211 / 281
学院中等部 6学年生
冬季休暇と賓客
しおりを挟む
ローレンス様とアヴァレーツィオの関係は、単なるライバルじゃないと思う。ローレンス様はアヴァレーツィオと首席を争っていたと言ったけれど、アヴァレーツィオからの話は聞けていない。聞く気もないけど。だって、顔を合わせる機会もないし、私はローレンス様の婚約者だもの。
冬季休暇に入って6日目。フェルナー家は賓客をお迎えした。ゴーヴィリス国のフロレシア姫様だ。
第3王子であられるスティーヴン殿下が婿入りする前に、スタヴィリス国との友好関係を強固な物にしようと、フロレシア姫様が友好大使として、スタヴィリス国に来国されたのだ。私がゴーヴィリス国に行った時は、緊急だったのもあって転送部屋を使わせてもらったけれど、今回のフロレシア姫様は普通に陸路で馬車に乗っての訪問だ。ゴーヴィリス国からスタヴィリス国までは、馬車で1ヶ月ほどかかる。来国の知らせを聞いて、フロレシア姫様の体調を心配したけれど、御殿医の娘さんが侍医として同行されると、フロレシア姫様からの手紙に書いてあった。
侍医である娘さんとは面識はないけれど、御殿医から非常に優秀だと聞かされていた。多少親バカの娘贔屓が入っているとしても、姫様や侍女達からも評判が良かったし、優秀なのは間違っていないと思う。
冬季休暇の2日目に王宮入りしたフロレシア姫様は、スティーヴン殿下と仲睦まじく過ごされていると、お義父様が教えてくれた。その際にフロレシア姫様が私に会いたいと言っていると聞かされた。
私が王宮に行く事も案の中にあったんだけど、今回はフロレシア姫様のたっての願いでフェルナー家にお越しいただく事になった。
「キャスリーン、久しぶり」
玄関でお出迎えして、賓客用のサロンに通した姫様は、私に笑顔で話しかけられた。私の挨拶の途中で。
「姫様、ご息女のご挨拶を遮ってはいけません」
「えぇぇ、良いじゃない。キャスリーンは私の恩人で友人よ?堅苦しい挨拶なんて要らないわ」
同行した侍女頭が窘めたけど、姫様はどこ吹く風だ。気にしていない。
「それでもご挨拶はさせてくださいませ。礼儀でございますので」
私の言葉に少し残念そうにしながらも、姫様は挨拶を受けてくれた。
「紹介するわ。彼女が私の侍医であるヴィヴィアンよ」
「よろしくお願い致します、光の聖女様」
「うふふ。ダメよヴィヴィアン。ここに居るのはキャスリーン・フェルナーというひとりの令嬢なの。光の聖女様じゃないわ」
「父からは光の聖女様が、姫様を診察されたと聞いたのですが?」
「立場上はね。でもまだ任命されていないからと、光の聖女を名乗る事はないのよね?」
「はい。私は光魔法使いとしても医師としてもまだまだ勉強中でございます。特に医師は資格も取得しておりません。ゴーヴィリス国で姫様を診察させていただけたのも、私の師の同行と、私のような小娘を信用して任せ、意見を聞き入れてくださった御殿医様のご厚情によるものでございます」
「え?父は光の聖女様の指示でって……。あぁ、そういう事?」
「御殿医様のお心遣いでございましょう」
ニコリと微笑むと、ヴィヴィアンと呼ばれた侍医は戸惑ったように姫様を見た。
「キャスリーンを普通の14歳と思っちゃダメよ?ヴィヴィアン。キャスリーンは『テンセイシャ』だからというのもあるけど、いろんな事を知っているの」
「私の前世知識がお役に立てれば、幸いです」
「私達が知らない知識があると?」
「そうですわね。ただ、私もこの世界の医学に詳しくはございません。ですから今学んでいるのです」
「姫様のご病状については?」
「男性には少々厳しかったのではないかと。女性でも察せられない方がいらっしゃったと思いましたので」
「女性でも?」
「女性特有の症状でも、知識が無いと症状に軽重があると知らないと、どうしても自分を基準に考えてしまいます。苦しんでいる方がいても『そんな大袈裟な』や『同じ症状を自分は我慢しているのに』など考えてしまうんです」
「分かります。私も理解されなくて……。キャスリーン様も?」
「私は今世ではまだですわ」
「キャスリーン、大丈夫なの?」
「こればかりは焦っても仕方がございませんから」
私はもうすぐ15歳。初経は一般的に10歳から15歳といわれていた。個人差が大きくて遅ければ16歳以降という人もいた。早ければ8歳なんて人もいたのよね。
焦っても仕方がないなんて余裕ぶっているけれど、実際は焦っている。顔には出ていないと信じたい。
ヴィヴィアン医師とばかり話しているわけにはいかないけど、ヴィヴィアン医師と話すのは勉強になる。フロレシア姫様も特に自分の事は話さないし、自然と医学系の話になってしまった。フロレシア姫様の今回の訪問の目的は、ヴィヴィアン医師と私の顔合わせもあったんだと思う。始終ニコニコしていたもの。
フロレシア姫様の今の症状も聞いたけど、御殿医とヴィヴィアン医師の治療が上手くいっているようで、私が訪れた時のような症状は落ち着いているらしい。当時は『誰も分かってくれない』という気持ちが強かったらしく、私が光魔法を使った事によって、その気持ちが少し晴れたんだとか。それによって少しだけ周りを見る余裕が出来て、心配している人が居てくれる事に気が付いたと言っていた。
「キャスリーンには本当に感謝しているの。光魔法使いはゴーヴィリス国にも居るし、治療も受けたわ。でも、どう言ったらいいのかしらね?キャスリーンの光魔法って優しくて温かかったの。こういう言い方はいけないのかもしれないけどね。治療に携わってくれた光魔法使い達に失礼よね」
「本人に面と向かって言わなければいいのでは?」
「私もそう思います」
会話に参加していない侍女頭も小さく頷いていた。
このサロンには今は私達だけだ。通常はこんな事はあり得ない。フロレシア姫様という賓客を迎えるのに、その館の主や女主人が同席していないのは、異例中の異例だ。フロレシア姫様の意向でこうなったわけだけど、お義父様とお義母様が私を信頼してくれているというのも大きい。
護衛はドアの外だし、今はダニエル様も外にいる。マリアさんはメイドの格好で、今はサロンの準備室にいる。
フェルナー侯爵家のメイド服は、全員統一されている。小さい頃に私がヤラかしちゃった結果だ。マダムリュシュランが張り切っちゃったのよね。濃紺の無地のロングワンピースに、白いピナフォア、白いモブキャップ。白いカラーとカフス。お義父様はお義母様のおねだりに少しだけ渋った後、許可を出していた。
今の時代のメイドの服装は、午前中はプリント柄のワンピースにピナフォアを付けて、モブキャップを被っている。午後から黒いワンピースに着替えていた。小さい頃、それが不思議だったのよ。私には服飾に関する専門的な知識もなかったし。
お義母様に言ったら笑われて、でも良いアイデアだとマダムリュシュランに話してくれて、そこからはトントン拍子だった。
侍女服は今まで通り。侍女とメイドは違うしね。ちなみにサーバントは開襟シャツにスラックス。侍従は色味が違うだけ。
「姫様、そろそろ……」
ドアの外から声をかけられた。時間のようだ。
「名残惜しいわね。キャスリーン、ゴーヴィリス国にも遊びに来てね。歓迎するわ」
「機会がありましたら」
今の時代、簡単には旅行なんて出来ない。ましてや国外に出るとなると手続きも煩雑になる。
「じゃあね」
「またお会い出来る日を楽しみにしております」
フロレシア姫様は始終笑顔で帰っていかれた。
冬季休暇に入って6日目。フェルナー家は賓客をお迎えした。ゴーヴィリス国のフロレシア姫様だ。
第3王子であられるスティーヴン殿下が婿入りする前に、スタヴィリス国との友好関係を強固な物にしようと、フロレシア姫様が友好大使として、スタヴィリス国に来国されたのだ。私がゴーヴィリス国に行った時は、緊急だったのもあって転送部屋を使わせてもらったけれど、今回のフロレシア姫様は普通に陸路で馬車に乗っての訪問だ。ゴーヴィリス国からスタヴィリス国までは、馬車で1ヶ月ほどかかる。来国の知らせを聞いて、フロレシア姫様の体調を心配したけれど、御殿医の娘さんが侍医として同行されると、フロレシア姫様からの手紙に書いてあった。
侍医である娘さんとは面識はないけれど、御殿医から非常に優秀だと聞かされていた。多少親バカの娘贔屓が入っているとしても、姫様や侍女達からも評判が良かったし、優秀なのは間違っていないと思う。
冬季休暇の2日目に王宮入りしたフロレシア姫様は、スティーヴン殿下と仲睦まじく過ごされていると、お義父様が教えてくれた。その際にフロレシア姫様が私に会いたいと言っていると聞かされた。
私が王宮に行く事も案の中にあったんだけど、今回はフロレシア姫様のたっての願いでフェルナー家にお越しいただく事になった。
「キャスリーン、久しぶり」
玄関でお出迎えして、賓客用のサロンに通した姫様は、私に笑顔で話しかけられた。私の挨拶の途中で。
「姫様、ご息女のご挨拶を遮ってはいけません」
「えぇぇ、良いじゃない。キャスリーンは私の恩人で友人よ?堅苦しい挨拶なんて要らないわ」
同行した侍女頭が窘めたけど、姫様はどこ吹く風だ。気にしていない。
「それでもご挨拶はさせてくださいませ。礼儀でございますので」
私の言葉に少し残念そうにしながらも、姫様は挨拶を受けてくれた。
「紹介するわ。彼女が私の侍医であるヴィヴィアンよ」
「よろしくお願い致します、光の聖女様」
「うふふ。ダメよヴィヴィアン。ここに居るのはキャスリーン・フェルナーというひとりの令嬢なの。光の聖女様じゃないわ」
「父からは光の聖女様が、姫様を診察されたと聞いたのですが?」
「立場上はね。でもまだ任命されていないからと、光の聖女を名乗る事はないのよね?」
「はい。私は光魔法使いとしても医師としてもまだまだ勉強中でございます。特に医師は資格も取得しておりません。ゴーヴィリス国で姫様を診察させていただけたのも、私の師の同行と、私のような小娘を信用して任せ、意見を聞き入れてくださった御殿医様のご厚情によるものでございます」
「え?父は光の聖女様の指示でって……。あぁ、そういう事?」
「御殿医様のお心遣いでございましょう」
ニコリと微笑むと、ヴィヴィアンと呼ばれた侍医は戸惑ったように姫様を見た。
「キャスリーンを普通の14歳と思っちゃダメよ?ヴィヴィアン。キャスリーンは『テンセイシャ』だからというのもあるけど、いろんな事を知っているの」
「私の前世知識がお役に立てれば、幸いです」
「私達が知らない知識があると?」
「そうですわね。ただ、私もこの世界の医学に詳しくはございません。ですから今学んでいるのです」
「姫様のご病状については?」
「男性には少々厳しかったのではないかと。女性でも察せられない方がいらっしゃったと思いましたので」
「女性でも?」
「女性特有の症状でも、知識が無いと症状に軽重があると知らないと、どうしても自分を基準に考えてしまいます。苦しんでいる方がいても『そんな大袈裟な』や『同じ症状を自分は我慢しているのに』など考えてしまうんです」
「分かります。私も理解されなくて……。キャスリーン様も?」
「私は今世ではまだですわ」
「キャスリーン、大丈夫なの?」
「こればかりは焦っても仕方がございませんから」
私はもうすぐ15歳。初経は一般的に10歳から15歳といわれていた。個人差が大きくて遅ければ16歳以降という人もいた。早ければ8歳なんて人もいたのよね。
焦っても仕方がないなんて余裕ぶっているけれど、実際は焦っている。顔には出ていないと信じたい。
ヴィヴィアン医師とばかり話しているわけにはいかないけど、ヴィヴィアン医師と話すのは勉強になる。フロレシア姫様も特に自分の事は話さないし、自然と医学系の話になってしまった。フロレシア姫様の今回の訪問の目的は、ヴィヴィアン医師と私の顔合わせもあったんだと思う。始終ニコニコしていたもの。
フロレシア姫様の今の症状も聞いたけど、御殿医とヴィヴィアン医師の治療が上手くいっているようで、私が訪れた時のような症状は落ち着いているらしい。当時は『誰も分かってくれない』という気持ちが強かったらしく、私が光魔法を使った事によって、その気持ちが少し晴れたんだとか。それによって少しだけ周りを見る余裕が出来て、心配している人が居てくれる事に気が付いたと言っていた。
「キャスリーンには本当に感謝しているの。光魔法使いはゴーヴィリス国にも居るし、治療も受けたわ。でも、どう言ったらいいのかしらね?キャスリーンの光魔法って優しくて温かかったの。こういう言い方はいけないのかもしれないけどね。治療に携わってくれた光魔法使い達に失礼よね」
「本人に面と向かって言わなければいいのでは?」
「私もそう思います」
会話に参加していない侍女頭も小さく頷いていた。
このサロンには今は私達だけだ。通常はこんな事はあり得ない。フロレシア姫様という賓客を迎えるのに、その館の主や女主人が同席していないのは、異例中の異例だ。フロレシア姫様の意向でこうなったわけだけど、お義父様とお義母様が私を信頼してくれているというのも大きい。
護衛はドアの外だし、今はダニエル様も外にいる。マリアさんはメイドの格好で、今はサロンの準備室にいる。
フェルナー侯爵家のメイド服は、全員統一されている。小さい頃に私がヤラかしちゃった結果だ。マダムリュシュランが張り切っちゃったのよね。濃紺の無地のロングワンピースに、白いピナフォア、白いモブキャップ。白いカラーとカフス。お義父様はお義母様のおねだりに少しだけ渋った後、許可を出していた。
今の時代のメイドの服装は、午前中はプリント柄のワンピースにピナフォアを付けて、モブキャップを被っている。午後から黒いワンピースに着替えていた。小さい頃、それが不思議だったのよ。私には服飾に関する専門的な知識もなかったし。
お義母様に言ったら笑われて、でも良いアイデアだとマダムリュシュランに話してくれて、そこからはトントン拍子だった。
侍女服は今まで通り。侍女とメイドは違うしね。ちなみにサーバントは開襟シャツにスラックス。侍従は色味が違うだけ。
「姫様、そろそろ……」
ドアの外から声をかけられた。時間のようだ。
「名残惜しいわね。キャスリーン、ゴーヴィリス国にも遊びに来てね。歓迎するわ」
「機会がありましたら」
今の時代、簡単には旅行なんて出来ない。ましてや国外に出るとなると手続きも煩雑になる。
「じゃあね」
「またお会い出来る日を楽しみにしております」
フロレシア姫様は始終笑顔で帰っていかれた。
104
お気に入りに追加
461
あなたにおすすめの小説
お認めください、あなたは彼に選ばれなかったのです
めぐめぐ
恋愛
騎士である夫アルバートは、幼馴染みであり上官であるレナータにいつも呼び出され、妻であるナディアはあまり夫婦の時間がとれていなかった。
さらにレナータは、王命で結婚したナディアとアルバートを可哀想だと言い、自分と夫がどれだけ一緒にいたか、ナディアの知らない小さい頃の彼を知っているかなどを自慢げに話してくる。
しかしナディアは全く気にしていなかった。
何故なら、どれだけアルバートがレナータに呼び出されても、必ず彼はナディアの元に戻ってくるのだから――
偽物サバサバ女が、ちょっと天然な本物のサバサバ女にやられる話。
※頭からっぽで
※思いつきで書き始めたので、つたない設定等はご容赦ください。
※夫婦仲は良いです
※私がイメージするサバ女子です(笑)
そんなに妹が好きなら家出してあげます
新野乃花(大舟)
恋愛
エレーナとエーリッヒ伯爵が婚約を発表した時、時の第一王子であるクレスはやや複雑そうな表情を浮かべていた。伯爵は、それは第一王子の社交辞令に過ぎないものであると思い、特に深く考えてはいなかった。その後、エーリッヒの妹であるナタリーの暗躍により、エレーナは一方的に婚約破棄を告げられてしまうこととなる。第一王子のエレーナに対する思いは社交辞令に過ぎないものだと思っていて、婚約破棄はなんら問題のない事だと考えている伯爵だったが、クレスのエレーナに対する思いが本物だったと明らかになった時、事態は一変するのだった…。
【完結】第三王子殿下とは知らずに無礼を働いた婚約者は、もう終わりかもしれませんね
白草まる
恋愛
パーティーに参加したというのに婚約者のドミニクに放置され壁の花になっていた公爵令嬢エレオノーレ。
そこに普段社交の場に顔を出さない第三王子コンスタンティンが話しかけてきた。
それを見たドミニクがコンスタンティンに無礼なことを言ってしまった。
ドミニクはコンスタンティンの身分を知らなかったのだ。
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。
初対面の婚約者に『ブス』と言われた令嬢です。
甘寧
恋愛
「お前は抱けるブスだな」
「はぁぁぁぁ!!??」
親の決めた婚約者と初めての顔合わせで第一声で言われた言葉。
そうですかそうですか、私は抱けるブスなんですね……
って!!こんな奴が婚約者なんて冗談じゃない!!
お父様!!こいつと結婚しろと言うならば私は家を出ます!!
え?結納金貰っちゃった?
それじゃあ、仕方ありません。あちらから婚約を破棄したいと言わせましょう。
※4時間ほどで書き上げたものなので、頭空っぽにして読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる