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学院初等部 4学年生
芸術祭、2日目 ~お喋りサロン~
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薦められたのはハーフアップ。ただしいろんな飾りがついている。
「色味は抑えられますか?」
「もちろんです」
ガブリエラ様が薦められたのは、リボンを使った編み込み。小花も散らした可愛らしくも上品な髪型だ。
「この飾りをガブリエラ様のように、小花にしては駄目でしょうか?」
「そうですわね。小花のブーケにしても……。いえ、アップにした毛束に飾ってみましょう」
「基本的にはお任せいたしますわ」
「はい。お任せください」
笑って言うと、笑って返された。
グロッシュ様がこの世界にもある髪ゴムで手早く髪を整えていく。その最中に聞き出した話によると、元々グロッシュ様はこういった結髪や化粧に興味があったそうだ。剣術は嫌々だったけど面白くなって続けているという。だからどちらも活かせる護衛兼侍女を目指しているそうだ。王宮侍女を目指していたんだけど、アンバー様に誘いをかけられて卒業したらフェルナー家の侍女に応募するそうだ。
「私から一言添えた方がよろしいでしょうか?」
「まぁ、いいえ。それはとても嬉しいですけれど」
「実力で、という事ですか?」
「そうですわね。それにランベルト様も見ていらっしゃいますし」
ん?お義兄様ってば、何をしているの?もしかして青田買い?
グロッシュ様に髪を整えてもらって、ついでにメイクもしてもらう。メイクの授業もあるんだけど、基礎からしっかりというよりは化粧直しの為の講義といった感じだ。
私は前世知識でバッチリ、というわけにいかない。忘れかけているからはっきりしないんだけど、前世ではお化粧をして無かった気がするんだよね。何となくだけど。
ガブリエラ様のヘアメイクも済んで、2人で寮を出る。お義兄様とアンバー様は寮の外で待っていてくれた。お義兄様はトラウザーズにジャケット、アンバー様は裾の広がったスカートにお義兄様とよく似たデザインのジャケット。色は違うけどお義兄様のジャケットはアンバー様の瞳の色のアンバーだし、アンバー様のスカートはお義兄様の瞳の色のターコイズブルーだ。アンバー様の瞳の色は少し茶色っぽい狼の目だからジャケットの色としても嫌味がない。
「お色を合わせましたの?」
「開口一番、それか」
「だって気になるのですもの」
「色を合わせたというか、自然に?」
「打ち合わせはしておりませんわね。それより、キャスリーン様、ガブリエラ様、とてもお可愛らしいですわ」
「「ありがとうぞんじます」」
2人でスカートを摘まんで礼をする。私はお義兄様と、ガブリエラ様はアンバー様とペアになってお喋りサロンに向かった。お喋りサロンは今回、学院内にいくつかあるカフェのひとつを貸し切ったらしく、招待状にはそちらの記載があった。
お喋りサロンの会場のカフェには、すでになん組かのお客が居た。それぞれのテーブルにはカップとお茶菓子が盛られたお皿が置かれていた。
「うへぇ、甘ったるそう」
「甘いものだけではございませんわ。男性にはコーヒーもあるようですし、サンドウィッチなんかもあるようですわ。他にもケークサレやクッキーも」
「キャシーの好きなチョコレートもあるぞ」
「わっ、本当ですか?ってそうじゃなくて、お義兄様、お願いいたしますわ」
「分かってるよ」
ガブリエラ様とアンバー様が何か話しているのが聞こえる。断片的に「エスクーア様、あれはよろしいのですか?」「あのご兄妹は特別な感じですから。それに微笑ましいではありませんか」「微笑ましい?」という会話が聞こえてきた。
「いらっしゃいませ、招待状をお預かりいたします」
お喋りサロンの受付で、見目麗しい男性が招待状の確認を求めてきた。ピシッとした白いシャツと黒いベストに黒いトラウザーズを身に付けている。女性受けは良いと思う。男性受けはどうだろう?と、思ったら、ウェイトレスはタイプが様々な女性だった。美形率が高い。どうやって集めたの?この人達。
「学院生じゃないな」
「ですわよね?」
「それに身のこなしが綺麗だ」
「劇団員でしょうか?お化粧も完璧ですし」
「かもな。武術はやっていないだろうが、それに通じる何かをやっていると思う」
「ダンス、とか?」
私とお義兄様が男女の正体をあれこれ推測していたら、ミア・ブレイシー様が私達に気が付いた。
「いらっしゃいませ、ようこそお喋りサロン『フォニィ』へ」
「『フォニィ』と言うの?」
アンバー様が面白そうに尋ねた。
「はい。声を意味するんだそうです。お喋りサロンって言葉を大切にしてるし、その影響力も考えて『フォニィ』という場所を提供できたらって先輩が言っていました」
緊張してるのか貴族的でない言葉を使っているけど、それがかえって一生懸命さと実直な感じを演出している。
「こちらへどうぞ」
案内されたテーブルは眺めが良い場所だった。花も眺められて風が通って気持ちが良い。
「ブレイシー様、ここってこのカフェの一番人気のお席じゃ?」
「そうなんです。先輩方が『光の聖女様をお通しするなら、絶対にここ』って。フェルナー様はそのような待遇は好まれないと言ったのですが」
「ありがとうございます。お心遣いに感謝します」
特別待遇は好きじゃないけど、私が来るからと心を砕いてくれたのは分かるし素直にありがたいと思う。
私の言葉にブレイシー様が顔を綻ばせていた。
しばらくブレイシー様も交えてお喋りに花を咲かせていると、明らかに先輩と分かる縦ロールのお嬢様風女性が現れた。
「楽しんでいただけていまして?光の聖女様」
「楽しい時間を過ごさせていただいております。お招きありがとうございます、ヴィクトリア・マッケンステイン様」
「あら。私の名をご存じでしたの?」
学院生はほぼ知っていると思う。マッケンステイン家は家格こそ子爵家ではあるものの、建国時に王家の手足となり今のスタヴィリス国の礎を築いたといわれている、由緒正しい貴族家だ。子爵なのは代々の当主が昇爵を固持しまくっているから、というのも有名な話だ。
ヴィクトリア様はそのマッケンステイン家の総領娘。噂では子爵という家格をナメられないように、と虚勢を張っているとか。そんな事をしなくても良いのにと思うのは私だけじゃないはず。
マッケンステイン様に付き従っていた男性が、どこからか椅子を持ってきてマッケンステイン様を座らせる。
「マッケンステイン嬢、お招き感謝する。義妹の付き添いで訪れた我々にも心を砕いていただき、このサロンの雰囲気も素晴らしい」
驚いた。お義兄様が貴族っぽい口調でお礼を言っている。
「お気になさらないでくださいまし。光の聖女様をお招きする以上、失礼は許されませんわ」
「本当に心地良い空間ですこと。席同士の間隔も適切で他のお席が気にならないのも良いですわね」
「あら。グクラン辺境伯家のお嬢様にお褒めいただけるとは光栄ですわ」
オーホホホという、どこぞの悪役令嬢のような高笑いを聞かせていただいた。生で聞けると思わなかったな。ララ様に手紙で知らせたら、『聞きたかったぁ』って言われちゃいそう。
「フェルナー様」
「「はい」」
フェルナー様と話しかけられたから、私とお義兄様の2人で声を揃えて返事をしてしまった。
「失礼いたしました。キャスリーン様。キャスリーン様は『光の聖女様』という呼称を望んでいないと伺いましたが?」
「はい。私は光魔法が使えますが、聖女様と呼ばれるような事はしておりません。そのような呼称は烏滸がましいと考えております」
「さようでございますか」
「色味は抑えられますか?」
「もちろんです」
ガブリエラ様が薦められたのは、リボンを使った編み込み。小花も散らした可愛らしくも上品な髪型だ。
「この飾りをガブリエラ様のように、小花にしては駄目でしょうか?」
「そうですわね。小花のブーケにしても……。いえ、アップにした毛束に飾ってみましょう」
「基本的にはお任せいたしますわ」
「はい。お任せください」
笑って言うと、笑って返された。
グロッシュ様がこの世界にもある髪ゴムで手早く髪を整えていく。その最中に聞き出した話によると、元々グロッシュ様はこういった結髪や化粧に興味があったそうだ。剣術は嫌々だったけど面白くなって続けているという。だからどちらも活かせる護衛兼侍女を目指しているそうだ。王宮侍女を目指していたんだけど、アンバー様に誘いをかけられて卒業したらフェルナー家の侍女に応募するそうだ。
「私から一言添えた方がよろしいでしょうか?」
「まぁ、いいえ。それはとても嬉しいですけれど」
「実力で、という事ですか?」
「そうですわね。それにランベルト様も見ていらっしゃいますし」
ん?お義兄様ってば、何をしているの?もしかして青田買い?
グロッシュ様に髪を整えてもらって、ついでにメイクもしてもらう。メイクの授業もあるんだけど、基礎からしっかりというよりは化粧直しの為の講義といった感じだ。
私は前世知識でバッチリ、というわけにいかない。忘れかけているからはっきりしないんだけど、前世ではお化粧をして無かった気がするんだよね。何となくだけど。
ガブリエラ様のヘアメイクも済んで、2人で寮を出る。お義兄様とアンバー様は寮の外で待っていてくれた。お義兄様はトラウザーズにジャケット、アンバー様は裾の広がったスカートにお義兄様とよく似たデザインのジャケット。色は違うけどお義兄様のジャケットはアンバー様の瞳の色のアンバーだし、アンバー様のスカートはお義兄様の瞳の色のターコイズブルーだ。アンバー様の瞳の色は少し茶色っぽい狼の目だからジャケットの色としても嫌味がない。
「お色を合わせましたの?」
「開口一番、それか」
「だって気になるのですもの」
「色を合わせたというか、自然に?」
「打ち合わせはしておりませんわね。それより、キャスリーン様、ガブリエラ様、とてもお可愛らしいですわ」
「「ありがとうぞんじます」」
2人でスカートを摘まんで礼をする。私はお義兄様と、ガブリエラ様はアンバー様とペアになってお喋りサロンに向かった。お喋りサロンは今回、学院内にいくつかあるカフェのひとつを貸し切ったらしく、招待状にはそちらの記載があった。
お喋りサロンの会場のカフェには、すでになん組かのお客が居た。それぞれのテーブルにはカップとお茶菓子が盛られたお皿が置かれていた。
「うへぇ、甘ったるそう」
「甘いものだけではございませんわ。男性にはコーヒーもあるようですし、サンドウィッチなんかもあるようですわ。他にもケークサレやクッキーも」
「キャシーの好きなチョコレートもあるぞ」
「わっ、本当ですか?ってそうじゃなくて、お義兄様、お願いいたしますわ」
「分かってるよ」
ガブリエラ様とアンバー様が何か話しているのが聞こえる。断片的に「エスクーア様、あれはよろしいのですか?」「あのご兄妹は特別な感じですから。それに微笑ましいではありませんか」「微笑ましい?」という会話が聞こえてきた。
「いらっしゃいませ、招待状をお預かりいたします」
お喋りサロンの受付で、見目麗しい男性が招待状の確認を求めてきた。ピシッとした白いシャツと黒いベストに黒いトラウザーズを身に付けている。女性受けは良いと思う。男性受けはどうだろう?と、思ったら、ウェイトレスはタイプが様々な女性だった。美形率が高い。どうやって集めたの?この人達。
「学院生じゃないな」
「ですわよね?」
「それに身のこなしが綺麗だ」
「劇団員でしょうか?お化粧も完璧ですし」
「かもな。武術はやっていないだろうが、それに通じる何かをやっていると思う」
「ダンス、とか?」
私とお義兄様が男女の正体をあれこれ推測していたら、ミア・ブレイシー様が私達に気が付いた。
「いらっしゃいませ、ようこそお喋りサロン『フォニィ』へ」
「『フォニィ』と言うの?」
アンバー様が面白そうに尋ねた。
「はい。声を意味するんだそうです。お喋りサロンって言葉を大切にしてるし、その影響力も考えて『フォニィ』という場所を提供できたらって先輩が言っていました」
緊張してるのか貴族的でない言葉を使っているけど、それがかえって一生懸命さと実直な感じを演出している。
「こちらへどうぞ」
案内されたテーブルは眺めが良い場所だった。花も眺められて風が通って気持ちが良い。
「ブレイシー様、ここってこのカフェの一番人気のお席じゃ?」
「そうなんです。先輩方が『光の聖女様をお通しするなら、絶対にここ』って。フェルナー様はそのような待遇は好まれないと言ったのですが」
「ありがとうございます。お心遣いに感謝します」
特別待遇は好きじゃないけど、私が来るからと心を砕いてくれたのは分かるし素直にありがたいと思う。
私の言葉にブレイシー様が顔を綻ばせていた。
しばらくブレイシー様も交えてお喋りに花を咲かせていると、明らかに先輩と分かる縦ロールのお嬢様風女性が現れた。
「楽しんでいただけていまして?光の聖女様」
「楽しい時間を過ごさせていただいております。お招きありがとうございます、ヴィクトリア・マッケンステイン様」
「あら。私の名をご存じでしたの?」
学院生はほぼ知っていると思う。マッケンステイン家は家格こそ子爵家ではあるものの、建国時に王家の手足となり今のスタヴィリス国の礎を築いたといわれている、由緒正しい貴族家だ。子爵なのは代々の当主が昇爵を固持しまくっているから、というのも有名な話だ。
ヴィクトリア様はそのマッケンステイン家の総領娘。噂では子爵という家格をナメられないように、と虚勢を張っているとか。そんな事をしなくても良いのにと思うのは私だけじゃないはず。
マッケンステイン様に付き従っていた男性が、どこからか椅子を持ってきてマッケンステイン様を座らせる。
「マッケンステイン嬢、お招き感謝する。義妹の付き添いで訪れた我々にも心を砕いていただき、このサロンの雰囲気も素晴らしい」
驚いた。お義兄様が貴族っぽい口調でお礼を言っている。
「お気になさらないでくださいまし。光の聖女様をお招きする以上、失礼は許されませんわ」
「本当に心地良い空間ですこと。席同士の間隔も適切で他のお席が気にならないのも良いですわね」
「あら。グクラン辺境伯家のお嬢様にお褒めいただけるとは光栄ですわ」
オーホホホという、どこぞの悪役令嬢のような高笑いを聞かせていただいた。生で聞けると思わなかったな。ララ様に手紙で知らせたら、『聞きたかったぁ』って言われちゃいそう。
「フェルナー様」
「「はい」」
フェルナー様と話しかけられたから、私とお義兄様の2人で声を揃えて返事をしてしまった。
「失礼いたしました。キャスリーン様。キャスリーン様は『光の聖女様』という呼称を望んでいないと伺いましたが?」
「はい。私は光魔法が使えますが、聖女様と呼ばれるような事はしておりません。そのような呼称は烏滸がましいと考えております」
「さようでございますか」
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