細胞がはじけた時が噛み頃です。

三角

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好きだよ

※飲み込む

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「結構痛い事も恥ずかしい事もするタイプだけど、お付き合い、やめておく?」
「やめない…」
「陽太が思ってるより俺は陽太が好きだよ。多分、一度捕まえたら逃がしてあげられない。それでも?」
「それでも。やめないよ、俺も好きだから。」
「じゃあ、俺と付き合ってください。」
「うん!」


ぎゅっと抱きつく。
そしたら、ぎゅうっと抱いてくれた。
反応が返ってくるのが、本当に幸せで嬉しい。
グリグリと朝日さんの肩に顔を押し付けると、頭を撫でてくれる。
やばい。
好き。


「陽太。顔見せて。」
「え?うわっ」


朝日さんが抱っこするように俺を持ち上げた。
ソファーに座っている朝日さんの腿に乗ってる。
腰をグッと引き寄せられる。
お互いの顔が良く見える。
朝日さんの睫毛案外長いな。
目尻の皺、触ってもいいかな…


「陽太、ここに黒子あるんだな。」
「え?どこ?」
「ここ。ここも。」
「…ッ」
「ここにも。」
「っ…」


ツンツンと指で、こめかみや首筋や耳たぶの黒子を突いてくる。
指で触られるだけで痺れが走り身体が強ばる。
心臓がうるさすぎて目から飛び出るかもしれない。
朝日さんと、くっついているという状況が脳内で処理しきれない。
黒子いじりは終わったけど、今度は唇を親指でフニフニと触られる。
左手は腰を引き寄せて、右の掌は俺の頬っぺたを包み込んでる。
大きな掌だから親指が余裕で唇に届く。
フニフニから変わって、グイグイと少し強めに弄られる。
自然に唇が半開きになっている事には気づけない。


これ、今からキスかな。
違うのかな。
経験値が低すぎて分からない。


「キスするけど、いい?」
「え、ど、どうぞ。」


やっぱり!と思って、ぎゅっと目を閉じたら唇に柔らかい感触。
朝日さんの唇だ。
そっと合わさって、すぐ離れた。


「ぁ…」


離れていく柔らかな温もり。
思わず、凄く物足りなさそうな声が出た。
恥ずかしい。
顔が血が集中する。


「足りない?」


恥を忍んで小さく頷いく。
欲張りなんだ。
俺は。
ずっとずっと欲してる。
顎をグッと支えられたら、もう期待しかない。
朝日さんが熱を持った目で僕を見ている。
それだけで下半身が溶けた気がした。


「口開けて、舌出して。そう…もっと。」


恐る恐る言われた通りにする。
言われるがまま。
頭が働いていないため、自分が、どんなに恥ずかしい事を要求されているか理解が追い付かない。


「犬みたい。」


そう獰猛に笑った朝日さんの舌で、俺の舌は絡めとられた。
思ってたよりも肉厚で生温い、でも熱い。
舌先がふれ合うと、じぃんと広がる心地よさが、たまらない。


「んう…っ…ん…ふ…」


口の中で、ヌルヌルと違う生き物が動いてる。
あまりの心地よさに身体の力が抜ける。
乱暴に力任せに動いているわけじゃない。
凄く柔らかくて、滑らかだ。
口の中を一つ一つ探られる。
ゆっくりと丁寧に、自分を暴かれる。
口の中を全部知られてしまう。

口だけではない。
唇も嘗めたり、やわやわと噛まれたり。
耳朶は指で擦られ、逃げようとしてしまう腰はしっかり捕まえられてる。
快感に酔って震える手で朝日さんの服をすがるように掴むと、より強く抱き締められた。


「ん…ん…っんくっ…」


どっちの唾液か分からなくなる。
口の中に溢れる唾液をコクっと飲み込むと、朝日さんがキスしたまま笑うんだ。
凄く好きだと思った。
朝日さんの細胞が混ざった唾液が自分の中に取り込まれたと思うと、とてつもない幸福感で満たされた。
飲み込みきれなかった唾液は、口の端から垂れて流れ落ちる。
どのくらい時間がたっただろうか。
酸欠と快感で頭がぼうっとする。


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