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始めようか、戦争を ー敵地侵攻編ー
第39話:失態を犯す者には、鉄槌を v0.0
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_エルディアン共和国、首都エルディアン 大統領府
コンコン
誰かが大統領執務室の扉をノックする。
「はいりたまえ」
「大統領、失礼します」
「おお、大統領補佐官か。今回は何の報告だね?」
大統領は執務を一旦中断すると、例のごとく大統領補佐官からの報告を聞くことにした。
「はい、オペレーション シュガール第二段階についてです」
大統領補佐官はそう言うと、右手に持つ紙を一枚めくる。
「まず敵工業地帯及び帝都もどき防衛施設の爆撃部隊は敵航空戦力による攻撃で数機が損失しましたが、無事作戦を完遂。おそらく、生産力は壊滅的なものになったかと思われます」
「わかった。第三段階部隊の現在の状況は?」
大統領は険しい顔で尋ねる。
「はい、現在第三段階が進行中、空挺部隊が現在敵帝都もどきに向けて飛行中です」
「そうか・・・他に報告はあるのかね?」
「えぇと・・・ちょっと待ってください」
大統領補佐官が再び紙をめくる。
「あ、ありました。えぇと・・・今は亡きカイス王国の王、レイハロ氏が大統領との会談を求めています」
大統領は珍しく目を見開く。
「ほぉ、初めての異世界国家との会談・・・いいじゃないか。会談ごっこしようじゃないか」
大統領はワクワクした様子で軽々と言う。
「そんな遊びみたいな気分でされては困るんですが・・・とにかく、会談場所はここ大統領府、来週実施でよろしいですか?」
「あぁ、大丈夫だぞ」
「わかりました。それではこれで」
大統領補佐官は一礼すると、静かに大統領執務室から出て行った。
「想定外の事態が起きなければいいんだがなぁ・・・」
大統領は静かにそう呟くと、執務に戻った。
_ダーダネルス帝国帝都ディオニス 皇城
天気の雲行きがあやしい中皇城の最上階、皇帝の間では重々しい雰囲気で報告が行われている。
「・・・それでいいわけは終わりか」
ダーダネルス一世は怒りを込めた口調で言うと、玉座に立てかけていた刀を手に持ち重い腰をゆっくりとあげる。
「こ、皇帝!?何をなさるおつもりですか!?」
いつもとは違う様子に気づいた側近が止めようとして体にしがみつくが、皇帝はそれを振り払う。
「貴様には、口封じをしてもらう必要がある」
皇帝は鞘からまっすぐとして手入れの行き届いた剣を引き抜くと、首の横に剣先を突きつける。
「せいぜい、楽に死ぬがよい」
皇帝の放った言葉と同時に、今回の帝都襲撃事件(仮)の総責任者総合司令官は首から上が文字通り消滅し、死んだ。
「こやつの処理は任せたぞ」
首から吹き出た返り血を服全身に浴びた皇帝は剣を鞘に戻し再度玉座に立てかけると、寝室へと向かった。
コンコン
誰かが大統領執務室の扉をノックする。
「はいりたまえ」
「大統領、失礼します」
「おお、大統領補佐官か。今回は何の報告だね?」
大統領は執務を一旦中断すると、例のごとく大統領補佐官からの報告を聞くことにした。
「はい、オペレーション シュガール第二段階についてです」
大統領補佐官はそう言うと、右手に持つ紙を一枚めくる。
「まず敵工業地帯及び帝都もどき防衛施設の爆撃部隊は敵航空戦力による攻撃で数機が損失しましたが、無事作戦を完遂。おそらく、生産力は壊滅的なものになったかと思われます」
「わかった。第三段階部隊の現在の状況は?」
大統領は険しい顔で尋ねる。
「はい、現在第三段階が進行中、空挺部隊が現在敵帝都もどきに向けて飛行中です」
「そうか・・・他に報告はあるのかね?」
「えぇと・・・ちょっと待ってください」
大統領補佐官が再び紙をめくる。
「あ、ありました。えぇと・・・今は亡きカイス王国の王、レイハロ氏が大統領との会談を求めています」
大統領は珍しく目を見開く。
「ほぉ、初めての異世界国家との会談・・・いいじゃないか。会談ごっこしようじゃないか」
大統領はワクワクした様子で軽々と言う。
「そんな遊びみたいな気分でされては困るんですが・・・とにかく、会談場所はここ大統領府、来週実施でよろしいですか?」
「あぁ、大丈夫だぞ」
「わかりました。それではこれで」
大統領補佐官は一礼すると、静かに大統領執務室から出て行った。
「想定外の事態が起きなければいいんだがなぁ・・・」
大統領は静かにそう呟くと、執務に戻った。
_ダーダネルス帝国帝都ディオニス 皇城
天気の雲行きがあやしい中皇城の最上階、皇帝の間では重々しい雰囲気で報告が行われている。
「・・・それでいいわけは終わりか」
ダーダネルス一世は怒りを込めた口調で言うと、玉座に立てかけていた刀を手に持ち重い腰をゆっくりとあげる。
「こ、皇帝!?何をなさるおつもりですか!?」
いつもとは違う様子に気づいた側近が止めようとして体にしがみつくが、皇帝はそれを振り払う。
「貴様には、口封じをしてもらう必要がある」
皇帝は鞘からまっすぐとして手入れの行き届いた剣を引き抜くと、首の横に剣先を突きつける。
「せいぜい、楽に死ぬがよい」
皇帝の放った言葉と同時に、今回の帝都襲撃事件(仮)の総責任者総合司令官は首から上が文字通り消滅し、死んだ。
「こやつの処理は任せたぞ」
首から吹き出た返り血を服全身に浴びた皇帝は剣を鞘に戻し再度玉座に立てかけると、寝室へと向かった。
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