17 / 20
16
しおりを挟む
「キミはどうしてプロメテウスに入ったんだい?」
スメラギの補佐官となってひと月たった頃。シラハ彼からそう聞かれた。その時シラハは「都合が良いからです」と答えた。
それは今も変わらない。ここにいれば都合が良い。誰かを守るのも、一人で生きて行くのも。
けれど。
嫌いなプロメテウスで、嫌いな吸血鬼に囲まれて、嫌いな上司の補佐官で。
けれど、でも。
二年経って、それらにずっと関わっている内に。
思っていたよりマシだったと思うようにもなっていた。
シラハとスメラギは、ツバキのナビゲートで、下へ続くエレベーターにたどり着いた。
ご丁寧に隠されていたエレベーターに乗って地下四階へ向かう。
ガコン、と音を立てて動き出したその中で、不意にスメラギが口を開いた。
「シラハ君、さっきのさ」
「さっき?」
「カナタ氏に向かって言った言葉」
カナタに言ったのは法がどうの、という話だろうか。
特におかしな話はしていないと思うが、何だろう。そう思ってシラハが僅かに首を傾げると、
「なかなか格好良かったよ」
と言ってスメラギは笑った。
予想外の誉め言葉にシラハは目を瞬く。
「はあ。それはどうも」
「フフ。相変わらずシラハ君は反応が薄いなぁ」
「あなたのはどう受け取って良いか迷うんです」
何度目かの台詞だが、シラハはそう返す。
そしてスメラギも「そうだね」と頷いた。今までにも何度かしたやり取りだ。
だが今日はそこに「シラハ君の事を想っているのに!」等の、茶化すような言葉が入らない。
いつもとほんの少し違う様子の上司に、シラハも「おや」と思った。
そんなシラハの僅かな疑問を知ってか知らずか、スメラギは階数表示を見ながら、
「キミは本当に、出会った時からずっとぶれないねぇ」
と言った。
「他人の事を言えますか、スメラギ様」
「アハハ、それはそうだ!」
シラハがいつも通りに返すと、スメラギは楽しそうに笑う。
それから「うん」と、小さく声を挟んで、
「キミは、そのまま変わらないでいて」
そう言った。やはりいつもと様子が違う。
シラハが「スメラギ様?」と聞き返した時、エレベーターは地下四階へと到着した。
スウ、とドアが開くと、スメラギは先に一歩、外へ出る。
聞き返すタイミングを逃してしまったなとシラハは思いながら、それに続く。
地下四階は、地上の階と比べると少し明かりが暗い。
そんな中、奥の方から戦いの音も耳に届く。数人の声もだ。そこに狂鬼やメノウ達がいるはずだ。
スメラギとシラハは同時に走り出した、
――――その時。
前方から、弾丸のような勢いで、赤黒い何かが襲い掛かって来た。
あまりに速い。咄嗟に左右に分かれ、それを避ける。
すれ違い様に、赤黒い塊の中に、ネオンのような明かりが見えた。
(狂鬼!)
そう判断し、シラハは銃を構えて振り返る。
その塊はザザッと音を立てて急停止すると、水風船が爆ぜるようにパチンと崩れ、人の形へ変わる。
ドレス姿の女性だ。赤い目は爛々と光り、体中には赤い光の入れ墨が浮かび上がっている。
「パーティーの参加者だね。ヴァイオリニストのチカ・ヨリタ氏だ。シラハ君、極力、殺さないように。骨の一本や二本は許可するよ」
「承知しました。始末書で済みますか?」
「済むね! 何、吸血鬼は再生力も強いから、骨を折っても病院にぶち込んでおけば良いから平気平気!」
「聊か物騒では?」
「他人の事、言えないでしょキミは」
そんなやり取りをしている前で女性――チカ・ヨリタは再び、赤黒い塊に変化する。
先ほどは早すぎて見えなかったが、こうして正面から見ればコウモリのような形をしている。彼女の血の芸術なのだろう。
その姿になっても狂鬼の印である入れ墨はそのままだ。目の部分に、炎のような赤い光が宿っている。彼女はスウ、と視線をシラハに向けた。
シラハは聖人体質の前に人間だ。体内の血の減少で狂鬼になった吸血鬼は、理性を失い暴れながらも、無意識に人間の血を求める傾向がある。
「速度特化、自己強化系の血の芸術か」
「あまり見かけないタイプですね」
「うん。見てくれが変わる系ってのは、あまり大っぴらにしない吸血鬼が多いねぇ」
変なプライドがあるからだろうけれど、とスメラギが付け加える。
「やるよ、シラハ君。――――霧の散歩道!」
スメラギがそう言うと、彼の周囲に赤い霧が発生する。対象の動きを鈍くするスメラギの血の芸術。
それは真っ直ぐに目標に向かう、が――――狂鬼の速度はそれ以上だった。
赤い霧が体に纏わりつくより早く、狂鬼はそれを突破して、一直線にシラハに飛び掛かってくる。
速い。しかし動きは単純。ギリギリでシラハは避ける。僅かに触れたドレスの裾が、チッ、と音を立てて切れた。
あの速度のせいで、全身が刃物と同じものになっているのだろう。
(これは少々、厄介な)
体質的にシラハの素肌に触れれば吸血鬼は焼ける。
吸血鬼に対して絶対的な優位を持つシラハだが、こと『死なせずに』と制限がつくと話が変わって来る。
先述の通り、聖人体質は素肌に触れただけで吸血鬼を焼く。
ごく軽くても火傷、それ以上になると火だるまだ。
だが、その度合いを無視して、触れただけで一気に燃え上がるものがある。吸血鬼の血だ。
聖人体質にとって吸血鬼の血はガソリンのようなもの。先日の呪い屋サザナミの血の芸術を燃やしたのが良い例だ。
目の前の狂鬼のように、全身が血の芸術で覆われている状態は、それと同じ事になる。
つまり『極力、殺さないように』という制限がついた時点で、シラハは相手に触れられない。すべての攻撃を回避する必要が出る。
シラハの身体能力は一般人と比べれば上だが、基本的には人間のそれである。化け物染みた吸血鬼の攻撃を回避し続けろというのは、なかなか厄介な話だった。
電流の弾丸を放つ『自動拳銃・雷電』を携帯しているのは、その辺りが理由になっている。殺傷力の低いあれならば、無力化は出来ても命を奪う可能性が低いからだ。
しかし、あれは今、取り上げられている。手元にあるのは敵から拝借した銃だけだ。
「スメラギ様、一部に当てます」
「オーケー。その後もう一度、血の芸術を入れる」
先ほどのスメラギの血の芸術は、纏わりつくより速く相手が動いたから効果が無かった。
その『纏わりつく』時間さえ稼げれば、何とかなるだろう。
シラハは銃口を狂鬼に向ける。
当てやすいのは大きい翼部分。狂鬼は動く際に、コウモリが空を飛ぶように、あれでバランスを取っているように見えた。
幸い相手の狙いはシラハのまま。四方八方に動く様子はなく、当てるなら楽だ。すでに相手は振り返り、再びシラハに向かって来ようとしていた。
動きは読める。タイミングを見て撃ち抜けば、それで良い。
『パーティーの参加者だね。ヴァイオリニストのチカ・ヨリタ氏だ』
そう考えた時、ふと、スメラギの言葉が脳裏に蘇った。
あの狂鬼、チカ・ヨリタはヴァイオリンの演奏家だ。つまり手を使う。
もし、そこを撃ったら。吸血鬼の身体がいかに再生力が高くても、万が一、後遺症が残らないというわけではない。
(ヴァイオリニストが手を使えなくなったら――――)
ほんの一瞬、シラハは迷った。
「シラハ君!」
スメラギの僅かに焦った声で、ハッとなれば。
目の前には狂鬼の姿があった。
スメラギの補佐官となってひと月たった頃。シラハ彼からそう聞かれた。その時シラハは「都合が良いからです」と答えた。
それは今も変わらない。ここにいれば都合が良い。誰かを守るのも、一人で生きて行くのも。
けれど。
嫌いなプロメテウスで、嫌いな吸血鬼に囲まれて、嫌いな上司の補佐官で。
けれど、でも。
二年経って、それらにずっと関わっている内に。
思っていたよりマシだったと思うようにもなっていた。
シラハとスメラギは、ツバキのナビゲートで、下へ続くエレベーターにたどり着いた。
ご丁寧に隠されていたエレベーターに乗って地下四階へ向かう。
ガコン、と音を立てて動き出したその中で、不意にスメラギが口を開いた。
「シラハ君、さっきのさ」
「さっき?」
「カナタ氏に向かって言った言葉」
カナタに言ったのは法がどうの、という話だろうか。
特におかしな話はしていないと思うが、何だろう。そう思ってシラハが僅かに首を傾げると、
「なかなか格好良かったよ」
と言ってスメラギは笑った。
予想外の誉め言葉にシラハは目を瞬く。
「はあ。それはどうも」
「フフ。相変わらずシラハ君は反応が薄いなぁ」
「あなたのはどう受け取って良いか迷うんです」
何度目かの台詞だが、シラハはそう返す。
そしてスメラギも「そうだね」と頷いた。今までにも何度かしたやり取りだ。
だが今日はそこに「シラハ君の事を想っているのに!」等の、茶化すような言葉が入らない。
いつもとほんの少し違う様子の上司に、シラハも「おや」と思った。
そんなシラハの僅かな疑問を知ってか知らずか、スメラギは階数表示を見ながら、
「キミは本当に、出会った時からずっとぶれないねぇ」
と言った。
「他人の事を言えますか、スメラギ様」
「アハハ、それはそうだ!」
シラハがいつも通りに返すと、スメラギは楽しそうに笑う。
それから「うん」と、小さく声を挟んで、
「キミは、そのまま変わらないでいて」
そう言った。やはりいつもと様子が違う。
シラハが「スメラギ様?」と聞き返した時、エレベーターは地下四階へと到着した。
スウ、とドアが開くと、スメラギは先に一歩、外へ出る。
聞き返すタイミングを逃してしまったなとシラハは思いながら、それに続く。
地下四階は、地上の階と比べると少し明かりが暗い。
そんな中、奥の方から戦いの音も耳に届く。数人の声もだ。そこに狂鬼やメノウ達がいるはずだ。
スメラギとシラハは同時に走り出した、
――――その時。
前方から、弾丸のような勢いで、赤黒い何かが襲い掛かって来た。
あまりに速い。咄嗟に左右に分かれ、それを避ける。
すれ違い様に、赤黒い塊の中に、ネオンのような明かりが見えた。
(狂鬼!)
そう判断し、シラハは銃を構えて振り返る。
その塊はザザッと音を立てて急停止すると、水風船が爆ぜるようにパチンと崩れ、人の形へ変わる。
ドレス姿の女性だ。赤い目は爛々と光り、体中には赤い光の入れ墨が浮かび上がっている。
「パーティーの参加者だね。ヴァイオリニストのチカ・ヨリタ氏だ。シラハ君、極力、殺さないように。骨の一本や二本は許可するよ」
「承知しました。始末書で済みますか?」
「済むね! 何、吸血鬼は再生力も強いから、骨を折っても病院にぶち込んでおけば良いから平気平気!」
「聊か物騒では?」
「他人の事、言えないでしょキミは」
そんなやり取りをしている前で女性――チカ・ヨリタは再び、赤黒い塊に変化する。
先ほどは早すぎて見えなかったが、こうして正面から見ればコウモリのような形をしている。彼女の血の芸術なのだろう。
その姿になっても狂鬼の印である入れ墨はそのままだ。目の部分に、炎のような赤い光が宿っている。彼女はスウ、と視線をシラハに向けた。
シラハは聖人体質の前に人間だ。体内の血の減少で狂鬼になった吸血鬼は、理性を失い暴れながらも、無意識に人間の血を求める傾向がある。
「速度特化、自己強化系の血の芸術か」
「あまり見かけないタイプですね」
「うん。見てくれが変わる系ってのは、あまり大っぴらにしない吸血鬼が多いねぇ」
変なプライドがあるからだろうけれど、とスメラギが付け加える。
「やるよ、シラハ君。――――霧の散歩道!」
スメラギがそう言うと、彼の周囲に赤い霧が発生する。対象の動きを鈍くするスメラギの血の芸術。
それは真っ直ぐに目標に向かう、が――――狂鬼の速度はそれ以上だった。
赤い霧が体に纏わりつくより早く、狂鬼はそれを突破して、一直線にシラハに飛び掛かってくる。
速い。しかし動きは単純。ギリギリでシラハは避ける。僅かに触れたドレスの裾が、チッ、と音を立てて切れた。
あの速度のせいで、全身が刃物と同じものになっているのだろう。
(これは少々、厄介な)
体質的にシラハの素肌に触れれば吸血鬼は焼ける。
吸血鬼に対して絶対的な優位を持つシラハだが、こと『死なせずに』と制限がつくと話が変わって来る。
先述の通り、聖人体質は素肌に触れただけで吸血鬼を焼く。
ごく軽くても火傷、それ以上になると火だるまだ。
だが、その度合いを無視して、触れただけで一気に燃え上がるものがある。吸血鬼の血だ。
聖人体質にとって吸血鬼の血はガソリンのようなもの。先日の呪い屋サザナミの血の芸術を燃やしたのが良い例だ。
目の前の狂鬼のように、全身が血の芸術で覆われている状態は、それと同じ事になる。
つまり『極力、殺さないように』という制限がついた時点で、シラハは相手に触れられない。すべての攻撃を回避する必要が出る。
シラハの身体能力は一般人と比べれば上だが、基本的には人間のそれである。化け物染みた吸血鬼の攻撃を回避し続けろというのは、なかなか厄介な話だった。
電流の弾丸を放つ『自動拳銃・雷電』を携帯しているのは、その辺りが理由になっている。殺傷力の低いあれならば、無力化は出来ても命を奪う可能性が低いからだ。
しかし、あれは今、取り上げられている。手元にあるのは敵から拝借した銃だけだ。
「スメラギ様、一部に当てます」
「オーケー。その後もう一度、血の芸術を入れる」
先ほどのスメラギの血の芸術は、纏わりつくより速く相手が動いたから効果が無かった。
その『纏わりつく』時間さえ稼げれば、何とかなるだろう。
シラハは銃口を狂鬼に向ける。
当てやすいのは大きい翼部分。狂鬼は動く際に、コウモリが空を飛ぶように、あれでバランスを取っているように見えた。
幸い相手の狙いはシラハのまま。四方八方に動く様子はなく、当てるなら楽だ。すでに相手は振り返り、再びシラハに向かって来ようとしていた。
動きは読める。タイミングを見て撃ち抜けば、それで良い。
『パーティーの参加者だね。ヴァイオリニストのチカ・ヨリタ氏だ』
そう考えた時、ふと、スメラギの言葉が脳裏に蘇った。
あの狂鬼、チカ・ヨリタはヴァイオリンの演奏家だ。つまり手を使う。
もし、そこを撃ったら。吸血鬼の身体がいかに再生力が高くても、万が一、後遺症が残らないというわけではない。
(ヴァイオリニストが手を使えなくなったら――――)
ほんの一瞬、シラハは迷った。
「シラハ君!」
スメラギの僅かに焦った声で、ハッとなれば。
目の前には狂鬼の姿があった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
パイナップル番長 あるある川柳大全(中年童貞の世界)
パイナップル番長研究所
キャラ文芸
進学するように、時期がくれば、ある程度の努力で、自然とパートナーと巡り合えて初体験して結婚できると思っていたら、現実は甘くないのですね。
我が研究所は、20年以上にわたって、特殊生物パイナップル番長を研究してきました。
パイナップル番長とは、ずばり中年童貞を具現化した姿そのものです。
今回は、パイナップル番長を吐いた川柳の収集及び研究の成果を公表したいと思います。
中年童貞ならではの切なさや滑稽さを感じていただけましたら幸いです。
俺がママになるんだよ!!~母親のJK時代にタイムリープした少年の話~
美作美琴
キャラ文芸
高校生の早乙女有紀(さおとめゆき)は名前にコンプレックスのある高校生男子だ。
母親の真紀はシングルマザーで有紀を育て、彼は父親を知らないまま成長する。
しかし真紀は急逝し、葬儀が終わった晩に眠ってしまった有紀は目覚めるとそこは授業中の教室、しかも姿は真紀になり彼女の高校時代に来てしまった。
「あなたの父さんを探しなさい」という真紀の遺言を実行するため、有紀は母の親友の美沙と共に自分の父親捜しを始めるのだった。
果たして有紀は無事父親を探し出し元の身体に戻ることが出来るのだろうか?
『遺産相続人』〜『猫たちの時間』7〜
segakiyui
キャラ文芸
俺は滝志郎。人に言わせれば『厄介事吸引器』。たまたま助けた爺さんは大富豪、遺産相続人として滝を指名する。出かけた滝を待っていたのは幽霊、音量、魑魅魍魎。舞うのは命、散るのはくれない、引き裂かれて行く人の絆。ったく人間てのは化け物よりタチが悪い。愛が絡めばなおのこと。おい、周一郎、早いとこ逃げ出そうぜ! 山村を舞台に展開する『猫たちの時間』シリーズ7。
声劇台本置き場
ツムギ
キャラ文芸
望本(もちもと)ツムギが作成したフリーの声劇台本を投稿する場所になります。使用報告は要りませんが、使用の際には、作者の名前を出して頂けたら嬉しいです。
台本は人数ごとで分けました。比率は男:女の順で記載しています。キャラクターの性別を変更しなければ、演じる方の声は男女問いません。詳細は本編内の上部に記載しており、登場人物、上演時間、あらすじなどを記載してあります。
詳しい注意事項に付きましては、【ご利用の際について】を一読して頂ければと思います。(書いてる内容は正直変わりません)
徹夜でレポート間に合わせて寝落ちしたら……
紫藤百零
大衆娯楽
トイレに間に合いませんでしたorz
徹夜で書き上げたレポートを提出し、そのまま眠りについた澪理。目覚めた時には尿意が限界ギリギリに。少しでも動けば漏らしてしまう大ピンチ!
望む場所はすぐ側なのになかなか辿り着けないジレンマ。
刻一刻と高まる尿意と戦う澪理の結末はいかに。
4:44 a.m. 天使が通る
その子四十路
キャラ文芸
「──あたしはココ。『人形師マリオンの箱庭』の店主よ」
大気が汚染され、電気文明が廃れた終末世界。
戦争孤児のココは、砂漠に侵食された商店街の一角で『人形師マリオンの箱庭』という雑貨屋を営んでいる。心優しき住人たちに見守られながら、生き別れた父親の帰りを待っていた。
過酷な暮らし……
消息不明の家族を待つ苦悩……
そして、初めての恋……
“終わりの世界”で生きる、天涯孤独のココの日常と冒険。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる