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思惑(しわく)は交わる
運命は巡る
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使用人たちは予(あらかじ)め会話を聞かれないようにと彼女が配慮して席を外してある。
だからこの部屋には2人きり。しん…、と静まり返った室内に居心地の悪さを感じているのは彼女だけだろう。
「ルル…? 何の冗談を」
「死んで下さい、エディス。私に役割があるように、エディスにも果たすべき役割があるんです」
「待ってっ……、何を言って」
「大丈夫。だってここは現実じゃない。ゲームの世界なんだから」
困惑するエディスの静止に被せてさらに追い詰める。本当は【原作】の時期に合わせて殺すつもりだったけど、それじゃあ間に合わない。
そんな悠長(ゆうちょう)なことを言っていれば気づいたときにはぐちゃぐちゃに踏み荒らされて手遅れになってしまうのだ。
だから今(いま)、今日ここで殺す。これが私の出した極論(きょくろん)だった。
間違っていても良い。非道でも良い。私はこの選択に全てを賭けるし、人道(じんどう)など等に捨てた。
私の揺るがない意思にようやく状況が理解できたのか、先程までの友好的な笑みはなく警戒と敵対心だけがその瞳に映った。
「嫌よ。私にとってここゲームの世界なんかじゃない。大切な人がいる大事な場所なの!」
「……そう。それじゃあ、死んで」
バチ、バチバチバチッ…‼‼!
叫ぶと同時に立ち上がったエディスの周囲を魔術陣が並ぶ。黒紫の禍々しい魔力が雷のように音を轟かせて、そのまま一直線にエディスの身体を貫く。…そのはず、だった。
ぽわんっ…
絶対不可避の攻撃は、エディスの嵌める指輪から発せられた結界によって完璧に防がれた。ふわりと一見大したことのないように見えた結界が、私の魔法を打ち消したのだ。
だけど彼女以外には効果がないようで余波だけでも部屋を滅茶苦茶に荒している。雷の特性を持っているから焼き痕からの焦げ臭い匂いがこの魔法の威力を誇っている。
魔法で太刀打ちが出来ないのならばと神力のエネルギー弾を最大出力するが結局効果は魔法と変わらずエディスの半径1m以内では傷一つ付けることが出来なかった。
「どうしてっ、どうしてこんなことを…‼」
魔法が当たらないとは言え余波の衝撃で一歩も動けずに身を強張らせているエディスが何か私に問うている。しかし今の私にはそれに答える道理も暇もなかった。
何故魔法も神力も通用しないのか。その答えはエディスの身を守っている指輪を見るとすぐに気づいた。いつの日か手に入れようとしていた、結界を司る【聖遺物】だった。
そう言えば、あの時確かに貴族の少女がいた。まだ幼く親も同伴していなかったため珍しくて記憶に残っている。思えばあの子は年相応にしては妙に毅然(きぜん)とした態度が会った。
もしあの少女がエディスだったのならば、オークションで手に入れたとしても不思議じゃない。特に、私と同じ知識を持つエディスならば…。
「あぁ…。運命ってやっぱり不思議ね。あの時何としてでも指輪を手に入れるべきだったかな。それとも、貴方を殺すべきだった?」
「…? 何を言って」
「……何も。独り言よ。今は貴方のその指輪が守っているようだけど、許容値を超えれば流石に壊れるわよね?」
「きゃぁッ……‼!」
魔力と神力を限界まで使ったことは一度たりともない。それは際限のないほどに有り余る量を誇っているからであり、そもそも使う機会がなかったのだ。
だから自分でもこの攻防の終わりは分からない。ただ私の力が尽き果てるか、指輪の許容値が超えるかの戦いだというのは明確に分かる。
私よりも神力が低いオルカが指輪を壊せたのはひとえに言ってその密度だ。戦場で磨いた高密度の神力により指輪の許容値を超え見事に破壊した。
私はオルカの様にそんな芸当は出来ないけど、単純な質量だけだったら誰にも負けない。
指輪の宝石部分が橙色(だいだいいろ)から紅く染まっていくのを身て、確実に蓄積している事がわかる。あと、もう少し…
ドガッ…!!!!!!
「「エディス……ッツツ?‼‼!」」
扉を蹴り飛ばして部屋に乗り込んできた招かれざる客が二人。せっかく魔術で鍵を壊したというのに、ドアを蹴り飛ばされてはそれも意味を介さなくなった。
「お父様っ、ミシェル‼!」
感動の再会とはどうも悪役に都合の悪いように出来ているらしい。座り込み泣いて叫んだエディスの様子に間髪入れず私への攻撃を放った。
この二人が来た以上神力はもう使えない。神力を持つ人間は全て神殿で管理しているから、余計な摩擦を生むわけにはいかないのだ。
だけど先程までの攻撃で魔力もほとほと尽き果てているのが分かる。実践を多く経験したグラニッツ公爵と小公子の攻撃を防ぐだけで魔力を大幅に消費している。
このまま増援が来てしまえばまず勝ち目はないだろう。それに万が一捕らえられでもしたらこの死ねない不死身の身体では結果が目に見えている。
要は、詰みという訳だ。このまま戦いを引き伸ばしても状況は不利になる一方で、勝ち筋は途絶えた。今此処でエディスを殺さなければ後がないが、それももう叶わない。
視界で捉えられないほどの剣筋を魔力の圧縮で何とか防いでいるが、そもそも物理攻撃に対して魔法で防ぐということはとんでもない魔力の消費にあたる。
相手が魔法を使うのなら容赦なく圧倒できるが、相手は経験を積んだ玄人(くろうと)達。私が物理攻撃に弱いと瞬時に判断し魔力を乗せた剣で斬り伏せてくる。
それも連携が上手く、交互に揺動(ようどう)を繰り返しては隙をついて急所を狙ってくる。相打ち覚悟で身を乗り出そうものなら不意を突かれ負けるだろう。
あともう少し。あともう少しだったのに…ッ!
奥から増援の足音が聞こえてくる。下手に縋(すが)るのは得策じゃない。今此処で意地になっても得るものは何一つないのだ。
無意識に握りしめていた右手が力の余り爪が食い込んで血だらけになっている。その血で滲(にじ)んだ手で簡易型移動用スクロールを発動させる。
「エディス。私は貴方を殺す。だけど、恨まないでね。きっとそれが正しいはずだから」
「ふざけるな。お前は今俺が殺すッ」
最期に一つ、転移する瞬間に小公子の振った剣筋がかすって頬に刻まれた。まるで目印とでも言わんばかりに、深く、そして強く…。
だからこの部屋には2人きり。しん…、と静まり返った室内に居心地の悪さを感じているのは彼女だけだろう。
「ルル…? 何の冗談を」
「死んで下さい、エディス。私に役割があるように、エディスにも果たすべき役割があるんです」
「待ってっ……、何を言って」
「大丈夫。だってここは現実じゃない。ゲームの世界なんだから」
困惑するエディスの静止に被せてさらに追い詰める。本当は【原作】の時期に合わせて殺すつもりだったけど、それじゃあ間に合わない。
そんな悠長(ゆうちょう)なことを言っていれば気づいたときにはぐちゃぐちゃに踏み荒らされて手遅れになってしまうのだ。
だから今(いま)、今日ここで殺す。これが私の出した極論(きょくろん)だった。
間違っていても良い。非道でも良い。私はこの選択に全てを賭けるし、人道(じんどう)など等に捨てた。
私の揺るがない意思にようやく状況が理解できたのか、先程までの友好的な笑みはなく警戒と敵対心だけがその瞳に映った。
「嫌よ。私にとってここゲームの世界なんかじゃない。大切な人がいる大事な場所なの!」
「……そう。それじゃあ、死んで」
バチ、バチバチバチッ…‼‼!
叫ぶと同時に立ち上がったエディスの周囲を魔術陣が並ぶ。黒紫の禍々しい魔力が雷のように音を轟かせて、そのまま一直線にエディスの身体を貫く。…そのはず、だった。
ぽわんっ…
絶対不可避の攻撃は、エディスの嵌める指輪から発せられた結界によって完璧に防がれた。ふわりと一見大したことのないように見えた結界が、私の魔法を打ち消したのだ。
だけど彼女以外には効果がないようで余波だけでも部屋を滅茶苦茶に荒している。雷の特性を持っているから焼き痕からの焦げ臭い匂いがこの魔法の威力を誇っている。
魔法で太刀打ちが出来ないのならばと神力のエネルギー弾を最大出力するが結局効果は魔法と変わらずエディスの半径1m以内では傷一つ付けることが出来なかった。
「どうしてっ、どうしてこんなことを…‼」
魔法が当たらないとは言え余波の衝撃で一歩も動けずに身を強張らせているエディスが何か私に問うている。しかし今の私にはそれに答える道理も暇もなかった。
何故魔法も神力も通用しないのか。その答えはエディスの身を守っている指輪を見るとすぐに気づいた。いつの日か手に入れようとしていた、結界を司る【聖遺物】だった。
そう言えば、あの時確かに貴族の少女がいた。まだ幼く親も同伴していなかったため珍しくて記憶に残っている。思えばあの子は年相応にしては妙に毅然(きぜん)とした態度が会った。
もしあの少女がエディスだったのならば、オークションで手に入れたとしても不思議じゃない。特に、私と同じ知識を持つエディスならば…。
「あぁ…。運命ってやっぱり不思議ね。あの時何としてでも指輪を手に入れるべきだったかな。それとも、貴方を殺すべきだった?」
「…? 何を言って」
「……何も。独り言よ。今は貴方のその指輪が守っているようだけど、許容値を超えれば流石に壊れるわよね?」
「きゃぁッ……‼!」
魔力と神力を限界まで使ったことは一度たりともない。それは際限のないほどに有り余る量を誇っているからであり、そもそも使う機会がなかったのだ。
だから自分でもこの攻防の終わりは分からない。ただ私の力が尽き果てるか、指輪の許容値が超えるかの戦いだというのは明確に分かる。
私よりも神力が低いオルカが指輪を壊せたのはひとえに言ってその密度だ。戦場で磨いた高密度の神力により指輪の許容値を超え見事に破壊した。
私はオルカの様にそんな芸当は出来ないけど、単純な質量だけだったら誰にも負けない。
指輪の宝石部分が橙色(だいだいいろ)から紅く染まっていくのを身て、確実に蓄積している事がわかる。あと、もう少し…
ドガッ…!!!!!!
「「エディス……ッツツ?‼‼!」」
扉を蹴り飛ばして部屋に乗り込んできた招かれざる客が二人。せっかく魔術で鍵を壊したというのに、ドアを蹴り飛ばされてはそれも意味を介さなくなった。
「お父様っ、ミシェル‼!」
感動の再会とはどうも悪役に都合の悪いように出来ているらしい。座り込み泣いて叫んだエディスの様子に間髪入れず私への攻撃を放った。
この二人が来た以上神力はもう使えない。神力を持つ人間は全て神殿で管理しているから、余計な摩擦を生むわけにはいかないのだ。
だけど先程までの攻撃で魔力もほとほと尽き果てているのが分かる。実践を多く経験したグラニッツ公爵と小公子の攻撃を防ぐだけで魔力を大幅に消費している。
このまま増援が来てしまえばまず勝ち目はないだろう。それに万が一捕らえられでもしたらこの死ねない不死身の身体では結果が目に見えている。
要は、詰みという訳だ。このまま戦いを引き伸ばしても状況は不利になる一方で、勝ち筋は途絶えた。今此処でエディスを殺さなければ後がないが、それももう叶わない。
視界で捉えられないほどの剣筋を魔力の圧縮で何とか防いでいるが、そもそも物理攻撃に対して魔法で防ぐということはとんでもない魔力の消費にあたる。
相手が魔法を使うのなら容赦なく圧倒できるが、相手は経験を積んだ玄人(くろうと)達。私が物理攻撃に弱いと瞬時に判断し魔力を乗せた剣で斬り伏せてくる。
それも連携が上手く、交互に揺動(ようどう)を繰り返しては隙をついて急所を狙ってくる。相打ち覚悟で身を乗り出そうものなら不意を突かれ負けるだろう。
あともう少し。あともう少しだったのに…ッ!
奥から増援の足音が聞こえてくる。下手に縋(すが)るのは得策じゃない。今此処で意地になっても得るものは何一つないのだ。
無意識に握りしめていた右手が力の余り爪が食い込んで血だらけになっている。その血で滲(にじ)んだ手で簡易型移動用スクロールを発動させる。
「エディス。私は貴方を殺す。だけど、恨まないでね。きっとそれが正しいはずだから」
「ふざけるな。お前は今俺が殺すッ」
最期に一つ、転移する瞬間に小公子の振った剣筋がかすって頬に刻まれた。まるで目印とでも言わんばかりに、深く、そして強く…。
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