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I don't wanna know
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【previously on 無敵少女の意のままに】
魔王と別れ、山中で無形族と遭遇。
まさかのエメリーが操られるという事態に...。
「あれは、マニピュレート系の能力ね。でも何でエメリーちゃんに効果が...」
「ひょっとすると外から丸ごと操る能力は無敵効果の範囲外なのかもしれない...」
「思わぬ落とし穴、ってわけね...だけど」
「ひゃっひゃっひゃ~、その腰についてるワンドで奴らを殴り殺してしまえ~~」
「わわわ~姉ちゃん、避けて~~」
エメリーがわたしに向けてトレースワンドで殴りつける。
『ポコン!!』
「へっ??」
わたしは全くダメージを受けない。
「残念だがこの子は魔法はおろか近接攻撃も最低値だ。いくら殴られてもノーダメージだよ」
「そ、そんなバカな~。さっきの水弾を無傷で防いでいたじゃないか...」
「そうよ、防御が鉄壁の無敵少女なのよっ!!魔銃・雷弾!!」
「ぎぃえええぇぇぇ~~!!」
マァナはあっさりとモンスターをやっつけた、魔法攻撃ならすんなり倒せるようだ。
「さて、エメリーに取り憑いてる奴、どうする??」
「エメリーちゃんの外側を覆っているだけなら...試してみたい弾があるんだけど~~」
エメリーに取り憑いてる奴が言葉を発する。
「えっ、嘘だろ?お前ら正気か??俺に攻撃すればこの子もタダでは済まんのだぞ...」
「あ~心配してくれてスマンな。だがタダじゃすまんのはお前だけだ」
「オッケー準備完了、行くわよ~~『新弾・シャムゴッド!!』」
マァナが撃ち出した弾は5方向に散らばる。
それぞれの弾は回転しながら鋭い電撃を放ち、エメリーに一点攻撃を食らわせた。
強烈な光と雷撃音と共に煙が舞い上がる。
「あっ、治った」
自由に動けるようになったエメリーは跳ねたり走ったりしている。
取り憑いていた無形モンスターは断末魔すら叫べず、消しとんだ。
凄い威力の電撃弾だ、対単体攻撃としては相当な破壊力だろう...。
しかしマァナは例のごとく小さくなってしまう。
「お前、そんな大技使う必要なかっただろう?」
「大丈夫、だいぶ加減したから1時間もすれば元のサイズに戻るわ」
あれで加減したってのか...ちょっと悔しいな...。
「マァナのその姿、久しぶりに見ましたわね。あの頃を思い出しますわ~」
そう、実はこれを恐れていた...。
マァナが小さくなってしまうとわたしは小さい子供3人の引率保護者に見えてしまうw
わたしはまだ16歳なんだぞ~~!!
「早く戻ってくれ、マァナよ...」
「?」
昼休憩を挟み、再び登山を開始した。
「マァナ、さっきのは新弾と言っていたが、他にもあるのか?」
「ないわよ。最初に見せたビハインド・ジ・アーク(13話参照)とさっきのシャムゴッドだけ。対単体攻撃の弾が作りたかったのよね~」
わたしの能力は両方対単体攻撃だ、対軍攻撃か...考えておこう。
「あっ、奇麗なお花ですわ~~、あっ、こっちにはかわいいキノコが...あっ、あっちには...」
アンちゃんはずっとこんな調子でなかなか先に進めないw
マズイな...日が暮れるまでにはせめて安全な場所を確保したいのだが...。
「えっ、待って!!あそこ、見てよ」
「村、だな...こんな山の中に村なんてあるのか...」
「7合目ってあの辺りよね?ってことはあの村の中に宝物殿があるのかしら...」
「とにかく、行ってみよう」
小さな村だが、確かに人が生活しているようだ。
「すいませ~~ん、誰かいませんか~~」
手前の家のドアが開く。
「おや珍しい。登山客かね??」
「あっ、いいえ、わたし達宝物殿を探してて...」
「あ~~ん、おまえら、盗賊か何か...には見えんな、若い女子が宝物殿に何の用だい?」
「ナックス王の認可状だ、それと鍵を預かってる。何の鍵かは知らんが...」
「おぉ確かに...何と、この国をあんたらが救ったとある、なるほど、褒美に宝物殿の探索権を授かったんだな」
探索権...あれ?そういう感じなの??w
「宝物殿って、てっきり建物だと思ってたけど、違うの?」
「表向きはな、実際はダンジョンさ、洞穴だよ。王が『宝物殿の方がカッコ良い!!』って得意げに命名したのさ」
あのじじぃ~~...。
「この村の住人はみんな凄腕の兵士さ、洞穴からモンスターが這い出た時に対処出来るようにな」
この村丸ごとが国への脅威を未然に防ぐための砦みたいな物か...。
「ていうか、いいのか?大人1人と子供3人で踏破出来るような難易度じゃねぇぞ」
いや、大人2名ですがw
「あ、あぁ腕には自信がある、心配は無用だ」
村人の顔が曇る。
「そうか、国を救ったくらいだから腕は否定しないが、来た時期が悪かったかもな...」
「どういうこと?」
「つい先日から洞穴に強い邪気を感じるんだ...ちょっと普通じゃない気配だな...」
何か住み着いたのだろうか?
「今日もその気配だけで逃げ出した兵士が数人いたくらいな、それでも行くかい?」
「もちろん行くぞ、面白そうだ!!」
「あらエメリー、ノリノリですわね。もちろんお供しますわ」
わたしがビビってるんだから合わせてくれないかな、2人ともw
「と、というわけだ、悪いが案内してくれないか?」
村の外れの洞穴に案内される。
「なるほど、確かに凄い邪気ですわ、そして...臭いですわ...」
「何なのこの臭い、腐臭...かしら」
「くしゃいな...やっぱ入りたくないかも...」
参ったな...。
違う意味で過去最大のパーティの危機だw
魔王と別れ、山中で無形族と遭遇。
まさかのエメリーが操られるという事態に...。
「あれは、マニピュレート系の能力ね。でも何でエメリーちゃんに効果が...」
「ひょっとすると外から丸ごと操る能力は無敵効果の範囲外なのかもしれない...」
「思わぬ落とし穴、ってわけね...だけど」
「ひゃっひゃっひゃ~、その腰についてるワンドで奴らを殴り殺してしまえ~~」
「わわわ~姉ちゃん、避けて~~」
エメリーがわたしに向けてトレースワンドで殴りつける。
『ポコン!!』
「へっ??」
わたしは全くダメージを受けない。
「残念だがこの子は魔法はおろか近接攻撃も最低値だ。いくら殴られてもノーダメージだよ」
「そ、そんなバカな~。さっきの水弾を無傷で防いでいたじゃないか...」
「そうよ、防御が鉄壁の無敵少女なのよっ!!魔銃・雷弾!!」
「ぎぃえええぇぇぇ~~!!」
マァナはあっさりとモンスターをやっつけた、魔法攻撃ならすんなり倒せるようだ。
「さて、エメリーに取り憑いてる奴、どうする??」
「エメリーちゃんの外側を覆っているだけなら...試してみたい弾があるんだけど~~」
エメリーに取り憑いてる奴が言葉を発する。
「えっ、嘘だろ?お前ら正気か??俺に攻撃すればこの子もタダでは済まんのだぞ...」
「あ~心配してくれてスマンな。だがタダじゃすまんのはお前だけだ」
「オッケー準備完了、行くわよ~~『新弾・シャムゴッド!!』」
マァナが撃ち出した弾は5方向に散らばる。
それぞれの弾は回転しながら鋭い電撃を放ち、エメリーに一点攻撃を食らわせた。
強烈な光と雷撃音と共に煙が舞い上がる。
「あっ、治った」
自由に動けるようになったエメリーは跳ねたり走ったりしている。
取り憑いていた無形モンスターは断末魔すら叫べず、消しとんだ。
凄い威力の電撃弾だ、対単体攻撃としては相当な破壊力だろう...。
しかしマァナは例のごとく小さくなってしまう。
「お前、そんな大技使う必要なかっただろう?」
「大丈夫、だいぶ加減したから1時間もすれば元のサイズに戻るわ」
あれで加減したってのか...ちょっと悔しいな...。
「マァナのその姿、久しぶりに見ましたわね。あの頃を思い出しますわ~」
そう、実はこれを恐れていた...。
マァナが小さくなってしまうとわたしは小さい子供3人の引率保護者に見えてしまうw
わたしはまだ16歳なんだぞ~~!!
「早く戻ってくれ、マァナよ...」
「?」
昼休憩を挟み、再び登山を開始した。
「マァナ、さっきのは新弾と言っていたが、他にもあるのか?」
「ないわよ。最初に見せたビハインド・ジ・アーク(13話参照)とさっきのシャムゴッドだけ。対単体攻撃の弾が作りたかったのよね~」
わたしの能力は両方対単体攻撃だ、対軍攻撃か...考えておこう。
「あっ、奇麗なお花ですわ~~、あっ、こっちにはかわいいキノコが...あっ、あっちには...」
アンちゃんはずっとこんな調子でなかなか先に進めないw
マズイな...日が暮れるまでにはせめて安全な場所を確保したいのだが...。
「えっ、待って!!あそこ、見てよ」
「村、だな...こんな山の中に村なんてあるのか...」
「7合目ってあの辺りよね?ってことはあの村の中に宝物殿があるのかしら...」
「とにかく、行ってみよう」
小さな村だが、確かに人が生活しているようだ。
「すいませ~~ん、誰かいませんか~~」
手前の家のドアが開く。
「おや珍しい。登山客かね??」
「あっ、いいえ、わたし達宝物殿を探してて...」
「あ~~ん、おまえら、盗賊か何か...には見えんな、若い女子が宝物殿に何の用だい?」
「ナックス王の認可状だ、それと鍵を預かってる。何の鍵かは知らんが...」
「おぉ確かに...何と、この国をあんたらが救ったとある、なるほど、褒美に宝物殿の探索権を授かったんだな」
探索権...あれ?そういう感じなの??w
「宝物殿って、てっきり建物だと思ってたけど、違うの?」
「表向きはな、実際はダンジョンさ、洞穴だよ。王が『宝物殿の方がカッコ良い!!』って得意げに命名したのさ」
あのじじぃ~~...。
「この村の住人はみんな凄腕の兵士さ、洞穴からモンスターが這い出た時に対処出来るようにな」
この村丸ごとが国への脅威を未然に防ぐための砦みたいな物か...。
「ていうか、いいのか?大人1人と子供3人で踏破出来るような難易度じゃねぇぞ」
いや、大人2名ですがw
「あ、あぁ腕には自信がある、心配は無用だ」
村人の顔が曇る。
「そうか、国を救ったくらいだから腕は否定しないが、来た時期が悪かったかもな...」
「どういうこと?」
「つい先日から洞穴に強い邪気を感じるんだ...ちょっと普通じゃない気配だな...」
何か住み着いたのだろうか?
「今日もその気配だけで逃げ出した兵士が数人いたくらいな、それでも行くかい?」
「もちろん行くぞ、面白そうだ!!」
「あらエメリー、ノリノリですわね。もちろんお供しますわ」
わたしがビビってるんだから合わせてくれないかな、2人ともw
「と、というわけだ、悪いが案内してくれないか?」
村の外れの洞穴に案内される。
「なるほど、確かに凄い邪気ですわ、そして...臭いですわ...」
「何なのこの臭い、腐臭...かしら」
「くしゃいな...やっぱ入りたくないかも...」
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違う意味で過去最大のパーティの危機だw
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