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学院中等部 6学年生
デビュタントバル ①
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私の誕生日は冬季休暇中だとされている。アレクお兄さんに手紙で聞いたら、大きくずれてはいないとの事だったから、冬生まれなのは間違いないらしい。
貴族の女性にとって、15歳というのは特別な年齢だ。古くは15歳になるとデビュタントバルとして、王宮で行われるパーティーに参加していた。事情があって15歳じゃない人もいるけど、おおむね20歳までには参加が望ましいとされていた。
デビュタントバルが終わると、一人前のレディとして社交界で認められる。昔はデビュタントを済ませると、結婚出来たようだ。婚約もデビュタントが終わってから。どんどん婚約の低年齢化が進んでいって、今のように10歳にならないと婚約してはならないという法律が出来た。
貴族の息女は15歳で社交界デビュー、では、子息は?というと、実はこちらは決まっていない。今のように学院が無かった頃には、女性はほとんど外出しなかった。男性は自由に外出して、時には父親に連れられて社交場に出入りしたりもあったけれど、女性は自由に外出もしなかった事から、デビュタントバルを迎えると、「婚姻してもいいですよ」という許可を親が出したと捉えられたらしい。
デビュタントバルは今や形骸化しているけれど、息女達の顔見せと、学院では教えられない実際の社交界の雰囲気を教える為という建前の元、現在でも執り行われている。参加はおおむね14歳の貴族息女。数え年で15歳という事らしい。
私も来年には15歳になる事から、今年はデビュタントの年になる。私の婚約はすでに決まっているから、本当に形だけだ。
デビュタントキャバリエはローレンス様。ローレンス様はすでに社交界に出ているけれど、今日は私のキャバリエ役だ。ちなみにランベルトお義兄様はアンバー様との参加される。
デビュタントバルの白いドレスは、正式にはボールガウンという大きなスカートにトレーンを引き、タイトな上半身のメリハリの効いたドレスだ。正直に言って似合わない。マダムリュシュランも一生懸命考えてくれて、ボールガウン風のプリンセスラインのドレスに落ち着いた。
パニエを2枚履いて、さらにドレスの下にはペチコートが付いている。クリノリンは使っていないから、パニエとペチコートでボリュームを出している。
アンバー様は背の高さを活かしたスレンダーラインのドレス。少しだけスカートにボリュームを持たせている。
正式なイブニングドレスの為、ノースリーブで肩が出ているけれど、ショールを羽織っているからそこまで寒くはないとお義母様は言った。でも寒いものは寒い。ロンググローブも着用しているけどね。
王宮に着いたのは夜7時前。入場は親とは別々になるから、先にお義父様達は会場内に入っていった。残っているのはデビュタントを迎える令嬢達とそのキャバリエ。広い控室に集まっているから、同級生達と挨拶をしたり、軽食で時間を潰す。
「デビュタントの皆様、これからデビュタントバルの流れをご説明いたします。まずはキャバリエの皆様と会場に入られましたら、入口でカーツィーを行ってください。その後は係員が誘導いたします。入場の順番は爵位の低い方からです。年齢は関係ございません。同じ爵位の方は家格の低い方からとなりますが、その辺りもこちらで調整いたします。最初に入場されるのは、スティーヴン第3王子殿下とゴーヴィリス国のフロレシア姫様となります」
案内の役人が、入口で大きな声を張り上げた。デビュタントバルの流れを説明してくれている。ある程度は各家で説明されているけど、やっぱり直接の説明は大切だ。
「王子殿下が先に入場されるの?」
あちこちで囁き声が聞こえた。確かに「爵位の低い方から」と言ったのに、王子殿下とその婚約者が最初なんて、おかしいと思うよね。
スティーヴン第3王子殿下とフロレシア姫様はデビュタントバルの先導役だ。エドワード第4王子殿下とミリアディス様は近々婚姻予定のスティーヴン第3王子殿下とフロレシア姫様に名誉ある役割を譲ったと説明されたけど、私とローレンス様は知っている。エドワード様がゆっくりミリアディス様と過ごしたいからと、「兄上に押し付けた」と笑っていたのを。実に良い笑顔でした。
「えー、入場されましたら、今度は爵位の高い方から両陛下にご挨拶いただきます。侯爵家からですね」
私の順番は5番目。宰相の娘というのもあると思う。今年のデビュタントバルに公爵家は居ないから、侯爵が最上位になるのよね。侯爵の次は辺境伯。次いで伯爵、子爵、男爵、準男爵、ナイトと続く。準男爵とナイトの子は同級生には居ない。
今年のデビュタントは28人。同級生は22人で、昨年までにデビュタントに参加していなかった先輩方が、6人いらっしゃる。同級生の女性生徒は27人だけど、5人は様々な都合で来年以降となる。
それから細々とした注意事項を聞いて、名前を呼ばれた順に控室を出ていく。
「キャスリーン様」
「イザベラ様、ガブリエラ様」
「「「本日はデビュタント、おめでとうございます」」」
3人声が揃った。思わず笑みが漏れる。
私達3人は最後の方だ。侯爵家と辺境伯家だからね。
「リリス様は間に合ったようですわね」
「良かったですわ。お兄様ご夫妻が間に合って。到着は一昨日だったそうです」
「ギリギリでしたわね。キャバリエはリリス様のお従兄様なのですって。とても鍛えてらっしゃる方のようで、なんというか、迫力がございましたわ」
「あら。お顔もおよろしかったですわよ?貴公子とは言えませんけれど、精悍というか、男らしい方でしたわ」
リリス様のお従兄様は男爵家の次男様。ローレンス様の1歳下の方だ。当然ローレンス様ともお知り合いで、2人で話をしていた。
ガブリエラ様が呼ばれて控室を出ていった。聞かされていた順番だと、次の次の次が私だ。イザベラ様は私の次。控室に残っているのは後6人。
「両陛下にご挨拶するのが、1番緊張しますわ」
「そうですわね」
順番はサクサクと進んでいく。
「キャスリーン・フェルナー侯爵令嬢様」
私の名前が呼ばれた。
「会場内で待っていますわ」
イザベラ様に声をかけ、他の皆様にも軽く挨拶して控室を出る。ローレンス様の腕に手をかけて歩く事、数十メートル。扉が開け放たれたダンスホールに着いた。中にはたくさんの煌びやかな衣装に身を包んだ貴族達の姿。
1歩中に入ると、複数の目がこちらを向く。ローレンス様の腕から手を離し、深くカーツィーを行う。
パチパチパチと万雷の拍手が私を包んだ。姿勢をただし、再びローレンス様 にエスコートされて、案内の男性の後を付いていく。デビュタントの女性はいったん軽食などのコーナーに案内されているようで、あちらこちらで談笑の声が聞こえた。
「キャスリーン」
「キャシーちゃん」
お義父様とお義母様が来てくれた。
「堂々としていて、立派だった。後は挨拶だが、私は陛下の側にいる。気を楽にしなさい」
「はい。ありがとうございます」
少し話をしていると、イザベラ様が案内されてきた。
「キャスリーン様」
「イザベラ様、大丈夫ですか?お顔色が……」
「大丈夫ですわ。少し緊張しているだけですもの」
近くにリリス様が居るのに気付いたローレンス様が、リリス様のキャバリエ役に合図を送った。リリス様を促したお従兄様が私達の方に歩いてきた。
「リリス様も大丈夫ですか?」
「はっ、はい。大丈夫です……」
大丈夫には見えないけど。他の同級生達も程度の差はあれど、緊張しているらしく、談笑しているのは親世代だったり、先輩方ばかりだ。
やがて全員の入場が終わった。優雅な音楽を奏でていた楽団の曲調が変わる。
貴族の女性にとって、15歳というのは特別な年齢だ。古くは15歳になるとデビュタントバルとして、王宮で行われるパーティーに参加していた。事情があって15歳じゃない人もいるけど、おおむね20歳までには参加が望ましいとされていた。
デビュタントバルが終わると、一人前のレディとして社交界で認められる。昔はデビュタントを済ませると、結婚出来たようだ。婚約もデビュタントが終わってから。どんどん婚約の低年齢化が進んでいって、今のように10歳にならないと婚約してはならないという法律が出来た。
貴族の息女は15歳で社交界デビュー、では、子息は?というと、実はこちらは決まっていない。今のように学院が無かった頃には、女性はほとんど外出しなかった。男性は自由に外出して、時には父親に連れられて社交場に出入りしたりもあったけれど、女性は自由に外出もしなかった事から、デビュタントバルを迎えると、「婚姻してもいいですよ」という許可を親が出したと捉えられたらしい。
デビュタントバルは今や形骸化しているけれど、息女達の顔見せと、学院では教えられない実際の社交界の雰囲気を教える為という建前の元、現在でも執り行われている。参加はおおむね14歳の貴族息女。数え年で15歳という事らしい。
私も来年には15歳になる事から、今年はデビュタントの年になる。私の婚約はすでに決まっているから、本当に形だけだ。
デビュタントキャバリエはローレンス様。ローレンス様はすでに社交界に出ているけれど、今日は私のキャバリエ役だ。ちなみにランベルトお義兄様はアンバー様との参加される。
デビュタントバルの白いドレスは、正式にはボールガウンという大きなスカートにトレーンを引き、タイトな上半身のメリハリの効いたドレスだ。正直に言って似合わない。マダムリュシュランも一生懸命考えてくれて、ボールガウン風のプリンセスラインのドレスに落ち着いた。
パニエを2枚履いて、さらにドレスの下にはペチコートが付いている。クリノリンは使っていないから、パニエとペチコートでボリュームを出している。
アンバー様は背の高さを活かしたスレンダーラインのドレス。少しだけスカートにボリュームを持たせている。
正式なイブニングドレスの為、ノースリーブで肩が出ているけれど、ショールを羽織っているからそこまで寒くはないとお義母様は言った。でも寒いものは寒い。ロンググローブも着用しているけどね。
王宮に着いたのは夜7時前。入場は親とは別々になるから、先にお義父様達は会場内に入っていった。残っているのはデビュタントを迎える令嬢達とそのキャバリエ。広い控室に集まっているから、同級生達と挨拶をしたり、軽食で時間を潰す。
「デビュタントの皆様、これからデビュタントバルの流れをご説明いたします。まずはキャバリエの皆様と会場に入られましたら、入口でカーツィーを行ってください。その後は係員が誘導いたします。入場の順番は爵位の低い方からです。年齢は関係ございません。同じ爵位の方は家格の低い方からとなりますが、その辺りもこちらで調整いたします。最初に入場されるのは、スティーヴン第3王子殿下とゴーヴィリス国のフロレシア姫様となります」
案内の役人が、入口で大きな声を張り上げた。デビュタントバルの流れを説明してくれている。ある程度は各家で説明されているけど、やっぱり直接の説明は大切だ。
「王子殿下が先に入場されるの?」
あちこちで囁き声が聞こえた。確かに「爵位の低い方から」と言ったのに、王子殿下とその婚約者が最初なんて、おかしいと思うよね。
スティーヴン第3王子殿下とフロレシア姫様はデビュタントバルの先導役だ。エドワード第4王子殿下とミリアディス様は近々婚姻予定のスティーヴン第3王子殿下とフロレシア姫様に名誉ある役割を譲ったと説明されたけど、私とローレンス様は知っている。エドワード様がゆっくりミリアディス様と過ごしたいからと、「兄上に押し付けた」と笑っていたのを。実に良い笑顔でした。
「えー、入場されましたら、今度は爵位の高い方から両陛下にご挨拶いただきます。侯爵家からですね」
私の順番は5番目。宰相の娘というのもあると思う。今年のデビュタントバルに公爵家は居ないから、侯爵が最上位になるのよね。侯爵の次は辺境伯。次いで伯爵、子爵、男爵、準男爵、ナイトと続く。準男爵とナイトの子は同級生には居ない。
今年のデビュタントは28人。同級生は22人で、昨年までにデビュタントに参加していなかった先輩方が、6人いらっしゃる。同級生の女性生徒は27人だけど、5人は様々な都合で来年以降となる。
それから細々とした注意事項を聞いて、名前を呼ばれた順に控室を出ていく。
「キャスリーン様」
「イザベラ様、ガブリエラ様」
「「「本日はデビュタント、おめでとうございます」」」
3人声が揃った。思わず笑みが漏れる。
私達3人は最後の方だ。侯爵家と辺境伯家だからね。
「リリス様は間に合ったようですわね」
「良かったですわ。お兄様ご夫妻が間に合って。到着は一昨日だったそうです」
「ギリギリでしたわね。キャバリエはリリス様のお従兄様なのですって。とても鍛えてらっしゃる方のようで、なんというか、迫力がございましたわ」
「あら。お顔もおよろしかったですわよ?貴公子とは言えませんけれど、精悍というか、男らしい方でしたわ」
リリス様のお従兄様は男爵家の次男様。ローレンス様の1歳下の方だ。当然ローレンス様ともお知り合いで、2人で話をしていた。
ガブリエラ様が呼ばれて控室を出ていった。聞かされていた順番だと、次の次の次が私だ。イザベラ様は私の次。控室に残っているのは後6人。
「両陛下にご挨拶するのが、1番緊張しますわ」
「そうですわね」
順番はサクサクと進んでいく。
「キャスリーン・フェルナー侯爵令嬢様」
私の名前が呼ばれた。
「会場内で待っていますわ」
イザベラ様に声をかけ、他の皆様にも軽く挨拶して控室を出る。ローレンス様の腕に手をかけて歩く事、数十メートル。扉が開け放たれたダンスホールに着いた。中にはたくさんの煌びやかな衣装に身を包んだ貴族達の姿。
1歩中に入ると、複数の目がこちらを向く。ローレンス様の腕から手を離し、深くカーツィーを行う。
パチパチパチと万雷の拍手が私を包んだ。姿勢をただし、再びローレンス様 にエスコートされて、案内の男性の後を付いていく。デビュタントの女性はいったん軽食などのコーナーに案内されているようで、あちらこちらで談笑の声が聞こえた。
「キャスリーン」
「キャシーちゃん」
お義父様とお義母様が来てくれた。
「堂々としていて、立派だった。後は挨拶だが、私は陛下の側にいる。気を楽にしなさい」
「はい。ありがとうございます」
少し話をしていると、イザベラ様が案内されてきた。
「キャスリーン様」
「イザベラ様、大丈夫ですか?お顔色が……」
「大丈夫ですわ。少し緊張しているだけですもの」
近くにリリス様が居るのに気付いたローレンス様が、リリス様のキャバリエ役に合図を送った。リリス様を促したお従兄様が私達の方に歩いてきた。
「リリス様も大丈夫ですか?」
「はっ、はい。大丈夫です……」
大丈夫には見えないけど。他の同級生達も程度の差はあれど、緊張しているらしく、談笑しているのは親世代だったり、先輩方ばかりだ。
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