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42話 教会へ
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ふわり、とした感覚が手に当たった。
どうやら泣きながら眠ってしまっていたらしく、ローズマリーは目を開ける。
『酷い顔だな、ローズ。もう朝だぞ』
「……ヴァン……」
目の前にはヴァンがいて、ローズマリーは起き上がりながらヴァンを撫でた。
「おはよう……私、そんな酷い顔してる?」
『ああ、目が腫れている。泣いていたのか?』
「……ディルには言わないでね」
『我はディルとは話せん』
みーみーと可愛い声で否定され、そうだったと安心する。
魔法は使わないと決めているローズマリーだが、ヴァンの声だけは自然と聞こえてしまっていた。
「またヴァンの声が聞こえるんだけど……心を読む魔法を無意識に使っちゃってるのかしら……」
『それは、我が心を読んでもらえるように思念を送っているからだ。他の人間相手ならば、魔法を発動せねば聞こえぬから心配するな』
わざと心を読ませているために、魔法が誘発されて会話が成り立つ仕組みになっているらしい。それを知って少しホッとする。
『今日はディルとの結婚式であろう。その顔をなんとかしておけ』
「そこまで腫れてるの? 鏡は……」
ローズマリーは巾着袋から鏡を取り出した。覗いてみると、そこには──
「きゃあっ」
「みー?」
ローズマリーが慌てて顔を背けると、腕に縋り付いたヴァンが代わりに鏡を覗く。
『朝から風呂とは、優雅な奴だな』
「もう、どうして……! 早く消えて、消えなさいよもう……っ」
魔法は使わないと決めているのに、どうしても鏡で人を覗く魔法だけは勝手に発動してしまうのだ。一番使いたくない魔法だというのに。
『ローズはこの魔法とよほど相性が良いのだろう。もしかしたら過去生でよく使っていたのかもしれんな』
「こんな魔法と相性がいいだなんて、最悪でしかないわ……! もう、自分の顔をみたいのに……っ」
確かに巫女の時代では、国を観察して本に記さなければいけなかったため、この魔法をよく使っていたようだったが。
勝手に発動されるのは本当に困る。
「ああ、もう、ディルになんて謝れば……! 魔法は使わないって言ってるのに……!」
『気にするな。裸を見られた所で男は気にせんだろう。我は気にせんぞ』
「じゃあヴァンは、その毛皮を全部刈り取られても恥ずかしくないのね」
『……すまぬ、我が悪かった』
青い毛はさぞ高く売れるだろうけれど、さすがに刈り取られるのは恥ずかしいようだ。人間の気持ちをわかってもらえたようで何よりである。
もう一度鏡を覗こうかと悩んでいたら、ノックの音が響いてきた。
「どなたですか?」
「わたくし、ローズマリー様付きの侍女となりますステーシィと申します。ご結婚の準備に参りました」
朝早くから侍女は大変だと思いながら許可を出すと、ステーシィは部屋に入ってきた。いつだったか、綺麗に化粧をしてくれた彼女だ。
「まぁ、どうなさったのですかローズマリー様! そのお顔は……!」
「えっと……寝る前に悲しい本を読んでしまって、泣いてしまって」
「急いで冷やしましょう! 結婚式までは時間がありますのでどうにかいたします!」
何とか誤魔化すと、ステーシィはメイドを呼び、総出で顔を冷やしたり着替えさせたり食べさせたりしてくれる。
三時間後には、すっかり花嫁姿へと変身していた。
「ローズマリー様、お美しいですわ! 今鏡を……」
「いえ、鏡はいいわ。本当にありがとう」
「そうでございますか……? ではディリウス様もご準備が整っておいでですので、教会へ参りましょう」
部屋から出て、馬車に乗り込もうとした時にようやくディリウスと顔を合わせることができた。
ディリウスは王族の正装だ。改まった場所では燕尾服やタキシードで、普段は騎士服だったから、どうにも見慣れない。けれど煌びやかな服も、とても似合っていた。
「……おはよう、ローズ」
「おはよう、ディル……」
何故だかとてもよそよそしい。
かっこいいと、似合っていると言いたいのに、上手く言葉を紡げない。
豪華絢爛な馬車が用意されていて、ローズマリーはディリウスと二人で乗り込んだ。
教会までは近いが、その道中に沢山の人たちが一目見ようと列をなしているらしい。
ディリウス以外の王族とローズマリーの家族は、すでに教会で待機しているという事だ。
「ディリウス王子、愛想を良くするようにと国王陛下からの伝言でございます。ご準備はよろしいでしょうか」
御者から伝えられたディリウスは、面倒そうに「わかってる」と手を振る。
これはわかっていないやつだとローズマリーは思ったが、御者はほっとしたように笑ってゆっくりと馬を歩かせ始めた。
城の門が開くと、王都民が全員やってきたのかと思うほどの人々で賑わっている。
多くの騎士が道に侵入させないよう、並んで警備してくれていた。
「ディリウス王子! おめでとうございます!!」
「ローズマリー様、おめでとうございますー!!」
大きな歓声が湧き上がる。
愛想を良くしろと言われたはずのディリウスは、いつもと変わらぬ表情の薄いままでニコリともしない。
「一応、手でも振っておいたら?」
「……そうだな。ローズも頼めるか?」
「もちろん」
馬車の中から民衆向かって笑顔で手を振ってあげる。すると外の熱狂が一段と大きくなった。
ディリウスも一応は手を振っているものの、嬉しそうな顔は一切していない。
(当然か……嬉しくなんてないんだものね。愛想を良くしろだなんて酷な事、言えないわ)
そう思うと、ローズマリーの笑顔も解けてしまいそうになる。
けれどせめて、自分だけでも作り笑顔を浮かべておかなければ、二人とも不機嫌な顔をしていたら国民に変な疑惑を植えることにもなりかねない。
「……これでいいのか、ローズ」
無表情で手を振りながら、ディリウスが言った。
「そうね。もうちょっと笑顔になれたら良いとは思うけど」
「そうじゃない。ローズは良いのかって聞いてるんだ」
少し怒ったようなディリウスの声に、ローズマリーは肩をすくませる。
「何の事を言ってるの……?」
「このまま俺と結婚する覚悟はあるのかって話だ」
結婚する覚悟。
ディリウスには他に好きな人がいるのに、それでも結婚するのかと聞いているのだろう。
自分ではない別の女性が好きな人と、結婚する覚悟。確かに足りていなかったかもしれない。
「そんなの……今さらどうしようもないじゃない……なんでそんな事を言うのよ」
国王と契約を交わし、ウエディングドレスを着て、ここまで人々に祝福されて。
あと数十分後には、結婚の誓いを立てなければならないというのに。
「……そうだな。悪かった」
ディリウスに謝罪をさせてしまったローズマリーは、自己嫌悪で泣きそうになった。
だけどこんな顔を周りに見せられない。改めて馬車の外へと、笑顔の仮面を貼り付けて手を振る。
(ディルを責めてどうするのよ……私のばか。ディルはただの被害者なのに……)
その後は会話をする事もなく。
馬車は、教会へと到着してしまったのだった。
どうやら泣きながら眠ってしまっていたらしく、ローズマリーは目を開ける。
『酷い顔だな、ローズ。もう朝だぞ』
「……ヴァン……」
目の前にはヴァンがいて、ローズマリーは起き上がりながらヴァンを撫でた。
「おはよう……私、そんな酷い顔してる?」
『ああ、目が腫れている。泣いていたのか?』
「……ディルには言わないでね」
『我はディルとは話せん』
みーみーと可愛い声で否定され、そうだったと安心する。
魔法は使わないと決めているローズマリーだが、ヴァンの声だけは自然と聞こえてしまっていた。
「またヴァンの声が聞こえるんだけど……心を読む魔法を無意識に使っちゃってるのかしら……」
『それは、我が心を読んでもらえるように思念を送っているからだ。他の人間相手ならば、魔法を発動せねば聞こえぬから心配するな』
わざと心を読ませているために、魔法が誘発されて会話が成り立つ仕組みになっているらしい。それを知って少しホッとする。
『今日はディルとの結婚式であろう。その顔をなんとかしておけ』
「そこまで腫れてるの? 鏡は……」
ローズマリーは巾着袋から鏡を取り出した。覗いてみると、そこには──
「きゃあっ」
「みー?」
ローズマリーが慌てて顔を背けると、腕に縋り付いたヴァンが代わりに鏡を覗く。
『朝から風呂とは、優雅な奴だな』
「もう、どうして……! 早く消えて、消えなさいよもう……っ」
魔法は使わないと決めているのに、どうしても鏡で人を覗く魔法だけは勝手に発動してしまうのだ。一番使いたくない魔法だというのに。
『ローズはこの魔法とよほど相性が良いのだろう。もしかしたら過去生でよく使っていたのかもしれんな』
「こんな魔法と相性がいいだなんて、最悪でしかないわ……! もう、自分の顔をみたいのに……っ」
確かに巫女の時代では、国を観察して本に記さなければいけなかったため、この魔法をよく使っていたようだったが。
勝手に発動されるのは本当に困る。
「ああ、もう、ディルになんて謝れば……! 魔法は使わないって言ってるのに……!」
『気にするな。裸を見られた所で男は気にせんだろう。我は気にせんぞ』
「じゃあヴァンは、その毛皮を全部刈り取られても恥ずかしくないのね」
『……すまぬ、我が悪かった』
青い毛はさぞ高く売れるだろうけれど、さすがに刈り取られるのは恥ずかしいようだ。人間の気持ちをわかってもらえたようで何よりである。
もう一度鏡を覗こうかと悩んでいたら、ノックの音が響いてきた。
「どなたですか?」
「わたくし、ローズマリー様付きの侍女となりますステーシィと申します。ご結婚の準備に参りました」
朝早くから侍女は大変だと思いながら許可を出すと、ステーシィは部屋に入ってきた。いつだったか、綺麗に化粧をしてくれた彼女だ。
「まぁ、どうなさったのですかローズマリー様! そのお顔は……!」
「えっと……寝る前に悲しい本を読んでしまって、泣いてしまって」
「急いで冷やしましょう! 結婚式までは時間がありますのでどうにかいたします!」
何とか誤魔化すと、ステーシィはメイドを呼び、総出で顔を冷やしたり着替えさせたり食べさせたりしてくれる。
三時間後には、すっかり花嫁姿へと変身していた。
「ローズマリー様、お美しいですわ! 今鏡を……」
「いえ、鏡はいいわ。本当にありがとう」
「そうでございますか……? ではディリウス様もご準備が整っておいでですので、教会へ参りましょう」
部屋から出て、馬車に乗り込もうとした時にようやくディリウスと顔を合わせることができた。
ディリウスは王族の正装だ。改まった場所では燕尾服やタキシードで、普段は騎士服だったから、どうにも見慣れない。けれど煌びやかな服も、とても似合っていた。
「……おはよう、ローズ」
「おはよう、ディル……」
何故だかとてもよそよそしい。
かっこいいと、似合っていると言いたいのに、上手く言葉を紡げない。
豪華絢爛な馬車が用意されていて、ローズマリーはディリウスと二人で乗り込んだ。
教会までは近いが、その道中に沢山の人たちが一目見ようと列をなしているらしい。
ディリウス以外の王族とローズマリーの家族は、すでに教会で待機しているという事だ。
「ディリウス王子、愛想を良くするようにと国王陛下からの伝言でございます。ご準備はよろしいでしょうか」
御者から伝えられたディリウスは、面倒そうに「わかってる」と手を振る。
これはわかっていないやつだとローズマリーは思ったが、御者はほっとしたように笑ってゆっくりと馬を歩かせ始めた。
城の門が開くと、王都民が全員やってきたのかと思うほどの人々で賑わっている。
多くの騎士が道に侵入させないよう、並んで警備してくれていた。
「ディリウス王子! おめでとうございます!!」
「ローズマリー様、おめでとうございますー!!」
大きな歓声が湧き上がる。
愛想を良くしろと言われたはずのディリウスは、いつもと変わらぬ表情の薄いままでニコリともしない。
「一応、手でも振っておいたら?」
「……そうだな。ローズも頼めるか?」
「もちろん」
馬車の中から民衆向かって笑顔で手を振ってあげる。すると外の熱狂が一段と大きくなった。
ディリウスも一応は手を振っているものの、嬉しそうな顔は一切していない。
(当然か……嬉しくなんてないんだものね。愛想を良くしろだなんて酷な事、言えないわ)
そう思うと、ローズマリーの笑顔も解けてしまいそうになる。
けれどせめて、自分だけでも作り笑顔を浮かべておかなければ、二人とも不機嫌な顔をしていたら国民に変な疑惑を植えることにもなりかねない。
「……これでいいのか、ローズ」
無表情で手を振りながら、ディリウスが言った。
「そうね。もうちょっと笑顔になれたら良いとは思うけど」
「そうじゃない。ローズは良いのかって聞いてるんだ」
少し怒ったようなディリウスの声に、ローズマリーは肩をすくませる。
「何の事を言ってるの……?」
「このまま俺と結婚する覚悟はあるのかって話だ」
結婚する覚悟。
ディリウスには他に好きな人がいるのに、それでも結婚するのかと聞いているのだろう。
自分ではない別の女性が好きな人と、結婚する覚悟。確かに足りていなかったかもしれない。
「そんなの……今さらどうしようもないじゃない……なんでそんな事を言うのよ」
国王と契約を交わし、ウエディングドレスを着て、ここまで人々に祝福されて。
あと数十分後には、結婚の誓いを立てなければならないというのに。
「……そうだな。悪かった」
ディリウスに謝罪をさせてしまったローズマリーは、自己嫌悪で泣きそうになった。
だけどこんな顔を周りに見せられない。改めて馬車の外へと、笑顔の仮面を貼り付けて手を振る。
(ディルを責めてどうするのよ……私のばか。ディルはただの被害者なのに……)
その後は会話をする事もなく。
馬車は、教会へと到着してしまったのだった。
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