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異世界に召喚されたら何もかもが説明不足だった話
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しおりを挟むあれよあれよと俺の身体は触手によって絡め取られて引きずられ、玉座に固定されてしまった。
手は頭上で纏められ、足は補佐さんやら控えていた部下や使用人の人達やらに見せつけるように開かされた。
こんな煌々と照らされただだっ広い部屋でM字開脚してる俺…シュールすぎない?
しかも俺、相変わらず真っ裸じゃん?
だからちんぽどころか尻の穴とか丸見えなんですけど。
恥ずかしいんですけど。
なんとか足を閉じようとするんだけど、ぬるぬるのくせにしっかりホールドしてあってびくともしない。
俺の抵抗をものともせず、カラフルな触手が俺の身体を這い回り、乳首をそろりと撫でる。
普段自分でも触ったことのない場所。
ぬるりとした触手からもっと細い触手が何本も出てきて、俺の乳首をちろちろ舐めるように撫でてくる。
くすぐったくて逃げたいのに、がっちり固定されているせいで叶わず。
すると、今度は別の触手の先がくぱあと開いて、乳首全体を覆い、中で乳首を転がすかのように触手で舐め回される。
「は、ひ、ゃら、あ、」
「可愛い、なんて可愛いんだ、今すぐ、嫁に、嫁にせねば、」
「ぁひ、ぁひ、ち、ちくび、な、なんか、へんっ、ん、ぅあ、」
くすぐったかったはずなのに変な声が止まらない。
よく見ると、触手が俺の身体を這うたびにねとねとしたピンクの液体が出てきている。
そんでもってピンクの液体に触れた部分がすごい敏感になってんだけど。これのせいか!俺の乳首がおかしいのは!!
「あ、ぁひゃ、あ、な、にこれぇ、ぁ、」
「気持ちいいか?催淫効果があるからな。恥ずかしがらずに乱れてくれ。」
「ゃ、あ、ぁ、」
今度はぬとりとちんぽに絡みついてくる触手。
乳首の刺激だけでもやばかったのに、こ、この刺激はやばい…!
「ま、まって、ぁ、んん!」
ゆるゆると竿の部分を扱かれる。
扱かれるたびに液体が増し、より滑りが良くなって扱くスピードが上がっていく。
それだけでもイってしまいそうなのに、ガーゼのように薄く伸びた触手が、先を撫でるように擦っていく。
「ぁあああああ!!それだめええええ!!イ、イっちゃっ…!!」
「まだだめだ。もっと悦びを身体に叩き込まねば。」
そう言ってちんぽの根元を触手で握られる。
「ぁああっ!!やだぁっ、は、はなしてえ、いかせ、てぇ、」
涎を撒き散らし、大勢に見られていることも忘れ腰をカクカクさせて目の前の触手に懇願する。
身体中ピンクの液体でべちょべちょで、全身が性感帯になったみたいだ。
大体さ!会うだけでいいんじゃなかったのかよ!
あとはこちらでフォローしますとか言って……こんな意味不明な展開聞いてない!
そう思ってふと補佐さんを見ると、
え?ビデオカメラ構えてんだけど。
「実は、我は百年前に魔女に呪いをかけられてから子を成すことができなくなってな。魔女は、異世界から招かれし聖女だけが我らを救えるが、相応しい聖女を招けることは滅多にないと高笑いしていた。事実、幾度となく召喚をしたが、どれもうまくいくことはなかった……だが、こんな可愛らしい聖女が我のものになるとは……!」
そんなことを言いながら、触手が俺の尻の穴をぐちょりと這う。
ヌメヌメと穴を撫でながらピンクの液体を溢れるほど出し、俺の穴は今にも何かを飲み込めそうなほどヒクヒクと痙攣している。
童貞も卒業してないのに処女卒業とかなんの冗談だ。
なにがなんだかわからないが、この場の誰も俺を助けてくれないということはわかった。
とにかくここから何としてでも逃げないと、俺の処女が!男なのに!
てかどこの聖女系ストーリーに、王が聖女を犯して世界救う話があるんだよ!
「は、ぁは、はなし、て、ぇ、あ、」
「もう遅い。我の前に現れた瞬間からお前は我のものなのだからな。」
ズブゥゥッ!ぐちゅっぐちゅっ
「ぅああああ!!ひぃ、ぁ、ひ、あ、あ、」
「ここか?お前の気持ちいいところは。」
「ひ、ひぁ、あ゙、ぁあ、ぁひっ」
触手が一点を集中して押してきた瞬間、目の前がチカチカするほど強い快感に襲われた。
なにこれ…射精した時のような感覚が断続的に身体を襲っている。
口から勝手に声やら涎やらが止まらないし、先走りが竿を伝う感覚でさえ快感で身体が小刻みに震える。
触手がピンクの液体をお尻の中でも分泌しているからか、中を擦ったり突いたりされるたびに射精しそうになるくらい気持ちいい。
まぁ触手がちんぽの根元に絡みついてるから射精できないんだけどさ。
「っは、あ、ぁがっ、ぁひっ」
「たくさん種付けしよう。そして我らの世界を繁栄させるのだ!」
「っひ、ひぁ、ゃら、ぁ、ゃら、ぁあっあ、」
「出すぞ!我が嫁よ!」
びゅくんっびゅるるるっ!
「ぁ、あ、ぁああぁぁぁぁっ……!」
***
「王よ、いいものが撮れました!王妃との初メモリアルとして国中、いや、世界中に配信しましょう!」
「それは素晴らしい!」
王の寝室とかいうばかでかい部屋の、これまためちゃくちゃでっかいベッドで寝かされながら、隣で王と補佐さんの恐ろしい会話を聞く。
あの時のビデオカメラで撮った映像ってことで、つまりは俺のあんな姿やこんな姿が映されてるってことか。
カメラをチェックしながら、触手が激しく蠢きまわっている。
これは喜んでる?いや、興奮してる?だめだ、感情がわからなさすぎる…
つか王妃とか、
「聞いてないんですけど……。」
俺、聖女だよね?今度は王妃ってどういうこと?
というか会うだけでよかったんじゃないのか。
まさか、あ、あんなことになるなんて…なんで誰も教えてくれないんだ。
でも2人はとにかく盛り上がっていて、俺の呟きなんて聞いちゃいない。
まあいい、油断していられるのも今のうちだぜ王様!
回復したら絶対逃げてやる!
今はほら、あの、せ、セックスというか、なんかあの、そう、言うなれば儀式!儀式の反動で指一本も動かないからな。
しっかり身体を休めて、折を見て逃げ出そう。
そう決意した俺は失われた体力を回復すべく、ふかふかの羽毛布団を頭から被った。
そして後日。
やっと体力が回復し、ご飯も自力で食べられるようになった頃。
「なんかさ、」
「なんでしょう?」
「最近お腹膨らんでるように見えるんだけど、気のせいですかね?しかも動くんだけど。」
こちらのご飯は現実世界とほとんど変わらず、普通に美味しい。
そのせいか最近は食べ過ぎちゃって困るなあなんて思いながら、ふと自分のお腹を見つめていたら。
明らかに食べ過ぎとは違う膨らみ、そして僅かに内側から動いてる気がする。
そう伝えると、真顔だった補佐さんが一瞬で驚きの表情を浮かべ、隣室にいた王の元へと駆けていく。
「王よ!ついに王妃がご懐妊です!」
「なんだと!?世界中に知らせるぞ!すぐに会見だ!発表だ!」
「かしこまりました!パーティーの準備もいたしましょう!」
「そうなると正式にプロポーズをしないとな!」
「指輪ですね、宝石商を呼んで参ります!」
…何やら不穏な会話が聞こえた気がする。
ご懐妊、とか言ったか?
え、俺が王の子を身籠ってるってこと?
「…そんなまさか、っぅぐ……!」
いきなり腹の内部から蹴られたような感覚。
これは間違いなく、何かがいる。
「……ぇ、まじ、で…?」
「新婚旅行はどこにしようか。」
「名前も決めなくてはいけませんね。」
だから聞いてないっつの!
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