30 / 33
第六章 過去を乗り越える
第30話 剣聖
しおりを挟む
「――おお! また、レイの奴やりおったわい!」
「すげー! 瞬殺なのー! レイってあんなに強かったなのー!?」
「レイ君かっこいいー!」
三人のテンションはどんどん上がる。
二回戦目もレイが一瞬で勝負を決めたのだ。
「こりゃ、エールが美味く飲めるぞ! チー、買って来るんじゃ!」
「うるせー、ジジイ! 酒くらい自分で買えなの!」
「……あ、丁度売り子さんが来たよ。すみませーん!」
売り子たちは冷却の魔道具に飲み物を入れているので、いつでも冷たいエールが飲める。試合を観戦しながらの一杯は最高だ。
アリスは酔うと変なものに擬態してしまうので、ノエミはエール三つとぶどうジュース一つを購入した。
三人は試合を観戦しながら、景気よくエールをあおる。
「ワシも年じゃのう! ちと、小便に行って来るわい!」
「チーも膀胱がパンパンなのー!」
「ぼ、僕も行くよ!」
三人は猛烈な尿意に襲われ、トイレへ駈け込む。
後にはアリス一人が残された。
――それをすぐ後ろから見ていたのが、この男。女殺しのミカエルである。
(くくく、枯れ木になるまで尿を出し続けるがいいさ)
彼はこっそり、三人のエールに利尿薬を入れたのだ。
薬が切れるまで、奴等が戻って来る事は無い。
(レイの妹が、媚薬入りのジュースを飲んだ事は確認済みだ。あとは、ちょっと手を握ってやれば、僕を求めてくるだろうよ)
ミカエルが女殺しとまで言われるゆえんは、この媚薬にある。
逆に言えば、これが無ければ彼はさほどでもない。
「――やあ、お嬢さん一人かい?」
ミカエルは妹の隣に座り、肩に手を回す。
しかし、すぐに払いのけられた。
(ははあ。僕に触れられると、もう我慢できないという事か。可愛いじゃないか)
「我慢しなくていいんだよ……僕と一緒に、近くの宿屋に休憩しに行かないかい?」
妹はミカエルを無視し、隣に置いてあるエールをじっと見ている。
「お嬢さん、エールが飲みたいのかい? でも、このエールは飲まない方がいい。僕が買ってあげるよ」
シラフだと恥ずかしいから、アルコールの力を借りたいという事なんだろう。
うぶで可愛い女だ。ベッドでたっぷり可愛がってやることにしよう。
ミカエルは売り子からエールを二つもらい、妹に一つ手渡した。
「僕と君との出会いに乾杯」
ごくりと一口飲みながら、妹を見る。
彼女はゴクゴクと一気飲みをしていた。
「す、すごい飲みっぷりだね」
酔って誤魔化さないと、下半身がうずいてうずいて仕方ないのだろう。
これはもう勝利確定だ。完全に酔われてしまう前に、さっさと妹を快楽の海に溺れさせてしまうとしよう。
「じゃあ。そろそろ行こうか……」
ミカエルは妹の手を握る。――ゆぼんっ!
「ぐはっ!」
顔面をぶん殴られ、地面に転がる。
だが、女に殴られる事には慣れている。包丁で刺された事だってあるのだ。
むしろ、こうでなくては楽しくない。
こういう照れ屋の女を、自分のモノにするのが一番の醍醐味なのだから。
「ふふっ、恥ずかしがりやさんなんだね……って、おい!?」
妹の姿は消えていて、代わりにでかいカエルのぬいぐるみが置いてある。
「え? え? あれ? ……どこ行った?」
ミカエルは妹を探しに、その場を後にした。
* * *
出番がやって来たので、俺は控室を出て通路を進む。
闘技場に上がった瞬間、大きな歓声が沸いた。三回戦目ともなれば、かなり注目されるのだろう
「――ならば宣伝のために、もっと剣で打ち合った方がいいのか?」
まだ一回も相手と剣を交えていない。
「この剣の凄さがまったく伝わっておらんぞ!」とボンゴが怒ってそうだ。
俺は観客席を見る。
「ボンゴは……随分と機嫌良さそうに飲んでるな。じゃあいいか。――って、アリスの奴、酒を飲んだのか?」
ノエミがぐったりとしたカエルのぬいぐるみを抱えて、こちらに手振っている。
俺は軽く手を振って返した。
「――随分と余裕じゃな、小僧」
長い白髭をたくわえた白髪の老人が、俺に鋭い眼を向けた。
腰には反りのある剣を差している。おそらくカタナだ。
「――決して、あなたを軽んじたわけではありません」
老人は鼻をふんっと鳴らした。
「わざわざ、東の果てからやって来たが、この国の剣士はどれも大した事がないのう……完全な無駄足じゃわい」
東の国の剣士は、世界最高の剣術を持つと言われている。
ならばその技、とくと見せてもらうとしよう。
『――東方、はるばる東の国からやって来たソードマスター、テラダ・ゲンリュウサイ! シデン流の創始者だそうです!』
おそらく多くの弟子を持っているのだろう。それでもなお上を目指そうとするのは立派だ。
『――西方、今大会のダークホース、魔術師レイ・パラッシュ! 一回戦でブロック・イスフェルト将軍を、二回戦で熊殺しのワゾを一瞬で破っております!』
大きな歓声が上がる。
アリス達のいる方とは逆方向から、強い視線を感じたので振り向く。
俺と目が合った黒髪の女が、ぷいっと顔を逸らした。
「エクレア……あいつ、来てたのか……」
『――それでは、三回戦一試合……始め!』
ゲンリュウサイはカタナを抜かずに、柄に手をかけたまま姿勢を低く保っている。
イアイというやつだろう。うかつに飛び込めば、真っ二つだ。
俺は袈裟掛けにしてある革ベルトから投げナイフを抜き、ゲンリュウサイに投げ付ける。
――シュパッ!
目にも留まらぬ速さで、投げナイフが斬られた。
しかも、それほどの抜刀速度でありながら、斬撃後には納刀されている。
「これは凄い……それにあのカタナ、相当な業物だ……」
三位一体の剣もかなりの業物だが、ゲンリュウサイのカタナはそれ以上だ。
受けようとすれば、剣ごと斬られてしまうだろう。
「これは中々厄介な相手だ……」
俺は静かに大きく息を吐いた。
* * *
日和国最高の剣士の称号である【剣聖】の称号を手に入れ、紫電流は今や三千人の門下生がおり、しかもその中には将軍や大名までいる。
もはや自分にやるべき事はなくなった。あとはどこで終えるかだけだ。
息子に紫電流を託し、死に場所を求めこの地にやって来たが、とんだ期待外れだった。
「ワシを殺せそうな者はおらんのお……」
源流斎は飛んで来た小刀を斬り捨て、名刀残月を鞘に戻す。
――奴の戦法はこれで分かった。
次は小刀を弾いた隙を狙って、斬り込んでくる。
「そういった小手先の技はワシに通じんぞ、小僧……」
手裏剣、石、弓矢。同じ事を考えた相手を、何十人と切り伏せてきた。
この神速の抜刀術に隙など無い。
男が息を吐いた。
(覚悟ができたようじゃ。――少しは楽しませておくれよ?)
男はゆらりとこちらに歩き出す。
(んん? 小刀を使うつもりはないのか?)
源流斎がほんの一瞬思考した瞬間、男は目の前に迫っていた。
(――ほう! 縮地を使えるのか! だが、まだまだ!)
この地で会った剣士の中では一番の速さだ。
だが、紫電流の門下生の中では、十本の指に入れるかすら怪しい。
(――その腕前に敬意を表し、腕ごと斬り落としてやろう!)
一回戦、二回戦の相手は弱すぎたので、武器を真っ二つにし降参させた。
お前ごときの血では、我が刀を汚すに値しないと示したのだ。
源流斎は柄を握り、真一文字に残月を一閃する。
――はずだった。
「……お? おお?」
源流斎が真横に振ったのは、自分の右腕だけだった。
残月は、彼の手首と一緒に地面に落ちていた。
首元に剣が突き付けられる。
「ゲンリュウサイ殿、降参を――」
源流斎は「がはは!」と豪快に笑う。
「お見事! レイ・パラッシュ殿! 降参でござる!」
再び人生に目標ができた。
剣聖の称号を授けられた時よりも遥かに嬉しい。
源流斎は、残った左手でレイ・パラッシュと強い握手をし、闘技場を去った。
「すげー! 瞬殺なのー! レイってあんなに強かったなのー!?」
「レイ君かっこいいー!」
三人のテンションはどんどん上がる。
二回戦目もレイが一瞬で勝負を決めたのだ。
「こりゃ、エールが美味く飲めるぞ! チー、買って来るんじゃ!」
「うるせー、ジジイ! 酒くらい自分で買えなの!」
「……あ、丁度売り子さんが来たよ。すみませーん!」
売り子たちは冷却の魔道具に飲み物を入れているので、いつでも冷たいエールが飲める。試合を観戦しながらの一杯は最高だ。
アリスは酔うと変なものに擬態してしまうので、ノエミはエール三つとぶどうジュース一つを購入した。
三人は試合を観戦しながら、景気よくエールをあおる。
「ワシも年じゃのう! ちと、小便に行って来るわい!」
「チーも膀胱がパンパンなのー!」
「ぼ、僕も行くよ!」
三人は猛烈な尿意に襲われ、トイレへ駈け込む。
後にはアリス一人が残された。
――それをすぐ後ろから見ていたのが、この男。女殺しのミカエルである。
(くくく、枯れ木になるまで尿を出し続けるがいいさ)
彼はこっそり、三人のエールに利尿薬を入れたのだ。
薬が切れるまで、奴等が戻って来る事は無い。
(レイの妹が、媚薬入りのジュースを飲んだ事は確認済みだ。あとは、ちょっと手を握ってやれば、僕を求めてくるだろうよ)
ミカエルが女殺しとまで言われるゆえんは、この媚薬にある。
逆に言えば、これが無ければ彼はさほどでもない。
「――やあ、お嬢さん一人かい?」
ミカエルは妹の隣に座り、肩に手を回す。
しかし、すぐに払いのけられた。
(ははあ。僕に触れられると、もう我慢できないという事か。可愛いじゃないか)
「我慢しなくていいんだよ……僕と一緒に、近くの宿屋に休憩しに行かないかい?」
妹はミカエルを無視し、隣に置いてあるエールをじっと見ている。
「お嬢さん、エールが飲みたいのかい? でも、このエールは飲まない方がいい。僕が買ってあげるよ」
シラフだと恥ずかしいから、アルコールの力を借りたいという事なんだろう。
うぶで可愛い女だ。ベッドでたっぷり可愛がってやることにしよう。
ミカエルは売り子からエールを二つもらい、妹に一つ手渡した。
「僕と君との出会いに乾杯」
ごくりと一口飲みながら、妹を見る。
彼女はゴクゴクと一気飲みをしていた。
「す、すごい飲みっぷりだね」
酔って誤魔化さないと、下半身がうずいてうずいて仕方ないのだろう。
これはもう勝利確定だ。完全に酔われてしまう前に、さっさと妹を快楽の海に溺れさせてしまうとしよう。
「じゃあ。そろそろ行こうか……」
ミカエルは妹の手を握る。――ゆぼんっ!
「ぐはっ!」
顔面をぶん殴られ、地面に転がる。
だが、女に殴られる事には慣れている。包丁で刺された事だってあるのだ。
むしろ、こうでなくては楽しくない。
こういう照れ屋の女を、自分のモノにするのが一番の醍醐味なのだから。
「ふふっ、恥ずかしがりやさんなんだね……って、おい!?」
妹の姿は消えていて、代わりにでかいカエルのぬいぐるみが置いてある。
「え? え? あれ? ……どこ行った?」
ミカエルは妹を探しに、その場を後にした。
* * *
出番がやって来たので、俺は控室を出て通路を進む。
闘技場に上がった瞬間、大きな歓声が沸いた。三回戦目ともなれば、かなり注目されるのだろう
「――ならば宣伝のために、もっと剣で打ち合った方がいいのか?」
まだ一回も相手と剣を交えていない。
「この剣の凄さがまったく伝わっておらんぞ!」とボンゴが怒ってそうだ。
俺は観客席を見る。
「ボンゴは……随分と機嫌良さそうに飲んでるな。じゃあいいか。――って、アリスの奴、酒を飲んだのか?」
ノエミがぐったりとしたカエルのぬいぐるみを抱えて、こちらに手振っている。
俺は軽く手を振って返した。
「――随分と余裕じゃな、小僧」
長い白髭をたくわえた白髪の老人が、俺に鋭い眼を向けた。
腰には反りのある剣を差している。おそらくカタナだ。
「――決して、あなたを軽んじたわけではありません」
老人は鼻をふんっと鳴らした。
「わざわざ、東の果てからやって来たが、この国の剣士はどれも大した事がないのう……完全な無駄足じゃわい」
東の国の剣士は、世界最高の剣術を持つと言われている。
ならばその技、とくと見せてもらうとしよう。
『――東方、はるばる東の国からやって来たソードマスター、テラダ・ゲンリュウサイ! シデン流の創始者だそうです!』
おそらく多くの弟子を持っているのだろう。それでもなお上を目指そうとするのは立派だ。
『――西方、今大会のダークホース、魔術師レイ・パラッシュ! 一回戦でブロック・イスフェルト将軍を、二回戦で熊殺しのワゾを一瞬で破っております!』
大きな歓声が上がる。
アリス達のいる方とは逆方向から、強い視線を感じたので振り向く。
俺と目が合った黒髪の女が、ぷいっと顔を逸らした。
「エクレア……あいつ、来てたのか……」
『――それでは、三回戦一試合……始め!』
ゲンリュウサイはカタナを抜かずに、柄に手をかけたまま姿勢を低く保っている。
イアイというやつだろう。うかつに飛び込めば、真っ二つだ。
俺は袈裟掛けにしてある革ベルトから投げナイフを抜き、ゲンリュウサイに投げ付ける。
――シュパッ!
目にも留まらぬ速さで、投げナイフが斬られた。
しかも、それほどの抜刀速度でありながら、斬撃後には納刀されている。
「これは凄い……それにあのカタナ、相当な業物だ……」
三位一体の剣もかなりの業物だが、ゲンリュウサイのカタナはそれ以上だ。
受けようとすれば、剣ごと斬られてしまうだろう。
「これは中々厄介な相手だ……」
俺は静かに大きく息を吐いた。
* * *
日和国最高の剣士の称号である【剣聖】の称号を手に入れ、紫電流は今や三千人の門下生がおり、しかもその中には将軍や大名までいる。
もはや自分にやるべき事はなくなった。あとはどこで終えるかだけだ。
息子に紫電流を託し、死に場所を求めこの地にやって来たが、とんだ期待外れだった。
「ワシを殺せそうな者はおらんのお……」
源流斎は飛んで来た小刀を斬り捨て、名刀残月を鞘に戻す。
――奴の戦法はこれで分かった。
次は小刀を弾いた隙を狙って、斬り込んでくる。
「そういった小手先の技はワシに通じんぞ、小僧……」
手裏剣、石、弓矢。同じ事を考えた相手を、何十人と切り伏せてきた。
この神速の抜刀術に隙など無い。
男が息を吐いた。
(覚悟ができたようじゃ。――少しは楽しませておくれよ?)
男はゆらりとこちらに歩き出す。
(んん? 小刀を使うつもりはないのか?)
源流斎がほんの一瞬思考した瞬間、男は目の前に迫っていた。
(――ほう! 縮地を使えるのか! だが、まだまだ!)
この地で会った剣士の中では一番の速さだ。
だが、紫電流の門下生の中では、十本の指に入れるかすら怪しい。
(――その腕前に敬意を表し、腕ごと斬り落としてやろう!)
一回戦、二回戦の相手は弱すぎたので、武器を真っ二つにし降参させた。
お前ごときの血では、我が刀を汚すに値しないと示したのだ。
源流斎は柄を握り、真一文字に残月を一閃する。
――はずだった。
「……お? おお?」
源流斎が真横に振ったのは、自分の右腕だけだった。
残月は、彼の手首と一緒に地面に落ちていた。
首元に剣が突き付けられる。
「ゲンリュウサイ殿、降参を――」
源流斎は「がはは!」と豪快に笑う。
「お見事! レイ・パラッシュ殿! 降参でござる!」
再び人生に目標ができた。
剣聖の称号を授けられた時よりも遥かに嬉しい。
源流斎は、残った左手でレイ・パラッシュと強い握手をし、闘技場を去った。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
学園は悪役令嬢に乗っ取られた!
こもろう
恋愛
王立魔法学園。その学園祭の初日の開会式で、事件は起こった。
第一王子アレクシスとその側近たち、そして彼らにエスコートされた男爵令嬢が壇上に立ち、高々とアレクシス王子と侯爵令嬢ユーフェミアの婚約を破棄すると告げたのだ。ユーフェミアを断罪しはじめる彼ら。しかしユーフェミアの方が上手だった?
悪役にされた令嬢が、王子たちにひたすらざまあ返しをするイベントが、今始まる。
登場人物に真っ当な人間はなし。ご都合主義展開。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる