姉弟異常〜宮下姉弟は仲が悪い〜

ねこみ

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姉弟異常〜宮下姉弟は仲が悪い〜

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 俺には二つ上の姉がいる。仲はぶっちゃけそんなに良くない。歳が近いからかよく衝突しては怒鳴り合う日々にお互いの顔を見るだけでなんかもう自然と不機嫌な顔になってしまう。しかしこれは向こうもなのでお互い様だろう。高校に入ってからはお互いできるだけ顔を合わさないように距離を取るようになった。飯の時間とかどうしようもないときはあるが、それ以外はほんと関わることもない。なにせ、目が合っただけでも「なによ?」と睨んでくるのでそこから口喧嘩に発展し親に「いい加減にしないさいっ!」と怒鳴られるまでがオチだ。

「姉貴に夢なんてみるなよ。あんなの女の皮を被った化けモンだぞ」
 かわいいとふざけたことを抜かす友人には何度この言葉を吐いただろうか。一度かわいいという言葉を辞書で引くかネットで検索にでもかけてみるといい。あれほどかわいいという言葉から遠い存在はない。
 男だからと俺には平気で手や足を出すくせにこっちがやり返そうもんなら暴力男だと大げさに痛がるし、何かと偉そうに指示したがる。弟をオモチャかなにかと勘違いしている。いや、奴隷か。ともかく、俺は姉貴と関わりたくないしこれからもそれは変わらない。

「げっ」
 自然と口から漏れた不満は向こうも同じで俺の顔を見たとたん、嫌なものでも見たと言うようなしかめっ面をしたあと顔を背けた。
 相変わらず感じわりぃー。
「母さんは?」
 イラッとはするがそれより周りを見回してもどこにも居ない母の姿。仕方なく目の前にいる姉に投げかけた。
「……友達とご飯」
 普段よりトーンの低い声が返ってくる。思ったほどまともな返事、かと思えばヤツは大きなため息を盛大に吐いた。
「あんた部活は?」
 ギロッと睨んでくるから、こっちも反射で睨み返す。
「は? 休みだけど、それってお前に関係なくない?」
「あんたが家にいるなら予定を絶対入れたっつーの!」
「んなのこっちもそうだよ。お前が家にいるって知ってれば出かけたって」

 そこからはお互いがヒートアップ。あっちが言えばこっちがい言い、そしてまた倍になって返ってくるという不毛な争い。不毛と分かっていながらも止められない。しかも今日に至ってはいつも間に入って止めてくれる母がいない。よって、この言い争いは止まることを知らなかった。

「ほんとあんたの相手してるのって疲れる!」
 立ち上がって上に行こうとしている姉の手首を掴んだ。
「逃げんのかよ」
「は、逃げる? 逃げるわけない。ただあんたに付き合ってらんないって言ってるだけ」
「それはこっちのセリフだ」
「ふざけ――きゃっ」
 俺の手から逃れようと腕を振った勢いがよすぎたせいかバランスを崩す姉の身体を思わず支える。ムニュとした柔らかさに、それが何かだなんて深く考えもしないで無意識に手のひらで軽く揉むと「あっ」なんて想像していなかった声が支えている体から聞こえた。
「は? ど、どこ触ってんの?」
 変態! と不安定な態勢のまま暴れるから俺の手にムニュムニュと柔らかなそれが動く。さすがに手に掴んでいるものが姉の胸だと気づいて、こっちだって好きで触ってねーわ! と口にしたい衝動にかられたが、姉のバカな行動にむしろ触らせてんじゃないかと疑いたくなる。今までの仕返しとばかりに指先を滑らせた。
「あんっ」
 は? と思った。何女みたいな声出してんだよと少し腹が立ってそのまま手のひらを動かして小さく硬くなっているそれを確かめるようにかすめた指先でなぞる。
「はっ、あっあ」
 なぞるたびにどんどん主張してくるソレと身体をブルブル震わせて女みたいな甘い声をこぼす姉に変な感情が湧き上がってくる。
「や、やめて」
「は、やめて? こんな硬くなってるのに?」
 キャミソールという無防備な服装、しかもノーブラなんて触ってくださいと言ってるようなもんだろ。さっきまでは意識していなかった服装は変な空気にのまれてか興奮材料の一つにしかならない。
 カリカリと胸の頂きを爪でなぞるたびに「ああっ」と身体をよじってフルフルと震える。いつもと違う弱気な態度もゾクゾクした。
「もしかして乳首弱い? 普段から弄ってたりして」
「ひっ、ちがう! してない、そんなこと……あっ」
 ぷくりと先が尖っているのがキャミの上からでも丸わかりだ。触るたびに快感を逃そうと身体をカクカク揺らしてる様にゾクゾクした。
「本当に?」
「あ、あああっ」
 キュッと先を摘んでやると、身体をブルブルさせて大きな声をこぼした。
 身体をビクビク震わせてふーふーと荒い息をこぼす姉に興奮が冷めない。むしろ上昇している。
「は? もしかして乳首でイッた?」
 やば、エロすぎ。
「ち、ちがう! あんたの雑な指でイクわけ、ないっ」
「ふーん?」
 再び硬く尖った先を指先でなぞると、わかりやすいくらいに身体がビクビクと跳ねた。
「ちょ、やめっ」
「俺に触られたくらいじゃ感じないんだよな?」
「ひゃっ、あああっ」
 片方はカリカリと爪で責め立て、片方はキュッと摘んで擦ってやる。
「あっ、ふっあああっ」
「けど声はなんか甘ったるいな。これでも感じてないって演技うまいね、姉貴」
「ふっ、うるさっ……ああっ」
 キャミからのぞく白い胸がたまらず、下にずらせばないと思っていた柔らかなそれがポヨンと片方はみ出てきた。ぷくりと尖った先は痛そうなほど赤く膨れていて、どうしようもなくそれが美味しそうに見えてしまう。
「やめっ、だめだめだめだめっ……」
 姉の制止なんて耳に入らない。俺は欲望のままその尖った胸の頂きを口に含んだ。
「はっ、ん、あああっ」
 ちゅるちゅる、と舌で乳首に思いっきりしゃぶりついて吸い上げる。
「ふっ、ううっ」
 面白いくらい身体を揺らす姉の目はわかりやすいくらいにトロンと蕩けている。舌先で強弱をつけてねぶってやると面白いくらいにカクカクと腰を揺らす目の前の女にただただ興奮が増す。
「あ、あああだめだめ、やめてっ」
 姉が首を左右に振りながら俺の肩を揺するがお構いなしに舌と指先で乳首の愛撫を続ける。
「ふっ、ああっだめだめだめだめっ……いやああああっ」
 軽くカリッと噛んだ途端、姉貴は叫びながら大きく仰け反ってブルブル身体を震わせてた。その様は何を言われなくとも姉が俺の愛撫で果てたことがわかった。
 息を切らし快感に震えている普段と全く別人な姉の様子に俺の下半身はこの異様な空気に興奮し既に硬く反応していた。

 姉に興奮するなんて俺の頭はおかしくなったのかもしれない、なんて考えながらも自身のソレを半分無意識に姉の太ももに擦り付けた。
「はぁっ」
 少し擦っただけでなんとも言えぬ快感に思わず息がこぼれる。今まで気にもしていなかった姉の女みたいな匂いにもクラクラする。
 加えて、姉の身体は軽くなぞるだけでも敏感に震え、ごぼれる甘い声や吐息はやばいくらいの興奮材料の一部になっている。トロンと涙目に溶けた瞳とかち合う。ブルッと自分の身体が震えた。

 今まで何人かの女と付き合ったことはあるし、身体を重ねたこともある。しかし、どれもここまで興奮したことはなかった。むしろしつこいくらい乳首を責める俺に対して「胸ばっかやめて!」と怒り始める女もいた。乳首が敏感な女なんて創作物だと知ってしまったあの時の絶望感を俺は忘れもしない。
 なにのにまさか、本当に乳首でこんな喘いでしかも乳首で達する女が存在していたなんて。狙ったかのような俺の性癖ドストライクが実の姉なのが非常に残念だが、今まで感じることのできなかった興奮がたしかにここに、目の前にある。

「あっ」
 果てて力が出ないのか近くのソファーに向けて彼女を軽く押すといとも簡単に倒れた。潤んだ瞳がこちらの様子を探るように見つめてくる。それはさっきまでと違い勝気な態度は身を潜め女としての艶が溢れ出ていた。誘われるように硬く剃り立った自身を取り出し姉の下半部に擦り付ける。下着越しでもわかるほど湿ってビショビショになっているそこに自身のを何度も往復して擦る。それだけでビリビリと電流が走ったかのような刺激が生ま、雄としての本能が自分を支配する。
「ああ、やめ。ああっ」
 目の前にいる姉貴は一応否定の言葉を漏らすものの、その声には隠しきれていない甘さがある。俺が擦る動作に合わせて姉も腰を揺らす様に背徳感や支配感、色々な刺激にゾクゾクした。
 目の前にいるこの女をもっとメチャクチャにしたい。最後の砦である俺たちを隔てていた湿った下着をずらし、まるでそれが自然なことかのようにソレを差し込む。湿りすぎているからか姉貴のそこは抵抗もなくすんなり俺のを受け入れた。
「くっ」
 待っていた快感に腰の動きが止まらない。
「うそ、やだまって。なんで挿れちゃ、ダメっああああっ」
 ダメだと言いながらもキューっと俺のを締め付けて果てる姉貴に俺は自然と笑ってしまった。
「ダメって姉貴のここ俺を締め付けて離さないんだけど?」
「うそうそ、ちがうっううう」
 涙をポロポロこぼしながら首を横に振る。
「嘘じゃねーって。ほら抜こうとしたらキュってしまる」
「あああ、やだ、だめそこ」
「弱いとこここ? ここ擦る度に腰揺らして、実の弟誘ってんじゃん」
 耳元で囁けば息をのんで身体を震わせるが、それが快感からなのかそれとも俺にやられて悔しいからなのかはわからなかった。
「ああ、でも姉貴はここもだけどこっちも弱いよな」
 さっきまで散々可愛がってやってた乳首を爪先でカリッと撫ででやると「んあっあ」とうめき声に近い声をこぼしてぎゅーっと痛いくらい俺のを締め付けてきた。
「くっ、いってー。俺のを食いちぎる気?」
「ふっ、あああ」
「はっ、聞こえてないな。乳首きもちいい?」
「あああっ、らめっ、よくないっだめっ」
 言葉で拒否しながらも姉のソコはぎゅうぎゅう締め付けて強い伸縮を繰り返す。乳首を擦るたびに中の痙攣が強くなり腰をガクガク揺らして俺をもっと奥へ誘い込もうとしている。
「はっ、うそつき」
そういうつもりならと乳首への刺激を強くする。強弱をつけて先を引っ掻いたり擦ったりしてやれば出てくる声からはどんどん甘さが増してきた。
「うっ、ああああっ」
「くっ」
イッたのか中を締め付けてくる刺激に俺は欲を吐き出さないようになんとか堪える。
危ない、出すところだった。今の自分はゴムを装備していない。
「ふっあ、ああああっ、ん」
中を締め付けながら快感を求めて腰を揺らす姉に思考が混乱する。
なんで出したらだめなのか。そもそももう挿れてしまっているというのに、今更ではないだろうか。
「……姉貴、ほしい?」
俺の精液が、擦っただけでも気持ちいいだろうこの中に出して更にその上の快感へ――。
「ふっん……だめ、だめだめだめ」
首を振りながら小さくだめと連呼しながらも姉の腰の揺らぎは止まらない。俺のがいいとこに届くように誘っているようにしか見えなかった。
「はっ、ほしいくせに」
「ああああっ、らめっ、あああっちくびもっと……だめだめあああ」
乳首を刺激している俺の手をギュッと掴むが、どけるでもなくそのまま俺の手ごと上下に動かす。
「本当、素直じゃねー」
片方手をどけると「やぁ」と切ない声が聞こえた。
「……ダメなのかいいのかはっきりしろよ姉貴」
 敏感な先を口に含んでジュっと吸ってやれば声にならない悲鳴をこぼした。
「ああああ、やだやだっだめっ、いくいくっー」
キュウキュウと締め付けてくる刺激に俺も限界を感じた。
「……はっ、でる」
 今までより強い締め付けに溜まりに溜まった欲を俺は姉貴の中に解き放った。やっと外へと出せた精液は上手く表現ができないほどの快感だった。
 荒い息が落ち着くのを待たずに、何かが吹っ切れた俺は姉貴の身体をうつ伏せにさせて更に奥へと自身を突き刺した。
「んっ、ああああ……なん、れ」
 ゴツゴツと奥にある子宮目掛けてぶつけてやれば面白いくらいに喘ぎ震えた。甘く叫ぶ姉貴の長い髪の隙間から覗く白く細ない首筋に噛み付いてやる。
「んっ、ああああっだめだめだめ」
 噛みつかれた痛みでさえも今の姉貴は快感として受け入れるらしい。噛んだ後に舌を這わせながら奥を付く。
「あああっ、いくっいくの、きちゃうううう」
「……イケよ、散々馬鹿にしてきた弟のチンポで」
 ダメダメと激しく首を振る姉貴の二つの乳首をキュッと抓ってやる。
「あっ、あああああああ」
 姉貴は大きく仰け反って身体を震わせ股から勢いよく液体が吹き出す音がした。その音を耳にして自分にもまた限界が訪れる。次も中に思い切り射精すると、その刺激でも姉貴はイッているのか中の痙攣は止まらず強い絶頂に我を忘れているのか身体をビクつかせている。
「はっ、とまんね」
 愛液や精液や潮やら色んなものが混じってグチャグチャになっているそこは異様に気持ちがいい。いや、よすぎる。
 また中へ押しては引いての動作を繰り返す。姉貴はもうされるがままだ。俺が揺さぶるたびに甘い声で啼く。
「あああ、いいっまたいくっずっといってる」 
「はっ、弟のちんぽが気持ちいいって言ってくれていいぞ」
「きも、きもちい、あああっいくいく」
 ようやっと素直な言葉が姉の口からこぼれた。プシャーっと潮を撒き散らしながら何度も「いいっ、いいの」蕩けた言葉が喘ぎ声と共に部屋に充満する。
「はっ、どんだけ溢すんだよ」
「はっああああ、でるでるの、奥はああああっ」
 姉は乳首だけでなく子宮も弱かったらしい。奥を付くたびにピュッピュッとお漏らしを繰り返す。
「ああっいい、もっとこれ、して……すきすきすきすきいいいい」
「はっ? なんそれ」
 普段は口にしないかわいいセリフに俺の腰の速度が増す。
「ああああいいいっ、いくっ、いくっ」
「俺もっ」
 姉貴は快感にとろけておかしくなったのか、顔をこちらに向けて唇を突き出し舌を伸ばしてきた。
 まるでそれは口付けをねだっているようだった。俺も今までの興奮で頭が湧いたのかもしれない。抵抗もなくむしろそうするのが当たり前かのようにぷるぷるとした柔らかな唇に貪りついた。舌を激しく交わしながらお互いにまた深く果て、快感が終わらないうちに次の快感を追い求めてまた激しく身体を揺さぶった。



「はっ? ちょっとそのプリン私のなんだけど?」
「ずっとあるんだから食わねーって思うだろ。名前書いとけバカッ」
「はああああ? 姉貴にむかってバカって何様? ふざけんなっしね!」
「もーやめなさい! あんた達はいつになったら仲良くなるのよ」
 呆れた母の声が俺達の言い合いに入ってくる。言い返したいが、母に邪魔されてタイミングを失った俺は言葉を呑み込んで目の前の敵を睨みつける。
 ベーッと舌を出す姉貴を今夜絶対泣かすと心に誓った。



 宮下姉弟は相変わらず今日も仲が悪い。

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