世界の秩序は僕次第

虎鶫

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メインストーリー2

続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)進展編

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「考えてもしゃーないから左に行くでー」
オオカさんは左の通路に移動していった。
「まってくださいよー」
僕も遅れまいと慌てて追いかけた。

続々々々々・メムロの章:セキダイコ(緑)進展編

ズドーン!

僕が部屋を出たと同時に大きな音がして少し地面が揺れた。
何かが落ちた感じだ。

「メムロちゃんの知りとーた答え、そこにあんで」
オオカさんは僕の後ろの方を指さしている。

「そういうことですか・・・」
「おう、そういうこっちゃ」
オオカさんの指の先、つまり右側の通路の入り口。
そこには巨大な岩があった。
どういう仕掛けなのかはわからないが、片方しか進めない理由はわかった。

「ほな、先に進むでー」
途中で曲がったりしたが、相変わらず通路に仕掛けはなさそうだ。
さらに進むとようやく部屋の入り口っぽいのが見えてきた。

「やっと次の部屋につきますね、あといくつあるんでしょうか」
「どんぐらいあるんやろなー」
知っているのか知らないのか曖昧な返事だ。

「オオカさんはいつもどの辺りまで行くんですか?」
「どんぐらいなんやろなー」
また生返事だ。

「オオカさん?」
僕はオオカさんの前に移動して声をかけた。
「なんや、急にどないしたんや」
「どないしたんやじゃないですよ!部屋を出てから様子が変ですよ」
「変ってひどいなぁ、オレはいつも通りやで」
「曖昧な返事ばっかりですし、歩く速度もどんどん落ちてる気もしますし・・・」

「はぁ・・・」
オオカさんがため息をつきだした。
「あのー、僕なにかまずい事いいましたか?」
少し心配になったので聞いてみた。

「ちゃうちゃう、ちゃうねん」
「何が違うのですか?」
「なんとなーくやけどわかんねん、もうすぐ終わりってのが」
「終わりって何がですか?」
「んー、まぁそれもすぐわかるで」

そういうと、オオカさんはトボトボと歩いていった。
その時は意味がわからなかったが、後々この言葉の意味を知る事になる。

部屋の入り口に着いた。

「な、なんやこれ!」

ビクッ!
オオカさんが急に大声を出したのでビックリしてしまった。
「ちょっと、オオカさん脅かさないでくださいよ!」

「お、おう、すまんすまん。でもアレ見てみぃ」
そういいながら部屋の中を指差した。
「えーーーーーっ!」
僕も大声を出してしまった。

「な、そうなるやろ?」
僕は頷いた。
オオカさんの指した先には像があった。
姿は・・・ボルカシ?プリジュド?

「こんなん初めてや」
「え、オオカさんも知らない部屋なんですか?」
「あの姿はアイツやんなぁ」
「ボルカシ・・・プリジュド・・・どっちですかねぇ」

・・・

しばらくの間、2人とも部屋の入り口から動けなかった。

「おもろなってきたなぁ」
最初は驚いていたが新しい展開だからなのか、オオカさんは本当に楽しそうな顔になっている。
「オオカさん油断は禁物ですよ」
「いっちょまえな事いうようになっとるなぁ」
また頭をくしゃくしゃされた。

この部屋には像があるだけで罠はないようだ。
問題はこの像がどういうものなのかがわからない。

「オオカさん、あのー」
「なんや?」
「殺意はまだ感じていますか?」
「メムロちゃんは?」
「気配は感じてますけど殺意は全く」
「なんや、結局殺意を感じずじまいかいな」
「はい」

・・・って、あれ?
感じないまま終わりって事は今は殺意がなくなった?

「殺意が消えたんですか?」
「メムロちゃんと同じで、気配は感じとるけど殺意はないなぁ」
「なんでですか?」
「そんなんしらんがな」
オオカさんにも見当もつかないようだ。

「さて、どないする?」
「えっと・・・どういう意味でしょうか」
「たぶんやけど、次の部屋で終わりや」
「じゃあ次の部屋に行くだけなのでは?」
「でもな、この像も気になるやん」
「じゃあ調べてから次の部屋に行けばいいのでは?」
オオカさんは僕の言葉に頷いているが、顔は少し曇っている気がした。

「メムロちゃんのその真っ直ぐさ、オレは好きやで」
急にそんな事を言われるとなんだか照れる。
「でもあれやで、好きっちゅーても、愛してるとはちゃうで」
もちろんそうであって欲しいし、冗談を言う余裕があるのに曇った顔は何故だろう。

「あのー、オオカさん、わかるように説明してもらえますか?」
「すまんすまん、とりあえず時間が足りへんのや」
「え、時間?どういうことですか?」
確かに長い時間ここにいるが、それがどう影響するのだろう。

「オレも両方試したいねんけど、アカンねん」
「どちらかしかできない理由があるのですね」
オオカさんは頷いた。

理由はわからないが像を調べるか次の部屋に行くかのどちらかしか選べないらしい。
「メムロちゃん、決めてえぇで」
「決めるって僕がですか?」
「他に誰がおるねん」
「オオカさん」
「うんうん、まちごーてないけどオレはメムロちゃんに決めてってゆーてるやん」
なんだか言い包められているような気がするが、僕が決めないとダメのようだ。

さて、どうしよう。
のんびりと考えている時間は無さそうだ。
「オオカさん・・・」

「次の部屋に向かいましょう」
メインストーリー3ルートのメムロの章につづく

「この像を調べましょう」
メマシルートのメムロの章につづく

※ここからまた別のストーリーに分岐します。
 それぞれのストーリーが影響し合うかどうかはわかりません。
 いつも通り見切り発車です。
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