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Workaholic
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【previously on 無敵少女の意のままに】
馬車でペイサンまで送ってもらったソフィー達。
船に乗り込み、いよいよ新大陸へ出発する。
「報奨金...」
「美しい海...」
我がパーティの半分が闇落ちしている海の上w
「おい、マァナはわたしがなんとかする、お前はアンちゃんを元気づけてやれ」
「ラジャーザット!!」
エメリーで大丈夫か?
まぁここまで散々一緒にいたんだ、うまいことやってくれるだろう。
「マァナ大丈夫だ。報奨金受け取り期間は半年はあるはずだ、どこかのタイミングで転移魔法を借りて受け取りにいけばいいさ」
「そうなんだけど~、貰えるお金が宙ぶらりんって状態が我慢できなくって~~」
なんぼほど守銭奴なんだこいつはw
「分かった、次にステンノーが来たらその件相談してみよう」
「ぐすっ、分かったわ。それで何とか我慢する...」
ふぅ、感情の起伏の激しい奴だ、どっちが子供だ全く...。
「アン、こっちこい」
エメリーがアンちゃんの手を引いて船首の方へ行く。
何かキレイな物でも見つけたか?
「見てみろ、あれ。死んだクジラをサメがバクバク食ってるぞ、すげぇなぁ~~」
「キヤァァァァァ~~」
あっ、本気の断末魔だw
あのバカ、とどめ刺しやがった!!
「コラお嬢ちゃん、あんまり大声出すと...」
ザパ~~ン!!
船首に何かが現れた。
「マーマンの群れだ!!エメリー達が危ない!!」
わたしとマァナは船首に走る。
「へっへっへ、おとなしく、へぶっ!!!」
アンちゃんの光速パンチでほぼ全員があっという間に海に吹き飛ばされる。
1匹残ったマーマンは腰を抜かしている。
「ひっ、ひぃぃぃ~何だお前は、化け物か!?」
「二度とわたしに顔を見せてはいけませんよ、分かりましたわね?」
「はっ、はいぃぃぃ~~!!」
アンちゃんがウィスパーボイスで脅しをかけると一目散に海に帰って行った。
あれは怖いわ...w
「はぁ、少しスッキリしましたわ。わたしはお花の図鑑見て癒されてきます」
アンちゃんは船内に入って行った。
「何だ、あのお嬢ちゃん...パンチ素振り一発でほぼ全員が吹っ飛んだぞ」
「に、人間技じゃねぇ...」
すいません、人間じゃないんすわw
それから1日半、途中の島で下船、船のメンテナンスなどで1日滞在するそうだ。
「参ったわねー、宿取らないと」
「一泊だしそこの宿でいいんじゃないか?」
わたし達は目についた宿に入る。
「いらっしゃいませ。4名様ですと一泊、白金貨2枚となります」
「白金貨2枚だと~、ぼったくりじゃないか!!」
ティップやキャブルでは金貨1枚が相場だった、つまり20倍だ。
「サウスウェストに行かれるのですよね?あっちはもっと高いですよ」
「バブル甘く見てたわね~、どうしよう…」
「仕方ない、払おう」
有金のほぼ半分が消えた。
「ひえぇ~ん、王様から貰ったお金ぇ~」
「大陸に着く前に金策を検討しなくては、ですわね」
「あぁ、わたしに考えがある。皆にも動いてもらう必要はあるが…」
わたしは金策案を皆と共有した。
翌日、島を出航し、更に1日後、船は無事サウスウェスト大陸に到着した。
「ここがスパールの町かぁ...やっぱり景気良さそうねぇ」
「あぁ、服装を見れば分かる。この町の平民はティップの上流階級に相当する」
「モダンな美しさですわ。でも急激に成長したせいで歴史の蓄積のないデザインですわね、洗練されていませんわ」
何か難しい事言っとるw
「で、姉ちゃんこれからどうすんだ?」
「島で共有した通りだ、働く!!」
わたし達は宿にチェックインし、散会した。
ソフィー、エメリー組の金策は...
『殴られ屋』
「さぁストレス解消、新技のお試し、魔法の練習、何でもOKだ、どんどん撃ちこんでくれて構わない!!」
既に長蛇の列、客は各々でエメリーを攻撃する。
もちろんエメリーはモンスターの着ぐるみを着ているw
「いや~すっげぇストレス解消になったぜ!!」
「ありがとう!技の課題が見えたよ」
この商売はメチャクチャ好評でみるみるお金が貯まっていった。
エメリーが暇そうなのが少しかわいそうだったがw
マァナの金策はもちろん...
『アイテムの販売』
「ここか?凄いバフの薬品を販売しているのは?」
「えぇ、力、運、知力、何でも揃ってるわよ~」
「これは凄いクオリティだ!!全種貰おうか!!」
「うふふ、毎度あり~~♪」
ダンカー自体が稀な存在、そんな付加価値も売り上げに拍車をかけた。
マァナの露店も瞬く間に有名になり客足が途絶えなかった。
アンちゃんの金策は...
『女性服のアパレル店員』
「あなたにはこれがお似合いですわよ。これにこのネックレスを組み合わせて...」
アンちゃんが勧めた服や雑貨が次々と売れていく。
「いや~~とんでもない新人が入ったもんだ。売上ぶっちぎりナンバーワンだよ、アンちゃん!!」
アンちゃんの容姿も相まって、店の看板娘になっていた。
「これはわたしの天職ですわ~~♪」
かわいい物に囲まれてアンちゃんも大満足しているようだ。
一生ここで働くとか言い出さないか少し心配になるほどに...w
約10日ほど働いたのち…。
「97,98,99,100!!」
「白金貨100枚…大富豪よソフィーちゃ~ん!!」
「落ち着け、ここでは大した事ないだろう」
「とりあえずこれで当面の資金繰りに困る事は無さそうですわね」
「服屋楽しそうだったな、アン」
「エメリーと一緒にいる方が楽しいですわ~」
良かった…リクルートされるかと思ったよw
馬車でペイサンまで送ってもらったソフィー達。
船に乗り込み、いよいよ新大陸へ出発する。
「報奨金...」
「美しい海...」
我がパーティの半分が闇落ちしている海の上w
「おい、マァナはわたしがなんとかする、お前はアンちゃんを元気づけてやれ」
「ラジャーザット!!」
エメリーで大丈夫か?
まぁここまで散々一緒にいたんだ、うまいことやってくれるだろう。
「マァナ大丈夫だ。報奨金受け取り期間は半年はあるはずだ、どこかのタイミングで転移魔法を借りて受け取りにいけばいいさ」
「そうなんだけど~、貰えるお金が宙ぶらりんって状態が我慢できなくって~~」
なんぼほど守銭奴なんだこいつはw
「分かった、次にステンノーが来たらその件相談してみよう」
「ぐすっ、分かったわ。それで何とか我慢する...」
ふぅ、感情の起伏の激しい奴だ、どっちが子供だ全く...。
「アン、こっちこい」
エメリーがアンちゃんの手を引いて船首の方へ行く。
何かキレイな物でも見つけたか?
「見てみろ、あれ。死んだクジラをサメがバクバク食ってるぞ、すげぇなぁ~~」
「キヤァァァァァ~~」
あっ、本気の断末魔だw
あのバカ、とどめ刺しやがった!!
「コラお嬢ちゃん、あんまり大声出すと...」
ザパ~~ン!!
船首に何かが現れた。
「マーマンの群れだ!!エメリー達が危ない!!」
わたしとマァナは船首に走る。
「へっへっへ、おとなしく、へぶっ!!!」
アンちゃんの光速パンチでほぼ全員があっという間に海に吹き飛ばされる。
1匹残ったマーマンは腰を抜かしている。
「ひっ、ひぃぃぃ~何だお前は、化け物か!?」
「二度とわたしに顔を見せてはいけませんよ、分かりましたわね?」
「はっ、はいぃぃぃ~~!!」
アンちゃんがウィスパーボイスで脅しをかけると一目散に海に帰って行った。
あれは怖いわ...w
「はぁ、少しスッキリしましたわ。わたしはお花の図鑑見て癒されてきます」
アンちゃんは船内に入って行った。
「何だ、あのお嬢ちゃん...パンチ素振り一発でほぼ全員が吹っ飛んだぞ」
「に、人間技じゃねぇ...」
すいません、人間じゃないんすわw
それから1日半、途中の島で下船、船のメンテナンスなどで1日滞在するそうだ。
「参ったわねー、宿取らないと」
「一泊だしそこの宿でいいんじゃないか?」
わたし達は目についた宿に入る。
「いらっしゃいませ。4名様ですと一泊、白金貨2枚となります」
「白金貨2枚だと~、ぼったくりじゃないか!!」
ティップやキャブルでは金貨1枚が相場だった、つまり20倍だ。
「サウスウェストに行かれるのですよね?あっちはもっと高いですよ」
「バブル甘く見てたわね~、どうしよう…」
「仕方ない、払おう」
有金のほぼ半分が消えた。
「ひえぇ~ん、王様から貰ったお金ぇ~」
「大陸に着く前に金策を検討しなくては、ですわね」
「あぁ、わたしに考えがある。皆にも動いてもらう必要はあるが…」
わたしは金策案を皆と共有した。
翌日、島を出航し、更に1日後、船は無事サウスウェスト大陸に到着した。
「ここがスパールの町かぁ...やっぱり景気良さそうねぇ」
「あぁ、服装を見れば分かる。この町の平民はティップの上流階級に相当する」
「モダンな美しさですわ。でも急激に成長したせいで歴史の蓄積のないデザインですわね、洗練されていませんわ」
何か難しい事言っとるw
「で、姉ちゃんこれからどうすんだ?」
「島で共有した通りだ、働く!!」
わたし達は宿にチェックインし、散会した。
ソフィー、エメリー組の金策は...
『殴られ屋』
「さぁストレス解消、新技のお試し、魔法の練習、何でもOKだ、どんどん撃ちこんでくれて構わない!!」
既に長蛇の列、客は各々でエメリーを攻撃する。
もちろんエメリーはモンスターの着ぐるみを着ているw
「いや~すっげぇストレス解消になったぜ!!」
「ありがとう!技の課題が見えたよ」
この商売はメチャクチャ好評でみるみるお金が貯まっていった。
エメリーが暇そうなのが少しかわいそうだったがw
マァナの金策はもちろん...
『アイテムの販売』
「ここか?凄いバフの薬品を販売しているのは?」
「えぇ、力、運、知力、何でも揃ってるわよ~」
「これは凄いクオリティだ!!全種貰おうか!!」
「うふふ、毎度あり~~♪」
ダンカー自体が稀な存在、そんな付加価値も売り上げに拍車をかけた。
マァナの露店も瞬く間に有名になり客足が途絶えなかった。
アンちゃんの金策は...
『女性服のアパレル店員』
「あなたにはこれがお似合いですわよ。これにこのネックレスを組み合わせて...」
アンちゃんが勧めた服や雑貨が次々と売れていく。
「いや~~とんでもない新人が入ったもんだ。売上ぶっちぎりナンバーワンだよ、アンちゃん!!」
アンちゃんの容姿も相まって、店の看板娘になっていた。
「これはわたしの天職ですわ~~♪」
かわいい物に囲まれてアンちゃんも大満足しているようだ。
一生ここで働くとか言い出さないか少し心配になるほどに...w
約10日ほど働いたのち…。
「97,98,99,100!!」
「白金貨100枚…大富豪よソフィーちゃ~ん!!」
「落ち着け、ここでは大した事ないだろう」
「とりあえずこれで当面の資金繰りに困る事は無さそうですわね」
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