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学院初等部 4学年生
坑道入口
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落盤事故の救助活動に来て数日経った頃、本格的な救助活動の現場に行く事になった。土魔法使いと植物魔法使いが協力して坑内補強と土砂の運び出しを行い、生き埋めになっていた人を救出していく。
麓の収容場所は手が足りているからと、責任者代理の女性がものすごく申し訳なさそうに依頼してきたので了承したら、サミュエル先生までものすごく申し訳なさそうにしていた。私は救助活動をしに来たんだから当然だと思ったんだけど、2人はなるべく危ない場所に近付けたくなかったらしい。それでも会議で『光の聖女様』を求める声が多かったらしく、危険な場所には近付けないという約束で、しぶしぶOKしてもらった。ダニエル様もシェーン様もマリアさんも付いてくれているし、救助活動の責任者のジェラルド様も私の身の安全を最優先にと通達してくれた。
坑道の入口まではボロンガ鳥に乗せてもらった。初日に乗ってきた白い鳥さんにシェーン様と一緒に乗る。鳥さんとは朝晩挨拶をしていたら仲良くなれた気がする。
「ようこそ、光の聖女様」
坑道入口に着くと、だみ声の男性に出迎えられた。腕も足も太くてでも背は低い。
「お邪魔いたします。怪我人はどちらに?」
「あぁ、こっちですじゃ」
男性が案内してくれる。この人はドガルさんといって、長くここに勤めているベテラン鉱夫だそうだ。
「今回の事故の原因が分かっとらん。掘り出すのはワシらがやるから、お嬢ちゃん達は離れていてくれるとありがたい」
怪我人収容場所にい向かう途中で、いくつもの氷で塞がれた横穴を見た。ここに今回の事故で亡くなった方々を安置しているのだそうだ。
「身元の分かる物を遺品として、家族の元に帰してやらにゃなりませんからな。まだそこまで取りかかれんのです。生きてる人を早く出してやらにゃあ」
ジレンマがあると思う。早く遺品を家族に帰してやりたい。でもそこまで人手をさけない。その間に生き埋めになった人を出してあげたい。
苦悩を見せたのは一瞬だったけど、妙にその顔が印象に残った。
坑道近くの怪我人収容場所には動かせない人が集められていた。少しずつ麓に運んでいるのだそうだ。サミュエル先生や他の光魔法使いやお医者様と協力して、怪我人の治療に当たる。
その人の順番が来たのは、私が8人を治した時だった。
「キャシーちゃん、この人を頼める?」
治療しようと振り向いたその時、サミュエル先生に違う人の治療を頼まれた。
「この方を治療しないと」
「その人は私が引き受けるよ」
「分かりました」
なぜ急に先生がそんな事を言ったのかは分からない。でもサミュエル先生がそう言ったとたん、遠くで作業していたダニエル様とシェーン様が走ってきて、その患者を私から遠ざけた。だらりと垂れ下がった腕にイバラのような刺青が見えた。
魔力切れにならないように適宜休憩を挟みながら、治療していく。さっきの患者はサミュエル先生が治療してたんだけど、何かを話していた。そろそろ魔力が怪しくなってきた頃、今日最後の怪我人が運ばれてきた。泥だらけだったけど、この人の腕にもイバラのような刺青が見えた。
「お嬢ちゃん、こっちに来とくれ」
初日に治した光魔法使いのおじ様に呼ばれて、その人の治療に当たる。私もおじ様も魔力が心許ない。それでも治療していくと、怪我人に腕を掴まれた。
「なんでお前がここに居るんだ、キャプシーヌ」
憎悪のこもった声でギリギリと腕を締め付けられる。
「キャスリーン様っ」
シェーン様が飛んできてその手を外してくれたけど、アザが残る位の強さだったようで、すぐにその場から遠ざけられた。
「キャスリーン様、大丈夫ですか?」
「はい。あの人は?」
「刺青があったでしょう?労役刑に処された罪人ですよ」
「罪人……」
あの人は私をキャプシーヌと呼んだ。キャプシーヌの名を知っていて、かつ労役刑に処された人で知っているのは、実親だけだ。ここに居たの?
手首に残ったアザが憎悪の大きさを示していると感じる。私はいったい、あの人達に何をした?たった3歳の子供に何も出来なかったはずなのに、なぜここまで憎まれるの?
シェーン様が事前に渡されていた、ブレシングアクアを渡してくれた。
「いけません。これはシェーン様の分です」
「私より優先すべきはキャスリーン様ですよ」
このブレシングアクアは特別製で、完全密封されている。浄化もされていて滅菌された状態だから、理論的には年単位で品質が保証されている。
「ありがとうございます。また後でお渡ししますね」
完全密封された封を開けて、飲んでみた。少し甘い気がする。
「甘い?」
「キャスリーン様のブレシングアクアは、甘いのですよ」
「前からですか?これだけじゃなくて」
「前からですね」
「シェーン様は飲んだ事が?」
「えぇ、1度だけですが。その点でもキャスリーン様に助けられていますね」
ブレシングアクアを飲んでいると、ダニエル様によってサミュエル先生の伝言が届けられた。
「何があってもシェーンから離れないようにとの事だ。シェーン、キャスリーン様を頼んだ」
「言われずとも」
「ダニエル様、何かあったのですか?」
「お嬢ちゃんは心配しなくていいよ。シェーンから離れないでね。あ、もちろん節度は守るんだよ?」
「ダニエル様、私とシェーン様に失礼な事を仰っている自覚はありまして?」
「ごめんごめん。お嬢ちゃんに限ってそれはないよね」
ハハハと笑っていたけど、なんだか空虚な感じがした。
シェーン様と鳥さんに乗って、私達が泊まっている小屋に帰ってきた。
その日は夜遅くなってもサミュエル先生とダニエル様とマリアさんは帰ってこなかった。シェーン様は私の部屋のドアの前で眠ると言っていたけど、たぶん眠ってはいないと思う。いつ話しかけても返事が帰ってきたし、人の気配がずっとドアの外にあったもの。
翌朝、起きるとサミュエル先生とダニエル様とマリアさんが揃っていた。
「先生、お帰りだったんですね。昨夜は遅かったですね」
「うん、そうだね。帰ってきたらキャシーちゃんはぐっすり寝ていて安心したよ」
「ぐっすり寝ていてって」
「様子はマリアに確かめてもらったからね。乙女の寝室に無断で入るほど、礼儀知らずじゃないよ」
「良かったです」
「それから今日は1日休養日だって。ここに来て1週間働きづめだからね。しっかり休むようにって、ジェラルドが」
「休養日ですか?」
「私とマリアは出掛けるよ。食材を買ってくるからね。何か甘いものでも買ってこようか?」
「私はよろしいですわ。でもそうですわね。何かフルーツでもあれば嬉しいですわ」
「フルーツだね。この辺りでこの時期だとベリー類かな」
「買ってくるよ」と言いおいて、サミュエル先生とマリアさんは鳥さんに乗って出掛けていった。
「キャスリーン様、昨夜はよくお休みになられましたか?」
「はい。ぐっすり休めました」
「嘘をつくんじゃないぞ?お嬢ちゃん。途中で魘されてただろう?マリアが様子を見に行って心配してたぞ?もちろんサミュエル様もオレもシェーンもね」
「魘されて?」
確かに深く眠った感じはない。中途覚醒も何度かあったし、でもサミュエル先生はぐっすりだったって言ってたよね?
「キャスリーン様、お休みになられては?」
「今からですか?眠れる気はしませんけど」
「それならボロンガ鳥と遊ぶか?こっちを見てるし」
「鳥さんと遊ぶんですか?どうやって?」
「アイツらの羽繕いの手伝いですね。頭の後ろなんかを掻いてやると喜ぶんです」
「後は水浴びをさせたりな。アイツらは綺麗好きなんだよ」
麓の収容場所は手が足りているからと、責任者代理の女性がものすごく申し訳なさそうに依頼してきたので了承したら、サミュエル先生までものすごく申し訳なさそうにしていた。私は救助活動をしに来たんだから当然だと思ったんだけど、2人はなるべく危ない場所に近付けたくなかったらしい。それでも会議で『光の聖女様』を求める声が多かったらしく、危険な場所には近付けないという約束で、しぶしぶOKしてもらった。ダニエル様もシェーン様もマリアさんも付いてくれているし、救助活動の責任者のジェラルド様も私の身の安全を最優先にと通達してくれた。
坑道の入口まではボロンガ鳥に乗せてもらった。初日に乗ってきた白い鳥さんにシェーン様と一緒に乗る。鳥さんとは朝晩挨拶をしていたら仲良くなれた気がする。
「ようこそ、光の聖女様」
坑道入口に着くと、だみ声の男性に出迎えられた。腕も足も太くてでも背は低い。
「お邪魔いたします。怪我人はどちらに?」
「あぁ、こっちですじゃ」
男性が案内してくれる。この人はドガルさんといって、長くここに勤めているベテラン鉱夫だそうだ。
「今回の事故の原因が分かっとらん。掘り出すのはワシらがやるから、お嬢ちゃん達は離れていてくれるとありがたい」
怪我人収容場所にい向かう途中で、いくつもの氷で塞がれた横穴を見た。ここに今回の事故で亡くなった方々を安置しているのだそうだ。
「身元の分かる物を遺品として、家族の元に帰してやらにゃなりませんからな。まだそこまで取りかかれんのです。生きてる人を早く出してやらにゃあ」
ジレンマがあると思う。早く遺品を家族に帰してやりたい。でもそこまで人手をさけない。その間に生き埋めになった人を出してあげたい。
苦悩を見せたのは一瞬だったけど、妙にその顔が印象に残った。
坑道近くの怪我人収容場所には動かせない人が集められていた。少しずつ麓に運んでいるのだそうだ。サミュエル先生や他の光魔法使いやお医者様と協力して、怪我人の治療に当たる。
その人の順番が来たのは、私が8人を治した時だった。
「キャシーちゃん、この人を頼める?」
治療しようと振り向いたその時、サミュエル先生に違う人の治療を頼まれた。
「この方を治療しないと」
「その人は私が引き受けるよ」
「分かりました」
なぜ急に先生がそんな事を言ったのかは分からない。でもサミュエル先生がそう言ったとたん、遠くで作業していたダニエル様とシェーン様が走ってきて、その患者を私から遠ざけた。だらりと垂れ下がった腕にイバラのような刺青が見えた。
魔力切れにならないように適宜休憩を挟みながら、治療していく。さっきの患者はサミュエル先生が治療してたんだけど、何かを話していた。そろそろ魔力が怪しくなってきた頃、今日最後の怪我人が運ばれてきた。泥だらけだったけど、この人の腕にもイバラのような刺青が見えた。
「お嬢ちゃん、こっちに来とくれ」
初日に治した光魔法使いのおじ様に呼ばれて、その人の治療に当たる。私もおじ様も魔力が心許ない。それでも治療していくと、怪我人に腕を掴まれた。
「なんでお前がここに居るんだ、キャプシーヌ」
憎悪のこもった声でギリギリと腕を締め付けられる。
「キャスリーン様っ」
シェーン様が飛んできてその手を外してくれたけど、アザが残る位の強さだったようで、すぐにその場から遠ざけられた。
「キャスリーン様、大丈夫ですか?」
「はい。あの人は?」
「刺青があったでしょう?労役刑に処された罪人ですよ」
「罪人……」
あの人は私をキャプシーヌと呼んだ。キャプシーヌの名を知っていて、かつ労役刑に処された人で知っているのは、実親だけだ。ここに居たの?
手首に残ったアザが憎悪の大きさを示していると感じる。私はいったい、あの人達に何をした?たった3歳の子供に何も出来なかったはずなのに、なぜここまで憎まれるの?
シェーン様が事前に渡されていた、ブレシングアクアを渡してくれた。
「いけません。これはシェーン様の分です」
「私より優先すべきはキャスリーン様ですよ」
このブレシングアクアは特別製で、完全密封されている。浄化もされていて滅菌された状態だから、理論的には年単位で品質が保証されている。
「ありがとうございます。また後でお渡ししますね」
完全密封された封を開けて、飲んでみた。少し甘い気がする。
「甘い?」
「キャスリーン様のブレシングアクアは、甘いのですよ」
「前からですか?これだけじゃなくて」
「前からですね」
「シェーン様は飲んだ事が?」
「えぇ、1度だけですが。その点でもキャスリーン様に助けられていますね」
ブレシングアクアを飲んでいると、ダニエル様によってサミュエル先生の伝言が届けられた。
「何があってもシェーンから離れないようにとの事だ。シェーン、キャスリーン様を頼んだ」
「言われずとも」
「ダニエル様、何かあったのですか?」
「お嬢ちゃんは心配しなくていいよ。シェーンから離れないでね。あ、もちろん節度は守るんだよ?」
「ダニエル様、私とシェーン様に失礼な事を仰っている自覚はありまして?」
「ごめんごめん。お嬢ちゃんに限ってそれはないよね」
ハハハと笑っていたけど、なんだか空虚な感じがした。
シェーン様と鳥さんに乗って、私達が泊まっている小屋に帰ってきた。
その日は夜遅くなってもサミュエル先生とダニエル様とマリアさんは帰ってこなかった。シェーン様は私の部屋のドアの前で眠ると言っていたけど、たぶん眠ってはいないと思う。いつ話しかけても返事が帰ってきたし、人の気配がずっとドアの外にあったもの。
翌朝、起きるとサミュエル先生とダニエル様とマリアさんが揃っていた。
「先生、お帰りだったんですね。昨夜は遅かったですね」
「うん、そうだね。帰ってきたらキャシーちゃんはぐっすり寝ていて安心したよ」
「ぐっすり寝ていてって」
「様子はマリアに確かめてもらったからね。乙女の寝室に無断で入るほど、礼儀知らずじゃないよ」
「良かったです」
「それから今日は1日休養日だって。ここに来て1週間働きづめだからね。しっかり休むようにって、ジェラルドが」
「休養日ですか?」
「私とマリアは出掛けるよ。食材を買ってくるからね。何か甘いものでも買ってこようか?」
「私はよろしいですわ。でもそうですわね。何かフルーツでもあれば嬉しいですわ」
「フルーツだね。この辺りでこの時期だとベリー類かな」
「買ってくるよ」と言いおいて、サミュエル先生とマリアさんは鳥さんに乗って出掛けていった。
「キャスリーン様、昨夜はよくお休みになられましたか?」
「はい。ぐっすり休めました」
「嘘をつくんじゃないぞ?お嬢ちゃん。途中で魘されてただろう?マリアが様子を見に行って心配してたぞ?もちろんサミュエル様もオレもシェーンもね」
「魘されて?」
確かに深く眠った感じはない。中途覚醒も何度かあったし、でもサミュエル先生はぐっすりだったって言ってたよね?
「キャスリーン様、お休みになられては?」
「今からですか?眠れる気はしませんけど」
「それならボロンガ鳥と遊ぶか?こっちを見てるし」
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