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第二章
《 八 》
しおりを挟む鳥の囀りと共に目覚めた蓮雨は、朝餉に用意された菜物の汁をゆっくりと食べながら、目の前で美しく微笑む男を睨みつける。
「怖い顔をしてどうしたの。せっかくの花の顔が台無しだぞ」
「余計なお世話です」
「まったく、朝から何が不満なんだ?」
「全部不満ですが、それが何か」
「はぁ……俺がせっかく気を良くしてやったというのに……。門派にもよるが、修行法のひとつで房中術を行うところもある。気の巡りが良くなって、気分も体調も良くなっただろ。むしろ感謝するべきだと思うけどなぁ」
はぁ、とこれ見よがしに溜め息を吐いた花仙は、次いで口を開く。
「それにお前、初めてじゃないだろう?」
汁物を食べ終わり、手巾で口元を拭った蓮雨はさっさと立ち上がって部屋を後にする。後ろから声をかけられるが、もちろん無視するに限る。あの行為をしなければいけないなら、多少(どころではなかったが)気持ち悪くても我慢したのに。先に何をするのか教えない花仙が悪い。
空は憎いほどに青々として、湖を背にすると噂の雲霊山が見える。いわく、夜になると鬼火が現れる。いわく、山に入ると魂を抜かれてしまう。いわく、山に入った人たちがいつまでたっても帰ってこない。どこにでもある噂話だが、雲霊山でそのような噂が起こるのはおかしい、と花仙が言う。
雲霊山は星河を統治する仙家の道士たちを祀る墓が建てられており、この地では最も尊い場所で、仙家の道士が月に一度は先祖のために鎮魂を行っているのだ。噂は一月以上前から広がっていて、この地の仙家が知らないはずがなかった。それなのに噂は途絶えず、人は行方不明になる。仙門全体の大きな問題になっても可笑しくはなかった。
先を歩く花仙のあとを追って山道を歩くが、昼間ということもあって町で噂になってたほど不気味な様子は感じ取れなかった。
「雲霊山は、中腹に御神木がある」
「頂上ではなく?」
「頂上には、道士たちを祀り鎮める墓が建てられているんだ。御神木は、その墓を邪まなものから護る為にある。だから、御神木の結界に綻びがあれば、鎮魂に来た道士が気づかないはずがない」
整えられた山道は、石ころや雑草は取り除かれていて、ごく最近人が通った後が残されている。
花仙は何も言わないが、時折眉を顰めて手を払っているのを見る限り、瘴気や邪気が漂って言うのだろう。未だに、蓮雨の目は瘴気を見ることができない。これには花仙も首を傾げ、見えるようになるのを待つしかないと言う。いずれ、医術に長けた癒神仙の元も訪れるので、その時まで視えずにいたら診てもらおうとも言っていた。
「――見えてきたな。はは、大当たりだぞ」
ふ、と頭を持ち上げる。
山を登った先に、白州の時と同じような、否、それよりも酷く枯れ果てた老樹が見えた。枝々は細く、葉一枚もついていない。水分が通っていないのか、硬い表面は乾ききって風が吹くたびに剥がれている。
老樹の前までやってきて、ようやく異変に気付いた。
「行方不明の、人達でしょうか」
「おそらくな」
樹の周辺に、十何人もの人たちが倒れていたのだ。駆け寄って脈を測るが、冷たく硬直した体に生気は感じられない。
「奪魂者だな」
「奪……、なんですか?」
「鬼に魂を抜き取られた抜け殻のことだ。生気は無く、死んでいるように見えるがまだ生きている。抜かれた魂を戻せば、生きを吹き返す可能性もある」
この雲霊山に足を踏み入れた人々は何かによって魂を抜き取られ、その抜き取られた魂が鬼火として町民が見たのだ。奪魂者は生きてはいるが死体と変わらず、自ら動くこともできないのでここから動けず、結果的に山に入ると帰ってこれない、という噂が広がったのだろう。
魂を奪われてしまった人たちをこのまま放っておくこともできないが、花仙は首を振って「この地の仙家に任せよう」と言った。
「まずは浄化だ。幸い、呪符はわかりやすく貼ってあるしな。……やってみるか?」
「え……いえ、遠慮しておきます」
修練もせずに一発本番なんてありえないだろ。目を眇めて首を横に振った。
呪符は、御神木に釘で打ち付けられていた。
「花宴招来」
聖なる白い花の炎が渦巻く。パチパチと白い火花が散って、頬を熱風が撫ぜていった。
轟々と音を立てて白炎が老樹を包み込み、呪符もろとも枯れ果てた樹をも焼いてしまう。炎は確かに老樹を焼いているが、不思議と樹は朽ちることなく炎に包まれている。
老樹をすべて包み込んでしまった炎は、まるで広がった枝に白い花を咲かせているようで幻想的な風景に見えた。
老若男女、年代も性別もバラバラな行方不明者たちにも炎は燃え移り広がっていくが、その体に染み付いてしまった瘴気を浄化しているのだ。
「小花、これで魂を集めといてくれ」
ぽいっと手渡さえたのは美しい金糸の刺繍が施された拳ほどの大きさの巾着だった。よくよく見ると、刺繍の柄は何か文字のようにも見え、おそらく仙宝具の類いだ。
招魂袋と呼ばれるそれは、文字通り体から離れてしまった魂を袋の中に招き入れることができる。タチの悪い悪霊や怨霊を封じ込めるときにも使ったりする汎用性の高い仙宝具だった。
実際に使ったことはないものの、有名な仙宝具のひとつでもあるので蓮雨にも使用方法はわかる。
巾着の口を開き、頭より高く掲げて「集まれ」と言霊に気を込めて発するだけでいい。どこからともなく風が吹いて、ひゅうひゅう白い人魂が集まってきては巾着の中に吸い込まれていく。
人の魂は生命力の塊で、悪鬼羅刹にとってはこの上ない甘美な御馳走だ。質の良い霊力や仙位が高ければ高いほど、美味しいのだという。
御神木から気を吸い尽くしてしまい、食べるものが無くなってしまった呪符が人々から魂を抜いたのは、世間一般で人の魂を食らう鬼は上級討伐対象として仙門で情報共有され、人間で言うところの懸賞金をかけられた指名手配犯と同じ扱いとなる。
「魂はどれくらい集まった?」
「吸い込まれてくるのはもうありません」
「ふむ、ならもういいか」
ひとりで納得して頷いた花仙は、呪符が燃え尽きて塵となってしまう前に印を解いて白炎を打ち消した。
風にひらめきながら飛んでいこうとする呪符を風術で手繰り寄せ、人差し指と中指で挟んで捕まえる。二本の指に挟まれて捕まった呪符は、しばらくの間意思があるかのようにバタバタパタパタと忙しなく暴れていたが、逃げられないと悟るとただの紙のようにおとなしくなった。
「浄化、しないんですか?」
「秀仙に視てもらうんだ。俺では分からないことでも、あの人ならわかるからな」
口はしっかりと結んだ巾着の表面が時折蠢いている。それが妙に気持ち悪くて、なぜか得意げに笑う花仙に無理やり招魂袋を手渡した。
「……それ、どうなさるんです? 魂を戻してやるんですか?」
「そこまではやらんさ。俺が関わりすぎるのも人の世にとっては理を崩してしまう原因にもなるからな。適当に、この地の仙家にぶん投げるさ」
「黒州を統治している仙門仙家の宗家は、確か華家でしたね」
華仙家には正直、あまり良い思い出はない。数年前に、唯一参加した宴で舞を披露して見せたところ、次期当主殿がいたくその舞を気に入ったらしく、宮に滞在する間毎日のように舞を踊らされた記憶がある。あまつさえには、「毎日僕のために踊ってほしい……!」だなんて、血走った狂気的な眼で求婚をされたのだ。恐ろしくないはずがない。当時はまだ十四、五歳で、今ほど精神的にも強くなかった。
たまたま通りかかった第一皇子が助けてくれなければ、無理やりにでも連れ去られていた可能性もある。あの時だけは、いくら大嫌いな兄でも感謝したものだ。
思い出したくない記憶がふつふつと一つ二つと浮かんできて、苦虫を噛み潰して思考から追い払うように頭を振った。
呪符はひとまず鎮圧化したし、ここに用はもうない。ひとまず、楼閣に戻ろうと話していた時。
「――そこの御方!! お待ちください!」
声が聞こえた瞬間、とっさに面布を付け直して花仙の影に身を潜めた。なぜそうしたのか自分でも分からないほど俊敏な動きに、蓮雨はもちろん花仙も蜂蜜色の瞳を瞬かせた。
山道を登ってきたのは、道士の集団だった。先頭を歩く青年は、端整な顔立ちに風流な出で立ちをしている。腰に玉のついた剣を佩き、やってきた道士たちの中で一番位が高いのだろう。整えられた柳眉に、やや下がり気味の目尻は見る者に安心感と親しみやすさを感じさせる相貌だ。
「こ、此処の迷いの陣を解いてくれたのは貴方でしょうか? 僕は、華夏雲と申します」
ぞわり、と全身の毛が逆立った。頭から血の気が一気に引いて、くらりと目の前が揺れる。思わず、目の前にあった花仙の衣を強く掴んで、その背中に隠れるように頭を押し付けた。
「あぁ、そういえば、途中で何か陣を切ったな。それがどうかしたのか?」
「実は、ひと月前から僕たち道士が山に入ることができなくなり、鎮魂の儀礼が行うことができなかったんです。いえ、山に入ることはできたのですが……この御神木の手前までやってくると、なぜか山の入り口まで戻されてしまい、迷いの陣を破ることができずに途方に暮れていたんです」
穏やかそうな見目に、柔らかな声音。しゃらん、と時折聞こえる鈴の音は、彼が剣に付けている魔除けの鈴の音だ。嗚呼、最悪だ。とんでもなく最悪だ。――まさか、ここで華仙家の次期当主と出くわしてしまうなんて。面布をしていたとしても、華夏雲は私が誰だかわかってしまうだろう。面布だとか、仮面だとか、散々いろんなものを付けて目の前で舞踊らされたんだ。もしかしたら、仕草や、爪の形ひとつですらバレてしまう可能性があった。
「もしよろしければ、我が屋敷にお招きしてぜひお話しを伺いたいのですが、どうでしょうか?」
嗚呼、それだけはダメだ。彼の屋敷に入ってしまったら、逃げるなんてできなくなってしまう。
拳が白くなるほど強く握りしめて、小さく、とっても小さく花仙にだけ聞こえるように囁いた。
「に、哥哥、早く、早く家に帰ろう」
どうするのが最善か、笑みの裏側で考えていた花仙は切ない蓮雨の声にハッとして後ろを振り向いた。
「おや、もうひとりいらっしゃったんですか?」
「哥哥っ、はやく、」
蒼い瞳は恐怖に揺れて、花仙を映しているようで映していない。それがどうしようもなくムカついて、花仙は笑顔で夏雲に再び向き直って「遠慮するよ」ときっぱり断りを入れた。
「え、なぜです? 華家に招待すると言っているのに」
心底驚いた。まさか誘いを断られるとは思ってもいなかったのだろう。当主代行の自分に誘われて断る人なんていなかったのに。ただの道士なら、無理をしてでもつながりを持ちたいと思うはずだが。彼の麗しい人の後ろに隠れた子が嫌がっているのだろうか。何か疚しいことがあるに違いないと、夏雲は近付いてその顔を見てやろうとした。
「おっと」
蓮雨が華夏雲に恐怖を抱いていることに気づいて、彼がそれ以上近づいてこないように風を起こす。一迅のイタズラな風がどこからともなく運んできた花びらで視界を埋め尽くし、彼らが慌てふためいているすきにさっさと蓮雨を抱えて空へ翔んだ。
はた、と雑に持っていた招魂袋を華夏雲に投げてひと声くらいかけてやる。
「せっかくのお誘いだが、俺の花が早く帰りたいとグズってるんだ。その招魂袋をやるから、あとは適当になんとかしてくれよ」
一際強く風が吹き、華夏雲たちが再び目を開けた時にはふたりの姿はどこにもなかった。
「妖の類いでしょうか……」
「滅多なことをいうんじゃありません。おそらく、道師、もしくは仙師以上の力を持つ方です。呪文も予備動作も無しで風を呼べるなんて、僕はお爺様くらいしか知りません」
夏雲の言葉にざわめきが広がり、もっとちゃんと見ておけばよかったと後悔の念が広がる。見た目は遊楽道士のようだったが、使う術は最上級だ。そして、投げ渡された招魂袋もそこらへんで売っているような安物とは違う。入れた魂を完璧な形に癒し、悪霊や怨霊が吸い込まれたなら塵一つ残さずに消滅してしまうだろう浄化力がある。ただの遊楽道士が持つにしては過ぎたる物だ。
「……さて、まずは行方不明者たちの救助からだね。そこから、そこまでの君は奪魂者たちを屋敷の医療室まで運んでください。そっちの、そう、君から……うん、そこの君までは頂上へ行き、ご先祖様の鎮魂を。私はここに残ろう。……それと、君、町でさっきのふたりを見かけたか情報収集をしてきておくれ。できれば、隠れていた御人の顔が分かるようだと嬉しいな」
「は、はい! 行ってきます、宗主!」
華夏雲は自分に自信がある。顔も家柄も頭も自他ともに認める上の上。枝の先で咲く花よりも、風に運ばれて空を泳ぐ花びらが好きだ。ただ大人しく笑みを咲かせる女子より、そこにいるだけで花も霞んでしまう美しい人が好き。華夏雲の恋は、後にも先にも一度だけ。射干玉の、夜の帳から覗く蒼い瞳はどんな宝石よりも美しく煌めいて、白魚の指先は不安に思うほど細く華奢で扇子を握りしめていた。音があってもなくても、彼の皇子が舞うと世界が色着いて見えた。
「……まさか、ね」
華夏雲は信じている。僕の第三皇子は生きているのだと。
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