そうだったはず。毎日、水を取り替えても、夏場は長くて5日位、冬場だと2週間位だったはず。
「まぁ、キャスリーン様ですから」
ちょっと傷付くなぁ、その言われ方。
私がちょっと不機嫌になっていると、シドニー君の指導に一段落を付けたサミュエル先生達がこちらに来た。結界を解除する。
「うん。結界の精度は上がってるね。すごくリラックスできる空間だけど、何を話してたんだい?キャシーちゃんが珍しく不機嫌だけど」
「私の植物魔法は他とは違うという現実を、しみじみと思い返していただけですわ。不機嫌に見えるのは、その所為でしょう」
「フェルナー嬢、その花冠、よく似合ってるよ。すごく可愛い」
「ありがとうございます」
ジャクソン先輩って、いつもまっすぐに褒めてくれたんだよね。それは今も変わらないらしい。
「あの……」
小さな声が聞こえた。シドニー君だ。
「はい。どうなさいました?」
「僕も可愛いと思う……思います」
「ありがとうございます」
真っ赤になりながら告げてくれたシドニー君に、頬が緩む。
私が咲かせた花は、各教室や教員室に配られる事になった。
「この花冠はどうしましょう?結構気に入っているんですけど」
「保管ケースを用意しようか?長期間保つよ?」
「保管ケースですか?そこまでしていただかなくても、よろしいのですけれど」
保管ケースは物質保存の魔法がかけられた、ガラスによく似た性質のリメタクルという樹脂で作られた、板で出来ている。アクリル樹脂のようだけど天然で、リメンタールという樹から採れる物だ。
「でもそのままだと、萎れて枯れてしまうよね?」
「形ある物はいつかは壊れ、元の形を失います。それを惜しんでいては新しい物を受け入れられません。この花冠の形があるかぎり、大切にしたいと思います」
「では、ドライフラワーはいかがでしょう?私が責任を持って仕上げますが」
マリアさんが申し出てくれた。
「ドライフラワー?」
「正確にはプレスドフラワーです。半月程でお届けいたしますよ」
「お願い出来ますか?」
少し迷ったけど、頼む事にした。
桜の木は「このままじゃ大きいな」と思ったら、シュルシュルと盆栽サイズにまで縮んでしまって、これまたサミュエル先生とマリアさんに「キャシーちゃん(キャスリーン様)だから」と言われてしまった。
ジャクソン先輩がシドニー君の補助教員となって1ヶ月が過ぎた頃、私は学院長先生に呼び出された。サミュエル先生も一緒だ。
「学院長先生は何のご用でしょうか?」
「本当は分かってるんでしょ?」
「まぁ。あの補助教員についてですよね」
分かっていますよ。でも様式美というか、一応言ってみただけじゃない。
「学院長、フェルナー嬢をお連れしました」
「入りなさい」
学院長の声に、サミュエル先生が扉を開ける。大きな執務机の手前で、学院長先生が待っていてくれた。カーツィーをして挨拶する。
「キャスリーン・フェルナー、まいりました」
「よく来てくれましたね。さぁ座って?」
これまた高級な革張りのソファーを薦められた。私の隣にサミュエル先生が座る。
「呼び出してごめんなさいね。聞いておきたい事があって」
「はい。あの補助教員の事ですよね?」
「えぇ。フェルナーさんが何を聞いたか、それを教えてほしいの」
「私は光魔法の授業時の事しか知りません。それで良ければお話し出来ますが」
「ゼンセの事も関係してくるのかしら?そちらも話してちょうだい」
「はい」
私があの時聞こえた事を、学院長先生に話すと、学院長先生は黙ってしまった。
「そう。立派な良心的な倫理感に対する嫌がらせね。面談した時はそんな感じに見えなかったのに。自分の見る目のなさにうんざりするわ」
「学院長先生、モラハラをする人って、そう見えない人の方が多いんです。普段は人当たりがよくて、特定の人にのみ攻撃する。そういう人が多いんです」
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