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1.5 俺の親友の〇〇〇の話
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ふっと...瞬く間にこの世界から親友に関する全てが消えた。
それを俺は無表情で見つめていた。そして、心の中では、
(あぁ...俺のこの世界での役目は終わった)
とあいつが消えたところをじっと見つめながら思った。
俺ーーーアスピダは、この世界の住民ではない。地球とは別の異世界から使われた存在だ。
それも、ただあいつの成長を横で見守るポジションとして使われた存在だ。
(これでやっとあちらへ戻れる...)
人間の17年という時間は、俺らにとっては、ほんの少しの短い時だ。それも瞬くよりも短い時間だ。そして、親友と過ごした時は、ずっと短く感じた。
(何故あのお方は、あいつを守るために俺を寄越したのだろうか...?)
この世界に行って欲しいと言われた時から不思議でたまらなかったが、17年あいつの横にいるとどうでも良くなっていた自分がいたのだ。しかし、今、あいつを失ってというもの...
(あぁ...またぶり返してしまった...こんなに自分で考えることなんて久しぶりだ...俺はただあのお方に作られた存在なのに...)
何故か、あいつが頭の中から離れない。あいつに思考を占拠されてしまったようだ。
(こんな...こんな...)
アスピダが困惑していると、頭の中に声が響いた。
"そう、お前もか..."
あのお方のお声だ...。そう思った時には、もう―――
「な、なぜ...」
アスピダの存在は消えていた。
"なんで...?それは、もちろん。"
君がーーーーに興味を持ってしまったからだよ。
そして、いまさっきこの世界から2つの存在が消えてしまったのだった。
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