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メインストーリー2
続々々々・メムロの章:推測編
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「あのごっつい穴はどこいったんや!?」
「前にロキさんから頼まれて、私たち3人揃ってここにきたよね」
3人で見た光景は本当になくなっていた。
続々々々・メムロの章:推測編
「っちゅーことは、ボルカシの話はほんまやったんや」
僕とルーナさんは頷いた。
「サーカさん、魔法を打ち消すようなアイテムってあるの?」
「あちこち放浪しとったけど、さすがにそんなん知らん・・・いや・・・もしかすると」
「もしかすると?」
「オレがあんまり行ってへん場所ってなると、セキダイコとかの遺跡やな」
「そうなるとこのままセキダイコに入るか、魔法をかけたヤツを倒すかしかないわね」
うーん・・・どっちも困難な気がする。
「2人は僕達がセキライミの森に行ってる間にセキダインの方に行ってましたけど、森には入りました?」
「んや、森には行ってへん。あの森はヤバイ」
「そういえば、砦は見たけど森の方には入らなかったわね」
2人とも森には近寄ってないってことか。
「サーカさん、何故セキダインの近くの森に入ってないのにヤバイと思ったの?」
「お、メムロちゃん、なかなかえぇ質問するやないの。そのへんはあとで話たる」
「?」
僕とルーナさんは顔を見合わせたが、サーカさんの言葉の意味がわからなかった。
「さっきのダメージがまだ抜けへんし、今はここで談笑してる場合ちゃう。はよ戻るで」
それは自業自得な感じもするが、サーカさんには何かを感じたのだろう。
素直にしたがってナトリへ向った。
『ほう、あのひょうきんそうなヤツに勘付かれたか』
森の奥の方から声が聞こえた気がした。
『あ、みなさん、お帰りなさい』
ナトリのギルドに戻ると、サーカさんはすぐ椅子に座った。
まだダメージは抜けていないようだ。
本来ならルーナさんが回復してあげたらいいところだが、今回はさすがに無理だろう。
「最初にギノツに行った時の事を覚えてるか?」
「リクドと遭遇してルーナさんはギノツに向って、僕は木陰に隠れてた時の事ですね」
「良く考えるとあの時サーカがギノツに着くの遅かったわね」
「あの後、メムロちゃん探しに森の方に行ったんや」
あ、僕を探していてくれたのか。
「へー、サーカにしては珍しいわね」
「珍しいってなんやねん!メムロちゃんがおらんなったら、ご馳走食べられへんようになるやんけ。メムロちゃんのおばちゃんのご飯めっちゃうまいねんで!ルーナちゃんも、メムロちゃんに恩売っときや」
「はぁ、あんたらしいわ」
ルーナさんが呆れ顔になった。
「この件が落ち着いたら、ルーナさんはいつでも遊びに来てください」
「メムロちゃん、そらないでー。オレも誘ってーや」
サーカさんが本気で悲しそうな顔をしている。
「もう!話が進まないじゃない!サーカ、早く続き!」
ルーナさんがサーカさんを睨みつけた。
「ルーナちゃん、待って待って、続き言うから手は出さんといて」
これまでの立場が完全に逆転してしまった。
「森の中にはルエ族っぽいヤツらがおったんやけど、ちょっと雰囲気がちゃうかったんや」
「ルエ族?」
ルーナさんが僕の方を見たが、ルエ族は僕も知らないので首を横に振った。
「まぁそれはえぇとして、森の中にものごっつい木があるのは見たか?」
「うーん、必死にギノツに向ってたし、噴火もあったりで森の方はあまり見なかったわね」
「そのごっつい木から妖しい気配を感じたんや」
プリダルエのことか!
「で、サーカは怖気づいて森から逃げましたと、チャンチャン」
ルーナさんが話を終わらせた。
「ルーナちゃん、そらないでー。オレはメムロちゃんを探すために森に入ったってゆーたやん」
「じゃあ、その妖しい気配の相手と戦って勝てるの?」
「う・・・わからへん」
ルーナさんの方が一枚上手のようだ。
「メムロちゃん、オオカの剣折ったヤツ見たやろ?」
「はい。プリファイと名乗ってました。お互い本気じゃないとは言ってましたけど、別次元の戦いでした」
「それとさっきの話とどう繋がるのよ」
「ルーナちゃん、まだわからんか?」
サーカさんは、そういいながらも若干怯えてるように見えた。
よっぽどさっきの1撃が効いたのだろう。
「つまり、セキダインの森のヤツと、プリファイは同じぐらいの強さを持っていると?」
「そういうこっちゃ、さっすがメムロちゃん。よぉわかってるわ」
「ほーら、やっぱりオオカさんでもてこずる相手だから、サーカがかなうわけないってことじゃない」
「あのなぁ・・・もうえぇわ」
サーカさんが何かを諦めた。
いや、もしかして!
「サーカさん・・・もしかして・・・その、もしかしてですか?」
「おぉ、やっぱりメムロちゃんはわかってくれるかー。やっぱりうまいご飯作ってくれるおばちゃんの子だけあるわ」
意味がわからないが褒められたのだろう。
「メムロくん、なにがもしかしてなの?」
「推測ですけど、あの森にも同じぐらい強いやつが居て、さっきは僕達を攻撃しようとしていたのかと」
「ピンポン!ピンポン!ピンポーン!メムロちゃん10ポイント獲得やで!」
またサーカさんのへんなノリが始まった。
「メムロくん、それ本気で言っているの?」
「本気というか推測ですけど、サーカさんの話を繋げていくとそうじゃないかなぁと」
「全くそんな気配感じなかったわ」
「僕もです」
「自分らまだまだやなー」
サーカさんに自信が戻ったようだ。
「ルーナちゃん、いっこ聞くで」
「な、なによ」
「アイツと戦って勝てるか?」
サーカさんがそういいながらボルカシを指差した。
ボルカシは急に指をさされてビクッとしていた。
「うーん・・・全く敵意が感じられないからねぇ。でもドマシ達と違って小柄だし、まだまだ私の相手じゃないと思うわ」
「んや、アイツが本気出したらヤバイで」
「えーっ!全くそういう風には見えないわよ」
「そらそうやん、敵意がないからや」
え!ってことは、もしかしてもしかすると?
「サーカさん、セキダイコの森のヤツはプリファイ級の相手で、ボルカシも本当は同レベル・・・」
「ピンポン!ピンポン!ピンポーン!メムロちゃんに20ポイント追加や!」
「えーーーーっ!」
ルーナさんの叫び声でボルカシはさらにビクッとなった。
『脅かしてごめんね、ボルカシ。大丈夫だから』
ボルカシは頷いてくれた。
「それで、サーカさん。これからどうします?」
「せやなぁ・・・ロキはんの体力がどれぐらいもつかやな」
『ロキさんの体力はどれぐらいもちそうかな?』
『一応、私の魔法で症状を軽減させてますけど、元を断たない限りいずれは・・・』
『そうか、ありがとう』
2人にもロキさんの状態を伝えた。
「ほんなら拠点をここに変更やな。オレはあの森をもっかい探ってくる。その間2人ともおつかい頼まれるか?」
「わかったわ」
「わかりました」
そう言って、僕とルーナさんは頷いた。
ルーナさんはワニナへ。
サーカさんはセキダイコの森へ。
僕はギノツの方へ。
ただし、僕の場合はオオカさん達が先にワニナに戻ってる可能性もあるので、砦が見えた時点で出会わなければそのまま引き返すことになった。
僕1人でギノツにたどり着けるだろうか。
不安はあるが、行くしかない。
続々々々・メムロの章つづく
「前にロキさんから頼まれて、私たち3人揃ってここにきたよね」
3人で見た光景は本当になくなっていた。
続々々々・メムロの章:推測編
「っちゅーことは、ボルカシの話はほんまやったんや」
僕とルーナさんは頷いた。
「サーカさん、魔法を打ち消すようなアイテムってあるの?」
「あちこち放浪しとったけど、さすがにそんなん知らん・・・いや・・・もしかすると」
「もしかすると?」
「オレがあんまり行ってへん場所ってなると、セキダイコとかの遺跡やな」
「そうなるとこのままセキダイコに入るか、魔法をかけたヤツを倒すかしかないわね」
うーん・・・どっちも困難な気がする。
「2人は僕達がセキライミの森に行ってる間にセキダインの方に行ってましたけど、森には入りました?」
「んや、森には行ってへん。あの森はヤバイ」
「そういえば、砦は見たけど森の方には入らなかったわね」
2人とも森には近寄ってないってことか。
「サーカさん、何故セキダインの近くの森に入ってないのにヤバイと思ったの?」
「お、メムロちゃん、なかなかえぇ質問するやないの。そのへんはあとで話たる」
「?」
僕とルーナさんは顔を見合わせたが、サーカさんの言葉の意味がわからなかった。
「さっきのダメージがまだ抜けへんし、今はここで談笑してる場合ちゃう。はよ戻るで」
それは自業自得な感じもするが、サーカさんには何かを感じたのだろう。
素直にしたがってナトリへ向った。
『ほう、あのひょうきんそうなヤツに勘付かれたか』
森の奥の方から声が聞こえた気がした。
『あ、みなさん、お帰りなさい』
ナトリのギルドに戻ると、サーカさんはすぐ椅子に座った。
まだダメージは抜けていないようだ。
本来ならルーナさんが回復してあげたらいいところだが、今回はさすがに無理だろう。
「最初にギノツに行った時の事を覚えてるか?」
「リクドと遭遇してルーナさんはギノツに向って、僕は木陰に隠れてた時の事ですね」
「良く考えるとあの時サーカがギノツに着くの遅かったわね」
「あの後、メムロちゃん探しに森の方に行ったんや」
あ、僕を探していてくれたのか。
「へー、サーカにしては珍しいわね」
「珍しいってなんやねん!メムロちゃんがおらんなったら、ご馳走食べられへんようになるやんけ。メムロちゃんのおばちゃんのご飯めっちゃうまいねんで!ルーナちゃんも、メムロちゃんに恩売っときや」
「はぁ、あんたらしいわ」
ルーナさんが呆れ顔になった。
「この件が落ち着いたら、ルーナさんはいつでも遊びに来てください」
「メムロちゃん、そらないでー。オレも誘ってーや」
サーカさんが本気で悲しそうな顔をしている。
「もう!話が進まないじゃない!サーカ、早く続き!」
ルーナさんがサーカさんを睨みつけた。
「ルーナちゃん、待って待って、続き言うから手は出さんといて」
これまでの立場が完全に逆転してしまった。
「森の中にはルエ族っぽいヤツらがおったんやけど、ちょっと雰囲気がちゃうかったんや」
「ルエ族?」
ルーナさんが僕の方を見たが、ルエ族は僕も知らないので首を横に振った。
「まぁそれはえぇとして、森の中にものごっつい木があるのは見たか?」
「うーん、必死にギノツに向ってたし、噴火もあったりで森の方はあまり見なかったわね」
「そのごっつい木から妖しい気配を感じたんや」
プリダルエのことか!
「で、サーカは怖気づいて森から逃げましたと、チャンチャン」
ルーナさんが話を終わらせた。
「ルーナちゃん、そらないでー。オレはメムロちゃんを探すために森に入ったってゆーたやん」
「じゃあ、その妖しい気配の相手と戦って勝てるの?」
「う・・・わからへん」
ルーナさんの方が一枚上手のようだ。
「メムロちゃん、オオカの剣折ったヤツ見たやろ?」
「はい。プリファイと名乗ってました。お互い本気じゃないとは言ってましたけど、別次元の戦いでした」
「それとさっきの話とどう繋がるのよ」
「ルーナちゃん、まだわからんか?」
サーカさんは、そういいながらも若干怯えてるように見えた。
よっぽどさっきの1撃が効いたのだろう。
「つまり、セキダインの森のヤツと、プリファイは同じぐらいの強さを持っていると?」
「そういうこっちゃ、さっすがメムロちゃん。よぉわかってるわ」
「ほーら、やっぱりオオカさんでもてこずる相手だから、サーカがかなうわけないってことじゃない」
「あのなぁ・・・もうえぇわ」
サーカさんが何かを諦めた。
いや、もしかして!
「サーカさん・・・もしかして・・・その、もしかしてですか?」
「おぉ、やっぱりメムロちゃんはわかってくれるかー。やっぱりうまいご飯作ってくれるおばちゃんの子だけあるわ」
意味がわからないが褒められたのだろう。
「メムロくん、なにがもしかしてなの?」
「推測ですけど、あの森にも同じぐらい強いやつが居て、さっきは僕達を攻撃しようとしていたのかと」
「ピンポン!ピンポン!ピンポーン!メムロちゃん10ポイント獲得やで!」
またサーカさんのへんなノリが始まった。
「メムロくん、それ本気で言っているの?」
「本気というか推測ですけど、サーカさんの話を繋げていくとそうじゃないかなぁと」
「全くそんな気配感じなかったわ」
「僕もです」
「自分らまだまだやなー」
サーカさんに自信が戻ったようだ。
「ルーナちゃん、いっこ聞くで」
「な、なによ」
「アイツと戦って勝てるか?」
サーカさんがそういいながらボルカシを指差した。
ボルカシは急に指をさされてビクッとしていた。
「うーん・・・全く敵意が感じられないからねぇ。でもドマシ達と違って小柄だし、まだまだ私の相手じゃないと思うわ」
「んや、アイツが本気出したらヤバイで」
「えーっ!全くそういう風には見えないわよ」
「そらそうやん、敵意がないからや」
え!ってことは、もしかしてもしかすると?
「サーカさん、セキダイコの森のヤツはプリファイ級の相手で、ボルカシも本当は同レベル・・・」
「ピンポン!ピンポン!ピンポーン!メムロちゃんに20ポイント追加や!」
「えーーーーっ!」
ルーナさんの叫び声でボルカシはさらにビクッとなった。
『脅かしてごめんね、ボルカシ。大丈夫だから』
ボルカシは頷いてくれた。
「それで、サーカさん。これからどうします?」
「せやなぁ・・・ロキはんの体力がどれぐらいもつかやな」
『ロキさんの体力はどれぐらいもちそうかな?』
『一応、私の魔法で症状を軽減させてますけど、元を断たない限りいずれは・・・』
『そうか、ありがとう』
2人にもロキさんの状態を伝えた。
「ほんなら拠点をここに変更やな。オレはあの森をもっかい探ってくる。その間2人ともおつかい頼まれるか?」
「わかったわ」
「わかりました」
そう言って、僕とルーナさんは頷いた。
ルーナさんはワニナへ。
サーカさんはセキダイコの森へ。
僕はギノツの方へ。
ただし、僕の場合はオオカさん達が先にワニナに戻ってる可能性もあるので、砦が見えた時点で出会わなければそのまま引き返すことになった。
僕1人でギノツにたどり着けるだろうか。
不安はあるが、行くしかない。
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