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十七歳童貞彼女なし 最後にキャバクラに行きたかったです
女神一押し! 爆笑の死因②
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「––––ん。––––さん」
ん? 何だ? よく聞こえない。あの後どうなったんだ?
「–––ウキさん。イトウユウキさん!」
これは……俺の名前呼んでんのか? ふむ、なるほど。
前に似たようなことがあった時は、名前を呼ばれて返事をした瞬間に催眠術をかけられて精肉工場に運ばれそうになったんだ。
何とか脱出した翌日、父さんが知らん顔で普通に話しかけてきた時は危うく張り倒しそうになった。
同じ手だろう。あのクソ親父は馬鹿だしな。
無視だ、無視。寝てるフリしよ。
あとなんか分からんが、座らされてる椅子が妙に柔らかくて湿ってる。
「イトウさん! ユウキさん⁉︎」
と、そんなことをしている間に何度も呼ばれて、次第に相手の声が激しくなってきた。
そして俺の意識が落ちそうになった時。
顔面に強烈な痛みが迸り、椅子? から転げ落ちた。
「ぐはぁぁああ⁉︎ いってぇ⁉︎」
「伊藤夕貴っつってんでしょ! 殴るわよ!」
「殴ってんじゃん! ってあ、やべ! ひき肉にされる!」
「はぁ?」
咄嗟にその場で蹲ったが、上から訝しげな声が聞こえた。
え? 違うの? っていうかやっぱりこの椅子おかしくないか? 妙に脂っぽい、し⁉︎
「な⁉︎ 誰だこの変態⁉︎」
俺が座ってたのは全裸で女装したおっさんの膝の上だった。
思わず吐いてしまった。
「うごごごおおぉぉぉ!」
「し、失礼ね! 女神よ!」
「い、いやあんたじゃなく……今なんて言った?」
「女神よ、女神! この麗しい姿を見てわからないの? 脳味噌ありますくぁ⁉︎ あ、ないんだっけ?」
「あるわボケぇ! って女神⁉︎」
確かに常人とはかけ離れた異常なほどの美人。
鮮血を被ったかのような髪を二つ団子に結び、吊り目気味な碧眼は美しい。
引き締まった体にチャイナドレスっぽいのは似合っている。
だが、である。
こいつはアホだ。
「……はん」
「あ、ああ! 鼻で笑った⁉︎ うわああぁあああん! 女神なのに、ちゃんと女神なのにぃ!」
「……大方信仰心が高すぎて勘違いしてしまったんだろう。可哀想に」
何の神かは知らないが、信仰心が高いのは良いことだ。だが、神を名乗るのはなぁ。
「そもそも俺、神なんて信じてないし」
「いるもん! ちゃんといるの! 目の前に!」
「はん!」
「ふああぁあああん⁉︎ 」
泣いてるが、知らん。
というか、どうやら俺は宗教結社に売られたらしい。
この信者を見るに、きっと碌でもない神だ。そもそも人身売買してるとこなんて神どうこう以前にう○こだ。糞だ。
「なぁもう良いだろ? 俺は美味しくないよ」
「……試したの?」
ようやく泣き止み、鼻を赤くしていた自称女神がこちらを見る。
ふむ、そうだな。
「ある」
「ふえ……?」
「一年前にジャングルの部族に売り飛ばされた時に一度だけ」
「ど、どんな味?」
「タンとモツを六対四で混ぜた感じだな」
「わ、わからないわ!」
わからないくせに凄くわかった感出してくるな。
っていうかおっさんまだいんのかよ。
と思ったらこの部屋にある一つだけのドアから出て行った。
俺とこの女は何ともいえない顔で見送ったわけだが。
この結社の首長かな? 意外と。
「あれ何?」
「天使よ」
「もっと考えて冗談言えよ! ていうか何故アイツの上に座らさせてたわけ⁉︎ 新手の拷問⁉︎」
「本当よ! いつになったら私が女神で、貴方は死んで! ここは天界で! あれが天使だって信じるのよ⁉︎」
「ほぼ初耳なんだけど⁉︎」
こ、こいつ何言ってんだ⁉︎ 冗談にも言っていいのと悪いのがあるだろ⁉︎
この結社悪質すぎる! 俺を殺したことにして奴隷にでもするつもりか⁉︎
「くっ、まだ信じてないわね……いいわ、これを見なさい」
「はあ? 何、を……」
自称女神が何処からかスマホ見たいのを取り出して画面を俺に見せてきた。
そこに映ったものに、俺は言葉を失った。
だってそこに映っていたのは……。
「さっきのおっさんのヌード、だと⁉︎ 精神攻撃か⁉︎」
「あ、間違えたわ。これよ」
「はあ? 俺はそう簡単に屈しは……屈しは……屈しはしなっ……降参です」
俺はあっさり認めた。
これは認めざるを得ない。
「ようやく認めたわね」
「流石に自分の父親がキャバクラで豪遊してるのを見れば、な」
画面の奥では親父がシャンパンとおっぱい片手に赤ら顔をもう一人のオネエちゃんのおっぱいにか顔を埋めていた。
うちは金がないから、普通はフィリピンパブだっていけないが、キャバクラなんてもっての外だ。
でもクソ親父はシャンパンでちゃんねぇとパーリィナイトを送っている。
母さんの年季の入った内臓じゃここまで遊べない。
俺のピチピチのを売っても無理だろう。
「そう。貴方は父親に売られたの」
「やっぱりか…それで死因は?」
わざわざ意識を奪ったんだ。紛争地帯に肉壁として売られたか? それとも全身余すことなく売られたか?
と、そんなことを思っていると、何やら自称、ではなく女神が大爆笑していた。
「あひひひひひ! ふひー! ふひひひひひっ!」
「な、何?」
「貴方ねぇ! ふひひひひひっ!」
わ、笑い方ウゼェ! ってそうじゃなくて、何でこいつこんな笑ってんだ?
仏様に対して失礼だぞ。
というか早く言え!
「貴方ねぇ、父親にマッドサイエンティストに売られたのよ! それも、魔法とか巨大怪獣とかスパーヒーローとかがいるってホントに信じてる特別頭のおかしいやつにね! 今頃貴方の体は超変形して飛行中よ! ふひひひひひ!」
は、はああああああああああああ⁉︎
何だ、それ⁉︎
「––––ん。––––さん」
ん? 何だ? よく聞こえない。あの後どうなったんだ?
「–––ウキさん。イトウユウキさん!」
これは……俺の名前呼んでんのか? ふむ、なるほど。
前に似たようなことがあった時は、名前を呼ばれて返事をした瞬間に催眠術をかけられて精肉工場に運ばれそうになったんだ。
何とか脱出した翌日、父さんが知らん顔で普通に話しかけてきた時は危うく張り倒しそうになった。
同じ手だろう。あのクソ親父は馬鹿だしな。
無視だ、無視。寝てるフリしよ。
あとなんか分からんが、座らされてる椅子が妙に柔らかくて湿ってる。
「イトウさん! ユウキさん⁉︎」
と、そんなことをしている間に何度も呼ばれて、次第に相手の声が激しくなってきた。
そして俺の意識が落ちそうになった時。
顔面に強烈な痛みが迸り、椅子? から転げ落ちた。
「ぐはぁぁああ⁉︎ いってぇ⁉︎」
「伊藤夕貴っつってんでしょ! 殴るわよ!」
「殴ってんじゃん! ってあ、やべ! ひき肉にされる!」
「はぁ?」
咄嗟にその場で蹲ったが、上から訝しげな声が聞こえた。
え? 違うの? っていうかやっぱりこの椅子おかしくないか? 妙に脂っぽい、し⁉︎
「な⁉︎ 誰だこの変態⁉︎」
俺が座ってたのは全裸で女装したおっさんの膝の上だった。
思わず吐いてしまった。
「うごごごおおぉぉぉ!」
「し、失礼ね! 女神よ!」
「い、いやあんたじゃなく……今なんて言った?」
「女神よ、女神! この麗しい姿を見てわからないの? 脳味噌ありますくぁ⁉︎ あ、ないんだっけ?」
「あるわボケぇ! って女神⁉︎」
確かに常人とはかけ離れた異常なほどの美人。
鮮血を被ったかのような髪を二つ団子に結び、吊り目気味な碧眼は美しい。
引き締まった体にチャイナドレスっぽいのは似合っている。
だが、である。
こいつはアホだ。
「……はん」
「あ、ああ! 鼻で笑った⁉︎ うわああぁあああん! 女神なのに、ちゃんと女神なのにぃ!」
「……大方信仰心が高すぎて勘違いしてしまったんだろう。可哀想に」
何の神かは知らないが、信仰心が高いのは良いことだ。だが、神を名乗るのはなぁ。
「そもそも俺、神なんて信じてないし」
「いるもん! ちゃんといるの! 目の前に!」
「はん!」
「ふああぁあああん⁉︎ 」
泣いてるが、知らん。
というか、どうやら俺は宗教結社に売られたらしい。
この信者を見るに、きっと碌でもない神だ。そもそも人身売買してるとこなんて神どうこう以前にう○こだ。糞だ。
「なぁもう良いだろ? 俺は美味しくないよ」
「……試したの?」
ようやく泣き止み、鼻を赤くしていた自称女神がこちらを見る。
ふむ、そうだな。
「ある」
「ふえ……?」
「一年前にジャングルの部族に売り飛ばされた時に一度だけ」
「ど、どんな味?」
「タンとモツを六対四で混ぜた感じだな」
「わ、わからないわ!」
わからないくせに凄くわかった感出してくるな。
っていうかおっさんまだいんのかよ。
と思ったらこの部屋にある一つだけのドアから出て行った。
俺とこの女は何ともいえない顔で見送ったわけだが。
この結社の首長かな? 意外と。
「あれ何?」
「天使よ」
「もっと考えて冗談言えよ! ていうか何故アイツの上に座らさせてたわけ⁉︎ 新手の拷問⁉︎」
「本当よ! いつになったら私が女神で、貴方は死んで! ここは天界で! あれが天使だって信じるのよ⁉︎」
「ほぼ初耳なんだけど⁉︎」
こ、こいつ何言ってんだ⁉︎ 冗談にも言っていいのと悪いのがあるだろ⁉︎
この結社悪質すぎる! 俺を殺したことにして奴隷にでもするつもりか⁉︎
「くっ、まだ信じてないわね……いいわ、これを見なさい」
「はあ? 何、を……」
自称女神が何処からかスマホ見たいのを取り出して画面を俺に見せてきた。
そこに映ったものに、俺は言葉を失った。
だってそこに映っていたのは……。
「さっきのおっさんのヌード、だと⁉︎ 精神攻撃か⁉︎」
「あ、間違えたわ。これよ」
「はあ? 俺はそう簡単に屈しは……屈しは……屈しはしなっ……降参です」
俺はあっさり認めた。
これは認めざるを得ない。
「ようやく認めたわね」
「流石に自分の父親がキャバクラで豪遊してるのを見れば、な」
画面の奥では親父がシャンパンとおっぱい片手に赤ら顔をもう一人のオネエちゃんのおっぱいにか顔を埋めていた。
うちは金がないから、普通はフィリピンパブだっていけないが、キャバクラなんてもっての外だ。
でもクソ親父はシャンパンでちゃんねぇとパーリィナイトを送っている。
母さんの年季の入った内臓じゃここまで遊べない。
俺のピチピチのを売っても無理だろう。
「そう。貴方は父親に売られたの」
「やっぱりか…それで死因は?」
わざわざ意識を奪ったんだ。紛争地帯に肉壁として売られたか? それとも全身余すことなく売られたか?
と、そんなことを思っていると、何やら自称、ではなく女神が大爆笑していた。
「あひひひひひ! ふひー! ふひひひひひっ!」
「な、何?」
「貴方ねぇ! ふひひひひひっ!」
わ、笑い方ウゼェ! ってそうじゃなくて、何でこいつこんな笑ってんだ?
仏様に対して失礼だぞ。
というか早く言え!
「貴方ねぇ、父親にマッドサイエンティストに売られたのよ! それも、魔法とか巨大怪獣とかスパーヒーローとかがいるってホントに信じてる特別頭のおかしいやつにね! 今頃貴方の体は超変形して飛行中よ! ふひひひひひ!」
は、はああああああああああああ⁉︎
何だ、それ⁉︎
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