22 / 37
第1章 楽園は希望を駆逐する
第3話 崖っぷちの平穏(3日目) その5
しおりを挟む
そうして、織田流水たちは日中“むい”と共に過ごした。
その日の夜、[食堂]。
「……なんだか今日は少ないね?」
織田流水は周囲を見回す。
食堂にいるのは4名。織田流水、風間太郎、中川加奈子、鬼之崎電龍。
時刻はもう19時を過ぎており、平常であれば<再現子>の多くが集まる頃だった。中川加奈子は例によって、食事を終えるところだった。どうやら、今日は花盛清華は料理をしていないようで、中川加奈子は自作した和食を食べていた。
監視カメラを仕掛け回った面々とも、“むい”へのストーキングをした仲間とも、別れたあとの織田流水は文字通り、別行動を取り休息している。
食堂で待っていれば皆、自ずと集まるだろうと考えていた織田流水は、その淡い期待を壊された。
静かだが、着々と状況と雰囲気に異変が起きてることが伺える。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
その空気を敏感に察したからか、普段は饒舌な風間太郎も、マイペースな中川加奈子も、空気を読み気遣いができる鬼之崎電龍も、言葉を交わさない。
重い沈黙がしばらく下りた。
「だーれだっ♪」
不意に明るい声が聞こえる。
織田流水が目を上げると、空狐が小悪魔な笑顔を浮かべながら、中川加奈子の両目を手で隠していた。椅子に座る中川加奈子を後ろから空狐が抱きしめるような絵面だ。
その場にいた全員がすぐに悪戯だと気付く。
「空狐」
中川加奈子がクールに即答する。
「うわっ当たり。迷いなく答えられたわ」
空狐が悔しそうな表情に変わる。
「声の調子、手の感触、纏う雰囲気。全部がアナタを指していた。良いハンドクリームを使ってるね」
「あら、そう? ありがとう♪」
中川加奈子が出し抜けに褒めると、空狐は手を撫で合わせる。彼女はずいぶんと上機嫌だった。
「ふんっ♪ ふんっ♪ ふんっ♪」
空狐は鼻歌交じりにテーブルをグルリと回る。
織田流水の後ろに来て――。
「だーれだっ♪」
――と、空狐が同じように声を掛けてきた。
織田流水は目の前が真っ暗になる。
目を隠したものや後頭部に触れる感触から、人が人を後ろから目隠しするポーズと見抜き――さっきと同じ遊びだと分かる。
――しかし。
「…………」
さきほどの空狐と中川加奈子のやり取りから、ハンドクリームの保湿感や女の子らしい柔らかい感触かと思っていたら、全く違っていた。
「…………っ」
乾燥肌にゴツゴツとした手触りをしており、明らかに女性じゃないと織田流水の頭が訴えている。後頭部の感触もよくよく意識すると、なんだか筋肉質だ。
「…………く、くう、こ、さん?」
思いがけない違和感に頭がショートした織田流水は誤答する。
「ブッブー、ハズレだよ」と、男性の声がする。
人が離れ、視界が開けた織田流水はすぐに後ろを見る。
「あっ!?」
「残念でしたー。正解は、矢那蔵連蔵でーすっ♪」
「ドッキリ大成功―ッ!」
矢那蔵連蔵と空狐がハイタッチをする。
「へー上手いなッ! 思い込みを利用したわけかッ」と、風間太郎が感嘆する。
「ぷぷぷ……男と女の区別も付かないなんて……くくく」
「――ぐぬっ、そ、それはッ!」
空狐が小馬鹿にする表情を浮かべ、織田流水が悔しがる。
「あはっ、ごめんごめん、からかって済まんな。なんだか暗い雰囲気だったもんでどうにかしようと、矢那蔵と一計を案じたのだよ」
「そういうこと。集まりが悪くてテンション下がるのも分かるけどね…………そろそろ、皆も限界だろうしね」
空狐と矢那蔵連蔵が寂しげに食堂を見渡す。
昨夜、15名も集まった賑わいはどこへ行ったのやら、閑散としている。
ただ静かなだけではなく、哀愁が漂っていた。
また、空気が重くなりかけたタイミングで――、
「ん? 今日はずいぶんと少ないな。皆はサボりか? 食事をサボるとは、剛毅だな」
――和泉忍が入室してきた。
「「…………!」」
空狐と矢那蔵連蔵が顔を見合わせ、悪戯笑顔を浮かべて和泉忍に忍び寄る。
そして――、
「だーれだっ♪」
「むっ」
どのテーブルに着こうか迷っていた立ちっぱなしの和泉忍に、今度は空狐が目隠しをして、矢那蔵連蔵が声を掛けた。
織田流水は、そういう絡繰りか、と感心する。
中川加奈子に行った遊び自体がブラフで、本当のサプライズ相手は織田流水だったわけだ。
「……う~む」
和泉忍は腕を組み思案していた。
そのブラフを見ていない和泉忍は、このドッキリに引っ掛かるのだろうか。
即答すると思っていた空狐は、悩む和泉忍に目を細めてニヤケ顔をする。矢那蔵連蔵も同じ表情だ。
「…………」
意外と長く考える和泉忍に、食堂にいる全員が注目する。
「分かった」と、和泉忍が口に出す。
「…………」
無言で催促する仕掛け人たちに、和泉忍が答えた。
「声色から”聴覚”は矢那蔵連蔵! 掌の形から”視覚”は空狐! 足を組み替えた時の床の振動から”触覚”は織田流水! 体臭のキツさから”嗅覚”は風間太郎!」
和泉忍が淀みなく答えた。
「そして――”味覚”はいない。どうだ?」
空狐が目隠しを解除すると、和泉忍が得意げな顔を浮かべ、腰に手を当てる。
一瞬の沈黙の末――、
「いやいやいや! 想定していた回答と違うし!? これはどうなの!? 当たりなの!?」と、驚く空狐。
「と、とりあえず、正解でいいんじゃない? 空狐と僕のことは当てたし……」と、苦笑いをする矢那蔵連蔵。
「……す、すごい……だから考え込んでいたんだね……」と、目を見張る織田流水。
「オレは参加してねーわッ!? しかも、体臭じゃなくて香水だしッ!? 言葉を選べやッ!?」と、がなる風間太郎。
「<忍者>のくせに香水付けるなよ」と、マジレスする中川加奈子。
「発想に驚かされる……どんな神経してるんだ……」と、二重の意味で常識を問う鬼之崎電龍。
もはや<探偵>の能力と呼べるのか分からないほどの推理力、一瞬で食堂に誰がいたのかを把握する観察力、常人からは思いも付かない発想力、少ない情報から正解まで辿り着く思考力。
こんなふとした遊びにも発揮される彼女の優秀さ(?)に驚く一同。
そんなリアクションを気にせず、和泉忍は仕掛け人たちにフィードバックをしていた。
「味覚役を入れないという”引っ掛け”は効果的だと思うが、美しくない。ここはゲームとしての”難易度”よりも”完成度”を求めるべきだろう。味覚役を入れて、『五感当てゲーム』とした方が断然良い」
「あっ、はい。分かりました」と、らしくもなく丁寧語で答える空狐。
「なるほど。勉強になります」と、らしくもなく真面目に答える矢那蔵連蔵。
「しかし、入れることが難しい要素ではあるな……」
「いや、ちょっと待てよッ! オレが嗅覚役なの、イヤだぞッ! オレだけ貶されてるじゃねーかッ!」
和泉忍の“企画会議”に風間太郎が飛び入り参加する。
やいのやいのと騒いでいると――
「……うぃーっす」
――美ヶ島秋比呂が入室してきた。
「「「「…………!」」」」
“4名”に増えた仕掛け人が顔を見合わせ、悪戯笑顔を浮かべる。
その後、苦い苦い兵糧丸をいきなり口に突っ込まれた1人の男が、[食堂]外にまで響き渡るほどの怒鳴り声を挙げたと云う。
その日の夜、[食堂]。
「……なんだか今日は少ないね?」
織田流水は周囲を見回す。
食堂にいるのは4名。織田流水、風間太郎、中川加奈子、鬼之崎電龍。
時刻はもう19時を過ぎており、平常であれば<再現子>の多くが集まる頃だった。中川加奈子は例によって、食事を終えるところだった。どうやら、今日は花盛清華は料理をしていないようで、中川加奈子は自作した和食を食べていた。
監視カメラを仕掛け回った面々とも、“むい”へのストーキングをした仲間とも、別れたあとの織田流水は文字通り、別行動を取り休息している。
食堂で待っていれば皆、自ずと集まるだろうと考えていた織田流水は、その淡い期待を壊された。
静かだが、着々と状況と雰囲気に異変が起きてることが伺える。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
その空気を敏感に察したからか、普段は饒舌な風間太郎も、マイペースな中川加奈子も、空気を読み気遣いができる鬼之崎電龍も、言葉を交わさない。
重い沈黙がしばらく下りた。
「だーれだっ♪」
不意に明るい声が聞こえる。
織田流水が目を上げると、空狐が小悪魔な笑顔を浮かべながら、中川加奈子の両目を手で隠していた。椅子に座る中川加奈子を後ろから空狐が抱きしめるような絵面だ。
その場にいた全員がすぐに悪戯だと気付く。
「空狐」
中川加奈子がクールに即答する。
「うわっ当たり。迷いなく答えられたわ」
空狐が悔しそうな表情に変わる。
「声の調子、手の感触、纏う雰囲気。全部がアナタを指していた。良いハンドクリームを使ってるね」
「あら、そう? ありがとう♪」
中川加奈子が出し抜けに褒めると、空狐は手を撫で合わせる。彼女はずいぶんと上機嫌だった。
「ふんっ♪ ふんっ♪ ふんっ♪」
空狐は鼻歌交じりにテーブルをグルリと回る。
織田流水の後ろに来て――。
「だーれだっ♪」
――と、空狐が同じように声を掛けてきた。
織田流水は目の前が真っ暗になる。
目を隠したものや後頭部に触れる感触から、人が人を後ろから目隠しするポーズと見抜き――さっきと同じ遊びだと分かる。
――しかし。
「…………」
さきほどの空狐と中川加奈子のやり取りから、ハンドクリームの保湿感や女の子らしい柔らかい感触かと思っていたら、全く違っていた。
「…………っ」
乾燥肌にゴツゴツとした手触りをしており、明らかに女性じゃないと織田流水の頭が訴えている。後頭部の感触もよくよく意識すると、なんだか筋肉質だ。
「…………く、くう、こ、さん?」
思いがけない違和感に頭がショートした織田流水は誤答する。
「ブッブー、ハズレだよ」と、男性の声がする。
人が離れ、視界が開けた織田流水はすぐに後ろを見る。
「あっ!?」
「残念でしたー。正解は、矢那蔵連蔵でーすっ♪」
「ドッキリ大成功―ッ!」
矢那蔵連蔵と空狐がハイタッチをする。
「へー上手いなッ! 思い込みを利用したわけかッ」と、風間太郎が感嘆する。
「ぷぷぷ……男と女の区別も付かないなんて……くくく」
「――ぐぬっ、そ、それはッ!」
空狐が小馬鹿にする表情を浮かべ、織田流水が悔しがる。
「あはっ、ごめんごめん、からかって済まんな。なんだか暗い雰囲気だったもんでどうにかしようと、矢那蔵と一計を案じたのだよ」
「そういうこと。集まりが悪くてテンション下がるのも分かるけどね…………そろそろ、皆も限界だろうしね」
空狐と矢那蔵連蔵が寂しげに食堂を見渡す。
昨夜、15名も集まった賑わいはどこへ行ったのやら、閑散としている。
ただ静かなだけではなく、哀愁が漂っていた。
また、空気が重くなりかけたタイミングで――、
「ん? 今日はずいぶんと少ないな。皆はサボりか? 食事をサボるとは、剛毅だな」
――和泉忍が入室してきた。
「「…………!」」
空狐と矢那蔵連蔵が顔を見合わせ、悪戯笑顔を浮かべて和泉忍に忍び寄る。
そして――、
「だーれだっ♪」
「むっ」
どのテーブルに着こうか迷っていた立ちっぱなしの和泉忍に、今度は空狐が目隠しをして、矢那蔵連蔵が声を掛けた。
織田流水は、そういう絡繰りか、と感心する。
中川加奈子に行った遊び自体がブラフで、本当のサプライズ相手は織田流水だったわけだ。
「……う~む」
和泉忍は腕を組み思案していた。
そのブラフを見ていない和泉忍は、このドッキリに引っ掛かるのだろうか。
即答すると思っていた空狐は、悩む和泉忍に目を細めてニヤケ顔をする。矢那蔵連蔵も同じ表情だ。
「…………」
意外と長く考える和泉忍に、食堂にいる全員が注目する。
「分かった」と、和泉忍が口に出す。
「…………」
無言で催促する仕掛け人たちに、和泉忍が答えた。
「声色から”聴覚”は矢那蔵連蔵! 掌の形から”視覚”は空狐! 足を組み替えた時の床の振動から”触覚”は織田流水! 体臭のキツさから”嗅覚”は風間太郎!」
和泉忍が淀みなく答えた。
「そして――”味覚”はいない。どうだ?」
空狐が目隠しを解除すると、和泉忍が得意げな顔を浮かべ、腰に手を当てる。
一瞬の沈黙の末――、
「いやいやいや! 想定していた回答と違うし!? これはどうなの!? 当たりなの!?」と、驚く空狐。
「と、とりあえず、正解でいいんじゃない? 空狐と僕のことは当てたし……」と、苦笑いをする矢那蔵連蔵。
「……す、すごい……だから考え込んでいたんだね……」と、目を見張る織田流水。
「オレは参加してねーわッ!? しかも、体臭じゃなくて香水だしッ!? 言葉を選べやッ!?」と、がなる風間太郎。
「<忍者>のくせに香水付けるなよ」と、マジレスする中川加奈子。
「発想に驚かされる……どんな神経してるんだ……」と、二重の意味で常識を問う鬼之崎電龍。
もはや<探偵>の能力と呼べるのか分からないほどの推理力、一瞬で食堂に誰がいたのかを把握する観察力、常人からは思いも付かない発想力、少ない情報から正解まで辿り着く思考力。
こんなふとした遊びにも発揮される彼女の優秀さ(?)に驚く一同。
そんなリアクションを気にせず、和泉忍は仕掛け人たちにフィードバックをしていた。
「味覚役を入れないという”引っ掛け”は効果的だと思うが、美しくない。ここはゲームとしての”難易度”よりも”完成度”を求めるべきだろう。味覚役を入れて、『五感当てゲーム』とした方が断然良い」
「あっ、はい。分かりました」と、らしくもなく丁寧語で答える空狐。
「なるほど。勉強になります」と、らしくもなく真面目に答える矢那蔵連蔵。
「しかし、入れることが難しい要素ではあるな……」
「いや、ちょっと待てよッ! オレが嗅覚役なの、イヤだぞッ! オレだけ貶されてるじゃねーかッ!」
和泉忍の“企画会議”に風間太郎が飛び入り参加する。
やいのやいのと騒いでいると――
「……うぃーっす」
――美ヶ島秋比呂が入室してきた。
「「「「…………!」」」」
“4名”に増えた仕掛け人が顔を見合わせ、悪戯笑顔を浮かべる。
その後、苦い苦い兵糧丸をいきなり口に突っ込まれた1人の男が、[食堂]外にまで響き渡るほどの怒鳴り声を挙げたと云う。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
男性向けフリー台本集
氷元一
恋愛
思いついたときに書いた男性向けのフリー台本です。ご自由にどうぞ。使用報告は自由ですが連絡くださると僕が喜びます。
※言い回しなどアレンジは可。
Twitter:https://twitter.com/mayoi_himoto
YouTube:https://www.youtube.com/c/%E8%BF%B7%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E6%B0%B7%E5%85%83%E4%B8%80/featured?view_as=subscriber
ビジョンゲーム
戸笠耕一
ミステリー
高校2年生の香西沙良は両親を死に追いやった真犯人JBの正体を掴むため、立てこもり事件を引き起こす。沙良は半年前に父義行と母雪絵をデパートからの帰り道で突っ込んできたトラックに巻き込まれて失っていた。沙良も背中に大きな火傷を負い復讐を決意した。見えない敵JBの正体を掴むため大切な友人を巻き込みながら、犠牲や後悔を背負いながら少女は備わっていた先を見通す力「ビジョン」を武器にJBに迫る。記憶と現実が織り交ざる頭脳ミステリーの行方は! SSシリーズ第一弾!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる