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フローリアン編①
27.作られた理由
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王位継承権の第一位が自分だということはわかっていた。
それでも、こんなに早く継承されるとは思ってもいなかったことだ。
優秀な兄でさえも、王位を継いだのは二十八歳の時である。
ディートフリートは健康で大きな病気などしたことがないし、命尽きるまで王座に就くものだと思っていた。それが王座を退くだけでなく、まさかの王族離脱だ。
フローリアンなりに努力を重ねてはいるが、まだまだ議会の信用を得られているとは言えない状態である。こんな状態でディートフリートに抜けられては、議員の一部はここぞとばかりにフローリアン叩きを始めるだろう。
今まではディートフリートという存在がいるだけで、言葉はなくとも盾になって守ってくれていたのだ。それが今後はすべて、自分で解決しなくてはならなくなる。
「……兄さまの、ばかっ」
自室で広がるフローリアンの独り言は、いつものように扉の前に立っているラルスにしか聞こえていないだろう。
(こんな年齢で王になるなんて、聞いてない……っ)
痛いくらいに唇を噛み締める。
先王である父は体の具合が悪く、助けてはくれないだろう。
ラルスはいるが、彼は護衛騎士であって政務を手伝ってくれるわけではない。
女であることを隠し続け、人と距離をとってきた弊害か、フローリアンには信用できる専属の重臣がいないのだ。
(これからは僕がこの国の手綱を握っていくの……? 怖い……っ)
フローリアンに好意的な者ばかりではない。不祥事でも起こそうものなら、九百年以上続くこのハウアドル王国が亡くなる事態にもなりかねない。
(ますます僕が女だってバレるわけにはいかなくなった……ツェツィーとの婚約破棄も絶対に不可能だ……!)
がばっと頭を抱えてフローリアンは机に突っ伏した。
逃げ出せるものなら逃げ出したい。
このまま王となっても、光り輝くような栄光を手に入れられるとは思えない。むしろ未来は、さらなる絶望が待ち受けている想像しかできなかった。
(でも……逃げられない。僕はきっと、このために作られたから……)
兄弟戦争を嫌忌していたはずの両親が、兄と十八歳もの差を開けてフローリアンを産んだのも。
ディートフリートが独身を貫いていたことも。
(僕が生まれた時、兄さまが誰より喜んだって言ってのは、シャインだっけ……そりゃ喜ぶよね、王族の離脱を目論んでいたんだから。王を継ぐ者が、どうしても必要だった)
そのためだけに作られたのだとわかり、フローリアンの心臓は悲鳴をあげそうなほど収縮した。
(僕はただの、身代わりだったんだ!!)
望まれて生まれたには違いないだろう。身代わりとして。
道具のように必要だから生み出されたのだと知り、悔しくて悲しくて、ぽろぽろと涙が溢れ出た。
「王子……なにがあったんですか」
いつの間にかラルスがそばにまで来ていて、優しく背中をさすってくれる。
「よかったら俺に教えてください。フローリアン様の力になりたいんです」
優しくされると、ますます涙が湧いてしまう。
ひっくとしゃくり上げながら、ラルスの顔を横目で見る。
心から心配してくれているのがわかって、地の底まで落ちていた自分の存在意義に、少しだけ価値を見出せた気がした。
(きっと、ラルスは僕を利用したりしない……)
それは全幅の信頼だった。
そんな人がそばにいてくれるというだけで、絶望感から心が救われる。
「王子──」
ラルスがまたなにか言いかけたところで、部屋にノックの音が響く。
すぐにラルスが反応して、扉を開けて対応してくれた。
「王子、陛下がお見えになりました」
「……」
「入っていただきますよ?」
フローリアンが仕方なく頷くと、現国王のディートフリートが中へと入ってくる。
「フロー」
声を掛けられても、尖ったままの心では、返事もできない。
「急な話で申し訳ないと思っているよ。でも私はこのチャンスを逃すつもりはないんだ。わかってほしい」
わかりたくない、勝手すぎると、口を開けば叫んでしまいそうだった。
だからフローリアンは口を噤んだまま、兄を睨むように見る。
「王子、陛下がここまで言ってるんですから」
「いや、いいんだラルス。また来るよ。フローもまだ気持ちの整理がつかないだろう」
帰ろうと踵を返すディートフリートに、ラルスが送りながら声を掛けている。
「あの、陛下。一体なにがあったのか教えてもらっても?」
「ああ、実はね。私は愛する人と一緒になるため、王族を離脱するつもりでいるのだよ」
「離脱……!?」
さすがのラルスも驚いたように目を広げた。
「それは……おめでとうございますと言って良いんです……よね?」
「はは、ありがとう。祝ってもらえるのは嬉しいよ。フローに王位継承の承諾をもらわなければいけないけれどね」
「王子が、次の王……」
ラルスの頭の中では、すでにフローリアンが王となった姿が想像されているに違いない。そう思うと、ため息が出そうだった。
「じゃあ、また来るよ。フローを頼む」
「はい、お任せください」
そう言って、ディートフリートは部屋を出て行く。
扉を閉めたラルスが、またすぐにフローリアンの前までやってきた。
「王子は王になるのが不安で、泣いてたんですか?」
「……」
ラルスには情けない奴だと思われたくない。フローリアンは、俯いたままじっと動かなかった。
「新しいことを始める時って不安ですよね。でも俺、わかってますよ。フローリアン様は努力の人ですから、きっと良い王になれるって」
「……適当言うなよ」
「適当じゃないですよ」
ラルスがしゃがむと、座っているフローリアンと同じ目の高さとなった。
膝の上で作っていた拳を、そっとラルスに握られる。
「全部自分でやる必要ないんですから。周りに助けてもらいながらやっていけば良いんです。俺もできることはなんでもやりますよ!」
真っ直ぐに飛び込んでくる瞳。
気持ちは嬉しい。信じてくれることが心地いい。
だけど、女ということを明かせない苦悩を知らずに、自分だけ幸せになろうとする兄が、どうしても許せないのだ。
大好きで大好きで大好きな兄だからこそ、ただ利用されていたことが苦しい。
「兄さまがずっと王でいればいいんだ。僕は王にはならない……」
「……王子」
フローリアンの言葉に、なぜかラルスは傷ついた顔をしていた。
それでも、こんなに早く継承されるとは思ってもいなかったことだ。
優秀な兄でさえも、王位を継いだのは二十八歳の時である。
ディートフリートは健康で大きな病気などしたことがないし、命尽きるまで王座に就くものだと思っていた。それが王座を退くだけでなく、まさかの王族離脱だ。
フローリアンなりに努力を重ねてはいるが、まだまだ議会の信用を得られているとは言えない状態である。こんな状態でディートフリートに抜けられては、議員の一部はここぞとばかりにフローリアン叩きを始めるだろう。
今まではディートフリートという存在がいるだけで、言葉はなくとも盾になって守ってくれていたのだ。それが今後はすべて、自分で解決しなくてはならなくなる。
「……兄さまの、ばかっ」
自室で広がるフローリアンの独り言は、いつものように扉の前に立っているラルスにしか聞こえていないだろう。
(こんな年齢で王になるなんて、聞いてない……っ)
痛いくらいに唇を噛み締める。
先王である父は体の具合が悪く、助けてはくれないだろう。
ラルスはいるが、彼は護衛騎士であって政務を手伝ってくれるわけではない。
女であることを隠し続け、人と距離をとってきた弊害か、フローリアンには信用できる専属の重臣がいないのだ。
(これからは僕がこの国の手綱を握っていくの……? 怖い……っ)
フローリアンに好意的な者ばかりではない。不祥事でも起こそうものなら、九百年以上続くこのハウアドル王国が亡くなる事態にもなりかねない。
(ますます僕が女だってバレるわけにはいかなくなった……ツェツィーとの婚約破棄も絶対に不可能だ……!)
がばっと頭を抱えてフローリアンは机に突っ伏した。
逃げ出せるものなら逃げ出したい。
このまま王となっても、光り輝くような栄光を手に入れられるとは思えない。むしろ未来は、さらなる絶望が待ち受けている想像しかできなかった。
(でも……逃げられない。僕はきっと、このために作られたから……)
兄弟戦争を嫌忌していたはずの両親が、兄と十八歳もの差を開けてフローリアンを産んだのも。
ディートフリートが独身を貫いていたことも。
(僕が生まれた時、兄さまが誰より喜んだって言ってのは、シャインだっけ……そりゃ喜ぶよね、王族の離脱を目論んでいたんだから。王を継ぐ者が、どうしても必要だった)
そのためだけに作られたのだとわかり、フローリアンの心臓は悲鳴をあげそうなほど収縮した。
(僕はただの、身代わりだったんだ!!)
望まれて生まれたには違いないだろう。身代わりとして。
道具のように必要だから生み出されたのだと知り、悔しくて悲しくて、ぽろぽろと涙が溢れ出た。
「王子……なにがあったんですか」
いつの間にかラルスがそばにまで来ていて、優しく背中をさすってくれる。
「よかったら俺に教えてください。フローリアン様の力になりたいんです」
優しくされると、ますます涙が湧いてしまう。
ひっくとしゃくり上げながら、ラルスの顔を横目で見る。
心から心配してくれているのがわかって、地の底まで落ちていた自分の存在意義に、少しだけ価値を見出せた気がした。
(きっと、ラルスは僕を利用したりしない……)
それは全幅の信頼だった。
そんな人がそばにいてくれるというだけで、絶望感から心が救われる。
「王子──」
ラルスがまたなにか言いかけたところで、部屋にノックの音が響く。
すぐにラルスが反応して、扉を開けて対応してくれた。
「王子、陛下がお見えになりました」
「……」
「入っていただきますよ?」
フローリアンが仕方なく頷くと、現国王のディートフリートが中へと入ってくる。
「フロー」
声を掛けられても、尖ったままの心では、返事もできない。
「急な話で申し訳ないと思っているよ。でも私はこのチャンスを逃すつもりはないんだ。わかってほしい」
わかりたくない、勝手すぎると、口を開けば叫んでしまいそうだった。
だからフローリアンは口を噤んだまま、兄を睨むように見る。
「王子、陛下がここまで言ってるんですから」
「いや、いいんだラルス。また来るよ。フローもまだ気持ちの整理がつかないだろう」
帰ろうと踵を返すディートフリートに、ラルスが送りながら声を掛けている。
「あの、陛下。一体なにがあったのか教えてもらっても?」
「ああ、実はね。私は愛する人と一緒になるため、王族を離脱するつもりでいるのだよ」
「離脱……!?」
さすがのラルスも驚いたように目を広げた。
「それは……おめでとうございますと言って良いんです……よね?」
「はは、ありがとう。祝ってもらえるのは嬉しいよ。フローに王位継承の承諾をもらわなければいけないけれどね」
「王子が、次の王……」
ラルスの頭の中では、すでにフローリアンが王となった姿が想像されているに違いない。そう思うと、ため息が出そうだった。
「じゃあ、また来るよ。フローを頼む」
「はい、お任せください」
そう言って、ディートフリートは部屋を出て行く。
扉を閉めたラルスが、またすぐにフローリアンの前までやってきた。
「王子は王になるのが不安で、泣いてたんですか?」
「……」
ラルスには情けない奴だと思われたくない。フローリアンは、俯いたままじっと動かなかった。
「新しいことを始める時って不安ですよね。でも俺、わかってますよ。フローリアン様は努力の人ですから、きっと良い王になれるって」
「……適当言うなよ」
「適当じゃないですよ」
ラルスがしゃがむと、座っているフローリアンと同じ目の高さとなった。
膝の上で作っていた拳を、そっとラルスに握られる。
「全部自分でやる必要ないんですから。周りに助けてもらいながらやっていけば良いんです。俺もできることはなんでもやりますよ!」
真っ直ぐに飛び込んでくる瞳。
気持ちは嬉しい。信じてくれることが心地いい。
だけど、女ということを明かせない苦悩を知らずに、自分だけ幸せになろうとする兄が、どうしても許せないのだ。
大好きで大好きで大好きな兄だからこそ、ただ利用されていたことが苦しい。
「兄さまがずっと王でいればいいんだ。僕は王にはならない……」
「……王子」
フローリアンの言葉に、なぜかラルスは傷ついた顔をしていた。
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