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1-10 彩姫の実家と彩姫母
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リムジンの中で、桔梗はソワソワとしていた。
しかし、それも仕方が無いと言えるだろう。
車とは思えない車内の広さ、明らかに高価である事がわかる程、座り心地が抜群に良いソファー、そして目前に並べられたワインセラーとワイングラス。
一般的な家庭に生まれた桔梗からすれば、これで落ち着いていられる方がおかしいというものである。
確かに桔梗は異世界に行き、奇想天外な経験を幾度となく経験はした。しかしだからといって高級車に乗り落ち着いていられるかと言われれば、これはまた別の話なのだ。
という事で、落ち着きなくいる桔梗であったが、同乗している少女達は一切そんな事はなく、物珍しい車内をキラキラとした目で眺めたり、椅子の座り心地の良さに驚いたりと、それぞれが車内を楽しんでいるようであった。
そんな彼女達を見ている内に次第に落ち着きを取り戻していく桔梗。
彼はここで何かを思い出したかのようにハッとすると、運転席の方へと目を向ける。
そこには、何故かメイド服に身を包んだ妙齢の女性が居て──。
桔梗の視線に気づいたのか、隣に座る彩姫が女性の方へと手を向ける。
「彼女は沙織。うちで専属のメイドをやってくれてるわ」
「メイド……」
異世界では幾度と無く目にしたが、まさか帰還後の日本で本物のメイドを目にする事になるとは思ってもいなかった為、桔梗は困惑と驚愕の入り混じった声を上げる。
そんな桔梗の反応が想定通りだったのか、彩姫は話を続ける。
「……ママの趣味よ」
「なるほど」
流石彩姫の母と思いつつも納得したように頷いた後、桔梗は沙織へと声を掛ける。
「彩姫の友人の桔梗です。えっと、今日はよろしくお願いします」
桔梗の言葉の後、少女達も「よろしくお願いします」と続く。
その言葉に沙織は桔梗達の方をちらと見ると、特に何か発するでも無くただ小さく頷いた。
──寡黙な人なのかな。美人だし、大人の女性って感じだな。
落ち着いた沙織の姿に、桔梗は何となくそう思うのだった。
◇
桔梗の家を出発し、おおよそ10分。
桔梗達を乗せたリムジンは、彩姫の実家へと到着した。
「……ねぇ、彩姫。まさかとは思うけど、ここが──」
「──そのまさかで、ここが私の実家よ」
彩姫の言葉を受け、改めて窓の外を眺める。そこには、日本とは思えないどでかい門があり、その隙間からはだだっ広い庭園とその奥に佇む屋敷の様なものが見える。
確かに、彩姫の実家はやばいと噂で聞いてはいたが、実際に目にするとその規模感は想像以上であった。
門が開く。と同時にリムジンは動き出し、敷地内を進んでいく。
そして屋敷の前に到着し……しかしここでは止まらずそのまま屋敷の裏まで向かい、ここで停車した。
少女達の身体的特徴を考慮してか、どうやら裏から入る様だ。
「着いたわね。さ、行くわよ」
言って彩姫が降りる。それに続く様に少女達は静かに外へと出ると、彩姫先導の元屋敷の中へと入った。
「……ここからは、特に心配はないからひとまずリラックスして良いわよ」
彩姫の声を受け、少女達の空気が少し弛緩する。そしてそのまま、少女達と彩姫が仲良く話しながら彩姫母の元へと歩き始めた。
その後ろ姿を微笑ましいなと思いながら桔梗が歩く。
と。
「……微笑ましい光景ですね」
先程まで桔梗の後方を歩いていた筈の寡黙美人メイド──沙織が桔梗の横に並ぶと、柔和な微笑みと共に話しかけてきた。
「沙織さん。ええ、本当に」
突然話しかけられた事もあり、多少驚きつつも、沙織の言葉に頷く。
沙織は、前方へと目を向けながら話を続ける。
「お嬢様も非常に楽しそうで。これ程リラックスし、心の底から笑うお嬢様の姿を私は久しぶりに見ました」
「普段はこうではないんですか」
「はい。最近のお嬢様は、家族といても友人といても、あまりリラックスできているようには見えませんでした。しかし、今日は違います。……これが3年という月日の中で、苦楽を共にし得た絆の為せる技という事でしょうか」
桔梗は目を丸くする。
「沙織さんも、事情を把握しているんですね」
「はい。私は奥様の秘書でもありまして、奥様の側にいる機会が多いからと彩姫様本人から教えて頂きました」
確かに、彩姫母の近くに居れば遅かれ早かれ知る事になる。ならば、混乱を招く前に教えてしまおうという事だろう。
「当事者である僕が言うのもおかしいですけど、正直話を聞いてどう思いました?」
桔梗の純粋な疑問に、沙織は数瞬の沈黙の後、
「……荒唐無稽な話だなと。しかし、話しているのが他の誰でもないお嬢様だったので、ひとまず納得は致しました」
「信頼してるんですね」
「勿論です」
沙織は笑顔で頷いた。その後も沙織と会話をしつつあるいていると、
「……着いたわ。ここがママの居る部屋よ」
どうやら目的地に着いたようだ。
……彩姫の母親か。
テレビにもよく出演している有名人。そしてテレビの印象としては、社長という言葉が似合う凛々しく厳格な女性……である為、否が応にも緊張してしまう。
少女達からも何となく緊張した様子が伝わってくる。
そんな中、当然ではあるが一切の緊張を抱いていない彩姫は前に進むと扉をノックする。
「ママ、連れてきたわ」
「どうぞ」
厳かな声音に、ドキドキが増す桔梗。
そんな彼をよそに彩姫が荘厳なドアを開ける。
と、その先には高級感の漂うソファに腰を下ろしながら優雅にカップを口に運ぶ美しい女性が居た。
女性の視線がこちらを向く。
その雰囲気は、異世界に召喚された日の、男嫌いであった彩姫を何倍にも鋭くしたようで。
漂う緊張感に、少女達がゴクリと息を飲む。
と。圧倒されている桔梗達であったが、ここで彩姫母が遂に口を開く。
「…………な…………なにこの子達!? 天使!? 天使なの!?」
先程までの雰囲気はどこへやら。目をギランギランに輝かせた彩姫母は、勇者であり身体能力が常人を遥かに上回る桔梗ですらやっとの事で認識できるスピードでこちらへと近づくと、少女達を様々な方向から眺め始める。
……え、何この人。人間辞めてない?
彩姫母の様子を眺めつつ、桔梗は苦笑いを浮かべる。が、もしかしたらこれが水森家では普通なのかもと考え、彩姫の方へと目を向けると、どうやら彼女にとっても予想外であったのか呆然と、
「……あんな俊敏なママ初めて見たわ……」
と呟く。
なる程、きっと興奮し過ぎて脳のリミッターを外してしまったのだろう。
桔梗は無理矢理納得すると、様々な方向から眺められ困惑している少女達に、心の中で頑張れとエールを送る。
と同時に、ハッとした様子の彩姫が彩姫母を止めに入り、何とか視姦タイムは終わりを告げた。
が、それでも興奮冷めやらないのだろう。目をキラキラさせながら、ハァハァとする彩姫母は、早く目の前の美少女達に可愛い服を沢山着せたいのか、どこから取り出したのか様々な服を手にしながら、
「沙織。この娘達の服を選んでいる間に、桔梗君に屋敷の案内をしてあげて頂戴」
「わかりました」
「桔梗君もそれで良いわね?」
「はい」
彩姫母の様子に少し不安を覚えつつも、目的の一つが少女達の服を見繕ってもらう事ではあった為、桔梗は素直に従う事に。
部屋から出る直前、彩姫と目が合った為、頑張れという意味を込めて、サムズアップを向ける。
すると彼女は不安を覚えたのか、ハァと溜息を付いた後、項垂れつつもうんと頷くのであった。
しかし、それも仕方が無いと言えるだろう。
車とは思えない車内の広さ、明らかに高価である事がわかる程、座り心地が抜群に良いソファー、そして目前に並べられたワインセラーとワイングラス。
一般的な家庭に生まれた桔梗からすれば、これで落ち着いていられる方がおかしいというものである。
確かに桔梗は異世界に行き、奇想天外な経験を幾度となく経験はした。しかしだからといって高級車に乗り落ち着いていられるかと言われれば、これはまた別の話なのだ。
という事で、落ち着きなくいる桔梗であったが、同乗している少女達は一切そんな事はなく、物珍しい車内をキラキラとした目で眺めたり、椅子の座り心地の良さに驚いたりと、それぞれが車内を楽しんでいるようであった。
そんな彼女達を見ている内に次第に落ち着きを取り戻していく桔梗。
彼はここで何かを思い出したかのようにハッとすると、運転席の方へと目を向ける。
そこには、何故かメイド服に身を包んだ妙齢の女性が居て──。
桔梗の視線に気づいたのか、隣に座る彩姫が女性の方へと手を向ける。
「彼女は沙織。うちで専属のメイドをやってくれてるわ」
「メイド……」
異世界では幾度と無く目にしたが、まさか帰還後の日本で本物のメイドを目にする事になるとは思ってもいなかった為、桔梗は困惑と驚愕の入り混じった声を上げる。
そんな桔梗の反応が想定通りだったのか、彩姫は話を続ける。
「……ママの趣味よ」
「なるほど」
流石彩姫の母と思いつつも納得したように頷いた後、桔梗は沙織へと声を掛ける。
「彩姫の友人の桔梗です。えっと、今日はよろしくお願いします」
桔梗の言葉の後、少女達も「よろしくお願いします」と続く。
その言葉に沙織は桔梗達の方をちらと見ると、特に何か発するでも無くただ小さく頷いた。
──寡黙な人なのかな。美人だし、大人の女性って感じだな。
落ち着いた沙織の姿に、桔梗は何となくそう思うのだった。
◇
桔梗の家を出発し、おおよそ10分。
桔梗達を乗せたリムジンは、彩姫の実家へと到着した。
「……ねぇ、彩姫。まさかとは思うけど、ここが──」
「──そのまさかで、ここが私の実家よ」
彩姫の言葉を受け、改めて窓の外を眺める。そこには、日本とは思えないどでかい門があり、その隙間からはだだっ広い庭園とその奥に佇む屋敷の様なものが見える。
確かに、彩姫の実家はやばいと噂で聞いてはいたが、実際に目にするとその規模感は想像以上であった。
門が開く。と同時にリムジンは動き出し、敷地内を進んでいく。
そして屋敷の前に到着し……しかしここでは止まらずそのまま屋敷の裏まで向かい、ここで停車した。
少女達の身体的特徴を考慮してか、どうやら裏から入る様だ。
「着いたわね。さ、行くわよ」
言って彩姫が降りる。それに続く様に少女達は静かに外へと出ると、彩姫先導の元屋敷の中へと入った。
「……ここからは、特に心配はないからひとまずリラックスして良いわよ」
彩姫の声を受け、少女達の空気が少し弛緩する。そしてそのまま、少女達と彩姫が仲良く話しながら彩姫母の元へと歩き始めた。
その後ろ姿を微笑ましいなと思いながら桔梗が歩く。
と。
「……微笑ましい光景ですね」
先程まで桔梗の後方を歩いていた筈の寡黙美人メイド──沙織が桔梗の横に並ぶと、柔和な微笑みと共に話しかけてきた。
「沙織さん。ええ、本当に」
突然話しかけられた事もあり、多少驚きつつも、沙織の言葉に頷く。
沙織は、前方へと目を向けながら話を続ける。
「お嬢様も非常に楽しそうで。これ程リラックスし、心の底から笑うお嬢様の姿を私は久しぶりに見ました」
「普段はこうではないんですか」
「はい。最近のお嬢様は、家族といても友人といても、あまりリラックスできているようには見えませんでした。しかし、今日は違います。……これが3年という月日の中で、苦楽を共にし得た絆の為せる技という事でしょうか」
桔梗は目を丸くする。
「沙織さんも、事情を把握しているんですね」
「はい。私は奥様の秘書でもありまして、奥様の側にいる機会が多いからと彩姫様本人から教えて頂きました」
確かに、彩姫母の近くに居れば遅かれ早かれ知る事になる。ならば、混乱を招く前に教えてしまおうという事だろう。
「当事者である僕が言うのもおかしいですけど、正直話を聞いてどう思いました?」
桔梗の純粋な疑問に、沙織は数瞬の沈黙の後、
「……荒唐無稽な話だなと。しかし、話しているのが他の誰でもないお嬢様だったので、ひとまず納得は致しました」
「信頼してるんですね」
「勿論です」
沙織は笑顔で頷いた。その後も沙織と会話をしつつあるいていると、
「……着いたわ。ここがママの居る部屋よ」
どうやら目的地に着いたようだ。
……彩姫の母親か。
テレビにもよく出演している有名人。そしてテレビの印象としては、社長という言葉が似合う凛々しく厳格な女性……である為、否が応にも緊張してしまう。
少女達からも何となく緊張した様子が伝わってくる。
そんな中、当然ではあるが一切の緊張を抱いていない彩姫は前に進むと扉をノックする。
「ママ、連れてきたわ」
「どうぞ」
厳かな声音に、ドキドキが増す桔梗。
そんな彼をよそに彩姫が荘厳なドアを開ける。
と、その先には高級感の漂うソファに腰を下ろしながら優雅にカップを口に運ぶ美しい女性が居た。
女性の視線がこちらを向く。
その雰囲気は、異世界に召喚された日の、男嫌いであった彩姫を何倍にも鋭くしたようで。
漂う緊張感に、少女達がゴクリと息を飲む。
と。圧倒されている桔梗達であったが、ここで彩姫母が遂に口を開く。
「…………な…………なにこの子達!? 天使!? 天使なの!?」
先程までの雰囲気はどこへやら。目をギランギランに輝かせた彩姫母は、勇者であり身体能力が常人を遥かに上回る桔梗ですらやっとの事で認識できるスピードでこちらへと近づくと、少女達を様々な方向から眺め始める。
……え、何この人。人間辞めてない?
彩姫母の様子を眺めつつ、桔梗は苦笑いを浮かべる。が、もしかしたらこれが水森家では普通なのかもと考え、彩姫の方へと目を向けると、どうやら彼女にとっても予想外であったのか呆然と、
「……あんな俊敏なママ初めて見たわ……」
と呟く。
なる程、きっと興奮し過ぎて脳のリミッターを外してしまったのだろう。
桔梗は無理矢理納得すると、様々な方向から眺められ困惑している少女達に、心の中で頑張れとエールを送る。
と同時に、ハッとした様子の彩姫が彩姫母を止めに入り、何とか視姦タイムは終わりを告げた。
が、それでも興奮冷めやらないのだろう。目をキラキラさせながら、ハァハァとする彩姫母は、早く目の前の美少女達に可愛い服を沢山着せたいのか、どこから取り出したのか様々な服を手にしながら、
「沙織。この娘達の服を選んでいる間に、桔梗君に屋敷の案内をしてあげて頂戴」
「わかりました」
「桔梗君もそれで良いわね?」
「はい」
彩姫母の様子に少し不安を覚えつつも、目的の一つが少女達の服を見繕ってもらう事ではあった為、桔梗は素直に従う事に。
部屋から出る直前、彩姫と目が合った為、頑張れという意味を込めて、サムズアップを向ける。
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