186 / 296
学院中等部 6学年生
進級
しおりを挟む
6学年生になった。シェーン様のいない毎日は少しだけ寂しくて、夜にこっそりと泣いてしまう事もある。新しく護衛の任に付いたマリアさんは、護衛というより、姉のように私に接してくれる。
私は礼拝堂に行く事が多くなった。礼拝堂は誰でも出入り自由だ。神官は居ないけど管理している先生は居る。
ある日、礼拝堂にお祈りに行くと、礼拝堂を覗く数名を発見した。
「何をなさっておられますの?」
「えっ?フェルナー嬢?」
「フェルナー嬢こそ何をしに?あ、今入っちゃ駄目」
「入っちゃ駄目って」
その日の護衛はマリアさんで、ドアを開けた瞬間に後ろから目を塞がれた。
「キャスリーン様、お祈りは明日にいたしましょう」
「今日は駄目なのですか?」
「えぇ。明日にいたしましょう」
強制的に回れ右をさせられて、礼拝堂から遠ざけられた。そのまま薬草研究会に行ったんだけど、モヤモヤが残った。
翌日、礼拝堂に行くと誰も居なかった。いつものようにお祈りと簡単な掃除を済ませ、礼拝堂を後にする。
「ダニエル様、昨日の事は聞いてらっしゃいますか?」
今日の護衛のダニエル様に聞いてみた。
「聞いてるけどね。お嬢ちゃんにはちょっと聞かせたくないかな?」
「聞かせたくない、ですか」
結局何があったかは教えてもらえず、翌日の医師資格取得の特別講座に行った。
「フェルナー先輩」
「あら、オディット・ルシエ様。決心なさったの?」
「はい。ディビットも応援してるって言ってくれました」
2人の傷は冬期休暇明けに私がフローレスヒールで治した。フローレスヒールは本当に難しくて、上手く発動しないと引き攣れたり醜い跡が残ってしまう。個人的には人体の構造が頭に入っていないと無理だと思う。
そんなの関係なく、完璧に治しちゃう人も過去には居たらしいけど。
私とルシエ様は同じ特別講座でも勉強内容が違う。ルシエ様はシャーマニー語からだし、私は人体構造と病気の原因と治療法について学んでいる。
そして予想通りというのか、ルシエ様はシャーマニー語に四苦八苦していた。
こういう時こそ私とリリス様の、『セパオン童話』のシャーマニー語とヴィリス語の相対訳話集だとばかりに、ルシエ様と今年から特別講座に所属した子達に相対訳話集を渡してみた。
実はその前の子達にも渡そうか?って言ってみたんだけど、その子達は受け取ってくれなかったのよね。自力でやってみると言い張って。図書館の中等部区画に入る方法は教えて付き添ったけど。
その子達も相対訳話集は作っていたから、冊子数は増えている。リーベルト先生には苦笑いされたけど。
「シェアラー先生、この部分はどうなっているのですか?」
アルベリク・リトルトンがシェアラー先生に質問した。シェアラー先生が丁寧に答えている。その答えをなんとなく聞いていた。
「フェルナー嬢、お疲れかな?」
ボンヤリしてしまったらしい。シェアラー先生に笑いながら聞かれてしまった。
「申し訳ございません」
「いやいや。フェルナー嬢は去年から大変でしたからな。リラックスする事も大切ですぞ」
リラックスと聞いて、シェーン様の香を思い出してしまった。シェーン様はご無事だろうか?お怪我などしていないだろうか。
シェーン様に対して恋愛感情は持っていないと思う。それでもずっと側にいて守ってくれていた人が居なくなったというのは、やっぱり寂しい。
ダニエル様は友達って感じなんだよね。気さくだし。こうやって見ると影といってもタイプは色々なんだな、と思う。その人の性格というか気質もあるだろうし、当然と言えば当然なんだけど。なんとなく影って聞いたら「寡黙で私情を挟まず」ってイメージしちゃってたんだよね。
特別講座が終わって、ぐったりしているルシエ様と帰寮しようとしていると、アルベリク・リトルトンに呼び止められた。
「フェルナー嬢、少し良いでしょうか」
「はい」
アルベリク・リトルトンの少し思い詰めたような目が気になった。
「申し訳ありませんが、そちらの女性は遠慮していただきたい。それから護衛の方を」
ルシエ様に同級生と帰るように言って、今日の護衛のダニエル様を呼んだ。ダニエル様と話していたサミュエル先生も一緒に来たけど、アルベリク・リトルトンは気にしていないようだった。
「それで、どういったご用件でしょうか?」
「……ディストレ様がお怪我をされました」
「ディストレ?」
「アヴァレーツィオ侯爵だよ。ローレンス君と同級の」
「そのようなお名前だったのですね」
サミュエル先生に呆れたように見られた。仕方ないじゃない。名乗られた記憶がないんだもの。
「お怪我は酷いのですか?」
「すでに10日お目覚めにならないそうです」
「10日も?お医者様には?」
「見せましたが、毒を使われたようで」
「その話をキャシーちゃんにした意図は?」
「お力を貸してください」
「駄目だよ」
にべもなくサミュエル先生が断る。
「先生……」
「そうやって請われたからって、その度に応えるのかい?キャシーちゃんはまだ学生だ。守られるべき子供なんだよ?」
「でも当主様なのでしょう?」
「そうだよ。でも許可出来ない」
「私には救う手段があるんです。こうやって知ってしまった以上、なにもしないではいられません」
「アヴァレーツィオだよ?」
「命に優劣はありません」
しばし睨み合う。先に目を逸らしたのはサミュエル先生だった。
「ダニエル、学院長にキャシーちゃんと私の外出許可を。マリアも呼ぶように」
「はっ」
ダニエル様が消えた。
「先生」
「付き添うよ。言い出したら聞かない子だね、まったく」
「他の事なら妥協しますが、医療に関する事は別です」
「寮に届けに行くよ。外泊許可は要らないだろうけど」
「はい。ありがとうございます」
「リトルトンも寮に届けておくように」
「はい」
1度寮に戻って外出許可の申請をし、着替える。
寮を出るとマリアさんが待っていてくれた。
「マリアさん、お待たせしました」
「ご準備はよろしいですか?」
「はい」
馬車寄せに向かう。用意されていたのは3頭立ての馬車。紋章は無い。それから騎馬の男性が3人。
「あの方々は?」
「護衛です。王都は安全とはいえ、夜は危険ですから」
私が行くと言ったばかりに、これだけの人が動いたんだ。
「皆様、お世話をお掛け致します」
頭を下げると、騎馬の護衛のひとりが答えてくれた。
「あなた様を護るのは我らの務め。お気になさいますな」
以前聞いたようなセリフと声。同一人物の物ではないけれど。
「グリーンハウスの管理人さん?」
「キャスリーン様、馬車に乗りますよ」
マリアさんに促されて馬車に乗る。少し待っているとサミュエル先生とアルベリク・リトルトンも乗ってきた。
「先生、申し訳ございません」
「何の謝罪?」
ゆるゆると馬車が動き出す。
「私が行くと言い張ったばかりに、これだけの人が動いたのですわよね?」
「まぁね。でもキャシーちゃんは気にしなくて良い。それが彼らの務めだからね」
「ダニエル様は?」
「外で警戒してるよ。気になる?」
「あの3人の中に居たのですか?」
「ん?3人?あぁ、ダニエルは後から来たからね」
「では今は4人?」
「そうだね」
ガラガラと音を立てて馬車が進む。急いでいるようで速度が速い。当たり前だよね。もうすぐ日が落ちるもの。王都といえど、夜には強盗や盗賊、人攫いに野盗も……。あれ?内3つは意味が同じだよね。
まぁ、要するに、犯罪が珍しいものじゃないという事だ。王都内の貴族街は警邏兵が夜も巡回しているけれど、庶民街はほぼ毎夜事件が起きていると聞く。
私は礼拝堂に行く事が多くなった。礼拝堂は誰でも出入り自由だ。神官は居ないけど管理している先生は居る。
ある日、礼拝堂にお祈りに行くと、礼拝堂を覗く数名を発見した。
「何をなさっておられますの?」
「えっ?フェルナー嬢?」
「フェルナー嬢こそ何をしに?あ、今入っちゃ駄目」
「入っちゃ駄目って」
その日の護衛はマリアさんで、ドアを開けた瞬間に後ろから目を塞がれた。
「キャスリーン様、お祈りは明日にいたしましょう」
「今日は駄目なのですか?」
「えぇ。明日にいたしましょう」
強制的に回れ右をさせられて、礼拝堂から遠ざけられた。そのまま薬草研究会に行ったんだけど、モヤモヤが残った。
翌日、礼拝堂に行くと誰も居なかった。いつものようにお祈りと簡単な掃除を済ませ、礼拝堂を後にする。
「ダニエル様、昨日の事は聞いてらっしゃいますか?」
今日の護衛のダニエル様に聞いてみた。
「聞いてるけどね。お嬢ちゃんにはちょっと聞かせたくないかな?」
「聞かせたくない、ですか」
結局何があったかは教えてもらえず、翌日の医師資格取得の特別講座に行った。
「フェルナー先輩」
「あら、オディット・ルシエ様。決心なさったの?」
「はい。ディビットも応援してるって言ってくれました」
2人の傷は冬期休暇明けに私がフローレスヒールで治した。フローレスヒールは本当に難しくて、上手く発動しないと引き攣れたり醜い跡が残ってしまう。個人的には人体の構造が頭に入っていないと無理だと思う。
そんなの関係なく、完璧に治しちゃう人も過去には居たらしいけど。
私とルシエ様は同じ特別講座でも勉強内容が違う。ルシエ様はシャーマニー語からだし、私は人体構造と病気の原因と治療法について学んでいる。
そして予想通りというのか、ルシエ様はシャーマニー語に四苦八苦していた。
こういう時こそ私とリリス様の、『セパオン童話』のシャーマニー語とヴィリス語の相対訳話集だとばかりに、ルシエ様と今年から特別講座に所属した子達に相対訳話集を渡してみた。
実はその前の子達にも渡そうか?って言ってみたんだけど、その子達は受け取ってくれなかったのよね。自力でやってみると言い張って。図書館の中等部区画に入る方法は教えて付き添ったけど。
その子達も相対訳話集は作っていたから、冊子数は増えている。リーベルト先生には苦笑いされたけど。
「シェアラー先生、この部分はどうなっているのですか?」
アルベリク・リトルトンがシェアラー先生に質問した。シェアラー先生が丁寧に答えている。その答えをなんとなく聞いていた。
「フェルナー嬢、お疲れかな?」
ボンヤリしてしまったらしい。シェアラー先生に笑いながら聞かれてしまった。
「申し訳ございません」
「いやいや。フェルナー嬢は去年から大変でしたからな。リラックスする事も大切ですぞ」
リラックスと聞いて、シェーン様の香を思い出してしまった。シェーン様はご無事だろうか?お怪我などしていないだろうか。
シェーン様に対して恋愛感情は持っていないと思う。それでもずっと側にいて守ってくれていた人が居なくなったというのは、やっぱり寂しい。
ダニエル様は友達って感じなんだよね。気さくだし。こうやって見ると影といってもタイプは色々なんだな、と思う。その人の性格というか気質もあるだろうし、当然と言えば当然なんだけど。なんとなく影って聞いたら「寡黙で私情を挟まず」ってイメージしちゃってたんだよね。
特別講座が終わって、ぐったりしているルシエ様と帰寮しようとしていると、アルベリク・リトルトンに呼び止められた。
「フェルナー嬢、少し良いでしょうか」
「はい」
アルベリク・リトルトンの少し思い詰めたような目が気になった。
「申し訳ありませんが、そちらの女性は遠慮していただきたい。それから護衛の方を」
ルシエ様に同級生と帰るように言って、今日の護衛のダニエル様を呼んだ。ダニエル様と話していたサミュエル先生も一緒に来たけど、アルベリク・リトルトンは気にしていないようだった。
「それで、どういったご用件でしょうか?」
「……ディストレ様がお怪我をされました」
「ディストレ?」
「アヴァレーツィオ侯爵だよ。ローレンス君と同級の」
「そのようなお名前だったのですね」
サミュエル先生に呆れたように見られた。仕方ないじゃない。名乗られた記憶がないんだもの。
「お怪我は酷いのですか?」
「すでに10日お目覚めにならないそうです」
「10日も?お医者様には?」
「見せましたが、毒を使われたようで」
「その話をキャシーちゃんにした意図は?」
「お力を貸してください」
「駄目だよ」
にべもなくサミュエル先生が断る。
「先生……」
「そうやって請われたからって、その度に応えるのかい?キャシーちゃんはまだ学生だ。守られるべき子供なんだよ?」
「でも当主様なのでしょう?」
「そうだよ。でも許可出来ない」
「私には救う手段があるんです。こうやって知ってしまった以上、なにもしないではいられません」
「アヴァレーツィオだよ?」
「命に優劣はありません」
しばし睨み合う。先に目を逸らしたのはサミュエル先生だった。
「ダニエル、学院長にキャシーちゃんと私の外出許可を。マリアも呼ぶように」
「はっ」
ダニエル様が消えた。
「先生」
「付き添うよ。言い出したら聞かない子だね、まったく」
「他の事なら妥協しますが、医療に関する事は別です」
「寮に届けに行くよ。外泊許可は要らないだろうけど」
「はい。ありがとうございます」
「リトルトンも寮に届けておくように」
「はい」
1度寮に戻って外出許可の申請をし、着替える。
寮を出るとマリアさんが待っていてくれた。
「マリアさん、お待たせしました」
「ご準備はよろしいですか?」
「はい」
馬車寄せに向かう。用意されていたのは3頭立ての馬車。紋章は無い。それから騎馬の男性が3人。
「あの方々は?」
「護衛です。王都は安全とはいえ、夜は危険ですから」
私が行くと言ったばかりに、これだけの人が動いたんだ。
「皆様、お世話をお掛け致します」
頭を下げると、騎馬の護衛のひとりが答えてくれた。
「あなた様を護るのは我らの務め。お気になさいますな」
以前聞いたようなセリフと声。同一人物の物ではないけれど。
「グリーンハウスの管理人さん?」
「キャスリーン様、馬車に乗りますよ」
マリアさんに促されて馬車に乗る。少し待っているとサミュエル先生とアルベリク・リトルトンも乗ってきた。
「先生、申し訳ございません」
「何の謝罪?」
ゆるゆると馬車が動き出す。
「私が行くと言い張ったばかりに、これだけの人が動いたのですわよね?」
「まぁね。でもキャシーちゃんは気にしなくて良い。それが彼らの務めだからね」
「ダニエル様は?」
「外で警戒してるよ。気になる?」
「あの3人の中に居たのですか?」
「ん?3人?あぁ、ダニエルは後から来たからね」
「では今は4人?」
「そうだね」
ガラガラと音を立てて馬車が進む。急いでいるようで速度が速い。当たり前だよね。もうすぐ日が落ちるもの。王都といえど、夜には強盗や盗賊、人攫いに野盗も……。あれ?内3つは意味が同じだよね。
まぁ、要するに、犯罪が珍しいものじゃないという事だ。王都内の貴族街は警邏兵が夜も巡回しているけれど、庶民街はほぼ毎夜事件が起きていると聞く。
107
お気に入りに追加
470
あなたにおすすめの小説
私が妻です!
ミカン♬
恋愛
幼い頃のトラウマで男性が怖いエルシーは夫のヴァルと結婚して2年、まだ本当の夫婦には成っていない。
王都で一人暮らす夫から連絡が途絶えて2か月、エルシーは弟のような護衛レノを連れて夫の家に向かうと、愛人と赤子と暮らしていた。失意のエルシーを狙う従兄妹のオリバーに王都でも襲われる。その時に助けてくれた侯爵夫人にお世話になってエルシーは生まれ変わろうと決心する。
侯爵家に離婚届けにサインを求めて夫がやってきた。
そこに王宮騎士団の副団長エイダンが追いかけてきて、夫の様子がおかしくなるのだった。
世界観など全てフワっと設定です。サクっと終わります。
5/23 完結に状況の説明を書き足しました。申し訳ありません。
★★★なろう様では最後に閑話をいれています。
脱字報告、応援して下さった皆様本当に有難うございました。
他のサイトにも投稿しています。
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
婚約破棄が私を笑顔にした
夜月翠雨
恋愛
「カトリーヌ・シャロン! 本日をもって婚約を破棄する!」
学園の教室で婚約者であるフランシスの滑稽な姿にカトリーヌは笑いをこらえるので必死だった。
そこに聖女であるアメリアがやってくる。
フランシスの瞳は彼女に釘付けだった。
彼女と出会ったことでカトリーヌの運命は大きく変わってしまう。
短編を小分けにして投稿しています。よろしくお願いします。
許してもらえるだなんて本気で思っているのですか?
風見ゆうみ
恋愛
ネイロス伯爵家の次女であるわたしは、幼い頃から変わった子だと言われ続け、家族だけじゃなく、周りの貴族から馬鹿にされ続けてきた。
そんなわたしを公爵である伯父はとても可愛がってくれていた。
ある日、伯父がお医者様から余命を宣告される。
それを聞いたわたしの家族は、子供のいない伯父の財産が父に入ると考えて豪遊し始める。
わたしの婚約者も伯父の遺産を当てにして、姉に乗り換え、姉は姉で伯父が選んでくれた自分の婚約者をわたしに押し付けてきた。
伯父が亡くなったあと、遺言書が公開され、そこには「遺留分以外の財産全てをリウ・ネイロスに、家督はリウ・ネイロスの婚約者に譲る」と書かれていた。
そのことを知った家族たちはわたしのご機嫌伺いを始める。
え……、許してもらえるだなんて本気で思ってるんですか?
※独特の異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです。
【完結】仕事を放棄した結果、私は幸せになれました。
キーノ
恋愛
わたくしは乙女ゲームの悪役令嬢みたいですわ。悪役令嬢に転生したと言った方がラノベあるある的に良いでしょうか。
ですが、ゲーム内でヒロイン達が語られる用な悪事を働いたことなどありません。王子に嫉妬? そのような無駄な事に時間をかまけている時間はわたくしにはありませんでしたのに。
だってわたくし、週4回は王太子妃教育に王妃教育、週3回で王妃様とのお茶会。お茶会や教育が終わったら王太子妃の公務、王子殿下がサボっているお陰で回ってくる公務に、王子の管轄する領の嘆願書の整頓やら収益やら税の計算やらで、わたくし、ちっとも自由時間がありませんでしたのよ。
こんなに忙しい私が、最後は冤罪にて処刑ですって? 学園にすら通えて無いのに、すべてのルートで私は処刑されてしまうと解った今、わたくしは全ての仕事を放棄して、冤罪で処刑されるその時まで、押しと穏やかに過ごしますわ。
※さくっと読める悪役令嬢モノです。
2月14~15日に全話、投稿完了。
感想、誤字、脱字など受け付けます。
沢山のエールにお気に入り登録、ありがとうございます。現在執筆中の新作の励みになります。初期作品のほうも見てもらえて感無量です!
恋愛23位にまで上げて頂き、感謝いたします。
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる