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学院初等部 3学年生
武術魔法披露会
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芸術祭が終わると武術魔法披露会の準備が始まる。初等部でもエントリーする人がいて、その中にアイザック・クロフォード伯爵令息が居た。アイザック・クロフォード伯爵令息は魔術研究会所属で、ようやく先輩方のお許しが出たらしい。嬉しそうに報告しに来てくれた。わざわざ薬草研究会まで来て。
「クロフォード様、わざわざここまで報告ですか?」
「いやぁ、嬉しくなって。それにここのポーションのお世話になりそうだし」
「怪我をする前提ですか?」
「あはは」
「笑い事じゃありません」
「分かってる。でもさ、フェルナー嬢だけなんだよ。みんな、おめでとうって言ってくれたけど、フェルナー嬢だけが心配してくれた。それが嬉しいんだ」
「お怪我をされるとマリアンヌ様が心配されます」
「マリアンヌは笑ってると思うよ?」
確かにマリアンヌ・ロードリー様は豪快な方だけど、心配はすると思う。幼馴染みでマリアンヌ様の方がひとつ年上だけど、時折自信なさげになるクロフォード様にはお似合いだと思う。婚約はされていないけどね。
「そういえば武術部門の受付の所に、フェルナー先輩がエスクーア先輩と一緒に居たのを見かけたけど」
「お義兄様も出場されるとは聞いておりますけれど、アンバー様も出場されるのかしら?」
「受付が別だから聞こえなかったけど、今年から女性部門も出来たから、出場してもおかしくはないよ」
「アンバーが出るのかい?」
バーミリオン先輩が話に入ってきた。バーミリオン先輩は元々剣術倶楽部所属だったから、アンバー様と知り合いでもおかしくはない。
「ぅおっ!!」
「傷付くね……。じゃなくて、傷付きますわね」
「先輩、仮面を被るのが少し遅かった気がします」
「あら、オホホ」
「女って怖ぇ」
「聞こえてましてよ?」
ボソッと呟いたクロフォード様の言葉は、私にもはっきりと聞こえましたよ。
バーミリオン先輩がクロフォード様をイジって楽しんでいるのを横目に、私達はお茶の準備を始めた。
武術魔法披露会の当日は、薬草研究会は救護要員として駆り出される。私は光魔法使いとしての任務も課せられている。その様子をはじめて見るスペンサー・フィッツシモンズとトバイア・ポールソンが目を丸くしていた。
今日もシェーン様は、護衛として付いてくれているけど私を視界に入れるようにしながら動いている。ダニエル様がよくやっていたなぁ。
今は魔法披露会の方にいるから、ランベルトお義兄様とアンバー様の事は分からない。分からないけれど雑用係として走り回ってくれているフランシス・エンヴィーオ、アッシュ・グレイヴン、スペンサー・フィッツシモンズ、トバイア・ポールソンの4人が武術部門の結果をマメに知らせてくれていた。
「フェルナー嬢、障壁の中に入っていてください」
「ここも障壁内ですよ?」
「あああ、光の聖女様がそんな端っこの方でっ」
あぁ、やりにくい。
「申し訳ありませんが、特別視はしないでください。ここにいるのは一学院生です」
そう言ったら、みんなに一斉に大きなため息を吐かれた。
「フェルナー嬢~、ヤケドしたぁ……。ん?雰囲気悪くない?どうかしたの?」
「クロフォード様だけですよ。私を特別視しないのは」
「当然でしょ?同学年だし」
クラスは離れちゃったけど、私を守る会には入っていないらしい。ヤケドの処置をしていると、そっと話しかけられた。
「フェルナー嬢を守る会だけど、光の聖女様親衛隊という名称になってるよ」
「親衛隊?」
「その為に教会に所属を目指す生徒も増えているみたい。もちろん教会に迷惑はかけないだろうけど」
「クロフォード様はどのようにしてその情報を?」
「魔法研究会にも居るんだよ、フェルナー嬢を守る会の会員が」
「ポインター先輩の弟様……、お名前は存じ上げませんが、その……」
「けっこう敵視されているね、守る会の人達には。他はそこまでじゃないけど」
「お辛い目には?」
「大丈夫、大丈夫。おっと、そろそろ戻るよ。ほらあそこでこっちを見てるのが、守る会の会員の先輩と後輩」
「うふふ。あのお2人ですか?」
「うん。これは後で問い詰められるな。ありがとう。綺麗に治してくれて」
治療を終えたクロフォード様を見送る。
「フェルナー先輩、さっきの方は?ずいぶん親しげでしたけど」
「同学年生です。今年はクラスが離れましたけど、昨年と一昨年で同クラスでしたので」
「あ、なんか囲まれてる」
私の事を聞かれてるのかな?大丈夫なのかしら。
「心配ですか?」
「私の事を聞かれていそうですので」
「フェルナー先輩の事を?」
スペンサー・フィッツシモンズとトバイア・ポールソンの2人と話していると、フランシス・エンヴィーオとアッシュ・グレイヴンが飛び込んできた。
「フェルナー嬢、無事?」
「はい。どうかされましたか?」
「えぇっと、どう言ったら良いのか……」
「面会を求める貴族が数名来ているらしい。ブランジット先生が対応してくれている」
「それでお2人がこちらに?ありがとうございます」
「ちょっと強引にって話を聞いちゃったから。いつもの護衛は……。あそこか。話してくるよ」
アッシュ・グレイヴンがシェーン様の方に走っていった。
何をどう話したのか、シェーン様がこちらに来てくれた。
「本来なら、ここから離れてほしいところですが」
「今、離れるわけにいきません」
「そう仰ると思いました。出来るだけ表に出ないでください」
シェーン様もフランシス・エンヴィーオもアッシュ・グレイヴンも私を守ろうとしてくれている。スペンサー・フィッツシモンズとトバイア・ポールソンは状況が把握出来てないようで、私とフランシス・エンヴィーオとアッシュ・グレイヴンを交互に見ていた。
その2人に状況を説明すると、大きなため息を吐かれた。
「国は違っても考える事が同じな貴族は、どこにでも居るんですね」
「狙われた光魔法使いが気の毒です」
聞くと、麻疹の時、隣国でも同じだったようだ。必要ないのに光魔法使いを確保しようと、各地で脅迫や恫喝が問題となったらしい。
アッシュ・グレイブンが先輩方に許可をもらってきてくれた。私はしばらく治癒魔法のみを使う事になる。こちらに来る患者はバージェフ先輩が厳選してくれるらしい。バージェフ先輩は最近光魔法を使っていない。ポーション作成の時は使うけど。
フランシス・エンヴィーオとアッシュ・グレイヴンは武術部門の方に戻った。
「フェルナー嬢、何があっても命に変えても守りますから」
「嫌です」
「え?」
「シェーン様の命はひとつだけです。誰の命であっても、ひとつだけなんです。なのにその命を大切にしない人には守ってもらいたくありません」
「あぁ、そういう……」
「剣術倶楽部の先輩に護身術を習っているから、傲っちゃったのかと思った」
「私は自分の実力は分かってますよ。今の私だとせいぜい隙をついて逃げるしか出来ません。守ってもらわなくちゃいけないのは分かっています。ただ、私の為に誰かが傷付いたり命を落とすのは嫌なんです。甘い考えでしょうけど」
「そんなところも含めて、守って差し上げたいのですよ」
ショックを受けている感じだったシェーン様が立ち直った。どうでもいいけど、このところのシェーン様のセリフが甘い気がする。ローレンス様を彷彿とさせる言葉達だ。タイプは大きく違うけど。
「僕達も出来る事はします」
「光の聖女様を不当に奪わせはしません」
「気持ちは嬉しいけど、気合いが入りすぎです。大丈夫ですよ。私も易々と従うつもりはございませんから」
「クロフォード様、わざわざここまで報告ですか?」
「いやぁ、嬉しくなって。それにここのポーションのお世話になりそうだし」
「怪我をする前提ですか?」
「あはは」
「笑い事じゃありません」
「分かってる。でもさ、フェルナー嬢だけなんだよ。みんな、おめでとうって言ってくれたけど、フェルナー嬢だけが心配してくれた。それが嬉しいんだ」
「お怪我をされるとマリアンヌ様が心配されます」
「マリアンヌは笑ってると思うよ?」
確かにマリアンヌ・ロードリー様は豪快な方だけど、心配はすると思う。幼馴染みでマリアンヌ様の方がひとつ年上だけど、時折自信なさげになるクロフォード様にはお似合いだと思う。婚約はされていないけどね。
「そういえば武術部門の受付の所に、フェルナー先輩がエスクーア先輩と一緒に居たのを見かけたけど」
「お義兄様も出場されるとは聞いておりますけれど、アンバー様も出場されるのかしら?」
「受付が別だから聞こえなかったけど、今年から女性部門も出来たから、出場してもおかしくはないよ」
「アンバーが出るのかい?」
バーミリオン先輩が話に入ってきた。バーミリオン先輩は元々剣術倶楽部所属だったから、アンバー様と知り合いでもおかしくはない。
「ぅおっ!!」
「傷付くね……。じゃなくて、傷付きますわね」
「先輩、仮面を被るのが少し遅かった気がします」
「あら、オホホ」
「女って怖ぇ」
「聞こえてましてよ?」
ボソッと呟いたクロフォード様の言葉は、私にもはっきりと聞こえましたよ。
バーミリオン先輩がクロフォード様をイジって楽しんでいるのを横目に、私達はお茶の準備を始めた。
武術魔法披露会の当日は、薬草研究会は救護要員として駆り出される。私は光魔法使いとしての任務も課せられている。その様子をはじめて見るスペンサー・フィッツシモンズとトバイア・ポールソンが目を丸くしていた。
今日もシェーン様は、護衛として付いてくれているけど私を視界に入れるようにしながら動いている。ダニエル様がよくやっていたなぁ。
今は魔法披露会の方にいるから、ランベルトお義兄様とアンバー様の事は分からない。分からないけれど雑用係として走り回ってくれているフランシス・エンヴィーオ、アッシュ・グレイヴン、スペンサー・フィッツシモンズ、トバイア・ポールソンの4人が武術部門の結果をマメに知らせてくれていた。
「フェルナー嬢、障壁の中に入っていてください」
「ここも障壁内ですよ?」
「あああ、光の聖女様がそんな端っこの方でっ」
あぁ、やりにくい。
「申し訳ありませんが、特別視はしないでください。ここにいるのは一学院生です」
そう言ったら、みんなに一斉に大きなため息を吐かれた。
「フェルナー嬢~、ヤケドしたぁ……。ん?雰囲気悪くない?どうかしたの?」
「クロフォード様だけですよ。私を特別視しないのは」
「当然でしょ?同学年だし」
クラスは離れちゃったけど、私を守る会には入っていないらしい。ヤケドの処置をしていると、そっと話しかけられた。
「フェルナー嬢を守る会だけど、光の聖女様親衛隊という名称になってるよ」
「親衛隊?」
「その為に教会に所属を目指す生徒も増えているみたい。もちろん教会に迷惑はかけないだろうけど」
「クロフォード様はどのようにしてその情報を?」
「魔法研究会にも居るんだよ、フェルナー嬢を守る会の会員が」
「ポインター先輩の弟様……、お名前は存じ上げませんが、その……」
「けっこう敵視されているね、守る会の人達には。他はそこまでじゃないけど」
「お辛い目には?」
「大丈夫、大丈夫。おっと、そろそろ戻るよ。ほらあそこでこっちを見てるのが、守る会の会員の先輩と後輩」
「うふふ。あのお2人ですか?」
「うん。これは後で問い詰められるな。ありがとう。綺麗に治してくれて」
治療を終えたクロフォード様を見送る。
「フェルナー先輩、さっきの方は?ずいぶん親しげでしたけど」
「同学年生です。今年はクラスが離れましたけど、昨年と一昨年で同クラスでしたので」
「あ、なんか囲まれてる」
私の事を聞かれてるのかな?大丈夫なのかしら。
「心配ですか?」
「私の事を聞かれていそうですので」
「フェルナー先輩の事を?」
スペンサー・フィッツシモンズとトバイア・ポールソンの2人と話していると、フランシス・エンヴィーオとアッシュ・グレイヴンが飛び込んできた。
「フェルナー嬢、無事?」
「はい。どうかされましたか?」
「えぇっと、どう言ったら良いのか……」
「面会を求める貴族が数名来ているらしい。ブランジット先生が対応してくれている」
「それでお2人がこちらに?ありがとうございます」
「ちょっと強引にって話を聞いちゃったから。いつもの護衛は……。あそこか。話してくるよ」
アッシュ・グレイヴンがシェーン様の方に走っていった。
何をどう話したのか、シェーン様がこちらに来てくれた。
「本来なら、ここから離れてほしいところですが」
「今、離れるわけにいきません」
「そう仰ると思いました。出来るだけ表に出ないでください」
シェーン様もフランシス・エンヴィーオもアッシュ・グレイヴンも私を守ろうとしてくれている。スペンサー・フィッツシモンズとトバイア・ポールソンは状況が把握出来てないようで、私とフランシス・エンヴィーオとアッシュ・グレイヴンを交互に見ていた。
その2人に状況を説明すると、大きなため息を吐かれた。
「国は違っても考える事が同じな貴族は、どこにでも居るんですね」
「狙われた光魔法使いが気の毒です」
聞くと、麻疹の時、隣国でも同じだったようだ。必要ないのに光魔法使いを確保しようと、各地で脅迫や恫喝が問題となったらしい。
アッシュ・グレイブンが先輩方に許可をもらってきてくれた。私はしばらく治癒魔法のみを使う事になる。こちらに来る患者はバージェフ先輩が厳選してくれるらしい。バージェフ先輩は最近光魔法を使っていない。ポーション作成の時は使うけど。
フランシス・エンヴィーオとアッシュ・グレイヴンは武術部門の方に戻った。
「フェルナー嬢、何があっても命に変えても守りますから」
「嫌です」
「え?」
「シェーン様の命はひとつだけです。誰の命であっても、ひとつだけなんです。なのにその命を大切にしない人には守ってもらいたくありません」
「あぁ、そういう……」
「剣術倶楽部の先輩に護身術を習っているから、傲っちゃったのかと思った」
「私は自分の実力は分かってますよ。今の私だとせいぜい隙をついて逃げるしか出来ません。守ってもらわなくちゃいけないのは分かっています。ただ、私の為に誰かが傷付いたり命を落とすのは嫌なんです。甘い考えでしょうけど」
「そんなところも含めて、守って差し上げたいのですよ」
ショックを受けている感じだったシェーン様が立ち直った。どうでもいいけど、このところのシェーン様のセリフが甘い気がする。ローレンス様を彷彿とさせる言葉達だ。タイプは大きく違うけど。
「僕達も出来る事はします」
「光の聖女様を不当に奪わせはしません」
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