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12.What the hell
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【previously on 無敵少女の意のままに】
陽気で明るいマァナが新たに(仮)仲間になった。
目的地のウルズには諸々の問題があるようで...。
「まもなくウルズに到着する。事前に説明した通り、この船での出来事は苦労話として語り継いでくれ」
どうやら大陸間の種族移動が無闇に行われるのを防ぐ目的らしい。
伝染病の拡大、文化の違いによるトラブル、原産品の乱獲などなど、何かとトラブルが尽きないからだそうだ。
まぁそういう事なら黙って従おう、釈然とせんが。
「ようこそ、ウルズの町に、歓迎するわ!!」
マァナがくるりと振り返る、あまり動くな、周りの男共がパンチラ狙ってるぞw
「あれ?あまり驚かないのね、ティップの町では見た事ない物たくさんあると思うんだけど」
「まぁ、書物である程度知っていたからな。でも想像以上に綺麗な街並みだ」
ティップと違うのは圧倒的な色彩の豊かさだ、ダンカーが染色しているのか?
「わたし達ダンカーなら染色なんてラクショーだからね。お陰で町にいる間は仕事の依頼が殺到して結構忙しいのよ」
「マァナ姉ちゃんはなんで旅してんだ?」
「せっかく生きてるなら色んな物見たいじゃない」
あぁ、旅の目的はわたしと同じだ。
「それから各地の鉱物や植物、調合素材の調査も大きな理由のひとつね」
これはわたしの勘だが、もうひとつ重要な目的があるように思える。
エメリーへの過剰な反応が理由だが、まだ尻尾は掴めていない。
「さっ、まずはわたしの家に案内するわ。その前にソフィーちゃんにはこれを...」
これは耳栓?いや、鼻栓??
「おいっ、これは何だ?」
「エメリーちゃんは何吸い込んでも効果ないから必要ないわよね」
何だ?とんでもない刺激臭でも放っているのかこいつの家は?
「えぇー、臭いものは臭いぞ」
「そういうんじゃないのよ、まぁちょっとね...」
「ちゃんと説明してくれ、出来れば鼻栓なんぞしたくない、これでも女の子だからな」
「姉ちゃん女だったのか!!」
「お前…少し傷付いたぞw」
「実はね、うちの実家は茶畑農家で骨とう品屋なの。あと~~、ある宗教の教祖を祖父がやっていて...」
情報が多いなw
「骨とう品屋は父と母が営んでいるけど、茶畑は祖父と祖母が運営しているわ」
まだ話が見えない...。
「うちの茶畑のお茶はね、その、脳の判断が低下する香りと味がするもので~...」
「まさか、宗教勧誘にそのお茶を...」
「その、通りです...。だからわたしと両親は反発してるの...でも、崇拝対象がちょっとヤバイ相手で表立って反論出来ないのよ」
「ヤバイ相手、とは?」
「神話級モンスターの大天使、ケルビム」
「はぁぁぁ??お前の祖父は正気か??」
「崇拝、というか飲み友達、というかジャンマー仲間、というか...」
「そりゃもうただの連れだw 何故そんな真似をしてまで信徒を増やそうとする??」
「信徒、というかジャンマー仲間を増やすためというか。で、そのジャンマーで勝つためにお茶作ってるというか...」
「おまえのじいさんはゴミクズだぁぁぁ~~!!」
はぁ...帰りたくなってきた...。
わたしは屈辱的にも鼻に栓をつけられ、マァナの家の茶畑に到着した。
ここを通らないと骨とう品屋にも家屋にもたどり着けないらしい。
あと、さっきからずっとエメリーが笑っている。
「うひひひひ、姉ちゃん何かしゃべって~~」
「ほまえ、ふざへんなよ...」
「にゃ~~っはっはっは、ひぃひぃ...。はぁ~~...でもマァナ姉ちゃんは何でなしで平気なんだ?」
「特別調合した塗り薬を鼻に塗ってるからね~、これで完全シャットアウト!って感じ」
わたしにもそれを塗れば解決じゃないか!
と、言おうとしたがまた笑われるので話せない、後で殴っとこう...。
「でもお茶の匂いなんて全然しないな」
「茶畑の段階ではお茶の香りはしないのよ、ていうか本当にエメリーちゃんには効かないのね~素晴らしいわ!!これなら...」
マァナは何か言いかけてやめた、何を企んでるんだ??
「さぁ着いたわよ、まずは骨とう品屋、父と母がいるわ」
なかなか趣のある店構えだ、少し見て回りたいな。
「たっだいま~」
「おぉマァナおかえりなさい!!おや?お連れさんも一緒かい?」
「うちはエメリーよろしくな!!」
「ホヒーでふ、ひょろひくおねはいひはす」
「ぷっ、あぁ店内では鼻栓取ってもらって大丈夫ですよ。中和用のお香炊いてますから」
今笑ったな、おばはん!!
「あ、改めましてソフィーといいます、よろしく...」
「2人は店内ゆっくり見ててちょうだい。わたしは両親と少しお話してくるわ」
そう言うと3人は裏に引っ込んでしまった、おそらくエメリーの正体を説明してるんだろう。
わたしは暫く店内を見て回った。
見たこともない物しかないので、わたしの好奇心は刺激されっぱなしだ。
エメリーは興味ないのか、外で猫と遊んでいる。
「おまたせ~、エメリーちゃ~ん、ジュースあるよ~」
「おぉ~喉かわいてたんだ~」
「このジュースもオススメよ~」
「これも是非飲んでくれ、お嬢ちゃん」
何だ?3人からジュース攻めされている...。
毒は効かないから心配はないが、何か入っているのか?
「うぅ~、おいしいけどもういらないぞ~」
3杯飲み干したエメリーが苦しそうだ。
「よっし、やっぱりわたしのジュースが当たりね!!」
「くそぉ~、自信作だったんだがなぁ~...」
...ひょっとして。
「おい、マァナ、ちょっと来い」
わたしはマァナを店の端に連れて行く。
「ひょっとしてだが、お前、エメリーで人体実験してないか??」
「なはぁ...な~に、言ってるのよぉう」
声が上ずっている、確定だw
「なるほど、調合した物をエメリーに飲ませてアビリティ値の変化を見てるんだな?」
「な、なんのことかな~~...」
「正直に白状しろ。エメリーに危害がないのならわたしは構わん、黙っておいてやる」
「...そ、その通りです。」
やっぱりか...。
「新開発の調合品の良し悪しは使ってみないと分からなくて。無敵のエメリーちゃんはわたし達ダンカーにとって神様みたいな存在なの!!」
祖父も両親もこいつも大概な奴らだw
「でも本当に凄いわ~、3杯飲んで他2杯は本来アビリティ値が大幅低下する失敗作のはずなのに変化ないんだもの。でもわたしの成功作のバフ効果はしっかり乗ってたの!!」
「何だと?バフ効果は乗るのか?エメリーの体内に入った物は全て無効化すると聞いていたが...」
「バフ効果ってのは短時間だけ効果のある栄養素みたいな物だからね~、食事の効果と同じだと思っていいわ」
そうだったのか、では一時的に力を増幅させたりすれば剣も扱えるのか。
「この実験を許してくれるなら見たこともない凄い効果の調合品を作れるの。戦闘だけでなくお金だって稼げる。あなたの旅にも絶対役に立つわ!!ねっ、お願い、わたしを仲間に入れてちょうだい!!」
いくらエメリーが無敵だろうと人道的に間違っている...。
そんな非道を許すわけにはいかない!!
「わかった!!これからよろしくなマァナ!!」
なんてこった...利益に負けたクズ魔法剣士の誕生であるw
陽気で明るいマァナが新たに(仮)仲間になった。
目的地のウルズには諸々の問題があるようで...。
「まもなくウルズに到着する。事前に説明した通り、この船での出来事は苦労話として語り継いでくれ」
どうやら大陸間の種族移動が無闇に行われるのを防ぐ目的らしい。
伝染病の拡大、文化の違いによるトラブル、原産品の乱獲などなど、何かとトラブルが尽きないからだそうだ。
まぁそういう事なら黙って従おう、釈然とせんが。
「ようこそ、ウルズの町に、歓迎するわ!!」
マァナがくるりと振り返る、あまり動くな、周りの男共がパンチラ狙ってるぞw
「あれ?あまり驚かないのね、ティップの町では見た事ない物たくさんあると思うんだけど」
「まぁ、書物である程度知っていたからな。でも想像以上に綺麗な街並みだ」
ティップと違うのは圧倒的な色彩の豊かさだ、ダンカーが染色しているのか?
「わたし達ダンカーなら染色なんてラクショーだからね。お陰で町にいる間は仕事の依頼が殺到して結構忙しいのよ」
「マァナ姉ちゃんはなんで旅してんだ?」
「せっかく生きてるなら色んな物見たいじゃない」
あぁ、旅の目的はわたしと同じだ。
「それから各地の鉱物や植物、調合素材の調査も大きな理由のひとつね」
これはわたしの勘だが、もうひとつ重要な目的があるように思える。
エメリーへの過剰な反応が理由だが、まだ尻尾は掴めていない。
「さっ、まずはわたしの家に案内するわ。その前にソフィーちゃんにはこれを...」
これは耳栓?いや、鼻栓??
「おいっ、これは何だ?」
「エメリーちゃんは何吸い込んでも効果ないから必要ないわよね」
何だ?とんでもない刺激臭でも放っているのかこいつの家は?
「えぇー、臭いものは臭いぞ」
「そういうんじゃないのよ、まぁちょっとね...」
「ちゃんと説明してくれ、出来れば鼻栓なんぞしたくない、これでも女の子だからな」
「姉ちゃん女だったのか!!」
「お前…少し傷付いたぞw」
「実はね、うちの実家は茶畑農家で骨とう品屋なの。あと~~、ある宗教の教祖を祖父がやっていて...」
情報が多いなw
「骨とう品屋は父と母が営んでいるけど、茶畑は祖父と祖母が運営しているわ」
まだ話が見えない...。
「うちの茶畑のお茶はね、その、脳の判断が低下する香りと味がするもので~...」
「まさか、宗教勧誘にそのお茶を...」
「その、通りです...。だからわたしと両親は反発してるの...でも、崇拝対象がちょっとヤバイ相手で表立って反論出来ないのよ」
「ヤバイ相手、とは?」
「神話級モンスターの大天使、ケルビム」
「はぁぁぁ??お前の祖父は正気か??」
「崇拝、というか飲み友達、というかジャンマー仲間、というか...」
「そりゃもうただの連れだw 何故そんな真似をしてまで信徒を増やそうとする??」
「信徒、というかジャンマー仲間を増やすためというか。で、そのジャンマーで勝つためにお茶作ってるというか...」
「おまえのじいさんはゴミクズだぁぁぁ~~!!」
はぁ...帰りたくなってきた...。
わたしは屈辱的にも鼻に栓をつけられ、マァナの家の茶畑に到着した。
ここを通らないと骨とう品屋にも家屋にもたどり着けないらしい。
あと、さっきからずっとエメリーが笑っている。
「うひひひひ、姉ちゃん何かしゃべって~~」
「ほまえ、ふざへんなよ...」
「にゃ~~っはっはっは、ひぃひぃ...。はぁ~~...でもマァナ姉ちゃんは何でなしで平気なんだ?」
「特別調合した塗り薬を鼻に塗ってるからね~、これで完全シャットアウト!って感じ」
わたしにもそれを塗れば解決じゃないか!
と、言おうとしたがまた笑われるので話せない、後で殴っとこう...。
「でもお茶の匂いなんて全然しないな」
「茶畑の段階ではお茶の香りはしないのよ、ていうか本当にエメリーちゃんには効かないのね~素晴らしいわ!!これなら...」
マァナは何か言いかけてやめた、何を企んでるんだ??
「さぁ着いたわよ、まずは骨とう品屋、父と母がいるわ」
なかなか趣のある店構えだ、少し見て回りたいな。
「たっだいま~」
「おぉマァナおかえりなさい!!おや?お連れさんも一緒かい?」
「うちはエメリーよろしくな!!」
「ホヒーでふ、ひょろひくおねはいひはす」
「ぷっ、あぁ店内では鼻栓取ってもらって大丈夫ですよ。中和用のお香炊いてますから」
今笑ったな、おばはん!!
「あ、改めましてソフィーといいます、よろしく...」
「2人は店内ゆっくり見ててちょうだい。わたしは両親と少しお話してくるわ」
そう言うと3人は裏に引っ込んでしまった、おそらくエメリーの正体を説明してるんだろう。
わたしは暫く店内を見て回った。
見たこともない物しかないので、わたしの好奇心は刺激されっぱなしだ。
エメリーは興味ないのか、外で猫と遊んでいる。
「おまたせ~、エメリーちゃ~ん、ジュースあるよ~」
「おぉ~喉かわいてたんだ~」
「このジュースもオススメよ~」
「これも是非飲んでくれ、お嬢ちゃん」
何だ?3人からジュース攻めされている...。
毒は効かないから心配はないが、何か入っているのか?
「うぅ~、おいしいけどもういらないぞ~」
3杯飲み干したエメリーが苦しそうだ。
「よっし、やっぱりわたしのジュースが当たりね!!」
「くそぉ~、自信作だったんだがなぁ~...」
...ひょっとして。
「おい、マァナ、ちょっと来い」
わたしはマァナを店の端に連れて行く。
「ひょっとしてだが、お前、エメリーで人体実験してないか??」
「なはぁ...な~に、言ってるのよぉう」
声が上ずっている、確定だw
「なるほど、調合した物をエメリーに飲ませてアビリティ値の変化を見てるんだな?」
「な、なんのことかな~~...」
「正直に白状しろ。エメリーに危害がないのならわたしは構わん、黙っておいてやる」
「...そ、その通りです。」
やっぱりか...。
「新開発の調合品の良し悪しは使ってみないと分からなくて。無敵のエメリーちゃんはわたし達ダンカーにとって神様みたいな存在なの!!」
祖父も両親もこいつも大概な奴らだw
「でも本当に凄いわ~、3杯飲んで他2杯は本来アビリティ値が大幅低下する失敗作のはずなのに変化ないんだもの。でもわたしの成功作のバフ効果はしっかり乗ってたの!!」
「何だと?バフ効果は乗るのか?エメリーの体内に入った物は全て無効化すると聞いていたが...」
「バフ効果ってのは短時間だけ効果のある栄養素みたいな物だからね~、食事の効果と同じだと思っていいわ」
そうだったのか、では一時的に力を増幅させたりすれば剣も扱えるのか。
「この実験を許してくれるなら見たこともない凄い効果の調合品を作れるの。戦闘だけでなくお金だって稼げる。あなたの旅にも絶対役に立つわ!!ねっ、お願い、わたしを仲間に入れてちょうだい!!」
いくらエメリーが無敵だろうと人道的に間違っている...。
そんな非道を許すわけにはいかない!!
「わかった!!これからよろしくなマァナ!!」
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