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Smoke on the water
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【previously on 無敵少女の意のままに】
ギャル鍛冶師なーご・なーごが残した剣は剣身が無かった。
使用者の力を反映するとされるこの剣、ソフィーが扱うともやしが生えるだけだったw
ソフィーがもやしを生やした頃の魔王城w
「魔王様、不可視化の魔法陣が組みあがりました」
「ご苦労じゃった。これで野良モンスターや人間はこの城を見つける事は出来なくなった、まずはひと安心じゃな」
「魔王様!!トーキョーの調査の最新情報をご報告いたします」
「何か分かったか??」
「はい!!遥か昔に滅んだとされていた人間種の魔王的存在『ディスペアヒューマン』の復活がトーキョー滅亡の要因として浮上しました」
「ディスペアヒューマン?初耳じゃのう」
「数千年を生きる不死族、セージリッチの1人が提唱者でございます」
「分かった。6団長を集め、研修を行うぞ。大会議室の空調調整とお菓子と飲み物、休憩中のリラックスチェアの準備を頼む」
「わ、分かりました」
相変わらず部下に手厚い魔王だったw
ソフィー達はエラの家に一泊し、翌日。
「そういえばエメリーを狙った輩はここの所来なくなったな」
「そうねぇ、魔王城以来かしら」
「いつ襲ってくるか分からん以上、気は抜けんな」
「あら、ここは地上のモンスターが襲ってくることは絶対ないわよ。転移魔法は使えないし泉からしか侵入出来ないから」
なるほど、だから数百年もの平和が続いているのか。
「それにほら、いつでもどこでもミラーリング魔法陣の様子が見られるし」
エラが空中に映像を映し出した。
「まぁ、今や平和すぎて誰もこの映像見てないけどね。わたしは外に出たくてしょっちゅう見てるけど。それで偶然アンちゃんを見つけたんだ~」
「そうなのか...んっ?ちょっとこれ見てくれ」
5人ほどの人間が死霊系モンスターに襲われている。
「あら~~、凄い数に囲まれちゃってるわねぇ~」
「助けに行こう、姉ちゃん」
「そうだな、まぁ恩を売っておくのも悪くないか」
すると屋敷の外から大きな声がする。
「族長~~!!自然発生の中位モンスターがすぐそこで暴れてます~~」
「大変!!ソフィーさん、退治に協力して!!」
「自然発生で中位モンスターだと、聞いたことないぞ!!」
「ロストウッズは自然や栄養素が豊富だから樹霊系モンスターがよく湧くのよ、しかもごく稀に中位として...」
ちっ、どっちも急を要するな。
「ソフィーちゃん、二手に分かれましょう」
「それしかないか...よし、わたしとアンちゃん、マァナとエメリーで分かれよう」
「何故その組み合わせですの?」
「わたしはエメリーから強靭の付与が得られる。両方でタンク役になれるだろ?いざとなればごとやれる!!」
「なるほど、そういう事でしたらエメリーと離れる事も納得しましょう。断っっっっ腸の思いで...」
どんだけエメリー好きなんだよアンちゃんw
「樹霊系なら電撃も効くわよね、わたしとエメリーちゃんでこっちは何とかするわ!!」
「よし、エラは泉の開錠のためにこっちに付いてきてくれ」
「オッケー、行きましょう!!」
マァナとエメリーは住民の誘導でモンスターの所まで走る。
現在は数人の妖精族が交戦中だった。
「水以外の魔法を使える奴はいないのか!!」
「今は留守だ、障壁を作って時間稼ぎをするんだ!!」
マァナとエメリーが到着する。
15mはある大樹が暴れている。
「状況はどうなってるの?」
「樹霊系が相手なので水魔法の相性が悪く...万策尽きてます。今は何とか足止めしている所です」
「分かったわ、魔法を解除して下がってて。エメリーちゃん、ワンドで殴ってきてくれる?」
「よっしゃ、わ~~~!!」
走る時、わ~~って言うのかわいいわねw
「えっ、ちょっと、あんな小さい子1人で向かわせて...」
『バキィッ!!』
エメリーの横振りの一撃は樹霊モンスターの幹を真っ二つにへし折った。
「何者ですかぃあの子は~~!?ww」
「うふふ、あっさり終わっちゃったわね」
「いえ、樹霊系モンスターの真骨頂は『再生能力』です!!」
敵はへし折られた部分から根が生え、数秒で元の姿に戻ってしまった。
『ナップ!!』
樹霊系モンスターが催眠魔法を唱える。
「そんな初級魔法がエメリーちゃんに効くとでも思って?」
「ごあぁ~~、ごあぁ~~!!」
「えぇぇ~~~、効くの~~~!?」
そうか、ナップは相手の周囲を睡眠環境に誘う魔法、無敵とか関係ないのかも...。
「マズイですよあの子、敵のど真ん中で寝てしまって...」
「あの子は大丈夫、それより何か奴の対処法は知らない??」
「どこかにコアがあるはずです。しかし奴はコアの位置を任意で移動できます、しかも1つとは限りません」
「何よそれ!!じゃあ全部同時に潰さないと倒しきれないじゃない!!」
「一か所ずつ潰していく方法も可能ですが、正直場所が分からないのでこちらのMPがもたないんです!!」
ビハインド・ジ・アークは対軍仕様だから使えない。
シャム・ゴッドは対個仕様だけど、直撃範囲が狭すぎる。
5mの巨体全部はカバーできないわ。
「その武器、あんたまさかダンカーか??」
「えぇそうよ、知ってるの?」
「うちの父が昔ダンカーと旅をしたそうなんだ。そうだ、ちょっと待っててくれ!!皆、足止めを頼む!!」
「おうっ!!」
水壁が樹霊モンスターの周囲を取り囲む。
足止めを見届けると、彼は集落まで走って戻っていく。
その隙にマァナはエメリーを回収する。
「やっぱりダメね。ナップは強制睡眠だから外部干渉は意味がないわ。回復薬もエメリーちゃんの体内で無効化されるし…思ったより面倒ね、無敵って」
「もう、ダメだ…抑え切れない!!」
「ウソッ!!頑張ってよ~」
次の瞬間、水壁が消し飛んだ。
「ちょっとちょっとちょっと~!!」
全員が脱兎の如く逃げ出す。
マァナは背中にエメリーを背負い、逃げながらバッグを漁る。
「炎弾、炎弾、あった!!」
魔銃にセットして敵に撃つが、燃え広がらず消火される。
「こんな弱っちい火じゃダメよね~、ど~しよぉ~」
すると集落からさっきの男性が走ってくる。
「はぁ、はぁ。何の弾か知らんが、これ使えるか?」
「分かんないけど、もうこれに賭けるしか無いわ!!」
マァナは特殊弾を魔銃にセットし、撃つ。
「すっごい炎とか、出てちょうだ~い!!」
撃ち出されたのは…水ww
「うぉ~い、水か~い!!w」
ギャル鍛冶師なーご・なーごが残した剣は剣身が無かった。
使用者の力を反映するとされるこの剣、ソフィーが扱うともやしが生えるだけだったw
ソフィーがもやしを生やした頃の魔王城w
「魔王様、不可視化の魔法陣が組みあがりました」
「ご苦労じゃった。これで野良モンスターや人間はこの城を見つける事は出来なくなった、まずはひと安心じゃな」
「魔王様!!トーキョーの調査の最新情報をご報告いたします」
「何か分かったか??」
「はい!!遥か昔に滅んだとされていた人間種の魔王的存在『ディスペアヒューマン』の復活がトーキョー滅亡の要因として浮上しました」
「ディスペアヒューマン?初耳じゃのう」
「数千年を生きる不死族、セージリッチの1人が提唱者でございます」
「分かった。6団長を集め、研修を行うぞ。大会議室の空調調整とお菓子と飲み物、休憩中のリラックスチェアの準備を頼む」
「わ、分かりました」
相変わらず部下に手厚い魔王だったw
ソフィー達はエラの家に一泊し、翌日。
「そういえばエメリーを狙った輩はここの所来なくなったな」
「そうねぇ、魔王城以来かしら」
「いつ襲ってくるか分からん以上、気は抜けんな」
「あら、ここは地上のモンスターが襲ってくることは絶対ないわよ。転移魔法は使えないし泉からしか侵入出来ないから」
なるほど、だから数百年もの平和が続いているのか。
「それにほら、いつでもどこでもミラーリング魔法陣の様子が見られるし」
エラが空中に映像を映し出した。
「まぁ、今や平和すぎて誰もこの映像見てないけどね。わたしは外に出たくてしょっちゅう見てるけど。それで偶然アンちゃんを見つけたんだ~」
「そうなのか...んっ?ちょっとこれ見てくれ」
5人ほどの人間が死霊系モンスターに襲われている。
「あら~~、凄い数に囲まれちゃってるわねぇ~」
「助けに行こう、姉ちゃん」
「そうだな、まぁ恩を売っておくのも悪くないか」
すると屋敷の外から大きな声がする。
「族長~~!!自然発生の中位モンスターがすぐそこで暴れてます~~」
「大変!!ソフィーさん、退治に協力して!!」
「自然発生で中位モンスターだと、聞いたことないぞ!!」
「ロストウッズは自然や栄養素が豊富だから樹霊系モンスターがよく湧くのよ、しかもごく稀に中位として...」
ちっ、どっちも急を要するな。
「ソフィーちゃん、二手に分かれましょう」
「それしかないか...よし、わたしとアンちゃん、マァナとエメリーで分かれよう」
「何故その組み合わせですの?」
「わたしはエメリーから強靭の付与が得られる。両方でタンク役になれるだろ?いざとなればごとやれる!!」
「なるほど、そういう事でしたらエメリーと離れる事も納得しましょう。断っっっっ腸の思いで...」
どんだけエメリー好きなんだよアンちゃんw
「樹霊系なら電撃も効くわよね、わたしとエメリーちゃんでこっちは何とかするわ!!」
「よし、エラは泉の開錠のためにこっちに付いてきてくれ」
「オッケー、行きましょう!!」
マァナとエメリーは住民の誘導でモンスターの所まで走る。
現在は数人の妖精族が交戦中だった。
「水以外の魔法を使える奴はいないのか!!」
「今は留守だ、障壁を作って時間稼ぎをするんだ!!」
マァナとエメリーが到着する。
15mはある大樹が暴れている。
「状況はどうなってるの?」
「樹霊系が相手なので水魔法の相性が悪く...万策尽きてます。今は何とか足止めしている所です」
「分かったわ、魔法を解除して下がってて。エメリーちゃん、ワンドで殴ってきてくれる?」
「よっしゃ、わ~~~!!」
走る時、わ~~って言うのかわいいわねw
「えっ、ちょっと、あんな小さい子1人で向かわせて...」
『バキィッ!!』
エメリーの横振りの一撃は樹霊モンスターの幹を真っ二つにへし折った。
「何者ですかぃあの子は~~!?ww」
「うふふ、あっさり終わっちゃったわね」
「いえ、樹霊系モンスターの真骨頂は『再生能力』です!!」
敵はへし折られた部分から根が生え、数秒で元の姿に戻ってしまった。
『ナップ!!』
樹霊系モンスターが催眠魔法を唱える。
「そんな初級魔法がエメリーちゃんに効くとでも思って?」
「ごあぁ~~、ごあぁ~~!!」
「えぇぇ~~~、効くの~~~!?」
そうか、ナップは相手の周囲を睡眠環境に誘う魔法、無敵とか関係ないのかも...。
「マズイですよあの子、敵のど真ん中で寝てしまって...」
「あの子は大丈夫、それより何か奴の対処法は知らない??」
「どこかにコアがあるはずです。しかし奴はコアの位置を任意で移動できます、しかも1つとは限りません」
「何よそれ!!じゃあ全部同時に潰さないと倒しきれないじゃない!!」
「一か所ずつ潰していく方法も可能ですが、正直場所が分からないのでこちらのMPがもたないんです!!」
ビハインド・ジ・アークは対軍仕様だから使えない。
シャム・ゴッドは対個仕様だけど、直撃範囲が狭すぎる。
5mの巨体全部はカバーできないわ。
「その武器、あんたまさかダンカーか??」
「えぇそうよ、知ってるの?」
「うちの父が昔ダンカーと旅をしたそうなんだ。そうだ、ちょっと待っててくれ!!皆、足止めを頼む!!」
「おうっ!!」
水壁が樹霊モンスターの周囲を取り囲む。
足止めを見届けると、彼は集落まで走って戻っていく。
その隙にマァナはエメリーを回収する。
「やっぱりダメね。ナップは強制睡眠だから外部干渉は意味がないわ。回復薬もエメリーちゃんの体内で無効化されるし…思ったより面倒ね、無敵って」
「もう、ダメだ…抑え切れない!!」
「ウソッ!!頑張ってよ~」
次の瞬間、水壁が消し飛んだ。
「ちょっとちょっとちょっと~!!」
全員が脱兎の如く逃げ出す。
マァナは背中にエメリーを背負い、逃げながらバッグを漁る。
「炎弾、炎弾、あった!!」
魔銃にセットして敵に撃つが、燃え広がらず消火される。
「こんな弱っちい火じゃダメよね~、ど~しよぉ~」
すると集落からさっきの男性が走ってくる。
「はぁ、はぁ。何の弾か知らんが、これ使えるか?」
「分かんないけど、もうこれに賭けるしか無いわ!!」
マァナは特殊弾を魔銃にセットし、撃つ。
「すっごい炎とか、出てちょうだ~い!!」
撃ち出されたのは…水ww
「うぉ~い、水か~い!!w」
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