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アリシア編
84.手伝ってくれないの!?
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ある日、アリシアはトラヴァスの隊の様子を見にきていた。
彼はなんでもそつなくこなせる男なので、傍目には隊の連携もうまくいっている。しかし、トラヴァスの思い通りの隊というわけにはいかないようだった。それはそうだろう。編成したのは、グレイである。トラヴァスの意向がひとつも考慮されていない隊では、使い勝手が悪くても仕方ない。
そんな隊を見事に統率しているトラヴァスには舌を捲くが、このままの編成では少々かわいそうだ。
「どう? トラヴァス。なにか不都合はない?」
「さすがグレイの編成した隊といったところでしょうか。各小隊を率いる人選がいい。似た考えの者を小隊にまとめることで、隊内の諍いを減らすことに繋がっている。それ自体は今後も続けていきたいのですが、正直、私の思い描く隊とかけ離れているのは事実です」
トラヴァスの言葉に、アリシアは首肯する。
「まぁ、当然出てくる不満よね。でもあと半年は辛抱してちょうだい。秋の改編の際には、あなたの意向を極力組むようにするわ」
「ありがとうございます。つきましては別の隊から引き抜きたい者が何名かいるのですが、ご助力いただけませんか」
「誰かしら」
「ウィール隊からフェブルス、デゴラ隊からウェイ、ダミアン隊からローズ。この三名は絶対に私の隊に欲しいのです」
どの人物も、有能な若手騎士だ。各将が簡単に彼らを手放してくれるとは思えない。しかしトラヴァスの強い瞳を見て、アリシアは頷いた。
「わかったわ。どうにか交渉してみましょう」
「助かります」
「……あら? そう言えばローズって……」
そう言って、アリシアはトラヴァスを見た。トラヴァスは一瞬だけ苦い顔をし、しかしすぐに元の無表情に戻る。
「私の別れた恋人です」
「え!? 別れてたの!?」
「はい。三ヶ月程前に」
アリシアは目を丸めた。つい最近まで、二人の仲のよい姿が目撃されていたはずだ。アリシアの隊の者が、トラヴァスは将になったら結婚するのではとよく噂していたのだ。
三ヶ月前というと、グレイが死んだ直後くらいだろうか。無粋なのでなにがあったのか聞くつもりはないが、驚きである。
「そう……別れた彼女を、自分の隊に引き入れるの?」
「ええ。私の副官は、彼女しかありえません」
「ローズの方は大丈夫かしら」
「問題ないはずです。ちゃんと公私をわけて考えられる人物ですので」
きっぱりと言い切ったトラヴァスを見て、アリシアはそれを信じた。
「わかったわ。他にも引き抜きたい者はいるんでしょう。時間ができたら私の執務室に来なさい。一緒に編成を考えてあげるわ。すべての希望には沿えないでしょうけど」
「ありがとうございます」
その後も訓練を見て、特に問題なしと判断する。ここからさらにトラヴァス好みの隊に改編するとどうなるのか、楽しみさえ感じながらその場をあとにした。
自分の執務室に戻ってきたアリシアは、中にルーシエしかいないことを確認して問いかける。
「あら、ルティーは?」
「軍医のゾルダンさんがいらして、医務室の方へ行きました。国境での小競り合いで、重傷を負った者を癒しに」
「そう。ルティーも魔法の方は大分慣れてきたみたいね」
「そうですね。魔法力も少しずつ上がっているようですし」
ルティーは普段、この執務室で幼年学校の勉強をしている。わからないことがあればルーシエやマックスに聞いているようだ。二人によれば、ルティーは特に頭がいいというわけではないものの、礼儀作法や言葉遣い、振る舞いなどは、教えると一瞬でものにしてしまうらしかった。
それをアリシアも感じたのは、フラッシュとカールが同時にこの執務室に現れた時だ。
その時のルティーはかわいそうなほど、怯えて震えていた。そんな姿を見たルーシエが、彼女にこう言ったのである。
『ルティー。筆頭大将の付き人という人物が、恐れ慄いてはいけません。誰を見ても、凛としていなければならないのです。アリシア様に恥をかかせないためにも。わかりますね?』
その言葉の直後、ルティーは目に見えて変わった。子犬のように怯えるだけだったルティーが、シャンと背筋を伸ばすと、目付きまで変わったのだ。そしてルティーはフラッシュとカールに、笑みさえ見せてこう言った。
『フラッシュさん、カールさん、今まで失礼な態度を取って申し訳ありませんでした。今後精進して参りますので、どうかお目こぼしをお願いいたします』と。
その優雅に腰を落とすルティーを見た瞬間、アリシアはゾクリときた。一瞬で別人に変化したのかと思ったほどだ。
しかし、彼女は恐怖を克服しているわけではなく。フラッシュとカールが部屋を去った直後、小刻みに体を震わせていたのである。アリシアに恥をかかせてはいけないと、懸命に演技をしていたのだった。
そんなことがあってから、ルティーは誰と会っても子犬のような態度をとらなくはなったが、彼女を一足飛びに大人にしてしまったように感じて、アリシアは申し訳ない気分になっていた。
本来ならば、幼年学校で無邪気に友人と走り回っている年頃だろう。なのに水の書を習得できたという理由だけで、ルティーは友人たちと離れ、大人の振る舞いをせざるを得なくなっているのだ。
先ほどルティーを連れていったという軍医のゾルダンも、本来のルティーは苦手な人物のはずである。今はそんな素振りを見せることもしないが、やはり少し心配だ。
「ルーシエ、最近のルティーはどう?」
「そうですね、頑張っていますよ。元々礼儀は正しいですし、付き人としての素質は十分にあります。魔法の方も余程相性がよかったのか、今のところ、暴発もなく順調ですし」
基本的に、〝書〟にはリスクが存在する。異能の書しかり、魔法の書もまたしかりだ。
リスクはそれぞれ違うが、魔法の書の多くは暴発してしまうというリスクがある。しかしルティーは余程水の魔法と相性がよかったのだろう。今まで一度も暴発していないというのは、大したものだ。
アリシアはそちらの心配よりも、別のことが気になった。
「フラッシュがここに来ることもあるでしょう。その時の反応は?」
「過剰に反応することはなくなっています。ごく普通に過ごしていますね」
「無理しているんじゃないのかしら……」
「どうでしょうか。そんな素振りはひとつも見せなくなりましたが」
さすがに慣れてきたのだろうか。もしも恐怖心を押し隠しているだけなら、大した演技っぷりである。
「そもそもどうしてルティーは、怯える人と怯えない人がいるのかしらね。体が大きい人が怖いというわけでもなさそうだし」
「声が大きく、身振り手振りの大きい人が苦手のようですね。理由はわかりませんが」
「そう……」
アリシアがその後の言葉を繋がずにいると、ルーシエが「気になりますか」と聞いてくる。その問いに、アリシアはコクリと頷いた。
「苦手な人を克服したというなら問題ないけれど……我慢してるだけなら、なんとかしてあげたいわ」
「そうですね。ではよろしくお願いします」
「え!? 手伝ってくれないの!?」
「代わりにアリシア様のお仕事を手伝いますよ」
そう会話をしている合間にも、ルーシエの手は忙しく動いている。ルーシエは普段の仕事に加え、ルティーの勉強を見てあげたり、付き人としての教育をしたりと、仕事が増えてしまっているのだ。とてもじゃないが、そんなことにまでは手が回らないのだろう。
「大丈夫よ、自分の仕事は自分でするわ。ルティーのこともなんとかするわよ。私の付き人だもの」
「それでこそアリシア様です」
いつもながらなんとなく乗せられてる気がするも、そう言われて嫌な気はしない。
結局ノリノリになったアリシアはその日、仕事終わりにルティーを連れ出すことに決めたのだった。
彼はなんでもそつなくこなせる男なので、傍目には隊の連携もうまくいっている。しかし、トラヴァスの思い通りの隊というわけにはいかないようだった。それはそうだろう。編成したのは、グレイである。トラヴァスの意向がひとつも考慮されていない隊では、使い勝手が悪くても仕方ない。
そんな隊を見事に統率しているトラヴァスには舌を捲くが、このままの編成では少々かわいそうだ。
「どう? トラヴァス。なにか不都合はない?」
「さすがグレイの編成した隊といったところでしょうか。各小隊を率いる人選がいい。似た考えの者を小隊にまとめることで、隊内の諍いを減らすことに繋がっている。それ自体は今後も続けていきたいのですが、正直、私の思い描く隊とかけ離れているのは事実です」
トラヴァスの言葉に、アリシアは首肯する。
「まぁ、当然出てくる不満よね。でもあと半年は辛抱してちょうだい。秋の改編の際には、あなたの意向を極力組むようにするわ」
「ありがとうございます。つきましては別の隊から引き抜きたい者が何名かいるのですが、ご助力いただけませんか」
「誰かしら」
「ウィール隊からフェブルス、デゴラ隊からウェイ、ダミアン隊からローズ。この三名は絶対に私の隊に欲しいのです」
どの人物も、有能な若手騎士だ。各将が簡単に彼らを手放してくれるとは思えない。しかしトラヴァスの強い瞳を見て、アリシアは頷いた。
「わかったわ。どうにか交渉してみましょう」
「助かります」
「……あら? そう言えばローズって……」
そう言って、アリシアはトラヴァスを見た。トラヴァスは一瞬だけ苦い顔をし、しかしすぐに元の無表情に戻る。
「私の別れた恋人です」
「え!? 別れてたの!?」
「はい。三ヶ月程前に」
アリシアは目を丸めた。つい最近まで、二人の仲のよい姿が目撃されていたはずだ。アリシアの隊の者が、トラヴァスは将になったら結婚するのではとよく噂していたのだ。
三ヶ月前というと、グレイが死んだ直後くらいだろうか。無粋なのでなにがあったのか聞くつもりはないが、驚きである。
「そう……別れた彼女を、自分の隊に引き入れるの?」
「ええ。私の副官は、彼女しかありえません」
「ローズの方は大丈夫かしら」
「問題ないはずです。ちゃんと公私をわけて考えられる人物ですので」
きっぱりと言い切ったトラヴァスを見て、アリシアはそれを信じた。
「わかったわ。他にも引き抜きたい者はいるんでしょう。時間ができたら私の執務室に来なさい。一緒に編成を考えてあげるわ。すべての希望には沿えないでしょうけど」
「ありがとうございます」
その後も訓練を見て、特に問題なしと判断する。ここからさらにトラヴァス好みの隊に改編するとどうなるのか、楽しみさえ感じながらその場をあとにした。
自分の執務室に戻ってきたアリシアは、中にルーシエしかいないことを確認して問いかける。
「あら、ルティーは?」
「軍医のゾルダンさんがいらして、医務室の方へ行きました。国境での小競り合いで、重傷を負った者を癒しに」
「そう。ルティーも魔法の方は大分慣れてきたみたいね」
「そうですね。魔法力も少しずつ上がっているようですし」
ルティーは普段、この執務室で幼年学校の勉強をしている。わからないことがあればルーシエやマックスに聞いているようだ。二人によれば、ルティーは特に頭がいいというわけではないものの、礼儀作法や言葉遣い、振る舞いなどは、教えると一瞬でものにしてしまうらしかった。
それをアリシアも感じたのは、フラッシュとカールが同時にこの執務室に現れた時だ。
その時のルティーはかわいそうなほど、怯えて震えていた。そんな姿を見たルーシエが、彼女にこう言ったのである。
『ルティー。筆頭大将の付き人という人物が、恐れ慄いてはいけません。誰を見ても、凛としていなければならないのです。アリシア様に恥をかかせないためにも。わかりますね?』
その言葉の直後、ルティーは目に見えて変わった。子犬のように怯えるだけだったルティーが、シャンと背筋を伸ばすと、目付きまで変わったのだ。そしてルティーはフラッシュとカールに、笑みさえ見せてこう言った。
『フラッシュさん、カールさん、今まで失礼な態度を取って申し訳ありませんでした。今後精進して参りますので、どうかお目こぼしをお願いいたします』と。
その優雅に腰を落とすルティーを見た瞬間、アリシアはゾクリときた。一瞬で別人に変化したのかと思ったほどだ。
しかし、彼女は恐怖を克服しているわけではなく。フラッシュとカールが部屋を去った直後、小刻みに体を震わせていたのである。アリシアに恥をかかせてはいけないと、懸命に演技をしていたのだった。
そんなことがあってから、ルティーは誰と会っても子犬のような態度をとらなくはなったが、彼女を一足飛びに大人にしてしまったように感じて、アリシアは申し訳ない気分になっていた。
本来ならば、幼年学校で無邪気に友人と走り回っている年頃だろう。なのに水の書を習得できたという理由だけで、ルティーは友人たちと離れ、大人の振る舞いをせざるを得なくなっているのだ。
先ほどルティーを連れていったという軍医のゾルダンも、本来のルティーは苦手な人物のはずである。今はそんな素振りを見せることもしないが、やはり少し心配だ。
「ルーシエ、最近のルティーはどう?」
「そうですね、頑張っていますよ。元々礼儀は正しいですし、付き人としての素質は十分にあります。魔法の方も余程相性がよかったのか、今のところ、暴発もなく順調ですし」
基本的に、〝書〟にはリスクが存在する。異能の書しかり、魔法の書もまたしかりだ。
リスクはそれぞれ違うが、魔法の書の多くは暴発してしまうというリスクがある。しかしルティーは余程水の魔法と相性がよかったのだろう。今まで一度も暴発していないというのは、大したものだ。
アリシアはそちらの心配よりも、別のことが気になった。
「フラッシュがここに来ることもあるでしょう。その時の反応は?」
「過剰に反応することはなくなっています。ごく普通に過ごしていますね」
「無理しているんじゃないのかしら……」
「どうでしょうか。そんな素振りはひとつも見せなくなりましたが」
さすがに慣れてきたのだろうか。もしも恐怖心を押し隠しているだけなら、大した演技っぷりである。
「そもそもどうしてルティーは、怯える人と怯えない人がいるのかしらね。体が大きい人が怖いというわけでもなさそうだし」
「声が大きく、身振り手振りの大きい人が苦手のようですね。理由はわかりませんが」
「そう……」
アリシアがその後の言葉を繋がずにいると、ルーシエが「気になりますか」と聞いてくる。その問いに、アリシアはコクリと頷いた。
「苦手な人を克服したというなら問題ないけれど……我慢してるだけなら、なんとかしてあげたいわ」
「そうですね。ではよろしくお願いします」
「え!? 手伝ってくれないの!?」
「代わりにアリシア様のお仕事を手伝いますよ」
そう会話をしている合間にも、ルーシエの手は忙しく動いている。ルーシエは普段の仕事に加え、ルティーの勉強を見てあげたり、付き人としての教育をしたりと、仕事が増えてしまっているのだ。とてもじゃないが、そんなことにまでは手が回らないのだろう。
「大丈夫よ、自分の仕事は自分でするわ。ルティーのこともなんとかするわよ。私の付き人だもの」
「それでこそアリシア様です」
いつもながらなんとなく乗せられてる気がするも、そう言われて嫌な気はしない。
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