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恋人に浮気をされたので浮気し返しました

攻めサイド

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鳴海が俺のことを好きなのはなんとなく知っていた。
俺と話す時だけ明らかに挙動不審だし、俺だけじゃなく、周りの奴らも気づいて冷やかすほどだった。
鳴海の容姿があまり良くないこともあって、やっかみや嫌がらせもあった。

正直俺からしたら、周りの奴らと鳴海に差なんてなかった。
俺のことが好きで集まってくる奴らばっかだったし、なんなら人の悪口を言わない分、鳴海の方がいいやつじゃんなんて思ってた。
特にストーキングをされることもなければ、ベタベタひっついてくることもない。
俺に媚びるために他人を下げて話すこともないし、ほんとに、俺と話せただけで今日一日中幸せです、みたいな顔するし。


春休み前、鳴海に呼び出された。
普段自分から話しかけることなんて滅多にない鳴海。
すぐに告白だと察しはついた。
周りも勘付いたらしく、身の程を知れ、とか、自分の顔良く見ろよ、とか、とにかく酷い言葉を浴びせてたっけ。


なんとなく。
そいつらの思惑通りになりたくなくて。
予想通り呼び出された後告白されたから、OKしてみた。
鳴海は信じられないって顔してたし、俺らが付き合ったことを知った周りの奴らがギャーギャー騒いでたけど。
幸いすぐに春休みになったので俺らの交際を邪魔する奴は誰もいなかった。


実際付き合ってみたら、ものすごく順調だった。
鳴海は確かに容姿が可愛いかったり綺麗なわけじゃないけど、いつも一生懸命だし、何より話が合った。
好きな漫画やゲームの話、映画や食べ物の好みまで一緒で、デートはいつも楽しかった。
友達としても、俺をアクセサリーみたいにする奴らよりは居心地が良くて。
もっと早く仲良くなりたかった、なんて思った。


もちろん身体の相性も良かった。
鳴海は初めてだったらしく、恥じらってる姿が可愛くて、初々しかった。
好きだよって言ったら耳まで真っ赤になって、次は何をしたら喜んでくれるか考えるようになった。
あまり慣れていないこともあって、俺のモノを受け入れるのに毎回時間がかかったが、気にならなかった。
本音を言えば、鳴海とのえっちは気持ち良過ぎて、本当は何度もしたかった。
でも、受け入れるだけでも身体に負担かかるしな、と思っていつも1回で我慢して、それも鳴海のことを思えば苦じゃなかった。



きっかけは些細なことだった。


「昨日さ、一緒に帰ってたのって誰?」

付き合って1ヶ月経った頃、鳴海が聞いてきた。


「んー?一個上の先輩だよ。委員会が長引くから先帰ってって言ったでしょ?あの後やっぱめちゃくちゃ長引いて、暗かったから送っただけ。なんで知ってるの?」

「買い物、行ってたら見かけたから、その、なんかごめん…」

「なに、ヤキモチ?」


冗談半分に聞くと、気まずそうにそっぽを向く鳴海。
そう言うこと気にしないタイプだと思ってた。
クラスが離れたこともあってお互いの交友関係は把握してないけど、俺の友達に嫉妬したこともないし、女の子と一緒に廊下を歩いてる最中に会っても、その後特に何も言ってきたりしなかったのに。
今までの奴らなら嫉妬なんて面倒くさいと思っていたけど、鳴海もヤキモチ妬くんだ!なんて思えて嬉しかった。


「心配しなくても、鳴海が一番好きだよ。」


そう言うと、心底ほっとした顔をした。
その顔が可愛くて愛おしくて、思わずキスをする。
キスだけで終わることもなく、仲直りえっちだね、なんて言っていつも通り最高のセックスをして、記念日だって2人で楽しく過ごした。



次の日、教科書を忘れてしまった俺は、鳴海のクラスに向かった。
他の奴らに借りてもいいんだけど、また鳴海がヤキモチ妬いたら困るしなー、急に来たらびっくりするかなーなんて考えながら教室のドアを開けて。
鳴海はクラスの奴と話してた。
俺の知らない奴と、楽しげに、可愛い笑顔を見せて。
よく考えればクラスに友達の1人や2人はいるだろうし、前のクラスでは孤立気味だったからいいことなのに。
鳴海には俺しかいないって思い込んでた。
頭ではわかってるのに、勝手に裏切られたような気持ちになった。


俺は鳴海が一番なのに、鳴海は違うの?


それから、鳴海が他の奴といるのを見かけるたびに浮気をした。
浮気をするたびに鳴海は嫉妬して、悲しげな顔を浮かべる。
そうだよ、俺のことだけ考えてれば、他の奴のことなんか考えない。
最初は慰めた後の鳴海の安堵の顔が好きだったけど、安心すると鳴海はまた他の奴と話すでしょ?
だから四六時中俺のことを考えるよう、連絡も会う頻度も減らした。


学校ですれ違う時も俺を縋るように見つめる鳴海。
ゾクゾクした。
やっと鳴海の一番になった気がした。


付き合って2ヶ月が過ぎた頃。
久しぶりに会ってドロドロに甘やかそうと思った。
そろそろ鳴海も俺が一番になったんじゃないかな。
鳴海の一番になるためとはいえ、悲しい思いさせちゃったよね。
まあ最初から鳴海が俺だけ見てたら良かった話なんだけどさ。


連絡を入れたらすぐ行くって返ってきたし、やっぱり鳴海は俺のことが大好きなんだなあ。
会ったらまずは何をしようかな。
寂しい思いさせてごめんね、俺は鳴海のだよって言おうかな。
でも鳴海も悪いんだよ?なんて言って、笑い合って、いっぱいえっちをして、



「なに、このキスマーク」


目の前の光景が信じられなかった。
俺がずっと鳴海のことを考えていた間、鳴海は他の奴と浮気してたってこと?
こんなにキスマークつけられるほど身体を許したの?
俺以外に?


指先が震えて、今にもブラックアウトしそうだ。
信じられない。



「ねぇ、聞いてるんだけど。なに?このキスマーク。俺がつけたものじゃないよね?」


嘘だと言ってよ。
ドッキリとかでしょ?



「あー、えっと、その……あのさ、わ、別れ、ない…?」



…は?


「俺、う、浮気、してて…ほら!お前も最近俺の連絡無視してたし?もう好きじゃないんだろうなーって…ま、まあお前はもしかしたらもう別れた気でいたかも、し、しれないけど…」



鳴海がなんか言ってるけど、全然頭に入ってこない。
別れるって何?
鳴海はもう俺が一番じゃないってこと?


違うよね?
また寂しがってるだけだよね?
いつもみたいに涙を浮かべて、俺に縋ってよ。


「はは、何言ってるのかわかんないや。別れるとか聞こえたけど。とりあえずさ、ね、鳴海にはお仕置きしなきゃだめだよね、だって、浮気、してたんだもんね、」

「…え、いや、」

「浮気、って、なに、抱かれたの?俺以外に、鳴海が、俺以外の男に、あは、あはは、」


自分で言ってて気が狂いそうになる。
俺は四六時中鳴海のことを考えてたのに、鳴海は違う、なんで、なんで、


「いっ、いたぃ、はなし、はなして、」

「なんで、なんで、俺を拒絶するの?ねぇ、鳴海、鳴海、」


嫉妬してくれてたじゃん、好きって言ってくれてたじゃん、ちょっと俺と離れただけで、そんな、


「鳴海、鳴海、悪い子だね、鳴海、俺が構わなかったからって、他の男に、あはは、鳴海、だめだよ、鳴海、」


***


鳴海を散々抱き潰した後、シャワーを浴びる。
まさか鳴海が浮気するなんて。
別れようとか言っていた。
もう俺のことが好きじゃないってこと?


寝室に戻ると、体液でぐちょぐちょの鳴海が死んだように眠っていた。
この可愛らしい口で他の奴のちんこ咥えたの?
気持ちいいとすぐにビンビンになっちゃう乳首も舐めさせた?
期待でひくつかせたアナルに、何回他の奴のちんこ捩じ込まれたの?


俺のものなのに。
鳴海から言ってきたのに、好きって。
それからずっと、俺は鳴海が一番なのに。


眠っている鳴海のアナルに指を入れ、中に出した自分のものをゆっくり掻き出す。


「…っふ、ぅ…」

「…鳴海がこんなに淫乱だったなんて知らなかったな。」


掻き出す指を前立腺に押し当て、小刻みに擦る。


「ぅあっ、ぁ、…は、ぁっ」


まだ眠っているが、身体はしっかり感じているようだった。
ゆるゆると勃ってきた鳴海のちんこを柔らかく扱く。


「んぁ、ぁ、あ、」

「さっきあんなに出したのにまだ出したいんだね、えっち」



ぬちゅ、ぬちゅ、ぐちゅ、



「ふ、ぅう、んあ、…?な、なにぃ…?ぁ、ぁ、」

「起きた?じゃあ、イこうか。」


ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっ!!


「ぁああああああっ!!」


強すぎる快感に全身を痙攣させる鳴海。
もう何も出なくなっているちんこは、真っ赤になってプルプル震えている。



「おはよう鳴海。」

「…ぇ、あっ…」


一瞬何が起こったのかよくわからないという顔をしていたが、俺が顔を覗き込むと、すぐさま状況を把握したらしい。
さっきまで赤く火照っていた顔を青ざめさせ、弱々しくごめんなさい、ごめんなさいと謝ってくる。


そんな言葉より、俺は愛の言葉が欲しいのに。


「起こしちゃってごめんね。鳴海があんまり可愛いから、ついね。」



そう言って、鳴海のスマホを目の前に置く。



「さて、鳴海。」


俺は優しいから、もう一度だけ聞いてあげる。


「さっき別れるとか聞こえたけど、気のせいだよね?鳴海には、俺だけだよね?」



さっきから鳴海のスマホはうるさいくらいバイブ音が鳴っている。
同じ名前からの着信。
名前からして家族ではないのは明らかだ。


「うるさいなあ。ねえ、鳴海、鳴海にはこんなもの必要ないよね。」


ガチャンッ!!!


鳴海のスマホを壁に投げつけた。
これくらいじゃ壊れないと思うけど、鳴海を驚かせるには十分だったようだ。


「ひっ…!ご、ごめんなさ、」

「ごめんはもういいから、返事。鳴海は誰のもの?」


涙と鼻水でぐちょぐちょの顔。
でもその顔が最高に愛おしい。



「ふ、ぅ、う、」

「もう、お口無くなっちゃったの?じゃあ頷くだけでいいよ。」



鳴海の一番は俺だよね?


顔を優しく包み込み、しっかり目を合わせながら聞くと、弱々しく頷く鳴海。
ようやくわかってくれたんだ。
良かった。


まだ身体を震わせてる鳴海をぎゅっと抱きしめる。
好きだよ、鳴海。
お前を犯した奴は、後で処理しといてあげるからね。
俺が一番だから、友達もいらないよね?



最初からこうすれば良かった。


そう呟くと。
静かに頷く鳴海に思わず笑みが溢れた。

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