主役(ヒーロー)だと思った〜?ざんねーん!役なし(モブ以下)でしたぁ!!

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01 俺がテライケメンと会話する話

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ふっははっ!




あははっ!





ふと、笑い声が聞こえた。それも2だ。


その2人は、顔をくっつけるように近づけながら何か覗いていた。


俺は、ぼんやりとその光景を見つめ、




どこか、懐かしい気持ちに浸っていたのだ。







.........




「ーーー?ーーい!ーぇーーーよ!おーー!」

誰かの声が聞こえたきがする。

誰かに体が揺すられている気がする。

だが、俺はこの微睡みからーーーー

「母さん...今いいとこだから...あともうちょっと......もうちょっとだけ...ほんの3時間でいいから......」

「.........」



バチンッ!!!



「いっでぇ!?」

「あっやっと起きた」



身体中に電気が走った感覚がして俺は飛び起きた。そして、




「へ!!?あれ!?ここどこ!?」




気がついたら、俺は畳の上の布団に寝かされていた。


「えっ?なにこの日本領邸みたいなとこ...」

畳が100畳以上近くありそうな畳間の真ん中の方に俺が寝かされていた布団は敷かれてあり、そして、木製の昔ながらの箪笥や勉強机、掛け軸、挿花、部屋を仕切る障子などなど日本領邸いえばこれと!百人中千人が上げるぐらいにお手本的な和風作りの部屋。



きょろきょろと物珍しげに周りを見渡すを俺は、どこからか視線を感じてそこに、視線を合わせた。


そいつは、俺の割かし近くに座っていた。

その姿は目を見張る美形っぷりだった。

黒く漆黒のような髪色の座っていると床につく長さの長髪、宝石の紅玉よりも深い緋色の瞳の気だるげな目、すらっとした形のいい鼻、薄めの唇。男よりの中性的な顔をしていてとてもイケメンだ。

さらに、身体もモデル並...いやそれ以上に整っていて、今は座っているが立ったら190近くあるのではないかという長身。

そして、着物を着崩しており、男の気だるげな目と相まってどこか危ない色気を感じた。





俺は、数十秒という時間たっぷり男に見惚れながら......





こう思った









.........テライケメン......爆発してまえ..!(^ω^#)








ってね☆












............





「うーん、めんどくさいけど今から今の君の状況を説明するねぇ」

「えっあっはい、お願いします!」

テライケメンが俺の目を気だるげに見つめながら上から目線で言ってきたので、少しイラッときたがぐっと堪えた。

「んー、いいこいいこ。」

と目の前のテライケメンは、俺の髪に手を伸ばしわしゃわしゃと掻き回した。

「えっちょっあの...!」 

俺が困惑の声をあげるとテライケメンは、ぱっと俺の頭から手を離し

「あーごめん。なんだか撫でたくなっちゃって」

ごめん、ごめんというテライケメンの顔がヘラヘラ笑ってて、ムカついたが、ヘラヘラ笑っててもイケメンなら似合う説が実証されてまたムカッとしてしまった。

「まあ、じゃあ、そろそろ説明して行こっかー。」


「あっはい」

俺のその返事を聞いて目の前のテライケメン...じゃちょっと長いからテラメンって名前で呼ぼう!テラメンってお坊さんみたいだなwww寺メンズてきなw



「あっ言い忘れてたけど俺の名前は、オーティスだよ。よろしくー」 



「えっあ、お、俺は、笹山有陽です...お願いします」


なぜに俺の思考が読まれて......もしかしてコイツ...かみさ...




「君って顔に出やすいよね(笑)」
 


「......へい...。」



「まあ、茶番は置いといて。じゃあ、とりあえず。君はあの世界では、もう存在しないことになってるよー」




「へ?体が...?えっ...魂が...?」

「うん、そうどっちもー」



自分って顔に出やすいタイプだったのか...ってしょんぼりする時間すら貰えずにテライケ...オーティスは、ニッコリと優しい日差しが差し込むようにのほほんと微笑みながらいきなり爆弾を投下してきたのだった。

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