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Crisis
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【previously on 無敵少女の意のままに】
小さな村を壊滅させたさやか、その意図とは?
そしていよいよ防衛戦が開始される。
まもなく約束の日、正午。
各地に防衛陣が集結していた。
ここはウルズ。
「周辺に異変がないかしっかり監視してくれ!!」
「ここはおそらく攻守のバランスが最も優れた防衛線ですわ、パワーお姉さまもいますし」
「でもどんな戦力で攻めて来るか分からない以上、油断は出来ないわよアンちゃん!!」
「さぁ、正午ね...」
町に正午を報せる鐘が鳴る、すると...。
「な、何だと!!結界が突然...」
町をドーム状の結界が覆う。
「バカな!!直前まで何の異常もなかったはず...」
「時限式の結界よ。トーキョーを覆ってた物と同等のね。全ての町に同じ物を張ったから誰も出入り出来ないわよ。例外を除いてね」
物陰からさやかが現れる。
「貴様、どこから!?」
「私はα。データだからね、どこからでも入れるわ。ふふふ、随分大勢でお出迎えなのね」
(さやかの最強分身体αか...中途半端な戦力はいたずらに犠牲者を増やすだけだな)
「お前1人か?」
「えぇ。まぁゴーレム召喚はいつでも出来るけどね。もう分かってると思うけど...モンスターは全員容赦なく殺すわよ、軍団長ケルビムさん」
「そうはさせんよ、かわいい孫娘もいることだしな。久々に本気を出そう」
ウルズはさやかのαが単身乗り込んできた。
スパール。
「げげぇ~~、これ押しても引いても出らんないんだけど~~、お父さ~~ん!!」
「お父さんは本当にやめてくれ、エラちゃん!!w そして結界をどうやって引くんだ??w」
誰かが結界内に転移魔法で現れる。
「おっし到着。あいつが軍団長の大悪魔、ルシファーね。楽しみだわ♪」
「あっ!!ブラックフライ!!」
「ティップで会った妖精さんね。もうその呼び名はいいわ、うららって呼んでちょうだい、何か急に恥ずかしくなってきたからw」
「君がブラックフライ、もとい、うららか。どうやってこの中に転移してきた??」
「さやかさんの開発した特殊な装置でね。結界内限定で転移出来るのよ、ってこれ言って良かったのかしら?w」
「で、お前1人か??」
「まぁね~、連れてきても多分邪魔になるだけだし~」
(アビリティ値は軒並み高水準だな。総合力ではわたしがやや上だが...)
ルシファーは特殊なレンズで相手のアビリティ値を確認した。
「さぁて、雑談は時間の無駄だからね、早速行くよ!!」
うららVSルシファー&エラの防衛陣がぶつかる。
ランズ。
「あっはははは、ワラワラ出てきたわね~~。」
「デカイ転移空間が現れたと思ったら、これはホムンクルスやゴーレムの集団だな、ざっと100体ってところか」
「あたしはなーごなーごさんに会えてテンション上がってんのよぉ、グッチャグチャにしてやるわぁ~~!!」
(ははは、さすがララノアの娘だ。あいつ同様血の気が多いなw)
「よし、全員で総力戦だ!!近、中、遠、支の陣形を崩すな!!」
「おぉ~~!!」
ホムンクルス、ゴーレム集団VSハヌマーン、ディネリンド軍の大規模戦闘が始まった。
ウィザーン。
「人間神族とクトゥルフ族をここにぶつけて来るとはな。さやかはどの都市に誰が配属されていたかを予め知っていたようだな。遊んでるのか?」
ウィザーンに現れたのは、クトゥルフ族のアイホート、人間神族のアメノウズメだった。
「お久しぶりですシュブ=ニグラス様、いやシュブ=ニグラス。魔王に下りし情けのない主よ」
「アイホートか。我は愛に目覚めたのだよ、何とでも言うがいい」
「アマテラス様。このような形で久方ぶりの対面、いと残念に思いますわ」
「虚言はよせ。戦闘狂故に魔王軍を離反した解脱者よ。御託は良い、さっさとかかってくるがいい」
「あっははは、バレてました?誰であろうと立ちふさがるならぶち殺してやりますわ」
「アルケーちゃん、後方支援の指揮を頼むぞ!!」
「お任せを!!ご武運を祈ります」
さやかの手配はまさかの同族対決だった。
魔王城。
「来たか...」
「あら、都市侵攻は陽動ってバレてたのね??」
「無論じゃ。村を圧倒的な力で滅ぼし、町の守護を強化させ、魔王城を手薄にする目論見じゃろ??」
「まぁバレてもこの挑発には乗ると思ってたわ、お人よしの魔王さんだものね」
魔王城には魔王、クトゥルフ、ハーピークイーンと別室になーごなーごとソフィー、エメリーしかいなかった。
「ハーピークイーンさん、今回はどちらにつくのかしら??」
「もちろん魔王きゅんよ、悪いわね」
「きゅん??w い、いえ、いいのよ。選択は個人の自由だもの、それより...」
さやかは種を使い魔法陣を展開し、大きなモニターを出現させた。
「皆で各都市の戦いを観戦しましょうよ!!大勢で見た方が楽しいと思ってね、早めに来たのよ~」
「魔王も他の都市が気になって戦いに集中できないだろ~~?」
「お主がディスペアヒューマンの模造品か。顔はエメリーちゃんそのままじゃの、若干おちょぼ口だがw」
「まぁまぁ今は休戦休戦。さぁ、5元中継始めるわよ~~」
さやかはモニターに各都市を映し出す。
「あら?ティップはもう決着付いちゃってない?これ??」
「あぁ、こいつは炎神ブリギッドだ。あいつが加勢してるとはなぁ~~、そりゃ誰も勝てないだろ」
「良かった。ティップはソフィーさんのコネクションでブリギッドさんに防衛をお願いしたのじゃ。他の神には拒否されたそうだが彼女はノリノリだったらしく、本当に助かったよ」
「ふ~~ん、事前調査ではいなかったのに、上手く隠したのね。あの戦いの神がいたなら敗戦も仕方ないわね」
魔王はひとつ胸を撫でおろした。
だが物足りなかったのか、キュクロープスにもケンカを売っていたらしい事を後の報告で聞いた魔王だったw
小さな村を壊滅させたさやか、その意図とは?
そしていよいよ防衛戦が開始される。
まもなく約束の日、正午。
各地に防衛陣が集結していた。
ここはウルズ。
「周辺に異変がないかしっかり監視してくれ!!」
「ここはおそらく攻守のバランスが最も優れた防衛線ですわ、パワーお姉さまもいますし」
「でもどんな戦力で攻めて来るか分からない以上、油断は出来ないわよアンちゃん!!」
「さぁ、正午ね...」
町に正午を報せる鐘が鳴る、すると...。
「な、何だと!!結界が突然...」
町をドーム状の結界が覆う。
「バカな!!直前まで何の異常もなかったはず...」
「時限式の結界よ。トーキョーを覆ってた物と同等のね。全ての町に同じ物を張ったから誰も出入り出来ないわよ。例外を除いてね」
物陰からさやかが現れる。
「貴様、どこから!?」
「私はα。データだからね、どこからでも入れるわ。ふふふ、随分大勢でお出迎えなのね」
(さやかの最強分身体αか...中途半端な戦力はいたずらに犠牲者を増やすだけだな)
「お前1人か?」
「えぇ。まぁゴーレム召喚はいつでも出来るけどね。もう分かってると思うけど...モンスターは全員容赦なく殺すわよ、軍団長ケルビムさん」
「そうはさせんよ、かわいい孫娘もいることだしな。久々に本気を出そう」
ウルズはさやかのαが単身乗り込んできた。
スパール。
「げげぇ~~、これ押しても引いても出らんないんだけど~~、お父さ~~ん!!」
「お父さんは本当にやめてくれ、エラちゃん!!w そして結界をどうやって引くんだ??w」
誰かが結界内に転移魔法で現れる。
「おっし到着。あいつが軍団長の大悪魔、ルシファーね。楽しみだわ♪」
「あっ!!ブラックフライ!!」
「ティップで会った妖精さんね。もうその呼び名はいいわ、うららって呼んでちょうだい、何か急に恥ずかしくなってきたからw」
「君がブラックフライ、もとい、うららか。どうやってこの中に転移してきた??」
「さやかさんの開発した特殊な装置でね。結界内限定で転移出来るのよ、ってこれ言って良かったのかしら?w」
「で、お前1人か??」
「まぁね~、連れてきても多分邪魔になるだけだし~」
(アビリティ値は軒並み高水準だな。総合力ではわたしがやや上だが...)
ルシファーは特殊なレンズで相手のアビリティ値を確認した。
「さぁて、雑談は時間の無駄だからね、早速行くよ!!」
うららVSルシファー&エラの防衛陣がぶつかる。
ランズ。
「あっはははは、ワラワラ出てきたわね~~。」
「デカイ転移空間が現れたと思ったら、これはホムンクルスやゴーレムの集団だな、ざっと100体ってところか」
「あたしはなーごなーごさんに会えてテンション上がってんのよぉ、グッチャグチャにしてやるわぁ~~!!」
(ははは、さすがララノアの娘だ。あいつ同様血の気が多いなw)
「よし、全員で総力戦だ!!近、中、遠、支の陣形を崩すな!!」
「おぉ~~!!」
ホムンクルス、ゴーレム集団VSハヌマーン、ディネリンド軍の大規模戦闘が始まった。
ウィザーン。
「人間神族とクトゥルフ族をここにぶつけて来るとはな。さやかはどの都市に誰が配属されていたかを予め知っていたようだな。遊んでるのか?」
ウィザーンに現れたのは、クトゥルフ族のアイホート、人間神族のアメノウズメだった。
「お久しぶりですシュブ=ニグラス様、いやシュブ=ニグラス。魔王に下りし情けのない主よ」
「アイホートか。我は愛に目覚めたのだよ、何とでも言うがいい」
「アマテラス様。このような形で久方ぶりの対面、いと残念に思いますわ」
「虚言はよせ。戦闘狂故に魔王軍を離反した解脱者よ。御託は良い、さっさとかかってくるがいい」
「あっははは、バレてました?誰であろうと立ちふさがるならぶち殺してやりますわ」
「アルケーちゃん、後方支援の指揮を頼むぞ!!」
「お任せを!!ご武運を祈ります」
さやかの手配はまさかの同族対決だった。
魔王城。
「来たか...」
「あら、都市侵攻は陽動ってバレてたのね??」
「無論じゃ。村を圧倒的な力で滅ぼし、町の守護を強化させ、魔王城を手薄にする目論見じゃろ??」
「まぁバレてもこの挑発には乗ると思ってたわ、お人よしの魔王さんだものね」
魔王城には魔王、クトゥルフ、ハーピークイーンと別室になーごなーごとソフィー、エメリーしかいなかった。
「ハーピークイーンさん、今回はどちらにつくのかしら??」
「もちろん魔王きゅんよ、悪いわね」
「きゅん??w い、いえ、いいのよ。選択は個人の自由だもの、それより...」
さやかは種を使い魔法陣を展開し、大きなモニターを出現させた。
「皆で各都市の戦いを観戦しましょうよ!!大勢で見た方が楽しいと思ってね、早めに来たのよ~」
「魔王も他の都市が気になって戦いに集中できないだろ~~?」
「お主がディスペアヒューマンの模造品か。顔はエメリーちゃんそのままじゃの、若干おちょぼ口だがw」
「まぁまぁ今は休戦休戦。さぁ、5元中継始めるわよ~~」
さやかはモニターに各都市を映し出す。
「あら?ティップはもう決着付いちゃってない?これ??」
「あぁ、こいつは炎神ブリギッドだ。あいつが加勢してるとはなぁ~~、そりゃ誰も勝てないだろ」
「良かった。ティップはソフィーさんのコネクションでブリギッドさんに防衛をお願いしたのじゃ。他の神には拒否されたそうだが彼女はノリノリだったらしく、本当に助かったよ」
「ふ~~ん、事前調査ではいなかったのに、上手く隠したのね。あの戦いの神がいたなら敗戦も仕方ないわね」
魔王はひとつ胸を撫でおろした。
だが物足りなかったのか、キュクロープスにもケンカを売っていたらしい事を後の報告で聞いた魔王だったw
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