8 / 92
08.妹
しおりを挟む
翌日、俺は歴史の教科書を持って院内学級に向かった。
前にオバちゃんに連れてきておいてもらって良かった。いきなり一人で来たら尻込みしてたかもしれない。
「失礼しまーす」
「お、ハヤト! 来たなぁ、待ってたぞ!」
やっぱり体育会系のノリの山チョー先生が迎えてくれた。他に中学生が三人いて、小さな仕切りの向こうでは違う先生が小学生の相手をしている。
「何の教科書持って来たんだ? お、歴史か! 歴史は先生得意だぞ!」
「本当かよ……って、山チョー先生の担当教科って何なんだよ?」
「主に地理だなっ。でも社会科関連は全部好きだぞ! 任せろっ」
「山チョー先生って数学とか苦手そうだよな」
「英語よりは得意だ、それも任せろ!」
「英語ダメなのかよっ」
「自慢じゃないが発音は酷いな。俺の真似はするなよ。りぴーと・あふたー・みー、はろー!!」
「ハローかよ!!」
山チョー先生はワハハハと笑って俺の机の前に椅子を置き、どかっと座った。
どうやら山チョー先生は人気のようで、他の中学生からも隣の小学生からもよく絡まれている。
まぁ俺もこういうタイプは嫌いじゃない。院内学級は先生のおかげか、暗い雰囲気はひとつもなかった。
次の日もその次の日も、俺は院内学級に通った。
今のところ抗がん剤の副作用に酷いものはなく、むしろステロイド効果で食欲が増進されている。
抗がん剤や大量の飲み薬のおかげか、俺の白血球はとんでもない数値から少し落ち着いてきた。もっともっと下がって行くと、小児病棟から出られなくなってしまうらしい。
電話、小児病棟の外にあるんだよな。今のうち、香苗の声を聞いておこう。
俺は点滴スタンドをガラガラと押しながら、小児病棟を出た。今の時間、香苗は鈴木のばあちゃんのところにいるはずだ。俺はばあちゃんの携帯電話に掛けてみた。トゥルルと音がしてすぐにばあちゃんが出る。
『もしもし?』
「あ、ばあちゃん? 颯斗だけど」
『颯斗ちゃん!?』
ばあちゃんの驚く声が聞こえる。そう言えば、こっちに来てからばあちゃんに電話するのは初めてだ。
『颯斗ちゃん、大変だったねぇ……大丈夫なの?』
「うん、抗がん剤も始まったけど、そんなに気分悪くなったりしてないよ。大丈夫」
『そう……おばあちゃんもお見舞いに行きたいんだけどねぇ……』
「ばあちゃんは香苗の面倒頼むよ。ねぇ、今そこに香苗いる?」
『庭で遊んでるよ、ちょっと待ってね』
そう言うとばあちゃんの『香苗ちゃん、お兄ちゃんだよ』という声が遠くから聞こえ、ザザザザッと慌てた香苗の足音が近づいて来る。
『お兄ちゃん!?』
「おう、香苗。元気か?」
『お兄ちゃん……お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん~~っ』
香苗が電話の向こうで『お兄ちゃん』と連呼してくる。その声は、香苗の頬に涙が伝う様子を俺の脳裏に浮かばせる。
「ごめんな、香苗」
『お、おに、ちゃ………頑張ってね……っ! 私、応援してるから……待ってるる、る……から、ねっ』
グシグシと音を立てて言われると、何だか俺も涙が出て来た。
鬱陶しかったり面倒だったりするけど、でもやっぱり香苗は赤ちゃんの頃から知ってる俺の大事な妹だ。生意気ですぐに怒ってすぐに泣く、誰よりも可愛い俺の妹なんだ。
兄ちゃんが病気になったせいで、香苗にまで辛い思いさせて、ごめんな。
「兄ちゃん、頑張るからな。香苗もじいちゃんやばあちゃんや、皆の言う事よく聞いて頑張るんだぞ」
『うん、うん……っ! 良い子にしてたら、また電話くれる?』
「もちろん、また電話掛けるよ」
『待ってるからね、約束っ!』
「分かった、約束!」
香苗が鼻をすすって『へへ』と笑う声がした。俺は「じゃあな」と最後に声を掛けて受話器を置く。
そして次に真奈美に電話を掛けようとして……やめた。
もう夏休みには入ってるけど、部活でまだ家には帰ってないかもしれない。俺も真奈美もスマホ持ってないのが痛いよな。声が聞けなくても、メッセージのやりとりくらいしたいなぁ……。
次の日は土曜で、院内学級は休みだった。
今日は父さんか母さん、来てくれるかな。
暇なのでプレイルームに行くと、リナやさくら達がいた。保育士の志保美先生と沙知先生はお休みみたいだ。
「あ、ハヤトお兄ちゃーん!」
「おはよう、リナ、さくら。池畑さん、諏訪部さん、おはようございます」
「おはよう」
「おはよう、ハヤトくん。ちゃんと挨拶できて、偉いわねぇ」
池畑さんは当然の事を褒めてくれる。ガキじゃないんだから、挨拶くらい出来るって。
「ハヤトお兄ちゃん、今日ね、リナのお兄ちゃんが来るんだよ! 見せてあげるね!」
「へえ、リナの兄ちゃん? そう言えば写真見せて貰ってなかったな。うん、会わせてもらうよ」
「ふふふ、リナのお兄ちゃん、かっこいいんだよ! ハヤトお兄ちゃんもかっこいいけど、もっともーーっとかっこいいんだから!」
「ちょっともう、リナったら……っ」
池畑さんが困ったようにリナを窘《たしな》めていたけど、俺は逆に嬉しかった。
もしかしたら香苗も、俺の知らないところでこんな風に言ってくれてるのかもしれない……そう思うのは、兄バカかな。
「リナ!」
その瞬間、後ろから低い声が響いた。リナが脱兎の如く立ち上がり、その場でピョンピョンと飛び跳ねる。
「お兄ちゃん!!」
「ちょっと待ってろ、手ェ洗ったらすぐ行ってやるから」
プレイルームでは点滴のスタンドは簡単には移動できないので、行動範囲が限られてる。リナは待てを言いつけられた犬のように、今か今かと手を洗うのを見ていた。
「早かったわね、拓真」
「いっちゃん早い電車で来た。おかげで学校行くより早く起きたよ」
そう言いながら拓真と呼ばれたリナの兄ちゃんは、満面の笑みでやって来た。背が高くってごつくって、キリッとしてて確かにかっこいい。けど高校生には見えないな……二十代後半くらいに見える。
知らない人が見たら、リナと親子に間違えられそうだ。
「じゃあ拓真、リナをお願い。私は荷物を片付けて、お風呂に入って来るわね」
「分かった」
「ママ、行ってらっしゃーい」
リナは兄との再会を喜びながら、自身の母親を見送る。池畑さんは息子が持って来た荷物を抱えて、一旦リナの病室へと戻って行った。
「寂しくなかったか、リナ」
「うん! あのね、さくらちゃんとハヤトお兄ちゃんと友達になったんだよ!」
「そうか、良かったな! さくらにハヤト、か。リナと仲良くしてくれてありがとうな!」
「ハヤトお兄ちゃん、リナのお兄ちゃんかっこいいでしょー!」
「本当だな。なんか、逞しいっすね」
座っているリナの兄ちゃんを見上げる。もこっと小山のように膨れ上がったガッチリ筋肉が羨ましい。俺もあんな風になりたい。老け顔は嫌だけど。
「ずっとバレーやってるからなぁ。もう引退したけど」
「引退って事は、三年?」
「そうそう。ハヤトは中学生か?」
「中二です」
「『です』はよせって! 気軽に喋ってくれていいから。あ、拓真兄ちゃんって呼んでくれていいぞ」
おお、拓真兄ちゃん! 俺、実は兄貴が欲しかったからちょっと嬉しい。なんかあっちも嬉しそうだ。満面だった笑みが、さらに弾けている。
「じゃあ、拓真兄ちゃんで」
「おう!」
俺がそう呼ぶ事にちょっと嫉妬したのか、リナが拓真兄ちゃんの胡座《あぐら》の上にちょこんと乗る。そのリナの頭をゴシゴシ撫でる様子はどこからどう見ても親子……いや、仲の良い兄妹だ。
拓真兄ちゃんは本当に良い人で、俺もリナと同じ白血病だというと真剣に心配してくれた。心もデカくて、本当に『アニキ』って感じの清々しい男だ。
「なんか聞いて欲しい事あったら、いつでも電話してこい。番号教えろよ」
そう言って拓真兄ちゃんはポケットからスマホを取り出している。
「いや、俺、携帯持ってなくて」
「マジで? 不便だろ」
「不便だけど、高校生になるまで駄目だって母さんが」
「もう一回頼んでみろ。白血病になると、部屋から一歩も出られなくなる時期が来るんだ。ハヤトの家族は泊まり込みじゃないんだろ? 連絡取りたくなった時、どうすんだよ。携帯なかったら困るだろ」
「え、病室から電話かけてもいいのか?」
「この病院は、個室なら良いんだってさ。うちの母ちゃん、いつも俺に電話掛けてくるよ」
個室ならわざわざ携帯使用可能場所に行かなくても、病室からかけて良いのか。やっぱ、要るよな。電話は小児病棟の外にしかないし。
「何なら俺がハヤトの母ちゃんに頼んでやろうか?」
「ありがとう、だいじょぶ。自分で頼んでみる!」
母さんは頑なだけど、病気した今なら頼めば買ってくれる気がする! そうすれば香苗に毎日電話してあげられるしな。よし、この線で行こう!
……と、俺は意気込んでいた。
前にオバちゃんに連れてきておいてもらって良かった。いきなり一人で来たら尻込みしてたかもしれない。
「失礼しまーす」
「お、ハヤト! 来たなぁ、待ってたぞ!」
やっぱり体育会系のノリの山チョー先生が迎えてくれた。他に中学生が三人いて、小さな仕切りの向こうでは違う先生が小学生の相手をしている。
「何の教科書持って来たんだ? お、歴史か! 歴史は先生得意だぞ!」
「本当かよ……って、山チョー先生の担当教科って何なんだよ?」
「主に地理だなっ。でも社会科関連は全部好きだぞ! 任せろっ」
「山チョー先生って数学とか苦手そうだよな」
「英語よりは得意だ、それも任せろ!」
「英語ダメなのかよっ」
「自慢じゃないが発音は酷いな。俺の真似はするなよ。りぴーと・あふたー・みー、はろー!!」
「ハローかよ!!」
山チョー先生はワハハハと笑って俺の机の前に椅子を置き、どかっと座った。
どうやら山チョー先生は人気のようで、他の中学生からも隣の小学生からもよく絡まれている。
まぁ俺もこういうタイプは嫌いじゃない。院内学級は先生のおかげか、暗い雰囲気はひとつもなかった。
次の日もその次の日も、俺は院内学級に通った。
今のところ抗がん剤の副作用に酷いものはなく、むしろステロイド効果で食欲が増進されている。
抗がん剤や大量の飲み薬のおかげか、俺の白血球はとんでもない数値から少し落ち着いてきた。もっともっと下がって行くと、小児病棟から出られなくなってしまうらしい。
電話、小児病棟の外にあるんだよな。今のうち、香苗の声を聞いておこう。
俺は点滴スタンドをガラガラと押しながら、小児病棟を出た。今の時間、香苗は鈴木のばあちゃんのところにいるはずだ。俺はばあちゃんの携帯電話に掛けてみた。トゥルルと音がしてすぐにばあちゃんが出る。
『もしもし?』
「あ、ばあちゃん? 颯斗だけど」
『颯斗ちゃん!?』
ばあちゃんの驚く声が聞こえる。そう言えば、こっちに来てからばあちゃんに電話するのは初めてだ。
『颯斗ちゃん、大変だったねぇ……大丈夫なの?』
「うん、抗がん剤も始まったけど、そんなに気分悪くなったりしてないよ。大丈夫」
『そう……おばあちゃんもお見舞いに行きたいんだけどねぇ……』
「ばあちゃんは香苗の面倒頼むよ。ねぇ、今そこに香苗いる?」
『庭で遊んでるよ、ちょっと待ってね』
そう言うとばあちゃんの『香苗ちゃん、お兄ちゃんだよ』という声が遠くから聞こえ、ザザザザッと慌てた香苗の足音が近づいて来る。
『お兄ちゃん!?』
「おう、香苗。元気か?」
『お兄ちゃん……お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん~~っ』
香苗が電話の向こうで『お兄ちゃん』と連呼してくる。その声は、香苗の頬に涙が伝う様子を俺の脳裏に浮かばせる。
「ごめんな、香苗」
『お、おに、ちゃ………頑張ってね……っ! 私、応援してるから……待ってるる、る……から、ねっ』
グシグシと音を立てて言われると、何だか俺も涙が出て来た。
鬱陶しかったり面倒だったりするけど、でもやっぱり香苗は赤ちゃんの頃から知ってる俺の大事な妹だ。生意気ですぐに怒ってすぐに泣く、誰よりも可愛い俺の妹なんだ。
兄ちゃんが病気になったせいで、香苗にまで辛い思いさせて、ごめんな。
「兄ちゃん、頑張るからな。香苗もじいちゃんやばあちゃんや、皆の言う事よく聞いて頑張るんだぞ」
『うん、うん……っ! 良い子にしてたら、また電話くれる?』
「もちろん、また電話掛けるよ」
『待ってるからね、約束っ!』
「分かった、約束!」
香苗が鼻をすすって『へへ』と笑う声がした。俺は「じゃあな」と最後に声を掛けて受話器を置く。
そして次に真奈美に電話を掛けようとして……やめた。
もう夏休みには入ってるけど、部活でまだ家には帰ってないかもしれない。俺も真奈美もスマホ持ってないのが痛いよな。声が聞けなくても、メッセージのやりとりくらいしたいなぁ……。
次の日は土曜で、院内学級は休みだった。
今日は父さんか母さん、来てくれるかな。
暇なのでプレイルームに行くと、リナやさくら達がいた。保育士の志保美先生と沙知先生はお休みみたいだ。
「あ、ハヤトお兄ちゃーん!」
「おはよう、リナ、さくら。池畑さん、諏訪部さん、おはようございます」
「おはよう」
「おはよう、ハヤトくん。ちゃんと挨拶できて、偉いわねぇ」
池畑さんは当然の事を褒めてくれる。ガキじゃないんだから、挨拶くらい出来るって。
「ハヤトお兄ちゃん、今日ね、リナのお兄ちゃんが来るんだよ! 見せてあげるね!」
「へえ、リナの兄ちゃん? そう言えば写真見せて貰ってなかったな。うん、会わせてもらうよ」
「ふふふ、リナのお兄ちゃん、かっこいいんだよ! ハヤトお兄ちゃんもかっこいいけど、もっともーーっとかっこいいんだから!」
「ちょっともう、リナったら……っ」
池畑さんが困ったようにリナを窘《たしな》めていたけど、俺は逆に嬉しかった。
もしかしたら香苗も、俺の知らないところでこんな風に言ってくれてるのかもしれない……そう思うのは、兄バカかな。
「リナ!」
その瞬間、後ろから低い声が響いた。リナが脱兎の如く立ち上がり、その場でピョンピョンと飛び跳ねる。
「お兄ちゃん!!」
「ちょっと待ってろ、手ェ洗ったらすぐ行ってやるから」
プレイルームでは点滴のスタンドは簡単には移動できないので、行動範囲が限られてる。リナは待てを言いつけられた犬のように、今か今かと手を洗うのを見ていた。
「早かったわね、拓真」
「いっちゃん早い電車で来た。おかげで学校行くより早く起きたよ」
そう言いながら拓真と呼ばれたリナの兄ちゃんは、満面の笑みでやって来た。背が高くってごつくって、キリッとしてて確かにかっこいい。けど高校生には見えないな……二十代後半くらいに見える。
知らない人が見たら、リナと親子に間違えられそうだ。
「じゃあ拓真、リナをお願い。私は荷物を片付けて、お風呂に入って来るわね」
「分かった」
「ママ、行ってらっしゃーい」
リナは兄との再会を喜びながら、自身の母親を見送る。池畑さんは息子が持って来た荷物を抱えて、一旦リナの病室へと戻って行った。
「寂しくなかったか、リナ」
「うん! あのね、さくらちゃんとハヤトお兄ちゃんと友達になったんだよ!」
「そうか、良かったな! さくらにハヤト、か。リナと仲良くしてくれてありがとうな!」
「ハヤトお兄ちゃん、リナのお兄ちゃんかっこいいでしょー!」
「本当だな。なんか、逞しいっすね」
座っているリナの兄ちゃんを見上げる。もこっと小山のように膨れ上がったガッチリ筋肉が羨ましい。俺もあんな風になりたい。老け顔は嫌だけど。
「ずっとバレーやってるからなぁ。もう引退したけど」
「引退って事は、三年?」
「そうそう。ハヤトは中学生か?」
「中二です」
「『です』はよせって! 気軽に喋ってくれていいから。あ、拓真兄ちゃんって呼んでくれていいぞ」
おお、拓真兄ちゃん! 俺、実は兄貴が欲しかったからちょっと嬉しい。なんかあっちも嬉しそうだ。満面だった笑みが、さらに弾けている。
「じゃあ、拓真兄ちゃんで」
「おう!」
俺がそう呼ぶ事にちょっと嫉妬したのか、リナが拓真兄ちゃんの胡座《あぐら》の上にちょこんと乗る。そのリナの頭をゴシゴシ撫でる様子はどこからどう見ても親子……いや、仲の良い兄妹だ。
拓真兄ちゃんは本当に良い人で、俺もリナと同じ白血病だというと真剣に心配してくれた。心もデカくて、本当に『アニキ』って感じの清々しい男だ。
「なんか聞いて欲しい事あったら、いつでも電話してこい。番号教えろよ」
そう言って拓真兄ちゃんはポケットからスマホを取り出している。
「いや、俺、携帯持ってなくて」
「マジで? 不便だろ」
「不便だけど、高校生になるまで駄目だって母さんが」
「もう一回頼んでみろ。白血病になると、部屋から一歩も出られなくなる時期が来るんだ。ハヤトの家族は泊まり込みじゃないんだろ? 連絡取りたくなった時、どうすんだよ。携帯なかったら困るだろ」
「え、病室から電話かけてもいいのか?」
「この病院は、個室なら良いんだってさ。うちの母ちゃん、いつも俺に電話掛けてくるよ」
個室ならわざわざ携帯使用可能場所に行かなくても、病室からかけて良いのか。やっぱ、要るよな。電話は小児病棟の外にしかないし。
「何なら俺がハヤトの母ちゃんに頼んでやろうか?」
「ありがとう、だいじょぶ。自分で頼んでみる!」
母さんは頑なだけど、病気した今なら頼めば買ってくれる気がする! そうすれば香苗に毎日電話してあげられるしな。よし、この線で行こう!
……と、俺は意気込んでいた。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。




久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる