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学院中等部 6学年生
グゥエラ病院
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訪問予定の領都の病院は『グゥエラ病院』という。フェルナー領都で代々続いてきた総合病院的な立ち位置の病院だ。病科も執刀科もあって、今の院長は病科医だけど紹介された患者しか診ないらしい。
病院は診察料がお高い。これでも他国に比べれば安い方らしいけど。
白亜の大きな建物に着いた。
「ようこそいらっしゃいました、フェルナーのお嬢様。ご案内いたします」
「はじめまして。キャスリーン・フェルナーと申します。本日はよろしくお願いいたします」
病院入口で待ってくれていた男性の出迎えを受ける。病院訪問だからドレスは着ていない。スカートは穿かされたけど、華美にならないようにしている。アクセサリーもネックレスだけだ。
一緒に付いてきてくれたのは、マリアさんとダニエル様、それから領城の護衛。病院内に付いてきてくれるのは、マリアさん。ダニエル様と領城の護衛は目立たないように、一般患者に紛れてしまった。
案内の男性は広報担当らしい。甘いマスクのイケメンさんだ。まず案内されたのは院長室。院長のチャーリー・グゥエラさんは院長室に案内されて来た私を見て、にこやかな笑顔でソファーを薦めた。
「ようこそいらっしゃいました、フェルナーのお嬢様」
「本日はよろしくお願いいたします」
「お嬢様は光魔法を持っておられるのですよね?」
「はい。光魔法は学院で師に教えていただいております」
「光魔法の教師、ですか?」
「ブランジット公爵家の方ですわ」
「こっ、公爵家?」
「そうですわね。光魔法使いは貴重ですから、王家としても囲い込んでおきたかったようです」
「そう、ですか」
「何か?」
「いえ、では病院に見学など、いったいどうして?」
「医師の実際を勉強させていただきたかったのです。私も医師資格取得の勉強はしておりますが、机上の勉強では得られない現場の仕事振りを知りたいと思いまして。救民院で奉仕はしておりますが、病院とはまた違うのだろうと思いましたので」
「医師の実際を勉強、ですか。病科と執刀科のどちらを?」
「出来れば両方を。執刀科の見学はいたしましたが、1度では分からない事も多くございましたので」
「ふぅむ……」
院長が唸って考えてしまった。
たっぷり10分程考えた院長が顔をあげる。
「失礼しました。お嬢様は真剣なのですね?」
「はい」
「分かりました。ではこちらに」
院長自らが案内してくれたのは、職員用通路。ここから全ての診察室に行けるらしい。
「まずは病科です。病科は主に内服薬によって病気を治します。グゥエラ病院では執刀科と連携して、病科では治せない病気を執刀科の協力の元、治療したりしております」
内臓手術も行ってるんだ。
「なかなか理解されないのが悩みの種ですが」
「両科協力しての診療なのに、理解されないのですか?」
「そうですね。例えば腹痛で来院され、アペンディクスと診断されると執刀科も同席しての治療となるのですが、やはり自分の身体に刃物で傷付けるのは、という患者が多く……」
盲腸炎は内服薬で治す事も出来る。それには抗菌剤が必要なんだけど、この世界の抗菌剤はそこまで効果が期待できない。それに点滴も浸透していないから、内服薬が合わなければ治せない。
opeも同じだ。opeをすれば必ず治ると分かっていても、出来れば避けたいという心理が働くのだと思う。執刀科の方が資料も残っているけれど、やはり『身体を刃物で切られる』というのは怖いのだと思う。医師の役割などは貴族学院でも教えないし。
「医師のなり手も少なくて」
「医師の地位は低いですものね」
『切ったり縫ったりなら資格がなくても出来る』なんて、考える人も多いんだよね。
それでもグゥエラ病院はフェルナー侯爵家に保護されている事もあって、なんとか医師を確保出来ている。問題はその他の所にもある。看護職が居ないのだ。看護職は病人の家族が雇う貧民層の人間が多く、まともな知識もなく、犯罪行為を行う者も少なくない。窃盗を行う者や暴言暴力による看護職いじめも日常化している。
「病院としてもその都度対処しているのですが」
看護する側にしてみれば、暴言暴力を受けてまで、その患者の看護はしたくないだろう。賃金が発生しているから最低限の看護は行うが、掃除や洗濯は放棄されている病室も多い。
「医師が居て、適切な治療をしても、感染症で亡くなる患者は多そうですね」
「そうなのです」
私が行っている王都の救民院は、ララ様やミリアディス様達の尽力もあり、清掃がしっかりと行われ、清潔な環境が保たれている。
「専門の清掃員を入れると、人件費が発生しますよね」
「そうですな。治療費に上乗せせざるを得なくなります」
ただでさえ高い治療費がさらに高くなるのは避けたい。サミュエル先生が自慢していた『国民皆保険に近い制度』はあるけれど、それも完璧じゃない。言いたくないけど医療費の水増し請求は当たり前だったりするらしいし。
グゥエラ病院の院長は先祖が、往診メインだった頃からの医師の家系で、お家でしっかりと教育されてきたからこそ、清潔の重要性も分かっている。でもそうじゃない病院がほとんどだ。
ナイチンゲールの例に倣うしかないのかなぁ。
はっきり言ってしまうと、今の状況は医師にとって都合が良い。安く貧民層の人間を使い、患者から金を取れれば病院は儲かるんだもの。日本の准看護師制度と同じだね。病院側はある程度の専門的な知識を持った准看護師を安く使って、人件費を抑えられたんだから。
長く反対していた1部の権力を持った老害が居なくなって、ようやく准看護師を正看護師に昇格させる制度が始まったのが、20年程前。時間とお金がかかるから、雇い主の協力が必須だけど、順調とは言いがたいと思う。どこも看護師不足があるから、希望者全員を昇格させるには時間がかかる。田舎ほどそれが顕著だ。
話がずれた。
今ここで私と院長が悩んでいても、解決しない。私がお義父様に話して税金を投入して制度を整えてもらっても、行き渡るのは何年先になるか……。
執刀科と病科の診察風景を見学させてもらって、グゥエラ病院の訪問は終わった。
「お世話になりました」
「是非またお越しください」
「ありがとうございます」
お医者様ともお話しさせてもらう時間を作ってもらって、勉強になった。お義父様とローレンス様が選んでくれた病院だけあって、学生の私の質問に嫌な顔ひとつせず、丁寧に答えてもらった。
領城に戻ると、お義母様が家令と待ち構えていた。
「キャシーちゃん、王宮からお手紙が届いたわ」
「王宮から?」
王宮からというと、ゴーヴィリス国のフロレシア姫様に関する事かしら?
予想に違わず、ゴーヴィリス行きを依頼するという物だった。日時は1週間後。帰る予定日だけど、ギリギリじゃ準備が出来ない。
往き来には転送部屋を利用するらしく、旅程は掛からないと書いてあった。
「お義母様、ゴーヴィリス国に行く事になりました」
「どうして?」
サロンで人払いをしてもらって、フロレシア姫様の事を伝える。
「そう、第3王子殿下のお相手が。それでキャシーちゃんに?」
「はい。お力になりたいのです。ゴーヴィリス国の御殿医を拒否されていらっしゃるそうですし、難しいかもしれませんけど」
「ローレンスは知ってるの?」
「たぶん概要はご存じだと思います。ローレンス様からもざっくりしたお話はお聞きしましたから」
「今回はフランを連れてお行きなさいね」
あちらの王宮にお邪魔するようだし、身支度を整える必要性があるから、連れていくしかないのかしら。
病院は診察料がお高い。これでも他国に比べれば安い方らしいけど。
白亜の大きな建物に着いた。
「ようこそいらっしゃいました、フェルナーのお嬢様。ご案内いたします」
「はじめまして。キャスリーン・フェルナーと申します。本日はよろしくお願いいたします」
病院入口で待ってくれていた男性の出迎えを受ける。病院訪問だからドレスは着ていない。スカートは穿かされたけど、華美にならないようにしている。アクセサリーもネックレスだけだ。
一緒に付いてきてくれたのは、マリアさんとダニエル様、それから領城の護衛。病院内に付いてきてくれるのは、マリアさん。ダニエル様と領城の護衛は目立たないように、一般患者に紛れてしまった。
案内の男性は広報担当らしい。甘いマスクのイケメンさんだ。まず案内されたのは院長室。院長のチャーリー・グゥエラさんは院長室に案内されて来た私を見て、にこやかな笑顔でソファーを薦めた。
「ようこそいらっしゃいました、フェルナーのお嬢様」
「本日はよろしくお願いいたします」
「お嬢様は光魔法を持っておられるのですよね?」
「はい。光魔法は学院で師に教えていただいております」
「光魔法の教師、ですか?」
「ブランジット公爵家の方ですわ」
「こっ、公爵家?」
「そうですわね。光魔法使いは貴重ですから、王家としても囲い込んでおきたかったようです」
「そう、ですか」
「何か?」
「いえ、では病院に見学など、いったいどうして?」
「医師の実際を勉強させていただきたかったのです。私も医師資格取得の勉強はしておりますが、机上の勉強では得られない現場の仕事振りを知りたいと思いまして。救民院で奉仕はしておりますが、病院とはまた違うのだろうと思いましたので」
「医師の実際を勉強、ですか。病科と執刀科のどちらを?」
「出来れば両方を。執刀科の見学はいたしましたが、1度では分からない事も多くございましたので」
「ふぅむ……」
院長が唸って考えてしまった。
たっぷり10分程考えた院長が顔をあげる。
「失礼しました。お嬢様は真剣なのですね?」
「はい」
「分かりました。ではこちらに」
院長自らが案内してくれたのは、職員用通路。ここから全ての診察室に行けるらしい。
「まずは病科です。病科は主に内服薬によって病気を治します。グゥエラ病院では執刀科と連携して、病科では治せない病気を執刀科の協力の元、治療したりしております」
内臓手術も行ってるんだ。
「なかなか理解されないのが悩みの種ですが」
「両科協力しての診療なのに、理解されないのですか?」
「そうですね。例えば腹痛で来院され、アペンディクスと診断されると執刀科も同席しての治療となるのですが、やはり自分の身体に刃物で傷付けるのは、という患者が多く……」
盲腸炎は内服薬で治す事も出来る。それには抗菌剤が必要なんだけど、この世界の抗菌剤はそこまで効果が期待できない。それに点滴も浸透していないから、内服薬が合わなければ治せない。
opeも同じだ。opeをすれば必ず治ると分かっていても、出来れば避けたいという心理が働くのだと思う。執刀科の方が資料も残っているけれど、やはり『身体を刃物で切られる』というのは怖いのだと思う。医師の役割などは貴族学院でも教えないし。
「医師のなり手も少なくて」
「医師の地位は低いですものね」
『切ったり縫ったりなら資格がなくても出来る』なんて、考える人も多いんだよね。
それでもグゥエラ病院はフェルナー侯爵家に保護されている事もあって、なんとか医師を確保出来ている。問題はその他の所にもある。看護職が居ないのだ。看護職は病人の家族が雇う貧民層の人間が多く、まともな知識もなく、犯罪行為を行う者も少なくない。窃盗を行う者や暴言暴力による看護職いじめも日常化している。
「病院としてもその都度対処しているのですが」
看護する側にしてみれば、暴言暴力を受けてまで、その患者の看護はしたくないだろう。賃金が発生しているから最低限の看護は行うが、掃除や洗濯は放棄されている病室も多い。
「医師が居て、適切な治療をしても、感染症で亡くなる患者は多そうですね」
「そうなのです」
私が行っている王都の救民院は、ララ様やミリアディス様達の尽力もあり、清掃がしっかりと行われ、清潔な環境が保たれている。
「専門の清掃員を入れると、人件費が発生しますよね」
「そうですな。治療費に上乗せせざるを得なくなります」
ただでさえ高い治療費がさらに高くなるのは避けたい。サミュエル先生が自慢していた『国民皆保険に近い制度』はあるけれど、それも完璧じゃない。言いたくないけど医療費の水増し請求は当たり前だったりするらしいし。
グゥエラ病院の院長は先祖が、往診メインだった頃からの医師の家系で、お家でしっかりと教育されてきたからこそ、清潔の重要性も分かっている。でもそうじゃない病院がほとんどだ。
ナイチンゲールの例に倣うしかないのかなぁ。
はっきり言ってしまうと、今の状況は医師にとって都合が良い。安く貧民層の人間を使い、患者から金を取れれば病院は儲かるんだもの。日本の准看護師制度と同じだね。病院側はある程度の専門的な知識を持った准看護師を安く使って、人件費を抑えられたんだから。
長く反対していた1部の権力を持った老害が居なくなって、ようやく准看護師を正看護師に昇格させる制度が始まったのが、20年程前。時間とお金がかかるから、雇い主の協力が必須だけど、順調とは言いがたいと思う。どこも看護師不足があるから、希望者全員を昇格させるには時間がかかる。田舎ほどそれが顕著だ。
話がずれた。
今ここで私と院長が悩んでいても、解決しない。私がお義父様に話して税金を投入して制度を整えてもらっても、行き渡るのは何年先になるか……。
執刀科と病科の診察風景を見学させてもらって、グゥエラ病院の訪問は終わった。
「お世話になりました」
「是非またお越しください」
「ありがとうございます」
お医者様ともお話しさせてもらう時間を作ってもらって、勉強になった。お義父様とローレンス様が選んでくれた病院だけあって、学生の私の質問に嫌な顔ひとつせず、丁寧に答えてもらった。
領城に戻ると、お義母様が家令と待ち構えていた。
「キャシーちゃん、王宮からお手紙が届いたわ」
「王宮から?」
王宮からというと、ゴーヴィリス国のフロレシア姫様に関する事かしら?
予想に違わず、ゴーヴィリス行きを依頼するという物だった。日時は1週間後。帰る予定日だけど、ギリギリじゃ準備が出来ない。
往き来には転送部屋を利用するらしく、旅程は掛からないと書いてあった。
「お義母様、ゴーヴィリス国に行く事になりました」
「どうして?」
サロンで人払いをしてもらって、フロレシア姫様の事を伝える。
「そう、第3王子殿下のお相手が。それでキャシーちゃんに?」
「はい。お力になりたいのです。ゴーヴィリス国の御殿医を拒否されていらっしゃるそうですし、難しいかもしれませんけど」
「ローレンスは知ってるの?」
「たぶん概要はご存じだと思います。ローレンス様からもざっくりしたお話はお聞きしましたから」
「今回はフランを連れてお行きなさいね」
あちらの王宮にお邪魔するようだし、身支度を整える必要性があるから、連れていくしかないのかしら。
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