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第5話
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剣聖イーリスが少年アルトをなぜ抱き締めたのか、と問えば、「衝動的にやってしまった」としか答えようがない。
「これからパーティメンバーとしてよろしくね」ということを、できるだけ普通に、勘違いされないようにイーリスなりの言葉で伝えたら、なぜか目の前の少年は、顔を真っ赤にしてイーリスに謝罪してきたのだ。
謝ってきた理由はまったく分からないが、一つだけ確実に言えることは、その少年の有様が可愛すぎたということだ。
それでイーリスの母性本能に火がついてしまい、気が付いたら少年を抱き締めてしまっていた。
完全に衝動的犯行である。
ついキュンとなってやった、今は反省している。していない。
(ど、どどど、どうしよう……!? でもそれはそれとして、抱き心地が最高すぎる……! ふわぁあああああっ……!)
イーリスは自分の腕の中に少年を抱き締めながら、見事に錯乱していた。
やっていることは、完全に犯罪者のそれである。
抱き締めたいと思ったから抱き締めた。
そんなことが許されるのは本来、彼の母親や彼女として認められた女性だけだろう。
だが、イーリスの理性が「今すぐ手放さなければ」と思っても、体が言うことを聞いてくれなかった。
目の前の可愛い少年を、こうしていつまでも抱き締めていたい。
なんなら頭なでなでもしたい。
剣聖の体は今、目の前の少年を思うさま可愛がりたいという、お姉さんの欲望に支配されていた。
しかも悪いことに、今いる場所は冒険者ギルドの酒場だ。
すなわち、公衆の面前である。
周囲で飲んでいた冒険者たちが、ざわざわとし始める。
いたいけな少年を欲望のままに抱き締めるイーリスの姿は、今や酒場じゅうの──いや冒険者ギルドじゅうの注目の的だった。
こうなってしまっては、イーリスとしてはもはや、後輩をかわいがって面倒を見るお姉さん冒険者像を押し通すしかない。
今さら後戻りはできないのだ。
「……どうしたの、少年。何かイケナイことでもしたのかな? よかったら、お姉さんに話してごらん」
イーリスの口から出たのは、そんな言葉だった。
イケナイことを現在進行形でしているのはお前自身だろ、何がお姉さんに話してごらんだいい加減にしろ──そんな脳内セルフツッコミが入るが、そんなものは全部無視である。
さらにイーリスは、眼前にある少年の艶のある銀髪を、よしよしとばかりに手でなでつける。
毒を食らわば皿までよという心境であった。
(もういい……このまま私は死んでもいい……幸せな最期だった……)
心の中で、感無量の涙を流すイーリス。
思えば剣聖として、人々をモンスターから救い続けてきた冒険者人生だった。
自分自身を救うことができたのかは、はなはだ怪しいけれど──
──と、そんなことを思っていたときだった。
イーリスが抱き締めていた少年の口から、突然、こんな言葉が漏れたのだ。
「すみません、俺……イーリスさんとエレンさんを相手に、エッチな妄想をしていました……本当に、ごめんなさいっ!」
「──ふぁっ!?」
思わず演技が抜けて、イーリスの口から素っ頓狂な声が漏れてしまった。
イーリスは混乱する。
この少年は今、なんと言った……?
エッチな、妄想……?
私とエレンを相手に……?
だがそうしてイーリスが驚いている間にも、少年の懺悔のような告白は続いていく。
「俺……イーリスさんとエレンさんのおっぱいに挟まれて、二人からぎゅーっと抱きしめられたらどんなに幸せだろうなって、そんなことを思ってしまったんです。俺、最低です……本当に、本当にごめんなさい……!」
そんな少年の告白を聞いたイーリスは、完全に頭が真っ白になっていた。
脳の処理能力の限界を超えた情報が洪水のように襲い掛かってきて、イーリスの思考力を押し流してしまったのだ。
あとに残ったのは、包容力のあるお姉さんを演じなければいけないという使命感だけ。
思考を放棄した剣聖は、少年の髪をなでながら、彼の耳元でささやく。
「ふぅん、お姉さん、ちょっと驚いたな。……アルトくんってば、かわいい顔して結構エッチなんだ?」
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……! 今も俺……イーリスさんのいい匂いで、頭がくらくらして……」
「ふぅん、そっか。じゃあ……もっとぎゅーってしたら、どうなっちゃうのかな?」
「ふぇっ……!? ふわぁああああっ……」
イーリスがさらにぎゅーっと少年を抱き締めると、アルト少年はもう、骨抜きになったような声をあげて、イーリスに自身の体重を預けてくる。
そんな少年の反応を受け、少しだけ思考力が戻ってきたイーリスは、心の中でるーるーと涙を流す。
(ああ……本当に何をしてるんだろう、私……。こんなの、少年をかどわかす悪女以外の何ものでもないよ……。完全に終わった……私の人生、詰んだ……あとはもう豚箱に入って、臭いごはんを食べる余生なんだ……お父さん、お母さん、こんな不孝行な娘でごめんなさい……でも、幸せ……)
剣聖イーリス、社会的享年二十七歳、ここに没す。
剣聖の名誉と少年かどわかしの不名誉で相殺になりませんかね、なりませんね、無理ですね、はい終了、お疲れさまでした。
などとイーリスの中で勝手に人生が終わっていると──
「はい、両者ストーップ! そこまで」
レフェリーストップが入った。
イーリスの唯一の親友、盗賊のエレンだ。
いつの間にか二人の隣に来ていたエレンは、親指で冒険者ギルドの出口の方を指し、こんなことを言う。
「続きは宿を取ってやるよ、イーリス。アルトくんもいいね?」
「「……はい?」」
剣聖と少年は、二人して仲良く首を傾げた。
***
夕刻をとうに過ぎ、そろそろ夕食時という時刻。
夜の帳がとっぷりと下りた中、稀にある街灯の光魔法の灯りと、住居から漏れ出る灯りばかりが頼りの、薄暗い夜道。
少年アルトは今、二人のお姉さん冒険者に連れられて、街のひと気のない通りを歩いていた。
イーリスとエレンは、そんなアルトの前を何やら内緒話をしながら歩いている。
アルトには、その内容はよく聞こえなかったが──
(ど、どうしてこうなった……)
手の汗で滑りそうになる魔術師の杖を、胸に抱くようにして確保しながら、少年は処刑場に向かうような心持ちでついていく。
エレンは「宿に行く」と言った。
それはいったい、どういう意味なのか。
もちろんアルトには、断るという選択肢などない。
どういうことになるのであれ、もはやなるようになるしかない。
少年の頭の中で、さらなるピンク色の妄想がぐるぐると回り続ける。
まさかとは思うが、妄想通りのことが起こるのではないか。
二人のお姉さんに、そういう宿に連れ込まれて、そういうことになるのではないか。
いやいや、ありえない。
なんでそうなる。
相手の一人は、あの剣聖イーリスだぞ。
──いや、でも。
自分はあの剣聖のお姉さんの、人間としての本当の姿をまだ知らない。
本当のイーリスはひょっとして、そういうことが大好きな──
そこまで想像して、アルトはぶんぶんと首を振る。
一体何を考えているんだ。
自分の中でイーリスさんを貶めるのも大概にしろ。
あの人はきっと、ただ底抜けに優しいだけなのだ。
自分にエッチな目を向けられていたと知っても、子供のやることだからと大目に見て、それでもいいんだよと抱き締めてくれたのだ。
そんな聖母のごときイーリスを、自分の妄想の中で貶めて興奮するなんて、罪深いにもほどがある。
どんなに懺悔しても、足りるわけがない。
自分は救いようのない大罪人だ。
アルトがそんな自虐を続けながら、二人のお姉さん冒険者についていくことしばらく。
やがて三人は、薄暗い路地裏にある、一軒の高級そうな宿に到着した。
「ここ、あたしの御用達の宿。隣の部屋に声が漏れないようになってるから、何かと都合がいいのよね」
エレンがそう言って、宿の入り口をくぐっていく。
そのあとを、イーリスがついていこうとして──
そのときに、ちらとアルトのほうを見てきた。
剣聖のお姉さんの頬が赤く染まったようにも見えたが、彼女はすぐに視線を外して、宿の中へと入っていく。
(な、なんだったんだろう、今のは……)
少年の中で、妄想ばかりがむくむくと膨らんでいく。
ぶんぶんと頭を振って、その妄想をどうにか霧散させる。
それからアルトは、宿の前でごくりとつばを飲んだ。
本当に、ついていっていいのだろうか。
これはさすがに、美人局か何かなのではないか。
いや、少なくとも剣聖イーリスに限っては、そんなことはないと思うが──
そもそもアルトには、ここで引き返す選択肢など、元よりありはしない。
仮にこれが犯罪的な何かであったとしても、すでにアルトはその網に囚われた憐れな獲物であり、されるがままに毒牙にかかるよりほかにはないのだ。
少年はふらふらと、宿に足を踏み入れていく──
「これからパーティメンバーとしてよろしくね」ということを、できるだけ普通に、勘違いされないようにイーリスなりの言葉で伝えたら、なぜか目の前の少年は、顔を真っ赤にしてイーリスに謝罪してきたのだ。
謝ってきた理由はまったく分からないが、一つだけ確実に言えることは、その少年の有様が可愛すぎたということだ。
それでイーリスの母性本能に火がついてしまい、気が付いたら少年を抱き締めてしまっていた。
完全に衝動的犯行である。
ついキュンとなってやった、今は反省している。していない。
(ど、どどど、どうしよう……!? でもそれはそれとして、抱き心地が最高すぎる……! ふわぁあああああっ……!)
イーリスは自分の腕の中に少年を抱き締めながら、見事に錯乱していた。
やっていることは、完全に犯罪者のそれである。
抱き締めたいと思ったから抱き締めた。
そんなことが許されるのは本来、彼の母親や彼女として認められた女性だけだろう。
だが、イーリスの理性が「今すぐ手放さなければ」と思っても、体が言うことを聞いてくれなかった。
目の前の可愛い少年を、こうしていつまでも抱き締めていたい。
なんなら頭なでなでもしたい。
剣聖の体は今、目の前の少年を思うさま可愛がりたいという、お姉さんの欲望に支配されていた。
しかも悪いことに、今いる場所は冒険者ギルドの酒場だ。
すなわち、公衆の面前である。
周囲で飲んでいた冒険者たちが、ざわざわとし始める。
いたいけな少年を欲望のままに抱き締めるイーリスの姿は、今や酒場じゅうの──いや冒険者ギルドじゅうの注目の的だった。
こうなってしまっては、イーリスとしてはもはや、後輩をかわいがって面倒を見るお姉さん冒険者像を押し通すしかない。
今さら後戻りはできないのだ。
「……どうしたの、少年。何かイケナイことでもしたのかな? よかったら、お姉さんに話してごらん」
イーリスの口から出たのは、そんな言葉だった。
イケナイことを現在進行形でしているのはお前自身だろ、何がお姉さんに話してごらんだいい加減にしろ──そんな脳内セルフツッコミが入るが、そんなものは全部無視である。
さらにイーリスは、眼前にある少年の艶のある銀髪を、よしよしとばかりに手でなでつける。
毒を食らわば皿までよという心境であった。
(もういい……このまま私は死んでもいい……幸せな最期だった……)
心の中で、感無量の涙を流すイーリス。
思えば剣聖として、人々をモンスターから救い続けてきた冒険者人生だった。
自分自身を救うことができたのかは、はなはだ怪しいけれど──
──と、そんなことを思っていたときだった。
イーリスが抱き締めていた少年の口から、突然、こんな言葉が漏れたのだ。
「すみません、俺……イーリスさんとエレンさんを相手に、エッチな妄想をしていました……本当に、ごめんなさいっ!」
「──ふぁっ!?」
思わず演技が抜けて、イーリスの口から素っ頓狂な声が漏れてしまった。
イーリスは混乱する。
この少年は今、なんと言った……?
エッチな、妄想……?
私とエレンを相手に……?
だがそうしてイーリスが驚いている間にも、少年の懺悔のような告白は続いていく。
「俺……イーリスさんとエレンさんのおっぱいに挟まれて、二人からぎゅーっと抱きしめられたらどんなに幸せだろうなって、そんなことを思ってしまったんです。俺、最低です……本当に、本当にごめんなさい……!」
そんな少年の告白を聞いたイーリスは、完全に頭が真っ白になっていた。
脳の処理能力の限界を超えた情報が洪水のように襲い掛かってきて、イーリスの思考力を押し流してしまったのだ。
あとに残ったのは、包容力のあるお姉さんを演じなければいけないという使命感だけ。
思考を放棄した剣聖は、少年の髪をなでながら、彼の耳元でささやく。
「ふぅん、お姉さん、ちょっと驚いたな。……アルトくんってば、かわいい顔して結構エッチなんだ?」
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ……! 今も俺……イーリスさんのいい匂いで、頭がくらくらして……」
「ふぅん、そっか。じゃあ……もっとぎゅーってしたら、どうなっちゃうのかな?」
「ふぇっ……!? ふわぁああああっ……」
イーリスがさらにぎゅーっと少年を抱き締めると、アルト少年はもう、骨抜きになったような声をあげて、イーリスに自身の体重を預けてくる。
そんな少年の反応を受け、少しだけ思考力が戻ってきたイーリスは、心の中でるーるーと涙を流す。
(ああ……本当に何をしてるんだろう、私……。こんなの、少年をかどわかす悪女以外の何ものでもないよ……。完全に終わった……私の人生、詰んだ……あとはもう豚箱に入って、臭いごはんを食べる余生なんだ……お父さん、お母さん、こんな不孝行な娘でごめんなさい……でも、幸せ……)
剣聖イーリス、社会的享年二十七歳、ここに没す。
剣聖の名誉と少年かどわかしの不名誉で相殺になりませんかね、なりませんね、無理ですね、はい終了、お疲れさまでした。
などとイーリスの中で勝手に人生が終わっていると──
「はい、両者ストーップ! そこまで」
レフェリーストップが入った。
イーリスの唯一の親友、盗賊のエレンだ。
いつの間にか二人の隣に来ていたエレンは、親指で冒険者ギルドの出口の方を指し、こんなことを言う。
「続きは宿を取ってやるよ、イーリス。アルトくんもいいね?」
「「……はい?」」
剣聖と少年は、二人して仲良く首を傾げた。
***
夕刻をとうに過ぎ、そろそろ夕食時という時刻。
夜の帳がとっぷりと下りた中、稀にある街灯の光魔法の灯りと、住居から漏れ出る灯りばかりが頼りの、薄暗い夜道。
少年アルトは今、二人のお姉さん冒険者に連れられて、街のひと気のない通りを歩いていた。
イーリスとエレンは、そんなアルトの前を何やら内緒話をしながら歩いている。
アルトには、その内容はよく聞こえなかったが──
(ど、どうしてこうなった……)
手の汗で滑りそうになる魔術師の杖を、胸に抱くようにして確保しながら、少年は処刑場に向かうような心持ちでついていく。
エレンは「宿に行く」と言った。
それはいったい、どういう意味なのか。
もちろんアルトには、断るという選択肢などない。
どういうことになるのであれ、もはやなるようになるしかない。
少年の頭の中で、さらなるピンク色の妄想がぐるぐると回り続ける。
まさかとは思うが、妄想通りのことが起こるのではないか。
二人のお姉さんに、そういう宿に連れ込まれて、そういうことになるのではないか。
いやいや、ありえない。
なんでそうなる。
相手の一人は、あの剣聖イーリスだぞ。
──いや、でも。
自分はあの剣聖のお姉さんの、人間としての本当の姿をまだ知らない。
本当のイーリスはひょっとして、そういうことが大好きな──
そこまで想像して、アルトはぶんぶんと首を振る。
一体何を考えているんだ。
自分の中でイーリスさんを貶めるのも大概にしろ。
あの人はきっと、ただ底抜けに優しいだけなのだ。
自分にエッチな目を向けられていたと知っても、子供のやることだからと大目に見て、それでもいいんだよと抱き締めてくれたのだ。
そんな聖母のごときイーリスを、自分の妄想の中で貶めて興奮するなんて、罪深いにもほどがある。
どんなに懺悔しても、足りるわけがない。
自分は救いようのない大罪人だ。
アルトがそんな自虐を続けながら、二人のお姉さん冒険者についていくことしばらく。
やがて三人は、薄暗い路地裏にある、一軒の高級そうな宿に到着した。
「ここ、あたしの御用達の宿。隣の部屋に声が漏れないようになってるから、何かと都合がいいのよね」
エレンがそう言って、宿の入り口をくぐっていく。
そのあとを、イーリスがついていこうとして──
そのときに、ちらとアルトのほうを見てきた。
剣聖のお姉さんの頬が赤く染まったようにも見えたが、彼女はすぐに視線を外して、宿の中へと入っていく。
(な、なんだったんだろう、今のは……)
少年の中で、妄想ばかりがむくむくと膨らんでいく。
ぶんぶんと頭を振って、その妄想をどうにか霧散させる。
それからアルトは、宿の前でごくりとつばを飲んだ。
本当に、ついていっていいのだろうか。
これはさすがに、美人局か何かなのではないか。
いや、少なくとも剣聖イーリスに限っては、そんなことはないと思うが──
そもそもアルトには、ここで引き返す選択肢など、元よりありはしない。
仮にこれが犯罪的な何かであったとしても、すでにアルトはその網に囚われた憐れな獲物であり、されるがままに毒牙にかかるよりほかにはないのだ。
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