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同僚が近づいてきます
しおりを挟むなんでこうなっているのか本当にわからない。俺の後ろには同僚の伊藤。なんでもかんでもサラッと上手くこなせるし顔も愛想もいいから割とモテる。俺とは全然違う人種。2次元でいえば主人公の周りにいそうなキャラだ。そんな奴と同期とはいえ関わることはそうそうない。言葉を交わすことも挨拶程度。
そんな伊藤がなぜか楽しそうに俺の後をついてくる。晩飯に付き合ってほしいって何処かお店で食べるもんだと思っていたら普通にコンビニで弁当を買ってたので驚くと「今からお前ん家で食う」とか言い出した。
「え、むりむりむり。汚いし本当」
断っても「気にしない」の一点張り。結局少し片付けたいから五分外で待っていてくれるならいい、ということでオッケーした。
五分。五分で家にあるあのチクニーグッズを片付けないとっ! ひとり暮らしよろしく、アダルトグッズを色んなとこに置いても誰になんにも言われないので部屋のなかは結構他人に見せてはいけないものだらけだったりする。
そしてコンビニで購入したストッキングもその一つ。そう、俺がコンビニで買っていたストッキングもチクニーに使うためのものだ。ガーゼにローションを浸してトロトロに染み込ませたもので性器を擦るとヤバイとあったので、それを乳首に試したらどんな快感が得られるのだろう……。そんな妄想したらもうたまらなくなって我慢できずに俺は近くのコンビニへと向かった。ただ、ガーゼはコンビニに売っていなかったので代用にもなるとあったストッキングに抵抗を感じながらもカゴに入れた。これで乳首をまた気持ちよくできる……その想像に俺の乳首が興奮と期待で疼いた。服の中でピンっと主張していることがわかる。ついでに何か食べ物でも買っていこうとお弁当付近をウロウロしていたところでまさか会社の同僚に会うとは思わないだろう。
「いいか、いいって言うまで入るなよ?」
「わかったよ」
本当にわかっているのかよくわからない笑顔で頷く伊藤に不安になりながらも俺は背を向けてヤバイものが散らかっている部屋へ入っていく。あれから通販で大量に購入してしまったチクニーのアダルトグッズやローションが小さなワンルームを飾っていた。別にインテリアにしているわけではないが閉まったら取り出すのも面倒だし所詮ひとり暮らしなので堂々とそこに置いてあるだけだ。それらを急いでダンボールに入れこんでいく。ピンクロータにUFO、あとは乳首クリップに乳首吸引やら舌の偽造バイブ。どれも俺のチクニーに貢献してくれるありがたいグッズ達。それとたくさんの特大ローション……はちよっと買いすぎて入らないのでこのままダンボールと一緒にタンスの奥にしまう。ホッとして伊藤を迎えに玄関へ戻る。
「お待たせ」
「お、早かったな」
伊藤は時間潰しにスマフォでゲームでもしていたらしい。すぐ置いていた荷物を持って玄関の中へと入ってくる。
「あらかた片付けたけどまだ汚いからその……」
あまり部屋をジロジロ見ないでほしくてそう言うが伊藤は「えー男の部屋ってこんなもんじゃない?」とキョロキョロ辺りを見回す。
「野崎っていつもここで寝てんの?」
「そうだけど」
どこにでもあるシングルベッドに安いマットが敷かれその上にぐちゃっと掛け布団が乱れている。いちいち布団を綺麗に片付けていかないのでいつもこんなもんだ。そこに自然と腰を下ろしたかと思えば伊藤は何を思ったかそのままゴロッと横になった。
「っておいこらっ」
外着のままベッドで寝るなっ! と叫んでいやそうじゃないだろと内心つっこむ。人の家に来て最初にすることがベッドで寝るっておかしいだろ。
「ああ、ごめん。つい誘惑に勝てなくて」
そう言って起き上がるもまだ寝たそうだった。よほど疲れていてよほど眠いのだろう。何でそんな状態で家に来たがったのか謎だ。
「そんなにしんどいなら自分の家に早く帰ったほうがよさそうだけど……飯食えそう?」
上着を脱いで身軽になる伊藤は「んー、野崎食べさせてくれない?」なんて冗談をかましてくるのでまだ元気は残っているようである。
伊藤が弁当を広げてゆっくり咀嚼している横で俺は何をしたらいいのかわからず、とりあえず近くに乱雑に置かれていた洗濯物を畳むことにする。いつも乳首の誘惑に耐えられなくて後回しにしてしまっていたやつだ。
「野崎ってさ」
そんな少し気まずく感じてる俺とは違うのか伊藤は普通に話しかけてきた。声をかけた相手を見ればどこか緊張している様子の伊藤と目があう。そんな彼を今まで見たことがなかったので不思議そうに「なに?」返す。
「その、付き合っている恋人とかいるの?」
「はあ?」
本当にはあ? だった。神妙な面持ちで何を言うかと思ったら恋人って。
「いるわけないだろ。嫌味か?」
お前と違ってこっちは一度もモテたことないんですよ。存在感がないのか合コンに参加した時だって俺のこと終始スルーだったし。
「そっか。いや、ごめん単純に気になっただけなんだ」
そう言ってまた食べ始める伊藤はどこか嬉しそう。意味不明。ああでも俺に彼女がいて自分にいなかったらやっぱ嫌な気持ちになるのかもしれない。比べるものでもないと思うけどやっぱり心のどこかで負けた気持ちになるのかもな。
「安心しろよ、付き合う予定の彼女なんてどこにもいないから」
そう言い放てば伊藤は少し驚いた顔をして何故か照れた様子で「うん」と頷いた。どこに照れる要素があったのかよくわからないがまあ伊藤の機嫌がいいのでいいか。
「ごちそうさまでした」
結構時間をかけて食べ終えた弁当箱を片付ける。結構ズボラな俺だけど、生ゴミ系はすぐ処分したい。じゃないとすぐ臭くなる。
「お、サンキュー」
「いいよ、なんか飲み物いる?」
「あ、じゃあコーヒー頼む」
やっぱりどこか嬉しそうに答える伊藤に了解と告げて立ち上がる。もしかしたら疲れすぎてハイになっているのかもしれない。湯を沸かしてコーヒーを用意しようと棚からコップを取り出して気づく。そういえばこの部屋に人が来るのって初めてじゃないか? なんかくすぐったいような変な気持ちのまま俺は二人分のコーヒーを淹れた。
「なんか意外だった」
熱いコーヒーにフーッと息を吐きながらゆっくり飲んでいる伊藤に向かってそう呟く。
「え?」
「いや、伊藤って何でもサッてこなすイメージだったから」
弁当をゆっくり時間かけて食べるとか、猫舌なのかゆっくり啜るコーヒーとか。そういえば伊藤とこんなに二人でいたことなかったな。俺が知らなかっただけかもしれない。
「え、ああ。いや普段は結構早く食べるよ。猫舌はあってるけど」
伊藤の言っていることがよくわからなくてただ頷く。
「……だって早く食べたら早く帰んないとダメじゃん」
「え?」
なんかそれって帰りたくないように聞こえるけど。もしかして帰りたくないのか。
「えっと、もしかして伊藤。家でなんかあった? 彼女と喧嘩とか」
それで家に帰りたくないのだろうかと思って気まずく視線を彷徨わせながら尋ねてしまう。
「彼女? 違う違うっ。いないから彼女とかっ」
すごい勢いで否定する伊藤に「お、おう」としか答えられない。じゃあなんで帰りたくないんだ?
「あれ、伊藤って実家暮らし?」
「ひとり暮らしだよ。……違うって帰りたくないってそのまんまだよ。ここが居心地いいから帰りたくないってそういう意味」
何でか伊藤は両手で顔を覆ってちょっと呆れ気味に気持ちを伝えてくれた。
「え、ああそっか。えっと嬉しいよ」
あんまり関わりのない同僚の部屋が落ち着くってよくわかんないけど伊藤がそう思ってくれるのは純粋に嬉しくて照れてしまう。赤くなりそうな顔を隠したくてコーヒーを飲んだ。そんな俺を伊藤がジッと見ていることに気づかずに。
「な、野崎」
今度は何を言われるんだろうと少しドキドキして「なに」とコーヒーから顔をうつす。そうしてやっと彼が手に持っているものに気づいた。
「これって何に使うの?」
彼が笑顔で持っているものは俺の乳首を飾るアクセサリーだった。いわゆるニップルリングだ。穴は開けず挟むだけで乳首をずっと強制的に立たせられる優れもの。あんまりやると痛みも感じるがその痛みの中から快感も生まれてくる。というかそれをつけてる乳首が何だかエロく見えちゃってすごく興奮してしまう。無理矢理でも立たされた乳首の先を刺激するのは本当に気持ちよくてたまに付けてしたりするんだが。本当にたまになのでその存在を忘れていた。
――か、片付けるの忘れてた。
「野崎?」
伊藤がニップルリングをまじまじ見ながら静かに呟く。
「野崎はこれつけたりするの?」
「う、いやそんなことは……ないこともないけど」
しどろもどろに答えると伊藤は少しイタズラっぽい笑顔を向けて口を開いた。
「つけてみて」
「は、なに言っての?」
伊藤、同僚の前で? 無理、普通に無理だからっ!
思い切り頭を横に振って拒否するけど伊藤が「でもこれつけたりするんでしょ?」と聞いてくる。
「それは、ひ、一人の時に、その……」
言いにくさに口籠る。
「一人のときにこれつけて楽しんでるんだ?」
伊藤のその言葉にカアァァァァと顔に熱が灯る。
「野崎はこれどこにつけて楽しむの?」
いつの間にか近距離にいた伊藤にビクッと体が揺れる。
「そ、れは……」
乳首です、とは言えず後ろに逃げようとするが伊藤の腕が背に回り込まれていて邪魔される。ち、近い。すぐ耳元で伊藤の声がする。
「俺、見たいな。野崎がこれつけてるの」
「か、からかって――」
「ないよ。野崎がどういう風にしてんのか気になる」
いや、なに言ってんの? おっさんが乳首にリングつけてんのが見たいって……っていうかどこにって聞いておきながらこいつわかって言ってるな! しかもそれして俺一人気持ちよくなれってこと? 伊藤の前で? そう考えて身体全体が熱くなった。いや、普通におかしいだろ。普通に気持ち悪いよ。そう思うのに身体の熱は止まらない。
「顔、真っ赤」
「んっ」
ずっと熱を持っている頬を伊藤が撫でる。その自分じゃない体温と肌の感触にくすぐったくて変な声が漏れた。それが耳に届いたのか目の前の伊藤が「あーっ」と叫ぶ。
「野崎、我慢できないんだけど?」
伊藤の言いたいことがわからなくてジッと見つめる。
「だから、野崎を触りたいんだけど……いい?」
え、さわっ……? 伊藤の言葉が何度もリフレインするが全く頭に入ってこない。――触る。触るってどこを? なんで伊藤が俺に触りたいってなったんだ?
混乱する俺をよそに伊藤がまた頬にゆっくり触れてきた。
「どこまでなら触って大丈夫?」
伊藤の目に熱がこもってるように見えてしまうのは幻覚だろうか。訳がわからないのに伊藤のその目に心臓がドキドキ音を立てる。大きくて綺麗な伊藤の手がゆっくり下に降りて首筋を撫でる。
「ふっ」
くすぐったさに身をよじるが、そんなことを気にせず伊藤の手は下に降りていく。スーッと胸元まできて息が漏れる。
「い、伊藤待って」
あまり触れられたくない部分に伊藤の手がきてて焦ってしまう。
「ごめん、ちょっともう待てない」
そういうが早いか伊藤の指先はスルッと俺の今一番敏感になっているであろう部分をなぞった。
「ひゃっ、あ」
撫でられた左乳首からすぐにじんわり走り抜ける快感に身体はビクンと反応してしまう。普通ならこんなとこ撫でられてこういう反応すれば驚くと思うがなぜか伊藤は気にせず今度は両手を使って俺の二つの乳首を擦り始めた。
「あっ、ま、って。そこほんと無理」
連続でくる快感を頭では拒否するのに身体は素直に受け止めてしまう。伊藤の指先が乳首を擦るたびに腰が揺れて胸を突き出してしまう。
「すごい。想像よりエロいよ野崎」
「え、な、どういう」
伊藤の手をどけようとさっきから手首を掴んでいるが、止まらない快感に力が入らずただ手首を掴んでいるだけになってしまっている。
――待って、本当にやばいこれ。この状況おかしいのに何でこいつ……伊藤に触れられんの気持ちいいの?
人に触られたのは初めてだ。自分でするのとは全く違う快感に戸惑いながらも気持ち良くなってしまう。どうやって責められるのか、どんな快感が次に来るのか全然予想ができない。
「はっ、あ、まっ……それダメ」
身を捩ってみるが意味はなかった。それより更に伊藤の指先に力が入ったように思える。帰ってきたらすぐにローションでチクニーをしようと思っていたので絆創膏もしていないただの薄着一枚だ。絆創膏をしていたらしていたでツッコまれそうだが快感が強すぎて抵抗らしい抵抗ができていないのも問題ではある。
指先が激しく動くたびに我慢できず声を荒げ、腰をへこへこ動かす。
――は、待ってこれほんと待ってくるっ。きちゃう。
「ああっ、待って伊藤……あ、もうほんと」
俺の声は伊藤に届いているのだろうか。快感にのけぞる俺を支えて今度は服の上からピンと主張している突起物に顔を寄せた。
「あっ、あああっ」
服の上からなのにチューっと吸われ、その快感にすぐさま俺は達してしまった。それに気付いているのかいないのか伊藤は乳首への刺激をやめない。左乳首は舌で刺激され右乳首は変わらず指先でコスコスと愛撫されている。
「いくっ、ああまたいっちゃう」
自分では到底与えられない刺激にたまらず涎を垂らしながら快感を受ける。
――気持ちいい。相手、伊藤なのに舌でされながら指先で弄られんの気持ちいいよ。こんなのいっちゃうまたすぐいっちゃうっ。
「野崎、いって」
不意に乳首から唇が離れたと思ったら耳元で吐息混じりに囁かれ首筋をチュッと吸われる。快感に頭が支配され、たまらず伊藤が唇をはなし冷んやりしている右の乳首を自分でギュッと擦って引っ張った。
「あ、あああいくいくいく」
腰を動かし、身体をのけぞりながら俺は大きく果てた。イったのに止まらない快感に身体がずっとビクビク痙攣してる。ふうふう、と息を荒く吐く俺を寝かせた伊藤の方からジーっとファスナーを下ろす音が聞こえた。それにびっくりして伊藤に視線をやる。
「あっ」
熱をはらんだ瞳と目が合ってずくっとなぜか下半身が反応した。
「ごめん野崎ちょっと俺も抜きたい」
興奮からか声が掠れている。どうしたらいいのかわからずそのままでいると俺の右乳首にそれを擦り付けてきた。
「へあっ、あ、これ、あっ」
それにびっくりするが、熱くて硬くなっている伊藤のものがぷっくりたってる乳首を擦るたびに甘い刺激が降ってくる。
「ふっ、野崎の乳首コリコリしててすげー気持ちいい」
顔を赤くしてうっとりとした目で見つめてくる伊藤の姿に俺まで変な気持ちになってくる。
――擦られてんの男のチンコなのに。同僚なのに。俺、ちんこで乳首擦られて気持ち良くなってる。
まただらしなく喘ぎながら刺激に腰を振ってのけぞってしまう。そんな俺を見て伊藤が嬉しそうに微笑んだ。
「乳首気持ちいい?」
「あ、うん。気持ちいいっ」
「乳首もっとしようか?」
「してっ。乳首もっとして」
もう快感で頭がぐらぐらする。とにかく乳首で気持ち良くなりたい。もうそれしか考えられなかった。
伊藤が腰の動きを止めて俺に覆いかぶさった。薄いシャツを捲って隠れていた両乳首が顔を出す。
「ね、さっきのこれつけてみていい?」
そういって俺に見せたのはいつの間にか俺が手放してしまったニップルリングだった。もう何でもいいから刺激が欲しくてすぐコクコク頷く。
「つけて伊藤」
「素直でも素直じゃなくてもくるな」
調節してつけてもらったニップルリングが俺の乳首を飾る。真っ赤な乳首はリングがなくても立っていたけど固定されるとまたちょっと違う。
「すげ、エロ……」
その光景をまじまじ見つめる伊藤に恥ずかしくなって顔を隠した。
「も、いいから。それより乳首して」
ゴクリ、と伊藤が唾を飲み込んだ音が聞こえた。
ぬるっとした感触が乳首を覆う。舌でチロチロ遊ばれてチューっと吸いつかれ俺はすぐ快感の波にとらわれる。
「はっ、いい。あああっ」
先っぽを吸われてたまらず胸を突き出す。
「もっとしてそれ」
「本当エロいな。誰にでもそんなこと言ってたりする?」
「言ってない言ってない、伊藤だけだからっ」
思い切り首を横に振れば「本当どこまでも煽ってくる」と小さく呟く。しかし、その声は快感に飲まれてる俺の耳には届かなかった。
舌で左の乳首を舐めたり吸ったり時には甘噛みされ、右の乳首は指先でつねられコリコリとマッサージされる。リングで無理矢理立たされてる乳首はそのせいでいつもより多く快感を得られる。
「あああっすごっいそれ好きっ」
乳首を這っていた舌がピタリと止まり唇が離れる。それが悲しくてヤダヤダと泣きながら首を振った。
「やだやめないで乳首吸って舌でいじめて」
「好きなの?」
「うん、好き。好きだからして」
泣きながら告げると伊藤はクソっと舌打ちをして激しく乳首を吸ってきた。
――きた。乳首吸われるの気持ちいい。こんなのおもちゃでも無理。すごい舌気持ちい。伊藤の舌気持ちいい。好き。
「ひゃあっ、ああ。いい伊藤いいそれ」
「あークソっ。太ももかして」
伊藤がそう言ったかと思うと、俺のズボンをずり下ろしガチガチな性器を太ももに挟んできた。
「あっ、い、とう」
「ごめん、入れないからちょっと挟ませて」
そう言って俺の太ももに性器を擦りつける伊藤が何だか必死すぎて急に目の前のイケメンが可愛く見えた。息を荒げる伊藤にも気持ち良くなって欲しくてキュッと太ももを絞める。それに気付いたのか伊藤の指先がまた乳首をキュッと摘んできた。
「はっあ」
男性二人、もつれ合って喘いでいる。この光景はすごくシュールだろう。でも今はそんなことどうでもいいくらい目の前の男性がくれる快感に夢中になった。
ふらふらの身体を起こして壁に手をつかされると、今度は後ろから太ももの中に伊藤の性器が入ってきた。自分とは違う形のそれが俺の太ももを濡らしながらニチャニチャ出たり入ったりを繰り返してる。
――なんかこれすごい。
ジッとそれを見つめていると、支えていた伊藤の腕が伸びて俺の両乳首を刺激し始める。
「あっ」
「乳首いっぱいイこうな?」
そう艶のある声で囁かれて首を縦に振るしかできなかった。
長い指先が俺の乳首をすりすり優しく触ったかと思えば強くギュッと摘まれて伸ばされる。
「ああっ、乳首伸びちゃう」
「これ好きだろ?」
自分で摘んで伸ばしてイってたもんなと少しイタズラっぽく言われて羞恥心にかられながらも頷く。
「好き。好きだからもっと」
「はっ、野崎はおねだり上手だな」
ギュッと摘んで伸ばされ先っぽを爪の先でカリカリ刺激してくる。その強烈な快感にあられもない声が溢れ出てくる。
「あっああああ、それ好き好きっ。気持ちいいー。いくっそれすぐきちゃう」
「いいよ、いって」
首筋をいっぱい吸われ乳首は激しく指先で掻かれる。プラス伊藤が腰を激しく振ってくるからその刺激が自分の性器まで刺激されもう何も考えられないまま激しく身体を震わせて射精した。
「あっいくっいってる。射精止まんないっ」
ガクガク身体を震わせてそれでもずっと快感がそこにある。
――射精してるのに中イキも一緒にしちゃってる。こんなのすぐ戻れない。
はくはくと息を吐いていると今度は伊藤はが腰の速度を早めてきた。
「はっ、でる」
告げられると同時に太ももに温かいものが吐き出された。
お互い荒い息のままくっついてしばらくそうしていたら、不意に伊藤に名前を呼ばれて振り返る。振り返った先に思っていたより近くに伊藤の顔があってびっくりするが、一番驚いたのはこの後伊藤に唇を重ねられたことだった。
結局家に泊まることになった伊藤と交代でシャワーを浴び、汚してしまった床や服などを片付けていたとき伊藤がこちらを見て口を開いた。
「そういえば、あのストッキングは?」
伊藤に聞かれてあっと思い出した。そうだ今日はローションでチクニーしようと思ってたんだった。でももう今更だよなー。また明日でもいっかと一人納得していたが尋ねてきた相手は興味津々にまだこちらを見ていた。
「いや、あれはまた今度……」
「ふーん、じゃあ明日だな」
俺の言葉に伊藤はエスパー力を発揮させてきた。もしやこいつ心が読めたりする? しかもなぜか自分も参加しようとしていたり?
「え、えっと」
伊藤の気持ちが読めなくて戸惑ってると、伊藤がスッと俺の乳首を撫でた。
「ふっあ」
それだけですぐに硬く尖ってしまう先っぽ。軽く撫でられただけで簡単に俺の乳首は発情してしまう。
「明日も気持ち良くしてやるから」
何で伊藤は俺にこんなことをするのだろう、俺のことどう思ってるの? あのキスはどういう意味? なんて色々疑問だらけで聞きたいことがいっぱいなのに“乳首をまた気持ち良くする”それを聞いただけで胸が疼いて期待に表情がとろけるのがわかった。
この二人の関係がこれからどうなるかは神のみぞ……いや二人だけが知ることになる。
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