第九皇女は氷華の騎士伯爵に囲われる

第九皇女の菊花は二度の死を繰り返し、三度目を生きていた。

大雅國が帝国に敗戦し、妃や皇女たちは褒賞品として貴族や騎士たちに下賜をされる。
母のため、兄と弟のために何としても生き延びねばならない。微笑を偽り、感情をひた隠しにして菊花は生き延びるために必死になる。

聖にしがみつく菊花を、サピロス家跡継ぎであるヴィンセントは溺愛していた。可愛いペットを愛でるように、大切な妹を守るように、しかし歪んだ劣情を抱きながら菊花に執着する。

しっとりと注がれる蜜のように甘い愛に毒されて、徐々に心を開いていく菊花。

ヴィンセントに甘やかされる日々を過ごしていた時、兄弟が叛逆を起こしたと知らされる。


 敗戦国の皇女が、エリート騎士に執着溺愛ヤンデレられるお話。

 ※カクヨム・小説家になろうにも同時掲載。
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