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14話 結婚話
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翌朝、ローズマリーはパーティを抜けてしまったことを、イシリオンに謝りに行った。彼の私室に通され頭を下げると、「気にしないでほしい」と穏やかな笑みを見せてくれる。しかしその後、イシリオンはほんの少し眉を下げた。
「本当は、僕が追いかけたかったんだ」
「え?」
「けど、さすがにあの場をディリウス一人に任せられないからね」
「それは、当然です」
ディリウスは有能だけれど、愛想はない。第一王子と交流を持ちたい者の方が圧倒的に多いのだし、イシリオンが抜けられるわけがないのだ。
(けど、私なんかのために第二王子が抜けるのもだめじゃない!)
大事なパーティで、主催の一人がいなくなるなんて話は聞いたことがない。それができたのは、イシリオンが許可してくれたおかげだ。
「私の方へ行くよう、イシリオン様のご指示があったとディルから聞いております。私のためにありがとうございました」
「いいんだよ。俺にとっても、ローズマリーは大切な人だからね」
王子様スマイルは後光が差すようにキラキラと輝いて見える。
兄のように慕っている人からこんな風に言ってもらえると、ローズマリーの心も満たされた。
昔から、イシリオンは穏やかで優しい人だ。視線を交わすと、お互いに自然と微笑んでしまう。
彼は常に忙しくしているため、ローズマリーはお礼だけ伝えると早々に部屋を出た。するとここまで送ってくれたディリウスが、まだ部屋の前に立っていた。
「帰るんだろ? 送る」
「待っててくれたの? 仕事は?」
「多少不真面目な方が、光輝の英雄にされずに済むだろ」
そんな風に言い訳するディリウスに、ふふっと笑ってしまう。
仕事をサボりたいわけではなく、ローズマリーを守るというレオナードとの約束を果たそうとしてくれているのだ。
「そうね、じゃあ送ってもらうわ。ありがと」
そう言うと、ローズマリーにしかわからない程度にディリウスはうっすらと笑みを見せた。ディリウスの隣に行くと、二人並んで歩き始める。
昔競い合っていた身長はとうの昔に抜かされていて、ローズマリーは横目で彼を見上げた。
他の王族にはない、霧雨の日のようなアッシュグレーの髪。そして色素の薄い空色の瞳。
そんなディリウスを見ると、ほっと心が凪いでいく。
「なんだ。じろじろ見て」
「ディルって、本当に綺麗な瞳をしてるなって。その髪も、本当に素敵。見ているだけで落ち着くの」
「……そうか」
心から言っているというのに、目を逸らされてしまった。
ディリウスが目と髪にコンプレックスを抱いていることを、ローズマリーは知っている。そのために言葉を素直に受け取れないのだろう。ディリウスの傷つけられた心を思うと、ローズマリーの胸はずんと重くなった。
「俺も……ローズの赤い目が、綺麗だと思ってる」
唐突に放たれたディリウスの言葉。
不気味と言われることの多いローズマリーの赤目を。
ディリウスは逸らした顔を戻し、空色の瞳でじっと見つめてくれた。
「ありがと、ディル」
「俺の方こそ」
満面の笑みではない。だけどローズマリーにはわかる。ディリウスの満たされた心が。
ほっと息を吐きながらディリウスと王城の扉を出ようとした、その時だった。
「何をなさっているの……!!」
何故か目の前からイザベラがずんずんやってくる。
「どうしてローズマリーがここにいるんですの! ディリウス様のお隣を歩くのは、わたくしの役目ですのよ!!」
イザベラがディリウスの腕をぐいっと引き寄せたかと思うと、その大きな胸を押しつけている。
ディリウスは無表情を貫いていたが、いくら好きな人だからといって人目のつく場所では困るに決まっている。
(私に許可なく触れるなって言ったのは、イザベラでしょっ)
怒りで一瞬だけ血が昇ったが、触れる許可はとっくに得ているのだろう。好き合っているなら当然の話だ。
しかし納得しようとしても、心は悶々として晴れそうにない。
(私が口出しすることじゃないわね……)
ローズマリーは溢れそうになる不満をどうにか抑え込んだ。
「……どうしてイザベラ嬢がここに?」
ディリウスはイザベラの腕から抜け出し、距離を取りながら問いかける。
「父と一緒に、ディリウス様とのご結婚をお願いするために参りましたの」
「俺は誰とも結婚するつもりはない。兄上を支えていくつもりだからな」
即答するディリウス。やはり兄を差し置いて結婚するつもりはないようだ。
「それは、ローズマリーとも結婚しないということですわね?」
「当たり前だ」
ディリウスの言葉に、勝ち誇ったように笑っているイザベラ。ローズマリーより背が低いのに、見下すような目つきで見られた。
「残念でしたわねぇ、ローズマリー! あなたは歯牙にも掛けられてませんわよ!」
「……そう」
傷つく必要は、全くない。そもそもディリウスと結婚など、考えたこともないのだから。
なのに。
──ローズマリーとも結婚しないということですわね?
──当たり前だ。
その言葉を思い出すと、何故だか胸がチリッと痛む。
「ディリウス様とわたくしの結婚は、陛下とお父様が決めることですものね。楽しみですわ!」
そう言って、イザベラは高笑いしながら奥へと去っていった。ディリウスが疲れて見えるのは気のせいだろうか。
「ディルも結婚を考えるような年になったのね」
しみじみ言うと、ディリウスは顔を曇らせたままで声を出す。
「ローズもだろ、同い年なんだから」
「もちろん、私は結婚するわよ! レオ様と!」
「そうだろうな、わかってるよ」
ほんの少しだけ息を吐いたディリウスは、すぐに口の端を上げてローズマリーの目を見つめた。
「エメラルド化が解けた時には、ローズとレオが結婚できるように、俺が後押ししてやるよ」
「本当!? ありがとう、ディル!」
優しい幼馴染みの気遣いが嬉しくて。
ローズマリーは、無邪気に喜んでいた。
「本当は、僕が追いかけたかったんだ」
「え?」
「けど、さすがにあの場をディリウス一人に任せられないからね」
「それは、当然です」
ディリウスは有能だけれど、愛想はない。第一王子と交流を持ちたい者の方が圧倒的に多いのだし、イシリオンが抜けられるわけがないのだ。
(けど、私なんかのために第二王子が抜けるのもだめじゃない!)
大事なパーティで、主催の一人がいなくなるなんて話は聞いたことがない。それができたのは、イシリオンが許可してくれたおかげだ。
「私の方へ行くよう、イシリオン様のご指示があったとディルから聞いております。私のためにありがとうございました」
「いいんだよ。俺にとっても、ローズマリーは大切な人だからね」
王子様スマイルは後光が差すようにキラキラと輝いて見える。
兄のように慕っている人からこんな風に言ってもらえると、ローズマリーの心も満たされた。
昔から、イシリオンは穏やかで優しい人だ。視線を交わすと、お互いに自然と微笑んでしまう。
彼は常に忙しくしているため、ローズマリーはお礼だけ伝えると早々に部屋を出た。するとここまで送ってくれたディリウスが、まだ部屋の前に立っていた。
「帰るんだろ? 送る」
「待っててくれたの? 仕事は?」
「多少不真面目な方が、光輝の英雄にされずに済むだろ」
そんな風に言い訳するディリウスに、ふふっと笑ってしまう。
仕事をサボりたいわけではなく、ローズマリーを守るというレオナードとの約束を果たそうとしてくれているのだ。
「そうね、じゃあ送ってもらうわ。ありがと」
そう言うと、ローズマリーにしかわからない程度にディリウスはうっすらと笑みを見せた。ディリウスの隣に行くと、二人並んで歩き始める。
昔競い合っていた身長はとうの昔に抜かされていて、ローズマリーは横目で彼を見上げた。
他の王族にはない、霧雨の日のようなアッシュグレーの髪。そして色素の薄い空色の瞳。
そんなディリウスを見ると、ほっと心が凪いでいく。
「なんだ。じろじろ見て」
「ディルって、本当に綺麗な瞳をしてるなって。その髪も、本当に素敵。見ているだけで落ち着くの」
「……そうか」
心から言っているというのに、目を逸らされてしまった。
ディリウスが目と髪にコンプレックスを抱いていることを、ローズマリーは知っている。そのために言葉を素直に受け取れないのだろう。ディリウスの傷つけられた心を思うと、ローズマリーの胸はずんと重くなった。
「俺も……ローズの赤い目が、綺麗だと思ってる」
唐突に放たれたディリウスの言葉。
不気味と言われることの多いローズマリーの赤目を。
ディリウスは逸らした顔を戻し、空色の瞳でじっと見つめてくれた。
「ありがと、ディル」
「俺の方こそ」
満面の笑みではない。だけどローズマリーにはわかる。ディリウスの満たされた心が。
ほっと息を吐きながらディリウスと王城の扉を出ようとした、その時だった。
「何をなさっているの……!!」
何故か目の前からイザベラがずんずんやってくる。
「どうしてローズマリーがここにいるんですの! ディリウス様のお隣を歩くのは、わたくしの役目ですのよ!!」
イザベラがディリウスの腕をぐいっと引き寄せたかと思うと、その大きな胸を押しつけている。
ディリウスは無表情を貫いていたが、いくら好きな人だからといって人目のつく場所では困るに決まっている。
(私に許可なく触れるなって言ったのは、イザベラでしょっ)
怒りで一瞬だけ血が昇ったが、触れる許可はとっくに得ているのだろう。好き合っているなら当然の話だ。
しかし納得しようとしても、心は悶々として晴れそうにない。
(私が口出しすることじゃないわね……)
ローズマリーは溢れそうになる不満をどうにか抑え込んだ。
「……どうしてイザベラ嬢がここに?」
ディリウスはイザベラの腕から抜け出し、距離を取りながら問いかける。
「父と一緒に、ディリウス様とのご結婚をお願いするために参りましたの」
「俺は誰とも結婚するつもりはない。兄上を支えていくつもりだからな」
即答するディリウス。やはり兄を差し置いて結婚するつもりはないようだ。
「それは、ローズマリーとも結婚しないということですわね?」
「当たり前だ」
ディリウスの言葉に、勝ち誇ったように笑っているイザベラ。ローズマリーより背が低いのに、見下すような目つきで見られた。
「残念でしたわねぇ、ローズマリー! あなたは歯牙にも掛けられてませんわよ!」
「……そう」
傷つく必要は、全くない。そもそもディリウスと結婚など、考えたこともないのだから。
なのに。
──ローズマリーとも結婚しないということですわね?
──当たり前だ。
その言葉を思い出すと、何故だか胸がチリッと痛む。
「ディリウス様とわたくしの結婚は、陛下とお父様が決めることですものね。楽しみですわ!」
そう言って、イザベラは高笑いしながら奥へと去っていった。ディリウスが疲れて見えるのは気のせいだろうか。
「ディルも結婚を考えるような年になったのね」
しみじみ言うと、ディリウスは顔を曇らせたままで声を出す。
「ローズもだろ、同い年なんだから」
「もちろん、私は結婚するわよ! レオ様と!」
「そうだろうな、わかってるよ」
ほんの少しだけ息を吐いたディリウスは、すぐに口の端を上げてローズマリーの目を見つめた。
「エメラルド化が解けた時には、ローズとレオが結婚できるように、俺が後押ししてやるよ」
「本当!? ありがとう、ディル!」
優しい幼馴染みの気遣いが嬉しくて。
ローズマリーは、無邪気に喜んでいた。
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