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雷神編
01.俺はどうすればいい?
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日も暮れかけた古代遺跡の一角。
足元のふわつくその場所で、雷神と呼ばれる男は壁を注視していた。
男は神速という異能を習得していて、通常の倍の速さで走ることができる。男は雷神とも、その稼ぎからトレジャーハンター仲間からはマネーメイカーとも呼ばれていた。
雷神は壁に手を滑らせる。
そしてふと気付く違和感を、熟練ハンターである雷神は逃さなかった。
(まさか、これは──)
小指も入らぬ壁の凹みに、米粒よりも小さなスイッチを見つけた時、雷神はニヤリと口の端を上げた。愛用の短剣を手に取ると、その切っ先で迷わずスイッチを押す。
カチリというわずかな動作音の後、柔らかかった床が、さらにぐにゃぐにゃと変形し始めた。まるで意思を持つスライムのように。
「……当たりだな」
スブズブと沈む足を、冷静に見る。蟻地獄に嵌った蟻だなと思いながら、抗うことはせずにそのまま呑まれた。
次の瞬間、浮遊感に襲われた雷神は、右足からストンと降り立ち膝をつく。先ほどの狭い〝古代人のベッドルーム〟と呼ばれる部屋とは違う場所。雷神が排出されたはずの天井には特段何もなく、足元も硬い床だ。
光苔の塗料がうっすらと塗られているため、松明は不要ではあるが、目を凝らす必要があった。周囲を視認すると、三メートル四方ほどの小さな部屋に落とされたようだ。後ろには、正八面体の透き通った大きな宝石が、台座に乗せられて煌めいている。
「メモリークリスタルか」
古代遺跡にのみ存在するメモリークリスタルは、装飾品ではなく、記憶媒体として使用される。触れることで勝手に録画が開始され、過去の録画データを見ることも可能だ。
ここのメモリークリスタルは五〇センチ程の大きさだった。他の遺跡と比べて、少し大きい。
雷神は警戒しながらゆっくり近付くと、正八面体のうちの一面に触れようと手を伸ばした。
この瞬間はいつも緊張する。メモリークリスタルの中に、脱出できずに絶望している仲間の姿を、何度見てきたことか。
手を置いたメモリークリスタルは反応し、ほんのりと黄色い光を放ち始める。中を覗いてみるが、何のデータも見つからなかった。
「記録無しか。ここを踏破したのは俺が初めてということだな。攻略が楽な遺跡のように作られているから、熟練ハンターも見落としたんだろうが」
その言葉は、このクリスタルにメモリーされているはずだ。次に来る者の情報となるだろう。
メモリークリスタルの光を浴びながら奥の通路を少し進むと、天井が高く広い部屋に出た。幅は百メートルほどあるようだが、窓もない閉ざされた空間になっている。
その部屋の壁は、それまでとは違い、光苔の塗料が縦の縞模様に塗られていた。そのせいで雷神の目はチカチカとする。
目を少し細めながらも部屋を確認すると、一番遠くの壁の前に三つの石碑が見えた。雷神はどうだと言わんばかりにフフンと口の端を上げる。
「ここが最深部だな」
古代コッツ語で書かれているその石碑は、最深部の証だ。しかも、誰も踏破したことのない遺跡。高揚は隠しきれない。
しかしそれと同時に雷神は顔を顰めた。
「広い……これは帰り道を探すのは骨が折れるぞ」
古代人の秘術は、大抵脱出が不可能かと思われるほどの場所に眠っていることが多い。
石碑に書かれた秘術を見つけ出しても、簡単には持って帰れないようになっているのだ。それは、今までに踏破した遺跡にメモリーされているクリスタルの映像を見ればわかる。
齢十二の頃から十五年もの間、古代遺跡を専門としてトレジャーハントしてきた雷神だが、今回のようなタイプの最深部は初めてだった。脱出できないとは露ほどにも思っていないが、ある気掛かりが胸に刺さる。
「しばらく帰れるかわからんな……アリシアが心配してないといいが……」
雷神は思い浮かべる。
美しい緑眼と金髪の持ち主を。生涯で最も愛したと言える女を。
『大丈夫よ、ロクロウ。あなたも私も、絶対に後悔なんてしない。ね?』
己の偽名を嬉しそうに呼ぶ、その人を。
雷神には、すべての遺跡を踏破し、古代人の秘術を己の手で復活させるという夢がある。
しかしそれを叶えようとすれば、世界中に散らばる古代遺跡を巡る必要があり、アリシアとは別れなければいけなくなるだろう。
連れていくことは叶わない。そしてきっとアリシアもそれを望みはしない。
彼女は、この国の要の騎士。たくさんの部下を抱えた将なのだから。
愛する者と共にいたいという想いとは裏腹に、雷神は憧れ続ける。
幼き頃に出会った、あのハーフエルフに。
そのハーフエルフは、秘術で命の灯火が消える寸前の雷神を救い、そしてトレジャーハントという生きがいを与えてくれた。
彼の役に立つこともまた、雷神の望みで。
ハーフエルフへの恩返しと、そして己の好奇心を満たすために、すべての遺跡を踏破し尽くすという思いが溢れる。
謎を解き明かせば手に入れられるであろう秘術を、手にするために。
ずっと、トレジャーハンターとして生命をすべて捧げて生きてきたのだ。
……そう、アリシアに出会うまでは。
(アリシア──俺はどうすればいい?)
自身の中にある二つの欲望が、どちらも負けまいと葛藤し合う。
雷神はメモリークリスタルから離れると、少しの間、目を瞑った──
これより五年前──雷神はストレイア王国の王都ラルシアルに入った。
ストレイア王国はバルフォア王家が統治する国だ。大国と呼べないこともないが、事あるごとに近隣諸国と小競りあっているような国であった。
完璧な平和など、どこの国にも存在はしない。ストレイア王国は他の国と同様に軍を持ち、多くの名将を排出している国である。
どんよりとした黒い雲に覆われた王都ラルシアルは、凍てつくような寒さもあって、人々は足早に歩いていく。壁に向かって手をつく者など、見向きもせずに。
いつも冷めていて、なにを考えているかわからない。そんな風に言われる雷神はこの時、激しく息を切らせていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
雷神はグッと奥歯を噛みしめると、頭を掻きむしった。
思い出すたび、自身の頭を壁に打ち付けたくなる衝動に駆られる。そしてどうしようもなくなった時、胸の内の靄を消し去ろうと意味なく走り回ってしまう。それこそ、雷神の如きスピードで。
「なに、やってるんだ、俺は……!!」
目の前にある壁に、雷神は本当に頭を打ち付けた。ガンと音がなり、喧嘩に負けた額から血が流れる。
嫌になる。逃げた自分が。すべてから逃げ出そうとしている自分が。
そう、もう一度頭を打ち付けようとした瞬間。その声は上がった。
「ちょっとぉ、なにしてるのかしら!? 壁に勝てると思ってたのなら、ものすごい天然ね!!」
若い女の声だ。雷神は見るともなしに顔を持ち上げた。ゆるくウェーブのかかった見事な金髪、そして光り輝くようなエメラルドグリーンの瞳の女が、こちらを見て呆れているようにも笑っているようにも見えた。
「ほら、さっさとそこの壁、掃除してもらえない!?」
「なんだ、あんたは」
「私、ここの家の者なのよね! さすがにこれは見逃せなかったわ!」
門扉近くの白壁を、女はビシッと指差してくる。雷神は仕方なく己の袖でそれを拭い取ったが、血は伸びてむしろ広がってしまった。
大きくて綺麗な門扉だった。どうやら結構な良家ようだ。
「悪かった。いくらあれば足りる」
そう言って十万ジェイアを懐から取り出して見せる。別にケチるわけではないが、こういう時の相場がわからない。
「お金を取ろうとしてるんじゃないの。掃除をしてほしいだけ! 待ってて、雑巾を持ってくるわ」
女はそう言うと、家の中に入っていく。なんだか面倒だったので、金だけ置いて消えようかとも考えた。が。
(こんなことで、俺はまた逃げようとしてんのか)
逃げるほどのことじゃない、と判断して思い留まる。しばらくすると、先程の女が救急箱を抱えて戻ってきた。
「おい、雑巾は」
「なんだか雨が降りそうだからもういいわ。まぁ、綺麗にパックリ割れてるわね!」
そう言いながら女は雷神の額から流れる血を拭き取り、包帯を巻いてくる。しかしその手は慣れておらず不器用で、雷神は女から包帯を奪い取った。
「貸せ、自分でやる」
「そう? あらぁ、お上手ね!」
まるで子どもに言うように褒められて、眉根は自然と力が入った。
(なんなんだ、この女は)
足元のふわつくその場所で、雷神と呼ばれる男は壁を注視していた。
男は神速という異能を習得していて、通常の倍の速さで走ることができる。男は雷神とも、その稼ぎからトレジャーハンター仲間からはマネーメイカーとも呼ばれていた。
雷神は壁に手を滑らせる。
そしてふと気付く違和感を、熟練ハンターである雷神は逃さなかった。
(まさか、これは──)
小指も入らぬ壁の凹みに、米粒よりも小さなスイッチを見つけた時、雷神はニヤリと口の端を上げた。愛用の短剣を手に取ると、その切っ先で迷わずスイッチを押す。
カチリというわずかな動作音の後、柔らかかった床が、さらにぐにゃぐにゃと変形し始めた。まるで意思を持つスライムのように。
「……当たりだな」
スブズブと沈む足を、冷静に見る。蟻地獄に嵌った蟻だなと思いながら、抗うことはせずにそのまま呑まれた。
次の瞬間、浮遊感に襲われた雷神は、右足からストンと降り立ち膝をつく。先ほどの狭い〝古代人のベッドルーム〟と呼ばれる部屋とは違う場所。雷神が排出されたはずの天井には特段何もなく、足元も硬い床だ。
光苔の塗料がうっすらと塗られているため、松明は不要ではあるが、目を凝らす必要があった。周囲を視認すると、三メートル四方ほどの小さな部屋に落とされたようだ。後ろには、正八面体の透き通った大きな宝石が、台座に乗せられて煌めいている。
「メモリークリスタルか」
古代遺跡にのみ存在するメモリークリスタルは、装飾品ではなく、記憶媒体として使用される。触れることで勝手に録画が開始され、過去の録画データを見ることも可能だ。
ここのメモリークリスタルは五〇センチ程の大きさだった。他の遺跡と比べて、少し大きい。
雷神は警戒しながらゆっくり近付くと、正八面体のうちの一面に触れようと手を伸ばした。
この瞬間はいつも緊張する。メモリークリスタルの中に、脱出できずに絶望している仲間の姿を、何度見てきたことか。
手を置いたメモリークリスタルは反応し、ほんのりと黄色い光を放ち始める。中を覗いてみるが、何のデータも見つからなかった。
「記録無しか。ここを踏破したのは俺が初めてということだな。攻略が楽な遺跡のように作られているから、熟練ハンターも見落としたんだろうが」
その言葉は、このクリスタルにメモリーされているはずだ。次に来る者の情報となるだろう。
メモリークリスタルの光を浴びながら奥の通路を少し進むと、天井が高く広い部屋に出た。幅は百メートルほどあるようだが、窓もない閉ざされた空間になっている。
その部屋の壁は、それまでとは違い、光苔の塗料が縦の縞模様に塗られていた。そのせいで雷神の目はチカチカとする。
目を少し細めながらも部屋を確認すると、一番遠くの壁の前に三つの石碑が見えた。雷神はどうだと言わんばかりにフフンと口の端を上げる。
「ここが最深部だな」
古代コッツ語で書かれているその石碑は、最深部の証だ。しかも、誰も踏破したことのない遺跡。高揚は隠しきれない。
しかしそれと同時に雷神は顔を顰めた。
「広い……これは帰り道を探すのは骨が折れるぞ」
古代人の秘術は、大抵脱出が不可能かと思われるほどの場所に眠っていることが多い。
石碑に書かれた秘術を見つけ出しても、簡単には持って帰れないようになっているのだ。それは、今までに踏破した遺跡にメモリーされているクリスタルの映像を見ればわかる。
齢十二の頃から十五年もの間、古代遺跡を専門としてトレジャーハントしてきた雷神だが、今回のようなタイプの最深部は初めてだった。脱出できないとは露ほどにも思っていないが、ある気掛かりが胸に刺さる。
「しばらく帰れるかわからんな……アリシアが心配してないといいが……」
雷神は思い浮かべる。
美しい緑眼と金髪の持ち主を。生涯で最も愛したと言える女を。
『大丈夫よ、ロクロウ。あなたも私も、絶対に後悔なんてしない。ね?』
己の偽名を嬉しそうに呼ぶ、その人を。
雷神には、すべての遺跡を踏破し、古代人の秘術を己の手で復活させるという夢がある。
しかしそれを叶えようとすれば、世界中に散らばる古代遺跡を巡る必要があり、アリシアとは別れなければいけなくなるだろう。
連れていくことは叶わない。そしてきっとアリシアもそれを望みはしない。
彼女は、この国の要の騎士。たくさんの部下を抱えた将なのだから。
愛する者と共にいたいという想いとは裏腹に、雷神は憧れ続ける。
幼き頃に出会った、あのハーフエルフに。
そのハーフエルフは、秘術で命の灯火が消える寸前の雷神を救い、そしてトレジャーハントという生きがいを与えてくれた。
彼の役に立つこともまた、雷神の望みで。
ハーフエルフへの恩返しと、そして己の好奇心を満たすために、すべての遺跡を踏破し尽くすという思いが溢れる。
謎を解き明かせば手に入れられるであろう秘術を、手にするために。
ずっと、トレジャーハンターとして生命をすべて捧げて生きてきたのだ。
……そう、アリシアに出会うまでは。
(アリシア──俺はどうすればいい?)
自身の中にある二つの欲望が、どちらも負けまいと葛藤し合う。
雷神はメモリークリスタルから離れると、少しの間、目を瞑った──
これより五年前──雷神はストレイア王国の王都ラルシアルに入った。
ストレイア王国はバルフォア王家が統治する国だ。大国と呼べないこともないが、事あるごとに近隣諸国と小競りあっているような国であった。
完璧な平和など、どこの国にも存在はしない。ストレイア王国は他の国と同様に軍を持ち、多くの名将を排出している国である。
どんよりとした黒い雲に覆われた王都ラルシアルは、凍てつくような寒さもあって、人々は足早に歩いていく。壁に向かって手をつく者など、見向きもせずに。
いつも冷めていて、なにを考えているかわからない。そんな風に言われる雷神はこの時、激しく息を切らせていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
雷神はグッと奥歯を噛みしめると、頭を掻きむしった。
思い出すたび、自身の頭を壁に打ち付けたくなる衝動に駆られる。そしてどうしようもなくなった時、胸の内の靄を消し去ろうと意味なく走り回ってしまう。それこそ、雷神の如きスピードで。
「なに、やってるんだ、俺は……!!」
目の前にある壁に、雷神は本当に頭を打ち付けた。ガンと音がなり、喧嘩に負けた額から血が流れる。
嫌になる。逃げた自分が。すべてから逃げ出そうとしている自分が。
そう、もう一度頭を打ち付けようとした瞬間。その声は上がった。
「ちょっとぉ、なにしてるのかしら!? 壁に勝てると思ってたのなら、ものすごい天然ね!!」
若い女の声だ。雷神は見るともなしに顔を持ち上げた。ゆるくウェーブのかかった見事な金髪、そして光り輝くようなエメラルドグリーンの瞳の女が、こちらを見て呆れているようにも笑っているようにも見えた。
「ほら、さっさとそこの壁、掃除してもらえない!?」
「なんだ、あんたは」
「私、ここの家の者なのよね! さすがにこれは見逃せなかったわ!」
門扉近くの白壁を、女はビシッと指差してくる。雷神は仕方なく己の袖でそれを拭い取ったが、血は伸びてむしろ広がってしまった。
大きくて綺麗な門扉だった。どうやら結構な良家ようだ。
「悪かった。いくらあれば足りる」
そう言って十万ジェイアを懐から取り出して見せる。別にケチるわけではないが、こういう時の相場がわからない。
「お金を取ろうとしてるんじゃないの。掃除をしてほしいだけ! 待ってて、雑巾を持ってくるわ」
女はそう言うと、家の中に入っていく。なんだか面倒だったので、金だけ置いて消えようかとも考えた。が。
(こんなことで、俺はまた逃げようとしてんのか)
逃げるほどのことじゃない、と判断して思い留まる。しばらくすると、先程の女が救急箱を抱えて戻ってきた。
「おい、雑巾は」
「なんだか雨が降りそうだからもういいわ。まぁ、綺麗にパックリ割れてるわね!」
そう言いながら女は雷神の額から流れる血を拭き取り、包帯を巻いてくる。しかしその手は慣れておらず不器用で、雷神は女から包帯を奪い取った。
「貸せ、自分でやる」
「そう? あらぁ、お上手ね!」
まるで子どもに言うように褒められて、眉根は自然と力が入った。
(なんなんだ、この女は)
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