無敵少女の意のままに2

CHABO

文字の大きさ
上 下
33 / 49

The math

しおりを挟む
【previously on 無敵少女の意のままに】
うららは目的を達したのか、城を半壊させて撤退した。
ソフィー達はさやかの勢力が強まる前に次の神に急ぎ会いに行く事にする。

ここはセントラル大陸ウルズ、マァナの故郷。
「お疲れ様でした~~」
「あっ、お疲れ~~!!」
人気急上昇中のアイドルグループ、ウルズ128いちにっぱのステージライブが終わった所だった。

ケルビム、クトゥルフ、ハヌマーンがライブ観戦を終えての感想戦の真っ最中w

「いやぁ~~今日も良かったな~、俺は断然シーシャットちゃん推しだな」
「何と、お主もか。我もシーシャットちゃんにただならぬアイドルの素質を感じとった所よ」
「俺は獣人族のヌッコちゃんだな~、でも確かにシーシャットちゃんは凄いと思うぜ!!」
3人で談笑しながら歩いていると...。
「むっ!?誰かが転移で突然現れよったな」
「えっ!?そうなのか?全然分からん...」
ケルビムは酔っ払って魔力感知が全然出来ないw
「本当だ、あっちの方だな...」
3人は魔力を感じた方に向かう。

「お前がさやか様が言ってたシーシャットって奴で間違いないな??」
3人は物陰で聞き耳を立てている。
(さやかだと?奴がシーシャットちゃんに何の用だ??あいつらはさやかの部下か?)
シーシャットは4人のフードを被ったモンスターに囲まれている。

「な、何ですか、あなた達は。大声を出しますよ!!」
「出したければ出せばいい、一緒に来てもらうぞ。さやか様はこんな小娘に何の用だってんだ?」
「...はぁ。じゃあ遠慮なく...」
シーシャットは大口を開けて何かを叫んでいるような素振りを見せる。
すると、囲んでいたモンスターは泡を吹いて倒れた。
(ぐあっ!!何だ、耳がイカれて脳が揺れてるぞ!!)
(俺もだ。シーシャットちゃん一体何を...)
「大きいと言っても大きな数字の周波数って意味だけどね。それからそこのお三方、バレてますので出てきて下さい」
3人はシーシャットの前に姿を見せる。
「すまない、聞き耳を立てるつもりはなかったんだ。むしろ危なければ助けようと思ってたところだ」
「えぇ、分かってます。ですが見られてしまったからにはお忘れになっていただく必要がありますので...」
「シーシャットちゃん、君は一体...」
シーシャットは再び大口を開けて声なき声を叫ぶ。
「かっ!?」
3人は立ったまま意識を失う。
「魔王軍のモンスターさん達ね、じゃあ魔王城に丁重に送り届けておきましょう」
シーシャットはケルビムの額に指を当てる。
「場所は...北の孤島ね『デポーテーション強制送還』」
3人を魔王城に強制的に送り返した。
「さっ、明日もライブだしレッスンレッスン~~♪」

魔王城。
「魔王様、大変です!!軍団長のお3人方が転移空間もなしに突然入り口に現れました!!」
「なんじゃそりゃあ!!w」
慌てて魔王が入り口に向かうと、3人は談笑していた。
「あぁ魔王様。ただいま戻りました」
「えっ!?あぁ、お帰り。一体何が起こったんじゃ?」
「いえ、ただのライブ帰りですが、何か??」
「そ、そうなのか?ならば良いが...」
ウルズ128の人気急上昇アイドル、シーシャット。
彼女こそまさしく『その他の神』だった。

さやかの秘密基地。
「う~~ん...」
「どうしたさや姉??」
「言圧対策のピアスを強化しようと思ってね、サンプルに歌がうまいって有名なシーシャットって子を連れてくるように部下に依頼したのだけれど、そんな依頼は受けてないって言うのよねぇ~、しかも4人共」
「シーシャット? 変わった名前だな...」
「そうね、この世界ではあまり聞かない名前ね。あいつら記憶でも飛んじゃったのかしら??」
「4人同時にか?それはないだろ~。記憶飛ばすといえばセシャトが脳に干渉する能力持ってたなぁ~」
「セシャト??」
「その他の神だよ、自分ではゴッドオブエトセトラって自称してたけどな。ただ、ウチとあいつの能力の相性がお互い悪くてな。正直、顔を合わせた事がないんだ。お互い警戒し合って...」
「ふ~ん、どんな能力者なの??」
「こっちの世界では概念が固まってないからその他なんて呼ばれてるんだろうな。異世界人があいつを呼ぶとするなら『数字の神』だよ」
「数字の神?どういうこと??」
「あいつの頭の中は全部計算で能力を使うんだよ。記憶を消すなら脳の何番目の部分を何度どういう角度でいじればいいか...って感じでさ」
「い、意味が分からないわ...」
「感覚派のさや姉とは真逆だよなぁw 世界は全部数字で出来ている...って聞いたことないか??」
「って事は出来ない事はない、って事なの??」
「さぁ、ウチも頭は良くないからな、分かんないw」
「...シーシャット、シーシャト、セシャト...まさか、ね」
さやかは知らず知らずにその他の神と邂逅かいこうしていたのだったw
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...