2 / 13
02.初めて会った日
しおりを挟む「・・・・・?」
ラビーは何処か分からない場所で目が覚めた。
「起きたかラビー!!」
「つ、 ツイスト殿下?」
傍に居たツイストが心配そうにしていた。
「ここは? 一体何が・・・」
起き上がるラビー、 如何やら医務室の様な場所でベッドに横になっているらしい。
「如何やら麻薬王とやらの反対勢力の亜人達が大使館を襲撃しに来たらしい
僕達はその巻き添えになったと言う訳だ」
「そうでしたか・・・他の方々は?」
「・・・・・」
重苦しそうにするツイスト。
「悪い報せが多いぞ」
「・・・言って下さい」
「まずは良い報せだ、 君の父君は無事にこの大使館に逃げ込めた、 ついでに僕も無事だ
君は意識を失っていたが目覚めて良かった」
「どの位、 意識を失っていました?」
「2,30分位だ」
「そうでしたか・・・完全に油断してました」
悔しそうにするラビー。
「私は何で意識を失っていたんですか?」
「大砲による砲撃を受けた」
「大砲!? そんな物まで持ち出して来たんですか!?」
大砲は発明はされていたが魔法の方がまだまだ便利としてあまり発展していない。
とは言え魔法が使えない者達にとってはかなりの火力兵器である。
「どうやら木製の大砲を使って来たらしい」
「木製・・・?」
実際に木製の大砲は存在する。
それ所か革製、 紙製の大砲も有る。
「確かに軽そうですね・・・」
「だが威力は大砲並だ、 焙烙玉を打ち込まれてその時の衝撃で倒れて気絶したんだ」
焙烙玉とは陶器に火薬を詰め込んだ砲弾である。
火薬が弾け火と破片で攻撃する手榴弾の様な物と考えて貰えれば良い。
「僕がマジックハンドと自前の腕力を併用して気絶した君を大使館に運んで逃げ込んだ」
「ありがとうございます」
「礼ならあの人狼に言った方が良い、 彼が君の盾になった」
「雷・・・!! 彼は無事ですか!?」
「焙烙玉の破片が背中にびっしりだが軽口を叩いていたし
ここは天下のビア帝国の大使館だ、 こういう事も慣れっこなのか医療班も充実している
重傷だが死ぬ事は無いだろう」
「良かった・・・他の皆さんは?」
「ケンタウロスも無事だ・・・だが・・・」
良い淀むツイスト。
「だが・・・? なんなんですか殿下? 教えて下さい」
「他全員がこの大使館から締め出された」
「なっ・・・!? 何ですって!?」
ラビーは何処か分からない場所で目が覚めた。
「起きたかラビー!!」
「つ、 ツイスト殿下?」
傍に居たツイストが心配そうにしていた。
「ここは? 一体何が・・・」
起き上がるラビー、 如何やら医務室の様な場所でベッドに横になっているらしい。
「如何やら麻薬王とやらの反対勢力の亜人達が大使館を襲撃しに来たらしい
僕達はその巻き添えになったと言う訳だ」
「そうでしたか・・・他の方々は?」
「・・・・・」
重苦しそうにするツイスト。
「悪い報せが多いぞ」
「・・・言って下さい」
「まずは良い報せだ、 君の父君は無事にこの大使館に逃げ込めた、 ついでに僕も無事だ
君は意識を失っていたが目覚めて良かった」
「どの位、 意識を失っていました?」
「2,30分位だ」
「そうでしたか・・・完全に油断してました」
悔しそうにするラビー。
「私は何で意識を失っていたんですか?」
「大砲による砲撃を受けた」
「大砲!? そんな物まで持ち出して来たんですか!?」
大砲は発明はされていたが魔法の方がまだまだ便利としてあまり発展していない。
とは言え魔法が使えない者達にとってはかなりの火力兵器である。
「どうやら木製の大砲を使って来たらしい」
「木製・・・?」
実際に木製の大砲は存在する。
それ所か革製、 紙製の大砲も有る。
「確かに軽そうですね・・・」
「だが威力は大砲並だ、 焙烙玉を打ち込まれてその時の衝撃で倒れて気絶したんだ」
焙烙玉とは陶器に火薬を詰め込んだ砲弾である。
火薬が弾け火と破片で攻撃する手榴弾の様な物と考えて貰えれば良い。
「僕がマジックハンドと自前の腕力を併用して気絶した君を大使館に運んで逃げ込んだ」
「ありがとうございます」
「礼ならあの人狼に言った方が良い、 彼が君の盾になった」
「雷・・・!! 彼は無事ですか!?」
「焙烙玉の破片が背中にびっしりだが軽口を叩いていたし
ここは天下のビア帝国の大使館だ、 こういう事も慣れっこなのか医療班も充実している
重傷だが死ぬ事は無いだろう」
「良かった・・・他の皆さんは?」
「ケンタウロスも無事だ・・・だが・・・」
良い淀むツイスト。
「だが・・・? なんなんですか殿下? 教えて下さい」
「他全員がこの大使館から締め出された」
「なっ・・・!? 何ですって!?」
1
お気に入りに追加
470
あなたにおすすめの小説
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
あなたの愛が正しいわ
来須みかん
恋愛
旧題:あなたの愛が正しいわ~夫が私の悪口を言っていたので理想の妻になってあげたのに、どうしてそんな顔をするの?~
夫と一緒に訪れた夜会で、夫が男友達に私の悪口を言っているのを聞いてしまった。そのことをきっかけに、私は夫の理想の妻になることを決める。それまで夫を心の底から愛して尽くしていたけど、それがうっとうしかったそうだ。夫に付きまとうのをやめた私は、生まれ変わったように清々しい気分になっていた。
一方、夫は妻の変化に戸惑い、誤解があったことに気がつき、自分の今までの酷い態度を謝ったが、妻は美しい笑みを浮かべてこういった。
「いいえ、間違っていたのは私のほう。あなたの愛が正しいわ」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】傷跡に咲く薔薇の令嬢は、辺境伯の優しい手に救われる。
朝日みらい
恋愛
セリーヌ・アルヴィスは完璧な貴婦人として社交界で輝いていたが、ある晩、馬車で帰宅途中に盗賊に襲われ、顔に深い傷を負う。
傷が癒えた後、婚約者アルトゥールに再会するも、彼は彼女の外見の変化を理由に婚約を破棄する。
家族も彼女を冷遇し、かつての華やかな生活は一転し、孤独と疎外感に包まれる。
最終的に、家族に決められた新たな婚約相手は、社交界で「醜い」と噂されるラウル・ヴァレールだった―――。
【完結】ひとりぼっちになった王女が辿り着いた先は、隣国の✕✕との溺愛婚でした
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
側妃を母にもつ王女クラーラは、正妃に命を狙われていると分かり、父である国王陛下の手によって王城から逃がされる。隠れた先の修道院で迎えがくるのを待っていたが、数年後、もたらされたのは頼りの綱だった国王陛下の訃報だった。「これからどうしたらいいの?」ひとりぼっちになってしまったクラーラは、見習いシスターとして生きる覚悟をする。そんなある日、クラーラのつくるスープの香りにつられ、身なりの良い青年が修道院を訪ねて来た。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】おしどり夫婦と呼ばれる二人
通木遼平
恋愛
アルディモア王国国王の孫娘、隣国の王女でもあるアルティナはアルディモアの騎士で公爵子息であるギディオンと結婚した。政略結婚の多いアルディモアで、二人は仲睦まじく、おしどり夫婦と呼ばれている。
が、二人の心の内はそうでもなく……。
※他サイトでも掲載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】初恋の伯爵は愛を求めない!買われた契約妻は恋心をひた隠す
白雨 音
恋愛
男爵令嬢のセリアは結婚を間近に控えていたが、両親の死により全てを失ってしまう。
残された負債の為、債権者の館で下女となるが、元貴族という事で、
風当たりも強く、辛い日々を送っていた。
そんなある夜、館のパーティで、セリアは一人の男性に目を奪われた。
三年前、密かに恋心を抱いた相手、伯爵レオナール___
伯爵は自分の事など記憶していないだろうが、今の姿を彼に見られたくない…
そんな気持ちとは裏腹に、セリアはパーティで目立ってしまう。
嫉妬した館の娘ルイーズの策謀で、盗人の汚名を着せられたセリア。
彼女の窮地に現れたのは、伯爵だった…
異世界恋愛 ※魔法要素はありません。《完結しました》
お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
呪いを受けて醜くなっても、婚約者は変わらず愛してくれました
しろねこ。
恋愛
婚約者が倒れた。
そんな連絡を受け、ティタンは急いで彼女の元へと向かう。
そこで見たのはあれほどまでに美しかった彼女の変わり果てた姿だ。
全身包帯で覆われ、顔も見えない。
所々見える皮膚は赤や黒といった色をしている。
「なぜこのようなことに…」
愛する人のこのような姿にティタンはただただ悲しむばかりだ。
同名キャラで複数の話を書いています。
作品により立場や地位、性格が多少変わっていますので、アナザーワールド的に読んで頂ければありがたいです。
この作品は少し古く、設定がまだ凝り固まって無い頃のものです。
皆ちょっと性格違いますが、これもこれでいいかなと載せてみます。
短めの話なのですが、重めな愛です。
お楽しみいただければと思います。
小説家になろうさん、カクヨムさんでもアップしてます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
悪役令嬢は王子の溺愛を終わらせない~ヒロイン遭遇で婚約破棄されたくないので、彼と国外に脱出します~
可児 うさこ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。第二王子の婚約者として溺愛されて暮らしていたが、ヒロインが登場。第二王子はヒロインと幼なじみで、シナリオでは真っ先に攻略されてしまう。婚約破棄されて幸せを手放したくない私は、彼に言った。「ハネムーン(国外脱出)したいです」。私の願いなら何でも叶えてくれる彼は、すぐに手際を整えてくれた。幸せなハネムーンを楽しんでいると、ヒロインの影が追ってきて……※ハッピーエンドです※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる