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学院初等部 1学年生
乙女ゲーム?
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ピンクゴールドのお姉さん、ララ・ノックス様から接触があったのは、夏期長期休暇の前だった。
ガゼボに呼び出されて出向いた先に、ララ様が1人で待っていた。一応お義兄様にも知らせて付いてきてもらったんだけど、お義兄様達には隠れてもらう事にした。
「遅くなりました、先輩」
「呼び出してごめんなさい」
いつもよりもしおらしい態度に少しだけ警戒心を強める。
「ローレンス様の妹だったのね。お兄様はお優しい?」
「はい」
「お兄様の事、お好きなの?」
「兄としてですか?異性としてですか?」
ララ様は答えずに私を睨み付けた。
「ララ様、貴女は転生者ですね?」
「な、なんの事?テンセイシャって?」
「平民では知らされてないのでしょうか?転生者は異世界からの魂が、こちらの世界で宿った人物を指します」
「あなたがなぜそれを?」
「私も転生者ですから」
「納得したわ。それで?私をどうする気?転生したなんて頭がおかしくなったと思われるのがオチで……」
「あ、それは無いです。この世界って、転生者が多いですから」
「は?」
「私を含め、今までに18人転生者として認定されています。ララ様は19人目の転生者ですね」
「はい?じゅうはちにん?」
「はい。この数字も今現在生きている転生者の数です。遡ると350年前に最初の転生者が記録として現れます。賢者と呼ばれて様々な発明をしたらしいですよ」
「350年前」
「マヨネーズもリバーシもありましたし。昔の転生者が広めたらしいです」
「は、ははは……。居たんだ」
「ララ様が転生したと思った世界は、どういう物語なんですか?」
「え?心当たり、無いの?」
「そういう娯楽的な物には無縁でしたので。小説は読みましたけど、息抜きに読んでいただけで分からないんです」
「息抜きって。参考までに聞きたいんだけど、死んだ年齢は?」
「よく覚えてないんですよね。救急救命室勤務だった記憶や災害救援活動で派遣されてたから、25歳か26歳?その位だと思います」
「私は17歳。事故っちゃって。救急救命室勤務ってスゴいじゃない。看護師さんだったんでしょ?過労死とか?看護師って激務だって聞くし」
「災害救助活動中の二次災害の爆発に巻き込まれての焼死です」
「え?」
「なぜ災害現場に居たのかは分かりません」
「ちょ、ちょっと、大丈夫?誰か、助けて、誰か」
身体が傾いた。ララ様がオロオロしている。ガシッと誰かに支えられた。
「妹ちゃん、大丈夫??」
「キャシー、大丈夫か?横になった方がいい」
ローレンスお義兄様の声が聞こえた。横にされて冷たい何かが目に当てられる。
「ローレンス様?」
「全て聞いていた。しかし『テンセイシャ』が2人とも光魔法使いとは」
「え?妹ちゃんも?あっと……」
「妹はキャスリーンという。妹が言っていた。『アクヤクレイジョウ』や『コウリャクタイショウ』と言っていたと。キャシーは何かのゲームなんじゃないかと言っていたが」
「はい。この世界は『初恋は雪のように』、通称『雪恋』の世界……によく似た世界だと思います。攻略対象が第4王子殿下、宰相の息子のローレンス様、騎士団長の息子で第4王子殿下の護衛のエルランド様、王家の影であるダニエル様、教会長の息子のアルフレッド様の5人が攻略対象です」
「見事に貴女が声をかけていた人物ばかりだな」
「その『ユキコイ』ってどういうの?オレも出てくんの?」
「ランベルト、言葉遣い」
「良いだろ?今は他に居ないんだし」
「というか、妹ちゃん……キャスリーンちゃん?どうしちゃったの?」
「目上の者には様を付けろ。妹は侯爵令嬢だ」
「え、でも……」
「妹が『テンセイシャ』だというのは知られている。それより、今は貴女の問題だ」
「私?」
意識はあるんだけどボーッとしていて、会話に入れない。
「第4王子殿下も攻略出来なかったという認識で良いのか?」
「う、はい。元々私はローレンス様狙いだったし。逆ハーエンドなんて現実的じゃないもの」
「ギャクハー?」
「逆ハーレム。ヒロインが攻略対象全員と仲良くなって、全員に求められるの」
「確かに現実的じゃないな」
「お義兄様」
「気が付いたか?」
「気は付いてたけど」
「顔色が悪い。救護室に行くか?」
「そこまでしなくても」
「休んだ方がいい」
フワッと身体が浮いた。
「ランベルト、キャシーの荷物を頼む」
「はいはい」
「お義兄様」
「すぐに連れていくから、少し我慢して」
お姫様抱っこされたまま運ばれた。ララ様の「きゃあっ。生のお姫様抱っこ、見ちゃった」って声が聞こえた。
救護室に着いて、ベッドに寝かされる。救護室の先生がランベルトお義兄様に事情を聴いているのが聞こえる。
「キャシー、大丈夫か?」
ローレンスお義兄様が目の上の布を取り替えてくれた。
「フェルナー令息様、妹様の具合はいかがですか?」
「顔色がまだ……」
「本当。フェルナー嬢、少し休んでいきなさいね。お荷物は……」
「持ってきます」
目に冷たい布が置かれているから見えないけど、ランベルトお義兄様が返事をしたのが分かった。先生が離れたタイミングでローレンスお義兄様に声をかける。
「お義兄様、ララ様の事は?」
「届けた方が良いだろうな」
「ダニエル様が王家の影って」
「本当らしい。父上が言っておられた。ダニエルを呼ぶか?」
「うん」
お義兄様が離れた。先生は隣の部屋で居るみたいで、部屋の中には私1人だ。5分位でランベルトお義兄様が戻ってきた。
「あれ?兄貴は?」
「ダニエル様を呼びに行きました」
「ダニエルって、例の?」
「ララ様が転生者だって知らせた方がいいって」
「あぁ。例のオトメゲームとやらの事も言うのか?」
「ローレンスお義兄様の判断に任せます」
目の上の布が外された。
「ランベルトお義兄様もダニエル様の事、知っていたんですか?」
「聞かされたから。キャシーに黙ってたのは兄貴と父上の意見だよ」
「知ってたんだ」
「キャシー、その、こういう風になるのって2回目って聞いたけど」
「前世の最期の時を思い出すと、こうなっちゃうみたいです」
「そうか」
ランベルトお義兄様が戻ってきてからさらに5分経って、ローレンスお義兄様とダニエル様が救護室に来た。
「お嬢ちゃん」
「ダニエル様、すみません」
ダニエル様は私の事を、いつも「お嬢ちゃん」と呼ぶ。最初はローレンスお義兄様に凄い勢いで怒られてたけど直らなくて、ローレンスお義兄様が諦めた。
「謝らなくていいよ。今回の事は全面的にこちらの手落ちだ」
「ララ様の事は……?」
「別にどうもしないよ。事情は聞くけど」
「同席してもいいですか?」
「お嬢ちゃんが?あ、いや、倒れたって聞いたけど」
「ララ様は関係ないです」
「うーん、どうだろう?上に聞いてみるよ」
「お願いします」
「お嬢ちゃん、本当に大丈夫か?」
「大丈夫です。ご心配をお掛けします」
「こういう時こそブレシングアクアじゃないの?」
「私のこれは心の問題ですから。通常のブレシングアクアは効かないと思います」
「そっか。難しいね」
ダニエル様には乙女ゲームの事は言わなかった。ダニエル様が「上に相談して」って言ってたし、ララ様に許可も取ってない。私も調子が悪かったし詳しく言える状況じゃなかった。
寮にはお義兄様達に送ってもらった。許可を得て部屋まで連れていってもらう。
「キャシーちゃん?どうしたの」
部屋に居たガビーちゃんが驚いて飛んできた。
「グクラン嬢、キャスリーンの部屋は?」
「こっちです」
ガビーちゃんが部屋に案内してくれた。ローレンスお義兄様が部屋に連れていってくれて、ベッドに寝かせられる。
ガゼボに呼び出されて出向いた先に、ララ様が1人で待っていた。一応お義兄様にも知らせて付いてきてもらったんだけど、お義兄様達には隠れてもらう事にした。
「遅くなりました、先輩」
「呼び出してごめんなさい」
いつもよりもしおらしい態度に少しだけ警戒心を強める。
「ローレンス様の妹だったのね。お兄様はお優しい?」
「はい」
「お兄様の事、お好きなの?」
「兄としてですか?異性としてですか?」
ララ様は答えずに私を睨み付けた。
「ララ様、貴女は転生者ですね?」
「な、なんの事?テンセイシャって?」
「平民では知らされてないのでしょうか?転生者は異世界からの魂が、こちらの世界で宿った人物を指します」
「あなたがなぜそれを?」
「私も転生者ですから」
「納得したわ。それで?私をどうする気?転生したなんて頭がおかしくなったと思われるのがオチで……」
「あ、それは無いです。この世界って、転生者が多いですから」
「は?」
「私を含め、今までに18人転生者として認定されています。ララ様は19人目の転生者ですね」
「はい?じゅうはちにん?」
「はい。この数字も今現在生きている転生者の数です。遡ると350年前に最初の転生者が記録として現れます。賢者と呼ばれて様々な発明をしたらしいですよ」
「350年前」
「マヨネーズもリバーシもありましたし。昔の転生者が広めたらしいです」
「は、ははは……。居たんだ」
「ララ様が転生したと思った世界は、どういう物語なんですか?」
「え?心当たり、無いの?」
「そういう娯楽的な物には無縁でしたので。小説は読みましたけど、息抜きに読んでいただけで分からないんです」
「息抜きって。参考までに聞きたいんだけど、死んだ年齢は?」
「よく覚えてないんですよね。救急救命室勤務だった記憶や災害救援活動で派遣されてたから、25歳か26歳?その位だと思います」
「私は17歳。事故っちゃって。救急救命室勤務ってスゴいじゃない。看護師さんだったんでしょ?過労死とか?看護師って激務だって聞くし」
「災害救助活動中の二次災害の爆発に巻き込まれての焼死です」
「え?」
「なぜ災害現場に居たのかは分かりません」
「ちょ、ちょっと、大丈夫?誰か、助けて、誰か」
身体が傾いた。ララ様がオロオロしている。ガシッと誰かに支えられた。
「妹ちゃん、大丈夫??」
「キャシー、大丈夫か?横になった方がいい」
ローレンスお義兄様の声が聞こえた。横にされて冷たい何かが目に当てられる。
「ローレンス様?」
「全て聞いていた。しかし『テンセイシャ』が2人とも光魔法使いとは」
「え?妹ちゃんも?あっと……」
「妹はキャスリーンという。妹が言っていた。『アクヤクレイジョウ』や『コウリャクタイショウ』と言っていたと。キャシーは何かのゲームなんじゃないかと言っていたが」
「はい。この世界は『初恋は雪のように』、通称『雪恋』の世界……によく似た世界だと思います。攻略対象が第4王子殿下、宰相の息子のローレンス様、騎士団長の息子で第4王子殿下の護衛のエルランド様、王家の影であるダニエル様、教会長の息子のアルフレッド様の5人が攻略対象です」
「見事に貴女が声をかけていた人物ばかりだな」
「その『ユキコイ』ってどういうの?オレも出てくんの?」
「ランベルト、言葉遣い」
「良いだろ?今は他に居ないんだし」
「というか、妹ちゃん……キャスリーンちゃん?どうしちゃったの?」
「目上の者には様を付けろ。妹は侯爵令嬢だ」
「え、でも……」
「妹が『テンセイシャ』だというのは知られている。それより、今は貴女の問題だ」
「私?」
意識はあるんだけどボーッとしていて、会話に入れない。
「第4王子殿下も攻略出来なかったという認識で良いのか?」
「う、はい。元々私はローレンス様狙いだったし。逆ハーエンドなんて現実的じゃないもの」
「ギャクハー?」
「逆ハーレム。ヒロインが攻略対象全員と仲良くなって、全員に求められるの」
「確かに現実的じゃないな」
「お義兄様」
「気が付いたか?」
「気は付いてたけど」
「顔色が悪い。救護室に行くか?」
「そこまでしなくても」
「休んだ方がいい」
フワッと身体が浮いた。
「ランベルト、キャシーの荷物を頼む」
「はいはい」
「お義兄様」
「すぐに連れていくから、少し我慢して」
お姫様抱っこされたまま運ばれた。ララ様の「きゃあっ。生のお姫様抱っこ、見ちゃった」って声が聞こえた。
救護室に着いて、ベッドに寝かされる。救護室の先生がランベルトお義兄様に事情を聴いているのが聞こえる。
「キャシー、大丈夫か?」
ローレンスお義兄様が目の上の布を取り替えてくれた。
「フェルナー令息様、妹様の具合はいかがですか?」
「顔色がまだ……」
「本当。フェルナー嬢、少し休んでいきなさいね。お荷物は……」
「持ってきます」
目に冷たい布が置かれているから見えないけど、ランベルトお義兄様が返事をしたのが分かった。先生が離れたタイミングでローレンスお義兄様に声をかける。
「お義兄様、ララ様の事は?」
「届けた方が良いだろうな」
「ダニエル様が王家の影って」
「本当らしい。父上が言っておられた。ダニエルを呼ぶか?」
「うん」
お義兄様が離れた。先生は隣の部屋で居るみたいで、部屋の中には私1人だ。5分位でランベルトお義兄様が戻ってきた。
「あれ?兄貴は?」
「ダニエル様を呼びに行きました」
「ダニエルって、例の?」
「ララ様が転生者だって知らせた方がいいって」
「あぁ。例のオトメゲームとやらの事も言うのか?」
「ローレンスお義兄様の判断に任せます」
目の上の布が外された。
「ランベルトお義兄様もダニエル様の事、知っていたんですか?」
「聞かされたから。キャシーに黙ってたのは兄貴と父上の意見だよ」
「知ってたんだ」
「キャシー、その、こういう風になるのって2回目って聞いたけど」
「前世の最期の時を思い出すと、こうなっちゃうみたいです」
「そうか」
ランベルトお義兄様が戻ってきてからさらに5分経って、ローレンスお義兄様とダニエル様が救護室に来た。
「お嬢ちゃん」
「ダニエル様、すみません」
ダニエル様は私の事を、いつも「お嬢ちゃん」と呼ぶ。最初はローレンスお義兄様に凄い勢いで怒られてたけど直らなくて、ローレンスお義兄様が諦めた。
「謝らなくていいよ。今回の事は全面的にこちらの手落ちだ」
「ララ様の事は……?」
「別にどうもしないよ。事情は聞くけど」
「同席してもいいですか?」
「お嬢ちゃんが?あ、いや、倒れたって聞いたけど」
「ララ様は関係ないです」
「うーん、どうだろう?上に聞いてみるよ」
「お願いします」
「お嬢ちゃん、本当に大丈夫か?」
「大丈夫です。ご心配をお掛けします」
「こういう時こそブレシングアクアじゃないの?」
「私のこれは心の問題ですから。通常のブレシングアクアは効かないと思います」
「そっか。難しいね」
ダニエル様には乙女ゲームの事は言わなかった。ダニエル様が「上に相談して」って言ってたし、ララ様に許可も取ってない。私も調子が悪かったし詳しく言える状況じゃなかった。
寮にはお義兄様達に送ってもらった。許可を得て部屋まで連れていってもらう。
「キャシーちゃん?どうしたの」
部屋に居たガビーちゃんが驚いて飛んできた。
「グクラン嬢、キャスリーンの部屋は?」
「こっちです」
ガビーちゃんが部屋に案内してくれた。ローレンスお義兄様が部屋に連れていってくれて、ベッドに寝かせられる。
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