136 / 296
学院初等部 4学年生
新学期に向けて
しおりを挟む
ララ様が戻ってきて、その場はいったん収まった。
「レオナルドさんって普段は猟師なんですよね?」
「そうだが?」
「銃とか使うの?長いヤツ」
「長い銃?」
ララ様が言っているのは猟銃だろうな。魔道銃はあるけれどライフルみたいなのはあるのかな?
「猟に使うのは主に罠、トドメは剣を主に使っている。後は弓とか」
「えー、スッゴォい」
ララ様がはしゃいだ声をあげている。髭を剃ったレオナルド様は整った顔立ちのワイルド系イケメンだと思う。背も高いしモテる気がする。声は好みなんだけど、私はローレンス様の方が好きだな。安心できる気がする。
この日はそれで終わったんだけど、レオナルド様は私の冬季休暇が終わるまでずっと、教会に滞在していた。ララ様をめんどくさそうに揶揄いながら。ララ様もまんざらではなさそうで、文句を言いながらも楽しそうにしていた。
お祖父様とお祖母様はあの日の翌々日に帰っていった。また来るからと言い残して。
「キャシー、あの男とはどういう関係だい?」
明日には学院に戻るという日、ローレンス様に聞かれた。
「転生者ですわ。それ以上でもそれ以下でもございません」
「やけにキャシーに話しかけていたけど?」
「適切な距離を保ってくださるようにお願いしたのですけどね。ローレンス様に何か言ってきたのですか?」
「言ってはきたが、キャシーとのなれそめを聞きたいと言ってきた位だな。元貴族らしいな」
「そういえば男爵家の三男だと言っていたような?家名もお聞きした気がするのですが、忘れてしまいました」
「ん?今は偽名だと?」
「前世を思い出したら今の名前に違和感があって、名乗るのが嫌になったと。あのお名前は前世の有名人の名前ですわね。色々な分野の天才だった人物です」
「色々な分野?」
「覚えているものだけでも、数学、解剖学、動植物学、地質学、地理学、物理学、建築。たしか画家で発明家でもあったと」
「は?冗談だろう?」
「冗談ではなさそうなのですよね。お会いした事はございませんけど、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画や建造物や飛行装置のスケッチも残っていましたし」
ローレンス様はしばらく呆けていた。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画はモナリザと最後の晩餐とウィトルウィウス的人体図が有名だ。他にもたくさんあるけれど。ウィトルウィウス的人体図は、2人の肉体が重なっていて、その手足が円と正方形に接している図で、実はレオナルド・ダ・ヴィンチが考案した物ではない。考案したのは古代ローマ帝国の建築家、ウィトルウィウス。レオナルド・ダ・ヴィンチはウィトルウィウスが考案した計測比を視覚化した絵を描いた。それだけとか言ってはいけない。いろんな意味があるらしいから。私は医学のシンボル的な図としか分からないけどね。
ちなみに今は夕食後の寛ぎの時間。フェルナー家はみんな仲が良いけれど、ベッタリくっついている訳じゃなくそれぞれに適切な距離を保っていると思う。ローレンス様は別にして。さっきまでお膝だっこの攻防戦をやっていた我が身としては、私に対するローレンス様の距離感は、適切と思えない。でも婚約者ならこんなものなのかな?よく分からない。
「キャシーのゼンセの話は驚きの連続だ」
「でも、そんなものじゃありませんか?私もこちらの歴史はとても興味深く読ませていただきましたわよ?似て非なる進化を辿ってきているのですから、まったく同じ歴史だなんてあり得ませんし」
「似て非なる進化、か」
「前世には魔法はありませんでしたから。水魔法や土魔法が欲しいと思った事は、1度や2度ではないです」
「魔道具も無かったんだっけ?」
「魔道具と呼ばれる物はございませんでしたわね。違う動力源で動く、同じような道具はございましたけど」
「同じような道具?例えば?」
「灯りはスイッチひとつで点きますし、調理道具もそうです。遠く離れた人と話が出来る機械は手のひらサイズでしたし、その機械では調べ物が出来たり、アナパレイの機能も付いておりました」
他にも出来たんだろうけど、私には分からない。そもそもスマホを使いこなせていなかったし。写真撮って通話して音楽や動画を視聴する位?後は検索を少しだけ。
「なるほど。違う動力源って?」
「電気と呼ばれるものです。後は化石燃料や……」
核の事は言いたくないなぁ。説明が難しすぎる。
「キャシー、カセキネンリョウって?」
「大昔の動植物の死骸が、熱と圧力を受けて変化した物ですわ」
大雑把にいうとそういう事だよね。
「それがカセキネンリョウ?」
「はい。化石燃料を燃やして電気を作って、その電気で動いていました」
「……よく分からないね」
「ご安心ください。私も分かっておりません」
火力発電の仕組みは少しなら分かるけど、何がどうなってとかは分からない。それを説明する自信も無い。
「まぁいいや」
「そういえば魔道銃って、弾の出る仕組みはどうなっていますの?」
「風魔法を使ってるって聞いたよ。私兵の魔道銃部隊に聞いてこようか?」
「そこまでしなくとも。少し気になっただけですから。私は使う気はありませんしね」
「キャシーが使う場面が想像出来ないね」
ナイフは何とか使えるようになったけど、実践的ではないから逃げる為の手段とするようにと、アンバー様からはしつこい位に言われている。それに関してはダニエル様もシェーン様も同意していた。戦うのは護衛の自分達の役目だから、逃げる事だけを考えてください、だって。
自分だけ逃げるのは嫌だけど、それが「侯爵家の転生者の娘」を守る為だとも理解してる。
守られる立場の人間が一番やってはいけない事。それは足手まといになる事だ。自分も戦えるなんて思わずに自分の身の安全を確保しろと、ランベルトお義兄様にも言われた。これは戦うだけの技量を持った人もそうなんだって。自分自身が戦うのは最終手段らしい。
「何を考えているんだい?」
少しぼんやりしてたら、髪を撫でていたローレンス様に聞かれてしまった。
「守られる立場も難しいな、と」
「たしかにね。キャシーは特にでしょ?私は多少剣が使えるし魔道銃も携帯している。だから……」
「魔道銃、持っていますの?」
「一応はね。射撃精度はまだまだだけど、一応訓練もしているよ」
この世界の魔道銃は、形としてはオートマチック銃といわれる物だと思う。詳しくはないけれど、銃弾を入れるレンコンみたいな筒がないから、リボルバーではない。
「ローレンス様、魔道銃ってどういう仕組みですの?」
「興味があるのかい?」
「知りたいだけです。使ってみたいとかはありません」
今はね。
「銃身に地魔法と風魔法の術式が刻んであるんだ。地魔法で弾丸を作って風魔法で飛ばす感じかな?」
「そういう感じですのね」
イメージは出来る。今は使いたいとは思わないけど。
「魔道銃の所持許可は16歳からだからね。講義と訓練を受けて、テストをして所持許可が出されるんだ。持っている学院生は学院の許可も要るね」
「ローレンス様はいつ所持許可を取られましたの?」
「卒業してからだよ。2ヶ月かかった」
「そんなに?」
「その位かかるらしいよ。キャシーも使わなくても持っておいた方が良いかもね」
「使いこなせる自信がありませんし、今は使いたいと思いません」
「だろうね。16歳までにはまだあるから、考えておいた方が良いかもね」
最後は銃の話になっちゃった。元日本人には馴染みがないけれど、そういう事も考えないとダメみたい。憂鬱だなぁ。
「レオナルドさんって普段は猟師なんですよね?」
「そうだが?」
「銃とか使うの?長いヤツ」
「長い銃?」
ララ様が言っているのは猟銃だろうな。魔道銃はあるけれどライフルみたいなのはあるのかな?
「猟に使うのは主に罠、トドメは剣を主に使っている。後は弓とか」
「えー、スッゴォい」
ララ様がはしゃいだ声をあげている。髭を剃ったレオナルド様は整った顔立ちのワイルド系イケメンだと思う。背も高いしモテる気がする。声は好みなんだけど、私はローレンス様の方が好きだな。安心できる気がする。
この日はそれで終わったんだけど、レオナルド様は私の冬季休暇が終わるまでずっと、教会に滞在していた。ララ様をめんどくさそうに揶揄いながら。ララ様もまんざらではなさそうで、文句を言いながらも楽しそうにしていた。
お祖父様とお祖母様はあの日の翌々日に帰っていった。また来るからと言い残して。
「キャシー、あの男とはどういう関係だい?」
明日には学院に戻るという日、ローレンス様に聞かれた。
「転生者ですわ。それ以上でもそれ以下でもございません」
「やけにキャシーに話しかけていたけど?」
「適切な距離を保ってくださるようにお願いしたのですけどね。ローレンス様に何か言ってきたのですか?」
「言ってはきたが、キャシーとのなれそめを聞きたいと言ってきた位だな。元貴族らしいな」
「そういえば男爵家の三男だと言っていたような?家名もお聞きした気がするのですが、忘れてしまいました」
「ん?今は偽名だと?」
「前世を思い出したら今の名前に違和感があって、名乗るのが嫌になったと。あのお名前は前世の有名人の名前ですわね。色々な分野の天才だった人物です」
「色々な分野?」
「覚えているものだけでも、数学、解剖学、動植物学、地質学、地理学、物理学、建築。たしか画家で発明家でもあったと」
「は?冗談だろう?」
「冗談ではなさそうなのですよね。お会いした事はございませんけど、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の絵画や建造物や飛行装置のスケッチも残っていましたし」
ローレンス様はしばらく呆けていた。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画はモナリザと最後の晩餐とウィトルウィウス的人体図が有名だ。他にもたくさんあるけれど。ウィトルウィウス的人体図は、2人の肉体が重なっていて、その手足が円と正方形に接している図で、実はレオナルド・ダ・ヴィンチが考案した物ではない。考案したのは古代ローマ帝国の建築家、ウィトルウィウス。レオナルド・ダ・ヴィンチはウィトルウィウスが考案した計測比を視覚化した絵を描いた。それだけとか言ってはいけない。いろんな意味があるらしいから。私は医学のシンボル的な図としか分からないけどね。
ちなみに今は夕食後の寛ぎの時間。フェルナー家はみんな仲が良いけれど、ベッタリくっついている訳じゃなくそれぞれに適切な距離を保っていると思う。ローレンス様は別にして。さっきまでお膝だっこの攻防戦をやっていた我が身としては、私に対するローレンス様の距離感は、適切と思えない。でも婚約者ならこんなものなのかな?よく分からない。
「キャシーのゼンセの話は驚きの連続だ」
「でも、そんなものじゃありませんか?私もこちらの歴史はとても興味深く読ませていただきましたわよ?似て非なる進化を辿ってきているのですから、まったく同じ歴史だなんてあり得ませんし」
「似て非なる進化、か」
「前世には魔法はありませんでしたから。水魔法や土魔法が欲しいと思った事は、1度や2度ではないです」
「魔道具も無かったんだっけ?」
「魔道具と呼ばれる物はございませんでしたわね。違う動力源で動く、同じような道具はございましたけど」
「同じような道具?例えば?」
「灯りはスイッチひとつで点きますし、調理道具もそうです。遠く離れた人と話が出来る機械は手のひらサイズでしたし、その機械では調べ物が出来たり、アナパレイの機能も付いておりました」
他にも出来たんだろうけど、私には分からない。そもそもスマホを使いこなせていなかったし。写真撮って通話して音楽や動画を視聴する位?後は検索を少しだけ。
「なるほど。違う動力源って?」
「電気と呼ばれるものです。後は化石燃料や……」
核の事は言いたくないなぁ。説明が難しすぎる。
「キャシー、カセキネンリョウって?」
「大昔の動植物の死骸が、熱と圧力を受けて変化した物ですわ」
大雑把にいうとそういう事だよね。
「それがカセキネンリョウ?」
「はい。化石燃料を燃やして電気を作って、その電気で動いていました」
「……よく分からないね」
「ご安心ください。私も分かっておりません」
火力発電の仕組みは少しなら分かるけど、何がどうなってとかは分からない。それを説明する自信も無い。
「まぁいいや」
「そういえば魔道銃って、弾の出る仕組みはどうなっていますの?」
「風魔法を使ってるって聞いたよ。私兵の魔道銃部隊に聞いてこようか?」
「そこまでしなくとも。少し気になっただけですから。私は使う気はありませんしね」
「キャシーが使う場面が想像出来ないね」
ナイフは何とか使えるようになったけど、実践的ではないから逃げる為の手段とするようにと、アンバー様からはしつこい位に言われている。それに関してはダニエル様もシェーン様も同意していた。戦うのは護衛の自分達の役目だから、逃げる事だけを考えてください、だって。
自分だけ逃げるのは嫌だけど、それが「侯爵家の転生者の娘」を守る為だとも理解してる。
守られる立場の人間が一番やってはいけない事。それは足手まといになる事だ。自分も戦えるなんて思わずに自分の身の安全を確保しろと、ランベルトお義兄様にも言われた。これは戦うだけの技量を持った人もそうなんだって。自分自身が戦うのは最終手段らしい。
「何を考えているんだい?」
少しぼんやりしてたら、髪を撫でていたローレンス様に聞かれてしまった。
「守られる立場も難しいな、と」
「たしかにね。キャシーは特にでしょ?私は多少剣が使えるし魔道銃も携帯している。だから……」
「魔道銃、持っていますの?」
「一応はね。射撃精度はまだまだだけど、一応訓練もしているよ」
この世界の魔道銃は、形としてはオートマチック銃といわれる物だと思う。詳しくはないけれど、銃弾を入れるレンコンみたいな筒がないから、リボルバーではない。
「ローレンス様、魔道銃ってどういう仕組みですの?」
「興味があるのかい?」
「知りたいだけです。使ってみたいとかはありません」
今はね。
「銃身に地魔法と風魔法の術式が刻んであるんだ。地魔法で弾丸を作って風魔法で飛ばす感じかな?」
「そういう感じですのね」
イメージは出来る。今は使いたいとは思わないけど。
「魔道銃の所持許可は16歳からだからね。講義と訓練を受けて、テストをして所持許可が出されるんだ。持っている学院生は学院の許可も要るね」
「ローレンス様はいつ所持許可を取られましたの?」
「卒業してからだよ。2ヶ月かかった」
「そんなに?」
「その位かかるらしいよ。キャシーも使わなくても持っておいた方が良いかもね」
「使いこなせる自信がありませんし、今は使いたいと思いません」
「だろうね。16歳までにはまだあるから、考えておいた方が良いかもね」
最後は銃の話になっちゃった。元日本人には馴染みがないけれど、そういう事も考えないとダメみたい。憂鬱だなぁ。
169
お気に入りに追加
470
あなたにおすすめの小説
私が妻です!
ミカン♬
恋愛
幼い頃のトラウマで男性が怖いエルシーは夫のヴァルと結婚して2年、まだ本当の夫婦には成っていない。
王都で一人暮らす夫から連絡が途絶えて2か月、エルシーは弟のような護衛レノを連れて夫の家に向かうと、愛人と赤子と暮らしていた。失意のエルシーを狙う従兄妹のオリバーに王都でも襲われる。その時に助けてくれた侯爵夫人にお世話になってエルシーは生まれ変わろうと決心する。
侯爵家に離婚届けにサインを求めて夫がやってきた。
そこに王宮騎士団の副団長エイダンが追いかけてきて、夫の様子がおかしくなるのだった。
世界観など全てフワっと設定です。サクっと終わります。
5/23 完結に状況の説明を書き足しました。申し訳ありません。
★★★なろう様では最後に閑話をいれています。
脱字報告、応援して下さった皆様本当に有難うございました。
他のサイトにも投稿しています。
恋人に夢中な婚約者に一泡吹かせてやりたかっただけ
棗
恋愛
伯爵令嬢ラフレーズ=ベリーシュは、王国の王太子ヒンメルの婚約者。
王家の忠臣と名高い父を持ち、更に隣国の姫を母に持つが故に結ばれた完全なる政略結婚。
長年の片思い相手であり、婚約者であるヒンメルの隣には常に恋人の公爵令嬢がいる。
婚約者には愛を示さず、恋人に夢中な彼にいつか捨てられるくらいなら、こちらも恋人を作って一泡吹かせてやろうと友達の羊の精霊メリー君の妙案を受けて実行することに。
ラフレーズが恋人役を頼んだのは、人外の魔術師・魔王公爵と名高い王国最強の男――クイーン=ホーエンハイム。
濡れた色香を放つクイーンからの、本気か嘘かも分からない行動に涙目になっていると恋人に夢中だった王太子が……。
※小説家になろう・カクヨム様にも公開しています
婚約破棄が私を笑顔にした
夜月翠雨
恋愛
「カトリーヌ・シャロン! 本日をもって婚約を破棄する!」
学園の教室で婚約者であるフランシスの滑稽な姿にカトリーヌは笑いをこらえるので必死だった。
そこに聖女であるアメリアがやってくる。
フランシスの瞳は彼女に釘付けだった。
彼女と出会ったことでカトリーヌの運命は大きく変わってしまう。
短編を小分けにして投稿しています。よろしくお願いします。
許してもらえるだなんて本気で思っているのですか?
風見ゆうみ
恋愛
ネイロス伯爵家の次女であるわたしは、幼い頃から変わった子だと言われ続け、家族だけじゃなく、周りの貴族から馬鹿にされ続けてきた。
そんなわたしを公爵である伯父はとても可愛がってくれていた。
ある日、伯父がお医者様から余命を宣告される。
それを聞いたわたしの家族は、子供のいない伯父の財産が父に入ると考えて豪遊し始める。
わたしの婚約者も伯父の遺産を当てにして、姉に乗り換え、姉は姉で伯父が選んでくれた自分の婚約者をわたしに押し付けてきた。
伯父が亡くなったあと、遺言書が公開され、そこには「遺留分以外の財産全てをリウ・ネイロスに、家督はリウ・ネイロスの婚約者に譲る」と書かれていた。
そのことを知った家族たちはわたしのご機嫌伺いを始める。
え……、許してもらえるだなんて本気で思ってるんですか?
※独特の異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。教えていただけますと有り難いです。
【完結】仕事を放棄した結果、私は幸せになれました。
キーノ
恋愛
わたくしは乙女ゲームの悪役令嬢みたいですわ。悪役令嬢に転生したと言った方がラノベあるある的に良いでしょうか。
ですが、ゲーム内でヒロイン達が語られる用な悪事を働いたことなどありません。王子に嫉妬? そのような無駄な事に時間をかまけている時間はわたくしにはありませんでしたのに。
だってわたくし、週4回は王太子妃教育に王妃教育、週3回で王妃様とのお茶会。お茶会や教育が終わったら王太子妃の公務、王子殿下がサボっているお陰で回ってくる公務に、王子の管轄する領の嘆願書の整頓やら収益やら税の計算やらで、わたくし、ちっとも自由時間がありませんでしたのよ。
こんなに忙しい私が、最後は冤罪にて処刑ですって? 学園にすら通えて無いのに、すべてのルートで私は処刑されてしまうと解った今、わたくしは全ての仕事を放棄して、冤罪で処刑されるその時まで、押しと穏やかに過ごしますわ。
※さくっと読める悪役令嬢モノです。
2月14~15日に全話、投稿完了。
感想、誤字、脱字など受け付けます。
沢山のエールにお気に入り登録、ありがとうございます。現在執筆中の新作の励みになります。初期作品のほうも見てもらえて感無量です!
恋愛23位にまで上げて頂き、感謝いたします。
お馬鹿な聖女に「だから?」と言ってみた
リオール
恋愛
だから?
それは最強の言葉
~~~~~~~~~
※全6話。短いです
※ダークです!ダークな終わりしてます!
筆者がたまに書きたくなるダークなお話なんです。
スカッと爽快ハッピーエンドをお求めの方はごめんなさい。
※勢いで書いたので支離滅裂です。生ぬるい目でスルーして下さい(^-^;
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる