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イナカマチ区画の来訪者 4
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「人?」
予想外の登場に、独楽は目を瞬いた。
歳は独楽と同じくらいだろうか。短い黒髪に蜘蛛の巣や小枝を絡ませ、身に纏う着物の袖をはためかせながら、青年は真顔で走っている。
食料になりうるものではなかった事に独楽は少しだけガッカリしたが、だがしかし、飛び出て来たのは人である。しかもイナカマチ区画へやって来て初めて出会った人だ。記念すべき第一区画人、そして迷子の自分達の救世主――になりうるかもしれない――である。
独楽と信太は嬉々として、真顔で走る青年に向かって手を振った。
「さらば理不尽な迷子、そしてさらば非情なる空腹の日々よ!」
「お兄さん、油揚げください」
「まだですよ信太、物事には順序というものがあります。つまりは第一印象です。これでご馳走を得られるかどうかが決まるのです。というわけで……おーい! すみません、そこの方ー!」
独楽が青年に向かってそう呼びかけた時、彼が出てきた茂みが再度大きくガサリと揺れた。
「ガサリ?」
その音に独楽と信太がこてりと首を傾げる。今度こそイノシシか、ともちょっと思った二人。
だがしかし、その茂みの中から飛び出してきたのは、これまたイノシシではない。黒色の毛並みを持った、大きな狼――――のような獣だった。
それを見て独楽がぎょっと目を剥く。
「魔獣!?」
青年からワンテンポ遅れて飛び出して来たのは『魔獣』と呼ばれる生き物だ。
魔獣とは、この継ぎ接ぎ世界が生まれてから現れるようになった、人を襲う危険な獣の事である。姿形や性質は様々ではあるものの、一概にして強靭で大きな体と、強い力を持っている。
その発生には諸説あるが、理性が振り切れ、本能に支配された獣人の生れの果て、というのが今の世の中で一番知られている説である。
もっとも、それが獣人に対する悪感情を煽っている人るであり、獣人である独楽にとっても耳の痛い説だった。
「独楽さま、あの方、襲われている……のでは?」
信太が青年を見て、やや自信のなさそうな口調でそう言った。
信太が疑問に思うのも無理はない。何故ならば魔獣に追われている青年の表情は、焦りも、恐怖も、困っているような様子もなく、真顔なのだ。
ただただ真顔で走る青年を、牙を剥きだして追いかける魔獣。緊迫感があるのかないのか分からない、何とも言えない光景である。だが、客観的に見れば襲われているというのが正しい表現だろう。
「ええ、襲われているようです。少しの間、隠れていて下さい、信太。――――助けます」
独楽はフードを被ると、錫杖をシャン、と鳴らして青年の方に一歩足を踏み出した。錫杖の遊環(ゆかん)についた硝子玉のような飾り――――烏玉が、木漏れ日に照らされ光る。独楽は自身の身体の中に溜めた神力に意識を向けると、烏玉に違う光が宿り始める。
その時になって初めて青年が独楽に気付いた。
「そこの白いの! そんなところにぼうっと立っていると、危ないぞ!」
少し焦ったように青年が言う。青年あの表情の僅かな変化が、妙に独楽の頭に残った。
独楽の足が地を蹴る。シャン、と揺れる錫杖の烏玉が、より一層、強い光を帯びた。すれ違いざまに、その光が青年の目に映る。青年は目を見開き、その光を追うように顔を向けた。
その視線の先に独楽は立つ。眼前には魔獣。だが独楽は臆する事なく、落ち着いた表情で錫杖を構える。
「神雷壁(しんらいへき)――――」
独楽の言葉に呼応して、烏玉から神力の光がバチバチと青白く迸る。
「――――盾(しん)!」
言葉を言い終えた瞬間、独楽の目の前にキィン、と音を立てて光の盾が現れた。細かな紋様の描かれた魔法陣のような盾だ。
魔獣はその盾に、思い切り体をぶつける。ぶつかった衝撃が風になるほどの勢いだ。その風に羽織をなびかせながら、独楽は涼しい顔で魔獣を見上げた。
魔獣は目の前に現れた光の盾を破ろうと何度も何度も体をぶつけるも、ヒビ一つ、綻び一つ作る事は出来ない。独楽の出した光の盾――≪神雷壁・盾≫は、薄く繊細な見た目よりも遥かに頑丈であった。
「これ、は……神雷?」
青年が驚いたように声を漏らす。その声も魔獣が光の盾にぶつかる音にかき消される。
ただぶつかるだけでは破れないと理解した魔獣は、大きく後ろに下がった。そして、助走をつけて、今まで以上の力で光の盾に向かって突進する。
「その程度では、まだまだ」
独楽が小さく呟いて両手で錫杖を握り直す。盾の光がさらに強く、輝きを増した。
その光の盾にガァン、と魔獣が激突する。だが突き破られる事はなく、魔獣は跳ね返されるように大きく後ろに仰け反った。
その瞬間、独楽は地を蹴る。ふわり、と風を受るように、フードが膨らむ。それと同時に神雷壁がフッと消失する。
独楽の半獣化である。青年から見えないように変化した独楽の目が魔獣を見据え、細まる。そうして独楽は魔獣の懐に飛び込むと、
「ふっ!」
手に持った錫杖の底で、魔獣の胸を抉るように突く。心の臓を狙った一撃に、魔獣は苦しげな叫び声を上げ目を剥いた後、ぐらり、とその場に倒れ込み、動かなくなった。
「…………お見事」
青年が呆けたようにそう言った。
独楽は倒れた魔獣に手で触れて、その様子を確認した後に、彼に振り返る。
「お怪我はございませんか?」
褒められた独楽は、照れたように顔をかきながら、青年にそう尋ねた。
「ああ、お蔭様で、ご覧の通りだ。助かった、礼を言う」
独楽に向かって青年が頭を下げた。
「いえ、お気になさらず。わたし達も、ここで人に出会えて実に、実に幸運でした」
「わたし達?」
「おーい、信太、もう出てきて構いませ……」
独楽が信太に向かって呼びかける。その時、不意に独楽の視界がぐるりと回った。
「あれ?」
その途端、膝からがくり、と地面に崩れ落ちる。どうやら今の神雷と、半獣化のせいで、独楽の空腹の限界値が底を突き破ったようだ。
「おい、どうした?」
急に膝を突いた独楽を見て、青年がぎょっとして駆け寄ってくる。
「いや、ちょっと……」
ただの空腹です、と説明しようとしたが、それより早く独楽の視界が真っ白になる。
ああ、これ、随分久しぶりの感覚だ。
そう思った瞬間に、独楽は目を回し、どさりと地面に倒れ込んだ。
予想外の登場に、独楽は目を瞬いた。
歳は独楽と同じくらいだろうか。短い黒髪に蜘蛛の巣や小枝を絡ませ、身に纏う着物の袖をはためかせながら、青年は真顔で走っている。
食料になりうるものではなかった事に独楽は少しだけガッカリしたが、だがしかし、飛び出て来たのは人である。しかもイナカマチ区画へやって来て初めて出会った人だ。記念すべき第一区画人、そして迷子の自分達の救世主――になりうるかもしれない――である。
独楽と信太は嬉々として、真顔で走る青年に向かって手を振った。
「さらば理不尽な迷子、そしてさらば非情なる空腹の日々よ!」
「お兄さん、油揚げください」
「まだですよ信太、物事には順序というものがあります。つまりは第一印象です。これでご馳走を得られるかどうかが決まるのです。というわけで……おーい! すみません、そこの方ー!」
独楽が青年に向かってそう呼びかけた時、彼が出てきた茂みが再度大きくガサリと揺れた。
「ガサリ?」
その音に独楽と信太がこてりと首を傾げる。今度こそイノシシか、ともちょっと思った二人。
だがしかし、その茂みの中から飛び出してきたのは、これまたイノシシではない。黒色の毛並みを持った、大きな狼――――のような獣だった。
それを見て独楽がぎょっと目を剥く。
「魔獣!?」
青年からワンテンポ遅れて飛び出して来たのは『魔獣』と呼ばれる生き物だ。
魔獣とは、この継ぎ接ぎ世界が生まれてから現れるようになった、人を襲う危険な獣の事である。姿形や性質は様々ではあるものの、一概にして強靭で大きな体と、強い力を持っている。
その発生には諸説あるが、理性が振り切れ、本能に支配された獣人の生れの果て、というのが今の世の中で一番知られている説である。
もっとも、それが獣人に対する悪感情を煽っている人るであり、獣人である独楽にとっても耳の痛い説だった。
「独楽さま、あの方、襲われている……のでは?」
信太が青年を見て、やや自信のなさそうな口調でそう言った。
信太が疑問に思うのも無理はない。何故ならば魔獣に追われている青年の表情は、焦りも、恐怖も、困っているような様子もなく、真顔なのだ。
ただただ真顔で走る青年を、牙を剥きだして追いかける魔獣。緊迫感があるのかないのか分からない、何とも言えない光景である。だが、客観的に見れば襲われているというのが正しい表現だろう。
「ええ、襲われているようです。少しの間、隠れていて下さい、信太。――――助けます」
独楽はフードを被ると、錫杖をシャン、と鳴らして青年の方に一歩足を踏み出した。錫杖の遊環(ゆかん)についた硝子玉のような飾り――――烏玉が、木漏れ日に照らされ光る。独楽は自身の身体の中に溜めた神力に意識を向けると、烏玉に違う光が宿り始める。
その時になって初めて青年が独楽に気付いた。
「そこの白いの! そんなところにぼうっと立っていると、危ないぞ!」
少し焦ったように青年が言う。青年あの表情の僅かな変化が、妙に独楽の頭に残った。
独楽の足が地を蹴る。シャン、と揺れる錫杖の烏玉が、より一層、強い光を帯びた。すれ違いざまに、その光が青年の目に映る。青年は目を見開き、その光を追うように顔を向けた。
その視線の先に独楽は立つ。眼前には魔獣。だが独楽は臆する事なく、落ち着いた表情で錫杖を構える。
「神雷壁(しんらいへき)――――」
独楽の言葉に呼応して、烏玉から神力の光がバチバチと青白く迸る。
「――――盾(しん)!」
言葉を言い終えた瞬間、独楽の目の前にキィン、と音を立てて光の盾が現れた。細かな紋様の描かれた魔法陣のような盾だ。
魔獣はその盾に、思い切り体をぶつける。ぶつかった衝撃が風になるほどの勢いだ。その風に羽織をなびかせながら、独楽は涼しい顔で魔獣を見上げた。
魔獣は目の前に現れた光の盾を破ろうと何度も何度も体をぶつけるも、ヒビ一つ、綻び一つ作る事は出来ない。独楽の出した光の盾――≪神雷壁・盾≫は、薄く繊細な見た目よりも遥かに頑丈であった。
「これ、は……神雷?」
青年が驚いたように声を漏らす。その声も魔獣が光の盾にぶつかる音にかき消される。
ただぶつかるだけでは破れないと理解した魔獣は、大きく後ろに下がった。そして、助走をつけて、今まで以上の力で光の盾に向かって突進する。
「その程度では、まだまだ」
独楽が小さく呟いて両手で錫杖を握り直す。盾の光がさらに強く、輝きを増した。
その光の盾にガァン、と魔獣が激突する。だが突き破られる事はなく、魔獣は跳ね返されるように大きく後ろに仰け反った。
その瞬間、独楽は地を蹴る。ふわり、と風を受るように、フードが膨らむ。それと同時に神雷壁がフッと消失する。
独楽の半獣化である。青年から見えないように変化した独楽の目が魔獣を見据え、細まる。そうして独楽は魔獣の懐に飛び込むと、
「ふっ!」
手に持った錫杖の底で、魔獣の胸を抉るように突く。心の臓を狙った一撃に、魔獣は苦しげな叫び声を上げ目を剥いた後、ぐらり、とその場に倒れ込み、動かなくなった。
「…………お見事」
青年が呆けたようにそう言った。
独楽は倒れた魔獣に手で触れて、その様子を確認した後に、彼に振り返る。
「お怪我はございませんか?」
褒められた独楽は、照れたように顔をかきながら、青年にそう尋ねた。
「ああ、お蔭様で、ご覧の通りだ。助かった、礼を言う」
独楽に向かって青年が頭を下げた。
「いえ、お気になさらず。わたし達も、ここで人に出会えて実に、実に幸運でした」
「わたし達?」
「おーい、信太、もう出てきて構いませ……」
独楽が信太に向かって呼びかける。その時、不意に独楽の視界がぐるりと回った。
「あれ?」
その途端、膝からがくり、と地面に崩れ落ちる。どうやら今の神雷と、半獣化のせいで、独楽の空腹の限界値が底を突き破ったようだ。
「おい、どうした?」
急に膝を突いた独楽を見て、青年がぎょっとして駆け寄ってくる。
「いや、ちょっと……」
ただの空腹です、と説明しようとしたが、それより早く独楽の視界が真っ白になる。
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