俺はどうやら転生したようですよ！？

俺が子供の頃の話

俺はどうやらコイツと仲良くなれそうにないですよ！？

5年のたったある日、俺が通っている小学校の俺のクラスに新しい転校生がきた。





「はーい、今日から皆の新しい友達になる獅子堂ししどう 涼也りょうや君です！さあ、獅子堂くん皆に挨拶して？」

「別に...仲良くするつもりはない」

「えっちょっと涼也くん...？う、うーん、まだ新しい環境に慣れないから大変なのかな...？えっと、とりあえず、涼也くんの席は、小鳥遊くんの隣にね！ほらあそこに座ってる子が小鳥遊 大和くんだよ！」





無表情のままこちらに歩いてくる獅子堂に俺はちょっと苦手意識を持った。



    
(う、うわぁ...絶対コイツ人と馴れ合う気ないだろ...仲良くなれる自信ないし、まず苦手だこういうタイプ...)




しかし、先生は、中身が他の奴らとは違い(まあ、前世の記憶のおかげなんだが...)ある程度空気が読め、協調性がある俺とこの問題児を仲良くさせたいのか、事前に席替えまでして俺の隣の席を空白にしていた。それに、今も縋り付くような視線をこちらに送っているため、




(仕方ないか...)



俺は、隣の席座った獅子堂に話しかけることにした。




「俺、小鳥遊 大和。よろしく獅子堂。」

「よろしくするつもりはない。」




と、無表情で言い放つコイツにやっぱり俺は、


(う、うわぁ、やっぱりコイツ苦手だ！！！)



苦手意識を再認識させられるのだった。



そして、それからは一応先生に頼まれた(？)こともあって獅子堂とどうにか仲良くしようとめちゃくちゃ頑張った。

「獅子堂、次移動って、一緒に行かない？」

「なぁ、獅子堂。お前って本ばっか見てるけど、本好きなの？」

「獅子堂、お前家どこら辺？同じ方向なら一緒に帰ろーぜ！」

そんな俺の頑張りを獅子堂は、

「行かない」

「好きじゃない」

「帰らない」

と短い言葉でバッサリ切ってきた。


そんな言葉を返される度に俺の心はズタボロにされたのだった。