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始めようか、戦争を ー敵地侵攻編ー
第43話:歓迎されぬ訪問者達(3) v0.0
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_帝都ディオニス 皇城、空中の大庭園
「よし!総員突撃ィィィィィィィィィィッ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
第一陸戦隊隊長の号令とともにティルトローター機の後部ハッチから飛び出した屈強な迷彩柄の服を着た男たちは、飛び出した瞬間現れた槍を持った敵兵に驚愕しながらも一人一人確実に撃ち抜いている。
「お前!そっち倒せ!」
無理やり連れてこられたアロンソ隊員も例外ではなく、『言うこと機関銃』が装弾不良《ジャム○○さん》を引き起こさないのを脳内で必死に祈りながら『あぁもういい!やけくそだ!』と思いながら戦っている。
「りょ、了解っ!」
パパパパパパパパッ!
アロンソ隊員は隊長からの命令を聞き逃すことなくホロサイトを覗き、ハッチ右側から迫ってくる槍兵に向けてトリガーを引く。伏せた状態でフルオート発射された多数の5.56mm弾は的確に鎧を着た槍兵たちに次々と命中。一瞬にして命を散らす。
「右側クリア!」
「左側クリア!」
第一陸戦隊の隊員たちがティルトローター機から出てものの数秒で、終焉には飛散した血とここを警備していた兵士たち。そして硝煙の匂いと数え切れないほどの空薬莢、屈強な男と一人の痩せた男だけが残っていた。
「よし!お前ら今度はこのどでかい城の制圧だ!行くぞ!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!』
ティルトローター機を空中に待機させ、隊員たちは迅速に行動を開始、石造りの狭い道路に沿って周囲の警戒を行いながら無駄にどでかい城の入り口へと向かって行った。
_皇城、皇帝の間
「い、いったい何事ぞ!」
皇帝の側近が慌てふためいた様子で皇帝の間に入ってきた警備兵に尋ねる。
「て、敵です!敵が・・・機械竜に乗ってやってまいりました!」
「なんだとぉっ!?」
側近は冷や汗をかく。機械竜を実現している国は少なくとも知っている範囲では文明国、それも機械分野に特化した国のみだ。そんな国に襲われるなど、はっきり言ってたまったもんじゃない。
「皇帝!早くお逃げくださ」
パパパパパパパパッ!
「ひぃっ!」
突如として皇帝の間の中に響いた謎の連続音に側近は頭を抱えて伏せる。
「こ、皇帝!早く!」
「ならん!我が逃げたと属領に知れ渡ってみろ!それこそメンツは丸つぶれぞ!」
側近は怒鳴るような口調で激しく言いつける。
「ですが!」
「言い訳はいらぬ!行動だ!行動で示せ!・・・もし貴様らが彼奴等の撃退に成功したならば、出世街道の道も開けるんだぞ・・・!」
途端に警備兵の目が心配そうな目つきからキラキラとした希望に満ちた目に変わる。
「わ、わかりました!精進して撃滅に努めます!」
警備兵はそれだけ言って一礼すると、そそくさと退出した。
「・・・あやつらも、単純だな・・・」
側近はそう言うと、玉座に深々と座ったままの皇帝を触る。
「これはぬいぐるみだと言うのに・・・」
側近はそれだけ言うと、静かに皇帝の間を去って行った。
「よし!総員突撃ィィィィィィィィィィッ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
第一陸戦隊隊長の号令とともにティルトローター機の後部ハッチから飛び出した屈強な迷彩柄の服を着た男たちは、飛び出した瞬間現れた槍を持った敵兵に驚愕しながらも一人一人確実に撃ち抜いている。
「お前!そっち倒せ!」
無理やり連れてこられたアロンソ隊員も例外ではなく、『言うこと機関銃』が装弾不良《ジャム○○さん》を引き起こさないのを脳内で必死に祈りながら『あぁもういい!やけくそだ!』と思いながら戦っている。
「りょ、了解っ!」
パパパパパパパパッ!
アロンソ隊員は隊長からの命令を聞き逃すことなくホロサイトを覗き、ハッチ右側から迫ってくる槍兵に向けてトリガーを引く。伏せた状態でフルオート発射された多数の5.56mm弾は的確に鎧を着た槍兵たちに次々と命中。一瞬にして命を散らす。
「右側クリア!」
「左側クリア!」
第一陸戦隊の隊員たちがティルトローター機から出てものの数秒で、終焉には飛散した血とここを警備していた兵士たち。そして硝煙の匂いと数え切れないほどの空薬莢、屈強な男と一人の痩せた男だけが残っていた。
「よし!お前ら今度はこのどでかい城の制圧だ!行くぞ!」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!』
ティルトローター機を空中に待機させ、隊員たちは迅速に行動を開始、石造りの狭い道路に沿って周囲の警戒を行いながら無駄にどでかい城の入り口へと向かって行った。
_皇城、皇帝の間
「い、いったい何事ぞ!」
皇帝の側近が慌てふためいた様子で皇帝の間に入ってきた警備兵に尋ねる。
「て、敵です!敵が・・・機械竜に乗ってやってまいりました!」
「なんだとぉっ!?」
側近は冷や汗をかく。機械竜を実現している国は少なくとも知っている範囲では文明国、それも機械分野に特化した国のみだ。そんな国に襲われるなど、はっきり言ってたまったもんじゃない。
「皇帝!早くお逃げくださ」
パパパパパパパパッ!
「ひぃっ!」
突如として皇帝の間の中に響いた謎の連続音に側近は頭を抱えて伏せる。
「こ、皇帝!早く!」
「ならん!我が逃げたと属領に知れ渡ってみろ!それこそメンツは丸つぶれぞ!」
側近は怒鳴るような口調で激しく言いつける。
「ですが!」
「言い訳はいらぬ!行動だ!行動で示せ!・・・もし貴様らが彼奴等の撃退に成功したならば、出世街道の道も開けるんだぞ・・・!」
途端に警備兵の目が心配そうな目つきからキラキラとした希望に満ちた目に変わる。
「わ、わかりました!精進して撃滅に努めます!」
警備兵はそれだけ言って一礼すると、そそくさと退出した。
「・・・あやつらも、単純だな・・・」
側近はそう言うと、玉座に深々と座ったままの皇帝を触る。
「これはぬいぐるみだと言うのに・・・」
側近はそれだけ言うと、静かに皇帝の間を去って行った。
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