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Fallen angel
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【前回までのあらすじ】
マチルダ達が冒険者であることをティターニアにはバレたが、魔王軍への情報持ち帰りは阻止した。
ティターニアのエンフォースメントはマチルダには効果がない事がわかり、仕方なくアスタロトとグディオンのみ記憶を消すのだった。
アスタロト「ふわぁ~~、あれ? 私何で寝て...」
マチルダ「起きた? グッちゃんにも説明したけどこの森は極端に魔素が濃いからあんたとグッちゃん寝ちゃったのよ、覚えてない?」
2人はティターニアによるエンフォースメントで一度消滅し、記憶を消されていた。
グディオン「アスタロトさんも覚えてないんだ~。それも魔素のせいなんだってさ。でも体が慣れたらそんな事はもう起きないから安心していいよ、だって」
アスタロト「それは誰情報なの?」
マチルダ「あんたらが眠った後、ちょうど妖精が通りかかったから聞いたのよ。個体差あるから私とターニャちゃんは何ともないけどね。それより先に進むわよ、ほら立って」
ターニャ「その妖精によると、この表ロストウッズの遥か西に小屋があるそうです。あまりに森の奥すぎて誰も近寄れないらしいですわ」
アスタロト「表ロストウッズ、ってことは裏の妖精族とは会えずじまいになりそうね、ちょっと見てみたかったけど」
マチルダ「そうね。しかもこの先の高濃度の魔素を長期間浴び続けると少し気がおかしくなるみたいだから、ここからは交戦必死よ、いつでも戦える準備しときなさい」
グディオン「それ怖っ。私達大丈夫かな...」
ターニャ「心配ありませんわ。数ヶ月単位の話です。魔素に染まると好戦的になったり葉っぱが落ちるだけで面白く感じたり、説教臭くなったり個体によって反応は様々らしいですわ」
アスタロト「ただの酒に飲まれた酔っぱらいじゃないw」
4人は妖精族も近寄らない深い森に入っていく。
道中、死霊や樹霊に何度も襲いかかられながら...。
マチルダ「相変わらず低級のザコモンスター多いわね...」
アスタロト「でも個々で勝手に動いてるだけだから楽勝ね。それにMP節約にターニャちゃんが体術でほとんど倒してくれてるから助かるわ、疲れてない??」
ターニャ「これくらい平気ですわ。むしろ楽しくて仕方ありません、こんなに遊べるの何年ぶりでしょう」
グディオン「遊び??」
マチルダ「ず、ずっと修行してたんだよね~、ターニャちゃんは」
ターニャ「そ、ういうことですわ」
アスタロト「ふ~ん、見た目に反してお転婆なのね、ところでみんな気づいてる?」
マチルダ「えぇ、この先に隠そうともしない強い魔力の持ち主がるわね」
ターニャ「この感じは天使族ですわね。敵対されたら少々厄介な強さですわ」
アスタロト「すごっ、種族までわかるの? ターニャちゃん本当に人間??」
ターニャ「え~っと、何となくですわ、割と勘は良い方なので」
こいつ、一回ティターニアになったせいでターニャのキャラに戻りきれてないなw
ターニャ「!! 来ます!!」
森の奥から現れたのは天使族の女性だった。
???「あっれ~~、こんな所に珍しいわね~、人間2人と悪魔族と人間神族か~。何かこの先に用??」
その天使族は目はトロンとしており、明らかに敵意の魔力を纏っていた。
マチルダ「ななじゃなくても私にも分かるくらいのその敵意ある魔力。その源泉は何??あなた名前は??」
???「2つも質問なんて不躾な人間さんねぇ~。名前は忘れたわ、美人堕天使とでも呼んでちょうだい」
グディオン「マチさんの方が美人だよ!!」
グッちゃんやめてw
ターニャ「魔素酔いですわね。気絶させて表の世界に放り出せばおそらく元に戻るでしょう」
アスタロト「じゃあ私のマニピュレータでその辺のモンスター操って運ばせましょう」
美人堕天使「はぁぁ? こんな気持いい空間から追い出そうなんて敵ね、あなた達。身に降る火の粉は払わなきゃね!!」
彼女は魔力を更に高める。
マチルダ「おいおいおいおい。結構な強敵なんじゃないの~、あいつ」
アスタロト「みたいね。でも相手は1人、しかも攻撃魔法の苦手な天使族、多分何とかなるでしょ」
ターニャ「おそらく魔素を浴び続けて魔力が増したのでしょう。まずは私が先手を『マインゴーシュ』」
ターニャの見えない短剣を左手に宿す能力、のはずだったが...。
ターニャ「あ、あれ?」
マチルダ「バッチリ見えちゃってるじゃないw っていうかどこが短剣よ、嘘つき!!w」
美人堕天使「あははは、それ見えちゃいけないヤツなんでしょ? ここは魔素濃度が高いから不可視化系の魔法や能力は効果発揮しないわよ」
アスタロト「なるほど、ってことはバックドアカットも使えないわね。私、使えないけど」
じゃあ何で口にしたん?ww
グディオン「マチさんの方が美人だって!!」
いつの話題をいつまでゆっとるんだお前はw
美人堕天使「何か力抜けるわね、あんた達w まぁいいわ、殺しはしないけどね、適当に乱暴させてもらうわよ、覚悟なさい!!」
乱暴するは違う意味に聞こえるからやめてくれ、マチルダは思ったw
しかし敵の強さはおそらく本物、4人は気を引き締める。
......................
【補足コーナー】
・アスタロトとグディオンはロストウッズ突入直後まで記憶を戻されていた
・妖精族が陽気で遊び好きなのはロストウッズの魔素のせいだという説もあるw
・マインゴーシュは実は短剣とは限らず割とサイズは任意で決められる
マチルダ達が冒険者であることをティターニアにはバレたが、魔王軍への情報持ち帰りは阻止した。
ティターニアのエンフォースメントはマチルダには効果がない事がわかり、仕方なくアスタロトとグディオンのみ記憶を消すのだった。
アスタロト「ふわぁ~~、あれ? 私何で寝て...」
マチルダ「起きた? グッちゃんにも説明したけどこの森は極端に魔素が濃いからあんたとグッちゃん寝ちゃったのよ、覚えてない?」
2人はティターニアによるエンフォースメントで一度消滅し、記憶を消されていた。
グディオン「アスタロトさんも覚えてないんだ~。それも魔素のせいなんだってさ。でも体が慣れたらそんな事はもう起きないから安心していいよ、だって」
アスタロト「それは誰情報なの?」
マチルダ「あんたらが眠った後、ちょうど妖精が通りかかったから聞いたのよ。個体差あるから私とターニャちゃんは何ともないけどね。それより先に進むわよ、ほら立って」
ターニャ「その妖精によると、この表ロストウッズの遥か西に小屋があるそうです。あまりに森の奥すぎて誰も近寄れないらしいですわ」
アスタロト「表ロストウッズ、ってことは裏の妖精族とは会えずじまいになりそうね、ちょっと見てみたかったけど」
マチルダ「そうね。しかもこの先の高濃度の魔素を長期間浴び続けると少し気がおかしくなるみたいだから、ここからは交戦必死よ、いつでも戦える準備しときなさい」
グディオン「それ怖っ。私達大丈夫かな...」
ターニャ「心配ありませんわ。数ヶ月単位の話です。魔素に染まると好戦的になったり葉っぱが落ちるだけで面白く感じたり、説教臭くなったり個体によって反応は様々らしいですわ」
アスタロト「ただの酒に飲まれた酔っぱらいじゃないw」
4人は妖精族も近寄らない深い森に入っていく。
道中、死霊や樹霊に何度も襲いかかられながら...。
マチルダ「相変わらず低級のザコモンスター多いわね...」
アスタロト「でも個々で勝手に動いてるだけだから楽勝ね。それにMP節約にターニャちゃんが体術でほとんど倒してくれてるから助かるわ、疲れてない??」
ターニャ「これくらい平気ですわ。むしろ楽しくて仕方ありません、こんなに遊べるの何年ぶりでしょう」
グディオン「遊び??」
マチルダ「ず、ずっと修行してたんだよね~、ターニャちゃんは」
ターニャ「そ、ういうことですわ」
アスタロト「ふ~ん、見た目に反してお転婆なのね、ところでみんな気づいてる?」
マチルダ「えぇ、この先に隠そうともしない強い魔力の持ち主がるわね」
ターニャ「この感じは天使族ですわね。敵対されたら少々厄介な強さですわ」
アスタロト「すごっ、種族までわかるの? ターニャちゃん本当に人間??」
ターニャ「え~っと、何となくですわ、割と勘は良い方なので」
こいつ、一回ティターニアになったせいでターニャのキャラに戻りきれてないなw
ターニャ「!! 来ます!!」
森の奥から現れたのは天使族の女性だった。
???「あっれ~~、こんな所に珍しいわね~、人間2人と悪魔族と人間神族か~。何かこの先に用??」
その天使族は目はトロンとしており、明らかに敵意の魔力を纏っていた。
マチルダ「ななじゃなくても私にも分かるくらいのその敵意ある魔力。その源泉は何??あなた名前は??」
???「2つも質問なんて不躾な人間さんねぇ~。名前は忘れたわ、美人堕天使とでも呼んでちょうだい」
グディオン「マチさんの方が美人だよ!!」
グッちゃんやめてw
ターニャ「魔素酔いですわね。気絶させて表の世界に放り出せばおそらく元に戻るでしょう」
アスタロト「じゃあ私のマニピュレータでその辺のモンスター操って運ばせましょう」
美人堕天使「はぁぁ? こんな気持いい空間から追い出そうなんて敵ね、あなた達。身に降る火の粉は払わなきゃね!!」
彼女は魔力を更に高める。
マチルダ「おいおいおいおい。結構な強敵なんじゃないの~、あいつ」
アスタロト「みたいね。でも相手は1人、しかも攻撃魔法の苦手な天使族、多分何とかなるでしょ」
ターニャ「おそらく魔素を浴び続けて魔力が増したのでしょう。まずは私が先手を『マインゴーシュ』」
ターニャの見えない短剣を左手に宿す能力、のはずだったが...。
ターニャ「あ、あれ?」
マチルダ「バッチリ見えちゃってるじゃないw っていうかどこが短剣よ、嘘つき!!w」
美人堕天使「あははは、それ見えちゃいけないヤツなんでしょ? ここは魔素濃度が高いから不可視化系の魔法や能力は効果発揮しないわよ」
アスタロト「なるほど、ってことはバックドアカットも使えないわね。私、使えないけど」
じゃあ何で口にしたん?ww
グディオン「マチさんの方が美人だって!!」
いつの話題をいつまでゆっとるんだお前はw
美人堕天使「何か力抜けるわね、あんた達w まぁいいわ、殺しはしないけどね、適当に乱暴させてもらうわよ、覚悟なさい!!」
乱暴するは違う意味に聞こえるからやめてくれ、マチルダは思ったw
しかし敵の強さはおそらく本物、4人は気を引き締める。
......................
【補足コーナー】
・アスタロトとグディオンはロストウッズ突入直後まで記憶を戻されていた
・妖精族が陽気で遊び好きなのはロストウッズの魔素のせいだという説もあるw
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